2025年4月30日に個人で神戸市営地下鉄の女性専用車両に非協力(任意確認)乗車をしていた当会会員の男性が女性客に腕を掴まれ、引っ張られる事件が発生した。
当該男性客(以降「当会会員」)は学園都市駅から地下鉄西神・山手線に乗車して三宮駅まで行くつもりだったのだが、途中の大倉山駅~県庁前駅間で女性客に「女性専用車両です」と声をかけられた。
そこで当会会員が「法律はありません、協力しません」と返したところ、女性客は「いつも乗っているやろ」と言って当会会員の腕を掴んで引っ張るという暴力行為に出たという。
当会会員は非常ボタンを押すと共に、駅員に警察に通報するよう依頼。その後、兵庫県警生田署に被害届を出した。このトラブルの影響により、車内確認のためこの電車も県庁前駅に停車したままとなった。
こういうと「女性専用車両に男が乗るから遅れる。男が乗るのが悪い」と言い出す者が必ず出てくるが、そもそも『女性専用』は名前だけで実際には任意協力であり誰でも乗れる。公共交通機関において、性別や人種などの属性で乗車を禁止できないからだ。
特に神戸市営地下鉄は公営の事業者でもあるので、属性による排除は差別に当たり、憲法云々の問題に直接なりかねない。よって「電車が遅れるのは男が乗るから悪い」というのは的外れ。
電車が遅れるのも、女性客が暴力行為に及ぶのも、任意協力であるにも関わらず『女性専用車両』などという表示を出して「男性乗車禁止」であるかのように装う鉄道事業者が悪いのだ。
神戸市営地下鉄西神・山手線では昨年(2024年)2月にも名谷駅で若い女性客が非協力乗車していた当会会員の髪を掴んで頭を何度も殴るという暴力行為を働き、警察に逮捕されるという事件が起きている。
そのときは暴行を受けた当会会員を含む数名で神戸市交通局を直接訪問して「誤解を招く女性専用車両という表記」を改めるよう申し入れた。
しかし神戸市交通局は現在も名称・表記等を改める動きは見せていない。
なお「女性専用車両は痴漢対策だから差別ではない」は、いわゆる「情報弱者」の言うことである。
「痴漢対策だから差別ではない」が通るのなら、鉄道事業者は女性専用車両を「女性専用と言いつつ任意協力」などにする必要は無いはずだが、実際にはそのようにはなっていない。
しかし今回、警察は会員からの被害届を受理はしたものの、生田署の担当者が当会会員に「何故わざわざ乗るのか」「法律で定められていないからと言って乗るのは非常識」というようなことを当会会員に何度も言ってきたという。
この兵庫県警も以前JR西日本の新快速や快速に女性専用車を導入するよう要請するなど女性専用車両には熱心である。今回の生田署の対応といい、何か利権でもあるのか?とすら思ってしまう。
何故わざわざ乗るのかと言えば、それは鉄道事業者が「女性専用車両は差別だ」と言われてもうまくかわせるよう「任意協力」を逃げ道にしているからである。任意協力を逃げ道にしつつ、女性専用車両という名前で事実上男性を排除しようとするのはやり方があまりにもアンフェアというもの。
また、男性が乗るのが非常識というなら、それは「男性は差別されても受け入れるのが常識」と言っているようなものである。
情報元:当日の録音(音声のみ。動画はイメージです)
