当会は痴漢が減らない女性専用車両の実施という方法から痴漢をはじめ、迷惑行為等を根本的に減らす防犯カメラ設置等の方法への転換を提唱しつつ、なおかつ鉄道に性別を問わず男女とも公平に乗車できる本来の公共交通機関のあるべき状態を取り戻すために女性専用車両をなくす活動をしている任意団体です。
当会の目的
当会の目的は『女性専用車両の全廃』です。
女性専用車両を全廃してどの車両であっても老若男女の誰もが公平に扱われる本来の公共交通機関を目指しています。
これだけ言うと世間では聞こえが悪くなってしまいますが、私達はただ鉄道事業者に「女性専用車両をやめろ」と訴えているわけではありません。
これまでも私達は女性専用車両全廃に向けて鉄道事業者に防犯カメラの設置など様々な代案を提示してきました。
しかし、鉄道事業者は差別的でない方法でより痴漢対策に効果のある代案には聞く耳を持たず、女性専用車両を拡大・維持することに躍起になっています。
私達はこのまま鉄道事業者の思惑通り女性専用車両を拡大させないために、また女性専用車両があっても実質形骸化して女性専用車両を自然淘汰させ、ゆくゆくは女性専用車両を全廃させるために任意確認乗車を始めとした街宣などの活動を行い、他の乗客に男性も乗れるということを認知してもらい、男性の乗車は任意であることを周知する活動を行っております。
当会の主張
当会は女性専用車両に反対の立場を取っていますが、だからといって痴漢対策に反対しているわけではありません。むしろ差別にならない本当の痴漢対策には大賛成です。
現在の女性専用車両は実際は痴漢だけを乗せないようにしている痴漢対策ではなく、男性であれば一人も乗せまいとした「男性対策」であり、痴漢対策ではないので反対しているのです。
また、「女性専用車両限定広告」で他の車両よりも割高な広告料金を設定して利益を上げたりするなど、本来の目的と逸脱した目的で「悪用」されています。
当会では「導入しても痴漢が減らず(その分他の車両で痴漢が発生するだけなので)、しかも男性を男性であるというだけで痴漢予備軍と決めつけて排除しようとする女性専用車両」ではなく、「公共の場での男性(女性)に対する差別に当たらず、しかもJR埼京線で痴漢件数6割減の実績を上げ、大きな効果を発揮した車内防犯カメラの設置」などを提言しております。
入会を考えておられる方におかれましては「痴漢行為自体は許されざるものである」という認識のもとで入会・活動してくださいますようお願いいたします。
当会は女性を敵視するものではありません。
当会はこの女性専用車両問題は基本的に女性専用車両を運行する鉄道事業者や女性専用車両の導入を推進している政治家等に対して抗議していくべき問題であり、「男性 対 女性」という対立図式として見るべきものではないと考えています。
ですから、女性(男性)全般を悪く言ったり、憎悪したりするようなことはしないでください。
この世の中、どうしても仲良くなれない人間が存在するのも事実ではありますが、基本的に男女は協調し合うべきものであるという認識のもとで活動しております。
乗車活動はトラブルを起こす目的ではなく、鉄道事業者の欺瞞を許さないためです。
インターネット上で乗車活動中にトラブルになった動画が多数アップされているため、女性専用車両反対派が女性客を攻撃するために乗り込んでいるように誤解されている向きがありますが私達はトラブルを起こすために乗車しているのではありません。
(女性のほうから絡んできた場合のみ、仕方がないので対応しているだけです)
当会では乗車活動中に乗り合わせた女性客にこちらから話しかけることは原則禁止しております。
また、話しかけられても相手が高圧的な態度に出ない限りはこちらもあくまで紳士的に対応いたします。
こちらが強く出るのは女性客の側から高圧的な態度を取ってきた場合のみです。
女性専用車両は「専用」と名がついていても実際は「任意協力」であり、性別や障がいに関わらず、誰でも乗れる車両です。
そもそも公共交通機関において【性別】という本人の意思では如何ともしがたい、生まれつきの生来属性で男性を排除し、女性だけを乗せるという、属性によって不公平に扱う車両は法的にも本来つくれませんが、鉄道事業者は乗客をわざと誤認させ、騙す形でこのような誰でも乗れる車両に「女性専用車両」という名前を付けて、あたかも強制的なものであるかのように思わせ、「乗客が勝手に協力しているだけ」(=係員からの「皆様にご協力いただいています」という発言からもわかる)ということにして、うまく片付けようとしているわけです。
私達の目的はそうした鉄道事業者のウソを許さないために男性が本当に任意で乗車できるようにすることです。
だから私達は男性が女性専用車両に乗りこんでも、全くトラブルにならない状況になることを望んでいます。
もう一度言いますが、乗り合わせた女性客を攻撃するために乗車しているのではありません。
女性専用車両の実態
同じ運賃を払えば誰でも公平に利用出来るのが本来であるはずの公共交通機関(法的見解は こちら )に、「痴漢対策」の名目で女性専用車両が設置されてから20数年経ちました。
果たして痴漢件数は減少したのでしょうか?
・・・実は「減っていません。」
多くの路線で、女性専用車導入後も痴漢件数が減らない、または増加したという報告がなされました。
しかし、女性専用車で痴漢が減少しないと分かると、「女性に安心して乗車いただくため」等と理由がすり替えられ、さらに導入が進められています。
本当に痴漢対策なら、件数が減らないと分かった時点で他の方法を検討するべきところですが、導入する理由をすり替えてまで、さらに女性専用車を継続・推進するのはなぜでしょうか?
・・・「痴漢対策は口実だから」です。
では、「女性専用車が推進される本当の理由」とは?
・・・政治的力学が見え隠れします。



このように女性専用車両は一部の政治家・政党などが選挙での女性票集めなどの政治目的で鉄道事業者に圧力をかけて推進し、表向き「痴漢対策」と言いつつ、実際には設置・拡大そのものが目的化していると思われます。
そしてまた、その実際の効果も非常に疑問視されるべきものです。(詳細は こちら をご覧ください)
しかしながら私達は痴漢対策自体に反対しているわけではありません。
痴漢対策と言いつつ、実際には痴漢対策とは言えないような女性専用車両を導入理由をすり替えてまで推進するというようなことはせず、本当に痴漢対策のための施策を考えるべきではないでしょうか。
(例)
- 警察官の車内への乗車
- ホームへの警察官の配置
- 各ドア横への非常通報マイクの設置
- 車内防犯カメラの設置
- 登録市民ボランティアによる「犯罪防止監視員」制度の導入
私達は「痴漢対策」を口実に公共交通機関において実施されている、現代のアパルトヘイト紛いの女性専用車両は「偽善」であり、おかしいと考える者達の集まりです。
当会は男性専用車両にも反対しています。
インターネット上では当会に対して「女性専用車両をなくす活動じゃなく、対立を生まずに公平になるように男性専用車両を求める活動をすべき」というようなご意見もありますが、当会は男性専用車両にも反対しています。
なぜならば、男性専用車両は公平にするのではなく、性差別が2つに増えることと考えているからです。
昨今においては性の多様性がうたわれる時代に、トイレや浴場のような下着や陰部を露出する場所でもない公共交通機関で、本来は性別を意識せずに利用することができるにも関わらず、一部の乗客にとっては性別を限定する女性専用車両にも男性専用車両にもどちらにも乗りにくくなることから、性の多様性とも逆行すると考えるからです。
また、男性専用車両の設置は本来の公共交通機関の役割である、誰もがどの車両に乗ってもすべての人が公平に扱われる公共交通機関の実現を目指す、当会の目的とは真逆だからです。