2020年10月~12月の間にいただきましたご意見投稿の中から投稿者が「公開しても構わない」とご回答されたご意見の一部をここでご紹介します。
当会サイトをご覧になり、思うところを書いてくださった女性からのご投稿
●性別:女性
●はじめまして、〇〇と申します。
(※注:この方は本名で投稿してこられましたが、こちらで氏名を伏せました。)
この度サイトを拝見させて頂き、この会の皆様のお考えも読ませて頂きました(^^)
初めてこの活動を知った時は、「多くの人に迷惑をかけてまで頑なに電車を降りない」「女性専用車の否定をしてる」という部分しか周りには見えなかったので、とても悲しい気持ちになりました。
ただ活動をするくらい何か理由があるのかなとも思いこちらのサイトに伺い、それにより皆様の意向も少しは理解できましたので、より良い方向に向かえればと思いまずはご連絡してみようと思いメッセージを送りました。
結論として私の現在の理想の気持ちとしては、すべての車両で思いやりがあり、公共機関の利用という点においては平等であればそれが一番良いと思っております。
しかし悩ましいと思う部分もありますので、よろしければ少しお話を聞いてください。
自身の話になりますが、小学生のよくわかっていない時から毎日違う人から痴漢を受け、中高に上がってそれが痴漢と理解してからも、男の人の力で足で動けないように押さえつけられたりしましたので、恐怖ですくんでしまっていました。
私は全てにおいて男女平等というのは、無理だと思っております。
なぜなら生物として、身体の作りが違うからです。
力もそうですし、毎月の痛みと不具合があり、命がけの出産も女性だけのものです。
ただこれは女性が弱者だから守るということではなく、男性の得意な事、男性に感謝したい事、女性の得意な事、女性に感謝したい事、これらの内容は、同じにはなり得ませんが、それぞれに感謝してそれぞれの得意不得意があるのを尊重し、そこに感謝する。
そういう思いやり受け入れる気持ちを男女共に平等に持てる事が、男女平等という事だと思っております。
車両の件に戻りますが、その車両ができた時、私はほっとした気持ちを正直感じました。
ただ、いくつかの事例を見る中で女性専用車という権利を傘に、男性に必要以上に敵意を向けるような
女性がいたのも記憶に新しいです。確かその男性は間違って乗っただけでした。
明確に区切りをつけることにより、男性と女性の違いを尊重するというよりは、それぞれの権利を主張するような意識が強くなっている傾向もあるかと思います。
一方で、本当にひどい事をされて精神を病んだ女性の知人もいますので、安心していられる空間、?いうのに(※注:原文ママ。文字化けと思われる)救われている人がいるのは確かです。
少しでも救われる人がいるのなら、その施策に意味はあるとも思います。
ここまで、私の考えを長々と書かせて頂きましたが、皆様の活動やこのサイトに書いてある活動理由や思っている事を知って、少なくとも私は少し考え方が変わりました。
ただ、女性専用車両に嫌がる人がいると理解して上でわざわざ乗るというのは、得策ではないと思います。
皆様のように深く考えて乗車している人がいるわけではないと思いますし、嫌がる人、怖がる人、迷惑がる人、トラブルが起き話題を狙おうとしてると思う人、そういう人が大半だと思います。
目的が自分たちの活動を理解してもらう事にあるのであれば、ただ理想の状態を押し通しやりたい事をやるのではなく、目的達成のためにもう探し適切なやり方を考え、協力しあって活動できたらもっと深く考える方が増えるのではないでしょうか?
例えば男女の間で、どうして私の気持ちをわかってくれないの!?
と本音で話し合っても深刻な雰囲気を重ねれば重ねるほど、関係は良くなるどころか、別れにつながってしまいかねないのが人の心です。
相手が正しくても相手が感情的であったり、不穏な空気になれば心を閉ざしてしまいがちになる。という感じでしょうか。
相手に耳を傾けてもらえるような言葉選び、手段は本意でなくても、目標が相手に理解してもらうことであるなら必要なのかなと。
ただ自分たちが正しいからと、「今だけ女」であったり、「無理無理無理」と頑な態度を取るのは、正統性のある皆様の考えの部分も、伝わらないどころかただの迷惑で怖い人としか伝わりません。
このページを拝見し、より多くの人に、女性にも今一度考えるきっかけを持って欲しいと思ったか轤?そ(※注:原文まま。文字化けと思われる。恐らく「思ったからこそ」だろう)、今後の活動や乗車するにしても、その際に思いやり車両の件について資料を渡せるよう持ち歩くなど、考えを押し付けるような形以外の手段で、きっかけという手を差し伸べてあげられると良いのではないでしょうか?
差し出がましいこともたくさん書きましたが、みんなが安心して、男女それぞれが思いやれるような社会になれれば嬉しいです。
資料作りやイラストなど、必要があればお手伝いはできますので、少し今後の活動についてお考え頂ければ幸いです。
ありがとうございました。
当会からの回答
※当会へご意見投稿くださいまして、ありがとうございます。
この度サイトを拝見させて頂き、この会の皆様のお考えも読ませて頂きました(^^)
初めてこの活動を知った時は、「多くの人に迷惑をかけてまで頑なに電車を降ない」「女性専用車の否定をしてる」という部分しか周りには見えなかったので、とても悲しい気持ちになりました。
ただ活動をするくらい何か理由があるのかなとも思いこちらのサイトに伺い、それにより皆様の意向も少しは理解できましたので、より良い方向に向かえればと思いまずはご連絡してみようと思いメッセージを送りました。
恐らくなぜ女性専用車両に反対派がいるのか、なぜそのような活動をしているのか、を知らないとたいていの人は恐らくあなたと同じような感想を抱くのではないでしょうか?
つまり私達は世間に理解されにくいことをやっているわけで、そのあたりのことを踏まえ、サイト上でなぜ反対しているのかなども出来るだけ詳しくまた分かりやすく、読む人にご理解いただけるようにしています。
しかし元々女性専用車両に反対の方はともかく、そうでない人であなたのように当サイトをきちんと読んでくださる方は実際のところそう多くありません。
そういう意味でも「当サイトをきちんと読んでくださり、本当にありがとうございます」と申し上げたいです。
結論として私の現在の理想の気持ちとしては、すべての車両で思いやりがあり、公共機関の利用という点においては平等であればそれが一番良いと思っております。
しかし悩ましいと思う部分もありますので、よろしければ少しお話を聞いてください。
自身の話になりますが、小学生のよくわかっていない時から毎日違う人から痴漢を受け、中高に上がってそれが痴漢と理解してからも、男の人の力で足で動けないように押さえつけられたりしましたので、恐怖ですくんでしまっていました。
当サイトをお読みいただいてすでにご承知かもしれませんが、当会が主張しているのは「鉄道事業者は本当に被害者のことを慮って女性専用車両をやっているのではなく、そこに様々な下心や思惑(客寄せや金儲けになるだろう、社会から良い目で見てもらえるだろう等)がある」ということです。
また鉄道事業者に対し、かつて大々的に女性専用車両を設置するよう強く働きかけた政党がありましたが、こちらも選挙戦を有利に進めるため、そして自らの実績作りのため、女性専用車両をその道具にしてきたという経緯があります。
女性専用車両の拡大自体が目的になっていたとも言えるでしょう。
もちろん当会は痴漢対策をするなと言っているのではなく、女性専用車両は実際には痴漢対策から外れてしまっているということと、その上で女性専用車両は差別であり不適切だということ、及び監視カメラや警察官の付き添いなど、他にもっと有効な方法があると申し上げているわけです。
私は全てにおいて男女平等というのは、 無理だと思っております。
なぜなら生物として、身体の作りが違うからです。
力もそうですし、毎月の痛みと不具合があり、命がけの出産も女性だけのものです。
ただこれは女性が弱者だから守るということではなく、男性の得意な事、男性に感謝したい事、女性の得意な事、女性に感謝したい事、これらの内容は、同じにはなり得ませんが、それぞれに感謝してそれぞれの得意不得意があるのを尊重し、そこに感謝する。
そういう思いやり受け入れる気持ちを男女共に平等に持てる事が、男女平等という事だと思っております。
以下、会としての公式見解ではなく、筆者の個人的意見になりますが・・・
そもそも、何をもって男女平等とするかは個人によっても価値観が違いますし、また性差だけでなく同性間でも個人差は非常に大きいですから、男女平等という概念自体が実際にははっきりと「これ」といったものは存在しないとも言えるでしょう。
しかしながら、どうしても不公平を生じさせざるを得ないというのならばまだしも、世間には自分の扱いが有利になる時だけ性差を主張する人間が存在し、そうした人間が男女対立の原因となっているというのも、一つの問題としてあるかとは思います。
女性専用車両についていえば、ざっとうわべだけ見れば「どうしても不公平にせざるを得ないのだから・・・」と考えがちですが、本当に痴漢対策がしたいのなら他に方法はいくらでもあります。
実際にJR埼京線の監視カメラは2009年の導入後、痴漢6割減という素晴らしい効果を発揮しましたし、その後他路線にもカメラが拡大され、警察庁などの資料によると、近年痴漢の認知件数は20年前の半分程度まで減ったとのことです。
また積極的に時差通勤通学を推し進め、ラッシュそのものを緩和していくことも必要と思われます。
長くなったのでまとめると「絶対的な男女平等や全員に平等というものは存在しないが、だからといってそれを理由に不公平をどんどん正当化するのではなく、きちんと見極める」ことが必要かと考えております。
車両の件に戻りますが、その車両ができた時、私はほっとした気持ちを正直感じました。
ただ、いくつかの事例を見る中で女性専用車という権利を傘に、男性に必要以上に敵意を向けるような女性がいたのも記憶に新しいです。
確かその男性は間違って乗っただけでした。
明確に区切りをつけることにより、男性と女性の違いを尊重するというよりは、それぞれの権利を主張するような意識が強くなっている傾向もあるかと思います。
一方で、本当にひどい事をされて精神を病んだ女性の知人もいますので、安心していられる空間、 ?いうのに救われている人がいるのは確かです。
少しでも救われる人がいるのなら、その施策に意味はあるとも思います。
結局「男性を排除する権利」だと勘違いしている人がどうやら一部にいらっしゃるようです。
鉄道事業者が実は男性乗車禁止でもないのに「女性専用車両」という名前をつけるから悪いというのもありますが、そのあたりのところを意見しても鉄道事業者は各社局とも全く聞き入れる様子はありません。
先ほどの繰り返しになりますが、女性専用車両だけが絶対唯一の痴漢対策ではありません。
女性専用車両は「男女対立のもとになる・差別になる」といった問題のほか、高齢者や障がい者など男性の交通弱者まで「男性だから」と排除しているという問題点があります。
言い訳のために「障がい者は男性も乗れる」ということに一応なっていますが、実際にはこれをあまり大きくは告知せず、また「自分で移動できる人には移動していただいている」などと、障がい者であっても出来るだけ男性を乗せないようにしている鉄道事業者が少なくありません。
さらに、知らずに女性専用車両の優先席に座っていた男性の高齢者を駅員や車掌がとなりの混んだ車両に移動させたりというようなことも度々発生しています。
男性でも弱者はいるのに、そして知らずに乗った男性を激しく攻撃する”強い女性”もいるのに、なぜこのような極端な女性偏重に走るのか・・・
世間では「女性は弱者なのだから守るのは当然」という程度の認識しかない人が残念ながら多いようです。
しかし女性専用車両は政治目的や広告収入を狙い、あるいは鉄道事業者の「ちゃんと女性のこと考えてますよ」アピールとして推進され、痴漢対策は世間を納得させるための建前でした。
また鉄道事業者は痴漢対策を表向きの理由にしながら、防犯対策としてではなくサービス上の観点(=「女性のお客様からクレームが来る」「女性のお客様のサービス満足度が下がってしまう」)で、男性を一人たりとも乗せないように一生懸命になっています。
さらに高齢者に関しては、障がい者のようなバリアフリー法などの後ろ盾がないため、「高齢者は男性でも乗れる」などの言い訳さえすることもなく、「男性だから」と痴漢でもないのに排除しているのです。
ひどいことをされた女性への救済は必要ですが、それを理由に「他の弱者」が蔑ろにされ、排除され、苦しまされるようなことがあってはなりません。
まして鉄道事業者は女性専用車両については実は痴漢対策・防犯対策に真剣に向き合っていない(女性専用車両をイメージ戦略や営利目的サービスとして捉えている)のですから、なおさらです。
ここまで、私の考えを長々と書かせて頂きましたが、皆様の活動やこのサイトに書いてある活動理由や思っている事を知って、少なくとも私は少し考え方が変わりました。
ただ、女性専用車両に嫌がる人がいると理解して上でわざわざ乗るというのは、得策ではないと思います。
皆様のように深く考えて乗車している人がいるわけではないと思いますし、嫌がる人、怖がる人、迷惑がる人、トラブルが起き話題を狙おうとしてると思う人、そういう人が大半だと思います。
目的が自分たちの活動を理解してもらう事にあるのであれば、ただ理想の状態を押し通しやりたい事をやるのではなく、目的達成のためにもう探し適切なやり方を考え、協力しあって活動できたらもっと深く考える方が増えるのではないでしょうか?
当会はまだ社会的な影響力という点では決して大きいとは言えません。
当会もかつてオンライン署名活動を展開したことがありますが、何万・何十万の署名を集める組織力は残念ながらありませんし、私達の呼びかけで動いてくれる政治家なども見つからない状況です。
そのため鉄道事業者の本社・本局などに直接抗議しようとしてもそもそも面会を断られたり、面会にこぎつけても質問・抗議に対して「回答しない」と言ってきたり、面会時間を早々に打ち切られたりします。
酷い場合だと「馬の耳に念仏」「糠に釘」「暖簾に腕押し」で「軽くあしらっておけばそのうち諦めるだろう」という態度を取ってきます。
そして、私達の存在は無視され、反対意見はないことになってしまいます。
なので、乗り合わせた乗客などが私達に良い印象を持たないのは承知していますが、実際に乗車することで鉄道事業者が私達の存在を無視できないようにするのが、今のところ鉄道事業者に牽制をかける最も有効な方法なのです。
もちろん、乗車しなくても鉄道事業者を動かすことが出来る方法があれば私達もそうしたいですが、実際にはなかなか難しいと思います。
しかし将来のことを考えた場合、そういうことは出来ないか、すぐに結論は出なくとも常に考えていく必要はあろうかと思っています。
例えば男女の間で、どうして私の気持ちをわかってくれないの!?
と本音で話し合っても深刻な雰囲気を重ねれば重ねるほど、関係は良くなるどころか、別れにつながってしまいかねないのが人の心です。相手が正しくても、相手が感情的であったり、不穏な空気になれば心を閉ざしてしまいがちになる。という感じでしょうか。
相手に耳を傾けてもらえるような言葉選び、手段は本意でなくても、目標が相手に理解してもらうことであるなら必要なのかなと。
ただ自分たちが正しいからと、「今だけ女」であったり、「無理無理無理」と頑な態度を取るのは、正統性のある皆様の考えの部分も、伝わらないどころかただの迷惑で怖い人としか伝わりません。
このページを拝見し、より多くの人に、女性にも今一度考えるきっかけを持って欲しいと思ったか轤?そ、今後の活動や乗車するにしても、その際に思いやり車両の件について資料を渡せるよう持ち歩くなど、考えを押し付けるような形以外の手段で、きっかけという手を差し伸べてあげられると良いのではないでしょうか?
差し出がましいこともたくさん書きましたが、みんなが安心して、男女それぞれが思いやれるような社会になれれば嬉しいです。
資料作りやイラストなど、必要があればお手伝いはできますので、少し今後の活動についてお考え頂ければ幸いです。
私達は「今だけ女」ということで乗車しているわけではなく、あくまでも「男性」として乗車しています。
鉄道事業者が「本当は女性専用ではない車両」に女性専用車両と名前をつけ、そのまま「男性は乗車禁止」であるかのように世間を騙し切ろうとしているから、「そんなウソを罷り通らせるわけには行かない」ということで、男性として乗車しているのです。
つまり鉄道事業者に対する牽制という意味合いが大きいのですが、ご投稿を見るにあなたは私達が同乗した女性客に訴えかけるために乗車しているというように捉えられたのではないかと思いました。
当会に賛同してくれる女性もいらっしゃいますが、女性からの支持や理解をより一層多く得られれば、それは非常に大きい力となります。
しかし、〇〇様のように私達の主張にも耳を傾けてくださるような方は実際のところ少数派です。
それでも、少しでも支持や理解をいただけるよう考えていくことは決して無駄ではないと思います。
是非よいアイディアがあれば色々教えてください。
より一層の努力を重ねたいと思います。
いろいろ申し上げましたが、この度は本当に貴重なご意見をいただけたと思っております。
ありがとうございました。
常連投稿者の方からのご投稿
●性別:男性
●※以前も投稿したものです。
2020年10月 関西本部:JR線(大和路線&おおさか東線&学研都市線) 非協力乗車会を拝見させていただきました。新型コロナウイルスの第3波に突入しているというのに、未だに声掛けを行っていること自体唖然です。そもそも女性専用車両は男性の任意協力のもと成り立っているというのに、いちいち「女性専用車両なので協力してください」と言われれば任意ではなく強制に等しいものとなります。そのため声掛けは断じて容認できません。
それにただでさえ駅員や乗務員の新型コロナウイルス罹患者も発?しているというのに声掛けするということは、乗客側にも感染リスクを与えることになります。そのため自ら新型コロナウイルス感染対策を破っていることになります。
また貴会のご意見投稿のページをよく閲覧していますが、賛成派の発言は大方ステレオタイプ丸出しのものが多く呆れます。
最後に質問になりますが、こちらが投稿した意見は貴会の複数の会員様が閲覧したうえで返信するのでしょうか、それとも担当者のみが閲覧して返信しているのか、どちらでしょうか?
当会からの回答
※当会にご投稿ありがとうございます。
声かけについて、少なくともJR西日本についてはどうやら上から「女性専用車に男性がいたら必ず声をかけるように」という指示が出ているようですね。
それも、駅員や乗務員だけでなく、清掃員や警備員にまでそのような指示が出ているものと思います。
JR難波駅の清掃員や警備員などの反応から、恐らく普段男性が女性専用車にいても声をかければほぼ100%近い確率で移動するので、それが当たり前のような感覚になっていたのでしょう。
そして女性専用車が完全に女性しかいない車両になれば女性客の側もいつしか「それが当然」と認識するようになります。
JR西日本の幹部連中は男性を排除し続ければいずれ「男性が一切乗らないのが当たり前」になり、「任意協力云々もそのうち世間から完全に忘れ去られるだろう」と踏んでいるのだと思います。
要は私達のような反対派のことをごく少数派と考えており、女性専用車をいつまでも続けていれば「反対派などそのうちいなくなる」とタカをくくっているのでしょう。
だからこそ、私達としては乗車活動を絶やしてはならない、乗車活動に参加する人を少しでも増やさなければと思っています。
さて、最後のご質問についてですが、ご意見投稿があった場合、担当者が(投稿者の氏名や住所などは伏せた上で)会の内部に「ご意見投稿がありました」ということで文面を告知し、ほぼすべての会員が閲覧しています。
さらにサイト掲載に際しては担当者が書いた返信原案を複数の会員で吟味し、意見を出し合ったり校正した後、掲載OKの承認が出てから掲載という流れになっています。
女性専用車両が痴漢冤罪防止になると思いこんでいる方からのご投稿
●性別:男性
●痴漢冤罪が多発しており、特に示談金や慰謝料目的の、「この人痴漢です」攻撃は、意外とある。それを防ぐために、女性専用車両を創設することで、女性が女性専用車両に乗車し、女性の割合を減らすことで、冤罪を作りにくくすることができる。なので、男からは女性専用車両が必要なのである。ちなみに、私は男性専用車両の創設を訴えている。別に、あなた方を憎んでいるわけではない。ただ、痴漢冤罪の脅威を知ってほしいのだ。拘留という制度、長い裁判による精神疲労、社会的信用の失墜、など痴漢冤罪の後には、様々な不幸がある。また、女性にとって、痴漢の恐怖(トラウマ、心的外傷後ストレス障害)は、計り知れない。そりゃあ、男女仲良く電車に乗れれば、それがいちばんいいのですが、痴漢する人がいる以上、痴漢冤罪&恐喝をする人がいる以上、女性専用車両が一番の解決策ではないでしょうか?
当会からの回答
※ご投稿ありがとうございます。
しかしながら、かなり事実誤認があると思われますので、僭越ながらもう少し調べてみることをお勧めいたします。
痴漢冤罪が多発しており、特に示談金や慰謝料目的の、「この人痴漢です」攻撃は、意外とある。
女性専用車両を創設することで、女性が女性専用車両に乗車し、女性の割合を減らすことで、冤罪を作りにくくすることができる。なので、男からは女性専用車両が必要なのである。
示談金・慰謝料目的のいわゆる「当たり屋」が獲物(男性)のいない女性専用車両に乗るのかどうか、よく考えてみてください。
本当に女性専用車両の設置で女性がそちらに行き、女性専用車両以外の車両に女性が少なくなるのなら、痴漢の件数も大きく減るはずですが、実際はどうなのかというと、
JR中央線=女性専用車両導入前年(2004年)188件 → 導入後(2005年)217件 =29件増
京王線=女性専用車両深夜のみ運行時(2004年)121件 → 朝ラッシュ時拡大後(2005年)146件 =25件増
2006年8月8日朝日新聞より
女性専用車両が拡大しても全体での痴漢件数が減るどころか逆に増加しています。
しかも女性専用車両が出来た分、男女が一緒に乗る車両が1両減っているわけですから、女性専用車両以外の車両1両あたりでは痴漢の発生率がかなり増加しているということになります。
これでは冤罪が減るどころか、むしろ逆効果です。
ちなみに、私は男性専用車両の創設を訴えている。別に、あなた方を憎んでいるわけではない。ただ、痴漢冤罪の脅威を知ってほしいのだ。拘留という制度、長い裁判による精神疲労、社会的信用の失墜、など痴漢冤罪の後には、様々な不幸がある。
男性専用車両など、まず実現しません。
ここで紹介していると長くなるので詳しくは書きませんが、過去に西武鉄道に男性専用車両を実現させようとした株主の話を調べてみてください。
株主の提案は見事に却下されました。
鉄道事業者は痴漢や痴漢冤罪問題を何とかしようとして女性専用車両をやっているのではないのです。
痴漢冤罪が恐ろしいことは当会も「百も承知」ですが、「女性専用車両に痴漢冤罪を防ぐ効果がある」というような根拠のない思い込みをしたところで、冤罪問題は解決しません。
女性専用車両を自らの既得権のように捉えている、一部の女性専用車両賛成派を喜ばせるだけです
女性にとって、痴漢の恐怖(トラウマ、心的外傷後ストレス障害)は、計り知れない。そりゃあ、男女仲良く電車に乗れれば、それがいちばんいいのですが、痴漢する人がいる以上、痴漢冤罪&恐喝をする人がいる以上、女性専用車両が一番の解決策ではないでしょうか?
一見、女性の痴漢被害に寄り添っているようなご意見ですが、現実問題として女性専用車両を利用している女性の多くが痴漢とは関係のない「臭いオヤジがいなくていい」「空いてて楽」等の理由で利用していること、そして鉄道事業者が痴漢の件数が減らないと分かっているのに、いつまでも営利目的や人気取り策と化した女性専用車両を続けていることから、到底「一番の解決策」などとはお世辞にも言えないと思います。
100%完璧ではないとは言え、まだ監視カメラのほうがずっと効果的でしょう。
時差通勤・通学の促進なども社会全体が積極的に取り組むべきです。