2024年5月 神戸市交通局訪問の報告

活動履歴

去る2024年2月17日、当会の会員が個人的に神戸市営地下鉄の女性専用車両に非協力(任意確認)確認乗車をしていたところ、女性客から暴行を受けるという事件がありました。

そのこともあり後日、当会の代表を含む会員3名で神戸市交通局を訪問し、様々な質問や申し入れ等を行いました。

以下その報告です。


神戸市交通局に申し入れ

訪問した理由

2024年5月21日、当会メンバー3名が神戸市交通局を訪問した。

当会の福山代表と関西本部の会員A、そして名古屋の会員Bである。

今年2月に当会の会員が個人的に神戸市営地下鉄で非協力乗車していたところ、女性客に髪を掴まれた上に頭などを数回叩かれるという事件があったが、会員Aはその時の被害者である。

また、会員Bは主に名古屋で活動しており、過去に他の名古屋メンバーと共に何度か名古屋市交通局を訪問した経験もある。

今回の神戸市営地下鉄で会員Aが暴行された件については『女性専用車両』という事実とは異なる表示(女性専用車両と表示されていても、男性の任意協力で強制力がないため、実は「女性専用」とは言えない)が引き起こした事件であるとして、当会内での「神戸市交通局に訪問して申し入れる必要がある」という意見に会員Bが呼応して今回の交通局訪問に名古屋から参加することとなった。

神戸市交通局のある和田岬駅まで移動

福山代表と会員A・BはJR神戸駅付近の地下街で待ち合わせて近くの喫茶店で軽く打ち合わせを行った。そして打ち合わせ終了後に地下鉄海岸線ハーバーランド駅に向かった。

JR神戸駅と地下鉄ハーバーランド駅は名前こそ違うもののほぼ同じ場所にある。

神戸市交通局の最寄り駅はハーバーランド駅から地下鉄海岸線で少し行った先の和田岬駅である。

そこで今回も地下鉄1日乗車券を購入し和田岬駅まで移動ついでに非協力乗車。

ハーバーランド駅から乗った列車は乗客がわずかに乗っているのみで、声かけ等は全くなく無事に和田岬駅に到着した。

今日は交通局訪問の後に他のメンバーと合流して神戸市営地下鉄での乗車会を予定しているので、購入した1日乗車券は交通局訪問後もまた使うことになる。

和田岬駅で地上に出て数分ほど歩くと神戸市交通局の入っている建物が見えてきた。

神戸市交通局の入っている建物
建物内に掲示されているインフォメーション。交通局が3・4階に入っているのが分かる

建物内に入り1階のロビーらしき場所でしばらく待っていると交通局の職員の方が来られたので、その場で挨拶を交わし、建物内の会議室らしい部屋へと案内された。

交通局の担当者と対談

室内に入ったところで改めて挨拶して名刺を交換した。

当会からは先述の通り3名だが、交通局側も3名(神戸市交通局高速鉄道部運輸担当のT氏と他2名)で対応していただくこととなった。

以下、交通局とのやりとりであるが、全体で1時間近くやりとりしたので、すべて掲載するとあまりにも長くなってしまうため、話が脱線したと思われる部分や、似たような内容が重複した部分などはカットしている。

福山代表
福山代表

本日は私どものためにお時間を取っていただきましてありがとうございます。

以前から女性専用車両については神戸市さんに限らず、いろいろと思うことがあったのですが、今年の2月に当会のメンバーの1人が女性客から暴行を受けるという事件がございまして、そのことからいろいろと質問並びに要望をさせていただきたいと思い、本日訪問させていただきました。よろしくお願いいたします。

交通局T氏
交通局T氏

え~と、事前にこちらの方に意見書をいただいております(※1)ので、内容を確認させていただきたいんですけど、まず最初に・・・

※1.交通局訪問に先立ち、当会からメールで意見書を交通局に送信していた。

交通局T氏
交通局T氏

ご意見としていただいていますのが5点。

1点目が女性専用車両の利用基準を緩和して、従来の小学生以下の男児、障害者と介護者の男性だけでなく、高齢者男性とか子供連れの男性の方、その他配慮の必要な方、LGBTの方にもご利用いただけるようにするというのがひとつ。

2点目なんですけども、女性専用車両は任意協力に基づき運行していることを目立つ方法で駅ホームや車内などに表示してほしい。その上で「男性が乗車されることがありますけどご理解ください」そして「女性専用車両に乗車されている男性にお客様から降車や移動を促す声かけ等をなさらないでください」という表記とか案内放送を行ってください。

3点目ですけど女性専用という名前があらゆる誤解やトラブルを招く要因になるため、今後まず一般車両の優先席のような強制力を持たない車両であることを乗客が認識出来るようにしてほしい。

4点目ですけど統計的根拠から乗客が男性全体を、属性(性別)により推定犯罪者であるかのように仮定し、女性専用車の車両を設けるということは人権侵害に当たり、憲法に定められた男女平等の理念から大きく逸脱し、現代社会が推進しているジェンダー平等の理念と逆行するものであるということを認識してください。そして女性専用車両は将来的に廃止してください。

5点目にいただいてますのが、犯罪に遭うのは女性のみではありません、加害者は男性のみではありません。あくまでも総合的な安全性を重視した犯罪対策をしてください。具体的には①すべての地下鉄車両に防犯カメラを設置してください。②警察官や警備員を積極的に配置し混雑時等に車内警乗を常に行ってください。③男女問わず犯罪に遭遇した人が被害を申告し相談しやすいような環境を推進してください。

福山代表
福山代表

はいそうですね。

交通局T氏
交通局T氏

以上5点いただいております。

あの~、交通局としましてですね。まず全体的な考え方を含めてお示ししたいと思います。

福山代表
福山代表

はい。

交通局T氏
交通局T氏

基本的な考え方なんですけども、我々鉄道事業者でございますのでお客様が駅や車内で安心して安全にご乗車いただくというのが鉄道会社として課せられた責任であると考えております。

その中で、ご存じかと思いますけども2000年代に特に車内における迷惑行為・痴漢問題が社会問題として大きく取り上げられてきました。深刻な犯罪であり直接的に防いでいく必要があると言うことが認識されてきました(※2)

※2.当時から女性専用車両の推進に公明党が深く関わっており、純粋に「迷惑行為・痴漢問題が社会問題化したから女性専用車両が出来た」

とは言えない部分があることに注意が必要である。

交通局T氏
交通局T氏

そうした背景で女性が安心して乗車できることを目的として各鉄道同会社が女性専用車を導入したと言うことでですね、交通局においても様々なまあ、実はアンケート(※3)も当時採らせていただきましたし、検討を経て2002年12月に防犯対策(※4)として終日女性専用車両を導入していったところです。

※3.当時は女性専用車両を導入した多くの鉄道事業者が軒並み「女性専用車両の利用者に重点的にアンケート用紙を配る」「反対多数の結果が出たらアンケートを取り直す」など

「最初から賛成多数の結果を出すためのアンケート」を採っていた。詳細1)(詳細2詳細3)(詳細4

※4.導入当初から「土休日も含めて始発から終発まで毎日、全列車に完全終日実施」であり、

「混雑のない時間帯にも女性専用車両を実施」していたことから当時、「痴漢対策」という導入理由を疑う声もネット上には少なからず見られた。

先ほどの女性専用車両の導入促進に公明党が深く関わっていたことと併せて考えれば、防犯対策(痴漢対策)という理由が本当かどうか、非常に怪しいものであることが分かる。

交通局T氏
交通局T氏

現在においても同様の考えで女性専用車両を運用しておりますけども、社会情勢というのはいろいろ変化してきているというのは我々は当然承知しております。多種多様なニーズは承知しており、近年では女性専用車両に乗車しておられる男性の乗客の方に対して、声掛けとか無理な移動や降車はお願いしていないのが現状でございます。

我々として今後の考え方も含めて話をさせていただきますけども近年、女性専用車両に対して多種多様なご意見があるというのは重々理解しております。ご指摘をいただきましたような女性専用車両の利用基準の緩和ですとか、掲出方法の見直しを求める意見等存在するというのもございますし、あの~、一方で厳格な運用をしてほしいという声も実はいただいているのが現状でございます。

こういった相反する意見が当然あるんですけども、その中で現在は運行基準を見直すということはやっていないという現状でございます。

しかしですね、我々としてもご指摘があるように安全性を重視をした犯罪対策というのは当然必要であると考えております。当初お話ししたとおり、我々その安全を鉄道事業者として守っていかなければなりませんので、その中で車内に非常通報装置を設置したり、駅構内の防犯カメラ、こちらの方も拡充をしていっています。

車内や駅構内の巡回強化とか、これ特に言われていますが受験日の時に受験生が痴漢被害に遭ったとき逃げられないで泣き寝入りしているということで、特にその場合は警戒したりとか、特に多客時にですね、いろいろなお客様が乗られる時も鉄道警察隊と(対策を)検討しているところでございます。

社会情勢とか他社局の動向を見ながら女性専用車両のあり方というのは、研究していかなければならないと認識しておりまして、引き続き鉄道施設内では防犯対策と事故対策を進めていきたいというのが我々の考え方でございます。

福山代表
福山代表

はい。

交通局T氏
交通局T氏

大まかにですね、全般的な形としてお話をさせていただきましたけども、ご指摘をいただいている事項というのは我々も承知しておりまして、当初2000年の時(2002年の導入時の意味か)は女性対象という形で女性専用車両ということで犯罪防止ということになってきておりますけども、今はご指摘のあるようにLGBTの話だとか、男性旅客に対してのことであるとか、いろいろある中でどのように変えていくべきかというのも実は我々も試行錯誤しているというのが現状でございます。

福山代表
福山代表

防犯対策に関しましては、もちろん私共も反対する者では決してございません。痴漢も卑劣な犯罪であると言うことは認識しておりますし、それについては大々的に対策はしていただきたいと思っているんですが、今までたくさんの意見が交通局さんにも行っていると思いますので、皆様もご存じかと思うのですが、女性専用車両というのはそもそも差別という問題を孕んでいるわけですよね。

なぜ女性専用車両と名乗りながら強制になっていないか、やはり強制すると憲法上もまずいし差別になるというのがあるから出来ないのだと思うのですが、そういうものをいつまでも続けるのはどうかと思います。ましてや神戸市さんは公営の事業者じゃないですか、そして公共交通機関じゃないですか。

同じ運賃を払った乗客に対して、乗れる車両を(事実上)制限したり、乗れる車両の数が違ったりというのはまずいと思うので、防犯対策自体は先ほども申し上げた通り否定しませんが、女性専用車両というやり方に関しましては私共、非常に疑問を感じているところでございまして、これについては再考をお願いしたいと、そう思っております。

会員B
会員B

先ほど代表からもありました通り、犯罪対策自体に反対しているのではなくて安全輸送、旅客の安心というのは鉄道事業者として必要なことだと思いますけども、ただ目的は正しいんですがそれを達成するための手段が誤っているのではないかということで、差別ということが出ましたけど、私達はそういうことについて議論をしているわけなんですね。

安心安全は大事なんですけど、やはりそのためにそれよりも人権とか多様性社会とか、そちらの方をまず重視した上で、その枠組みの中で出来る対策をしていって欲しいというのが私達の主張です。安心安全というのはもちろん大切ですが、だからといって差別を正当化しても良いのかという話になりますのでまずやはりそういう倫理的な部分も重視してほしいと思います。

女性専用車両は差別ではないと言う人もいるのですが、女性専用車両には「統計的差別」という問題もあります。「差別を意図しているわけではないけれども、理論的な統計値とかから物事を判断した結果、差別になってしまうこともありますよ」と。

例えばかつてのアパルトヘイトの黒人差別で、黒人と白人が公共の場所で分けられたりとか、白人専用の場所が作られたりとか、その理由は「黒人は犯罪率が高くて危険だから」ということで当時はそれが支持されていたんですけど、現在は差別ということで認識されていると思います。

あるいは昔、女性は結婚退職する可能性が高いからと男性の採用を優先したりとか、近年ではコロナ医療従事者やその家族に対する差別・・・ こういうのを統計的差別というのですが、統計的差別という言葉はあまり広く知られていないかも知れません。

つまり、先ほど申し上げました「統計的差別」ですよと。人種差別だということで・・・

全ての訴えが認められたわけではないですが、男性に対する賠償を命じる判決が出されたという、こういう事件というか問題があったということです。

・・・小樽温泉の入浴拒否問題ってご存知ですか。

交通局T氏
交通局T氏

ごめんなさい。それは知らなかったです。

会員B
会員B

これはどういうことがあったかと言いますと、北海道の小樽の入浴施設である時期から外国人客の入浴を拒否して日本人専用として運用していたということがあって、2001年にアメリカ人男性が人種差別・人格権の侵害だということで訴えたということがありました。

で、なぜ日本人専用としていたかというと・・・

交通局T氏
交通局T氏

訴えられて結果、どないなったんですか?

会員B
会員B

それを今から話しますけど。

交通局T氏
交通局T氏

ああ、ごめんなさい。(結果が)気になって…

会員B
会員B

これは結果としてですね・・・いや、まず主張ですよね。施設側の主張。

小樽港に入港する船の外国人船員が酒に酔って入浴客に迷惑をかけたり、物品の盗難とか女性従業員にイタズラをするとか、問題行為が頻発していて、施設が経営難に陥る可能性があるということで、必要な措置を取ったと・・・ 

外国人が来なくなればこういったことが少なくなるだろうという判断だったと思うんですけども、結果はどうだったかというと(原告のアメリカ人男性の)訴えの一部が認められました。つまり、先ほど申し上げました「統計的差別」ですよと。人種差別だということで・・・

全ての訴えが認められたわけではないですが、男性に対する賠償を命じる判決が出されたという、こういう事件というか問題があったということです。

交通局T氏
交通局T氏

施設側が敗訴したと

会員B
会員B

はい。小樽市の方にも訴えていたんですけど、小樽市側への責任追及については認められなかったと・・・

交通局T氏
交通局T氏

施設側だけが敗訴したと・・・

会員B
会員B

そういうことですね。

私達は女性専用車両の問題を提起する時に今の問題についても挙げさせていただいているんですけども、そういうことから見ても女性専用車両が差別ではないというほうがかなり苦しいのではないかなというように思いますね。

交通局T氏
交通局T氏

私も交通局にずっと長いことおりまして、確かに痴漢被害を防ぐということで女性専用車両を導入したというのもあるんですけども今、触ったとき、その瞬間を見ればそれがベストだという考え方で当然のことながら国交省ですとか各鉄道事業者をそういう形で犯罪防止でスタートしたというのが多分女性専用車両というやり方になるのかなと思っています。

で私、その当初のアンケートを存じ上げておりますけど、2000年代ですので、女性の立場がまだ弱い時代でしたので(※5)、女性の方々を守るということで女性専用車両が理解を得られていた(※6)という認識はあるんですけども、時代も変わってきまして、20年経ちましてその中で多様性の定義が問題ってのはいただいていますので、その中で我々としても考えていく必要はあるかなと思っています。

※5.これは個々人各々によって見方・考え方が変わってくる部分であるが、交通局T氏は2000年代は今よりまだ女性の立場が弱かったと見ているということである。

※6.先ほどの(※3)と同じ。当時のアンケートは疑ってかかる必要がある。

ただ、当時は(反対派も含め)ほとんどの人が「女性専用車両=痴漢対策」を疑っていなかっただろうと思われることから、今よりも女性専用車両が世間で”理解”を得られていたというのはある意味、当たっているかも知れない。

交通局T氏
交通局T氏

今日、皆さんに来ていただいてますので、逆にいろいろ意見交換もさせていただきたいんですけども、全国の鉄道事業者で女性の痴漢被害対策ということで女性専用車両が導入されていると、導入当初は多分世論としてそうなっていた(痴漢対策と認識されていた)と思うんですけども、今はLGBTの問題でありますとか、いろいろ出てきて世論が動いていくというというのが、我々には・・・申し訳ないけど後押しになりますけれども、そのあたりこの活動をされていて今、どんな状況なのか教えていただいても良いですか。各社さんの状況も踏まえて・・・

会員A
会員A

京では以前、終日導入していたところもありますけど今、東京とか首都圏の鉄道は朝と夕方だけで、終日というのは無くなってますね(※7)

関西の阪急電鉄も一昨年(の12月)に終日運行が無くなりましたね。

※7.首都圏では以前、東急東横線が平日に女性専用車両を終日運行していたが菊名問題(菊名駅に一か所しかない階段の目の前に女性専用車両が終日停まる)などで非難の声が相次いだことや、後に渋谷から東京メトロ副都心線などに相互乗り入れするようになった関係から現在(2024年)は平日の朝ラッシュ時のみの運行となっている。

また、首都圏の鉄道路線で朝夕(夜)女性専用車漁があるのは京王・TX(つくばエクスプレス)・JR埼京線のみで、それ以外は平日朝のみの運行(2024年現在)である。

会員A
会員A

共の活動として「痴漢はあってはいけない」ということでやっております。しかし一方で男性であるだけで乗れない、乗りにくい車両があってもいけない。そういうところで活動しておりますが、僕も今年の2月17日に地下鉄で三宮まで行く時に車内で女性のお客さんに「女性専用車両」だと言われて(移動を)拒否したらいきなり殴って来られたということがありまして。

結局警察に通報して警察署まで行って、その時は女性客が泣いて謝っているからということで「今回だけ」という形で不問にしたんですけど、女性専用車両は本来「任意協力で男性も乗れるから差別ではない」ということに裁判でもなっていますが、こういう「女性専用車両」という、女性しか乗れないと勘違いをさせるような名前のせいで暴行事件が起こって、女性のほうが加害者になってしまうというのもどうなのかなと。

やはりそういうところ、公務員として責任をどう感じておられるのかな、というのはあるんですけど

交通局T氏
交通局T氏

確かにまあ、その私個人の意見としてお話しさせていただきたいんですけど、やっぱり専用という言葉で勘違いされるお客様がいらっしゃると。ただ、方やそういう形(専用として)で多分導入してきているんで、なんか方向性がみんな一緒になってしまってこういう風な状況になっているんで、全体的にそういう風な(任意協力という)話に持って行かなければしんどいかなと思っています。

それでまあ、今回の事案については確かにご意見を伺う女性のお客様(加害者の女性ではなく、交通局に意見してくる女性)からは、女性専用だからっていう勘違いをされているお客様もいらっしゃいますんで、今回あの、他社さんとかもホームでそういう風なことに対して、男性のご協力っていうことを掲出されているところもございましたんで、そのあたり表に出していくというか、ホームページでもこういう風な形で、(男性客に)協力していただいてるんやでっていうのは出さなあかんかなっていうのは思っています。今のところ(神戸市)交通局では出していませんので、それはちょっと考えなあかんかなと。

会員A
会員A

そうですね。お願いします。

会員B
会員B

そういう形でされていないので、まあ要するに(乗れるのは)子供の方と介護者の方、介護される方だけですよって感じになっているので、ここのところを変えてほしいなというのはあります。特に今回は実際に本人(会員A)が暴行を受けたということなんで、女性の方(暴行事件の加害者)は女性しか乗れないと思ってそういう行為に及んでしまったっていうことがあるので、「乗る男性もいるんだな」と分かる形で表示があれば、それも小さい表示ではなく、目立つようにきちんと周知していただいて、男性が乗っていることもありますよというのを、是非ここのところはお願いしたいですし、やはり私達もここは譲れないところなんですよね。

障害者の方とかは色々障害者差別というのもあるので、乗車OKにしていると思うんですけど、高齢男性とか今、神戸市は子育て支援やっているのに、では子供連れの男性はどうなのかとか、そういう疑問もありますし、性的少数者の問題もあるのでここは是非変えてほしいなというのはありますね。

このような感じで約1時間にわたって交通局の担当者と意見を交わした。

そして最後は会員Aに対し「先日は申し訳ございませんでした」と交通局側から直接謝罪があった。

私達からは「私どものためにお時間を取っていただきありがとうございました」と礼を述べ、交通局を後にした。

交通局訪問を終えて

交通局訪問を終えて、まず名古屋の会員Bが「今まで訪問したところの中では一番まともに話を聞いてくれたと思う」と感想を述べた。

(しかしその後、6月と8月にも神戸市営地下鉄で「女性専用車両は任意協力」だと知らされていないが故に発生したと思われるトラブルが相次ぎ、神戸市交通局側が当会の申し入れをきちんと現場に伝えていなかったことが判明した。これについては今後も粘り強く抗議活動をしていくしかないだろう)

神戸市交通局の入る御崎ビル前で

この後は再び地下鉄和田岬駅に集合して神戸市営地下鉄で非協力乗車を行うことにしている。

こちらの模様は別記事にて掲載する。

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