2020年7月~9月の間にいただきましたご意見投稿の中から投稿者が「公開しても構わない」とご回答されたご意見の一部をここでご紹介します。
今回ここで掲載しました投稿には当会より青字で返信コメントをしております。
熊本市交通局に抗議された方からのご投稿
●性別:男性
●以前も投稿した者です
熊本市交通局が9月14日より女性専用車両を試験導入していますが、やはり本格導入される可能性が高く、導入されれば「2両中1両が女性専用」という異例な事態が発生してしまいます。しかも現在は新型コロナウイルスが流行しているため、女性専用でない側の一般車両の混雑率が格段に上昇することは言うまでもありません。
女性専用車両形骸化及び世間への任意周知のためには非協力乗車が最適な手段ではありますが、現在は集団での乗車は控えなければなりません。(個人で乗車する分にはいいかもしれません)
また、熊本市交通局が女性専用車両を本格導入した際は、下記のような事態も発生するでしょう
1、女性専用車両の商用利用(割高な広告掲載費を徴収)
2、乗務員が男性利用者個人に声掛け
3、女性客からの声掛け
熊本市交通局は税金で運営されている公共機関です。ステッカー掲示費用などもすべて税金から拠出するのでしょう。これこそ熊本市の「愚策」であり、税金の無駄遣いだと言えます。それに、市電の車両には客室側も写せるドライブレコーダーも導入されているそうですから、それで十分でしょう。令和の新時代になぜこんな女性専用車両という代物を導入しようという話が出たのでしょうか?不思議で仕方がありません。
熊本市交通局に対しては既に電凸済です。
もし本格導入されれば熊本市交通局の評判もさらに落ちるかもしれませんね。
このような代物が導入されないことを願ってやみません。
※熊本市交通局への抗議及び、当会へのご報告ありがとうございます。
2両に1両が女性専用というこれまでにない高比率での女性専用車両設定ですが、実際には女性専用車両の設定のない「1両編成」の列車が大半で、女性専用車両のある2両編成の本数が非常に少ないことと、朝のラッシュ時は運転頻度がかなり高いため、女性専用車両のある列車が来ても男性客が列車を一本見送るなどして、極端な混雑格差にはなっていないようです。
しかし、これはたまたま2両編成の列車が非常に少ないために全体として女性専用車両の割合が低くなっていること、そして運転本数が多いため男性客が列車を一本見送っても、それほど大きなタイムロスにはならないという、偶然の重なり合った結果であると思います。
というのも、熊本市交通局は9月14日の導入前に、あるマスコミの取材に対し
今まで男女関係なく乗車していた利用者が、女性専用車両導入によって、それぞれ男性女性に分かれて乗車するということなので、残りの車両の混雑度にはそれほど変化はないのではないかと考えています。 ただ、別の時間帯を利用していた女性が、専用車両を利用したいと考えることで、女性専用車両の混雑度が少し上がるのではないかとも思っています。
2両編成の1両を“女性専用車両”に…路面電車に試験導入する熊本市に聞いた(FNNプライムオンライン)https://news.yahoo.co.jp/articles/77d7cb0004716f9909cfa42e09c03bc2c1126393(現在はリンク切れ)
などと、「女性専用車両が出来ると女性がすべて女性専用車両に行くはず」と思いこんだ、トンチンカンな見解を示しており、実際に極端な混雑格差にならなかったのも、決して計算の上での結果ではないでしょう。
実際は女性専用車両があっても一般車両にも女性は普通に乗車してきますし、また「女性専用車両には賛成していても、わざわざ選んでまで乗らないという女性客が多い」というデータもあります。
すでに女性専用車両が導入された路線で痴漢が減っていないのがその何よりの証拠です。
しかし、どういうわけか「女性専用車両が出来ると、女性がすべてそっちに行く」と何の根拠もなく思いこむ人が少なくありません。
※念のために申し上げますが、本来は男女問わずどの車両に乗ろうと各自の自由なので、当会としては女性が女性専用車両に乗らないこと自体を問題だと言うつもりはありません。
むしろ「女は女性専用車両に行け!」と女性専用車両以外の車両に乗る女性に敵意を向ける男性の方が問題であると思います。
もし記事に書いてあることが交通局の総意であるなら、熊本市交通局も「女性専用車両が出来れば女性がみんなそちらに行く(はず)」という根拠のない思い込みを既にしていることになります。
そんな感覚だから2両に1両女性専用車両を設定しても、問題ないと判断したのでしょう。
また、「別の時間帯を利用していた女性が、専用車両を利用したいと考えることで、女性専用車両の混雑度が少し上がるのではないか」というのもこれまたトンチンカンですが、これも「女性専用車両が出来ると、女性がすべてそっちに行く」という思い込みはもちろん、それと同時に「女性は皆、女性専用車両にものすごく乗りたがっているはず」という思い込みも透けて見えます。
交通局は女性専用車両の設定によって「女性から絶大な支持を受けることが出来る」と思っているのではないでしょうか?
そしてそこから、女性専用車両を設定すると「女性にやさしい鉄道事業者」として「交通局の印象が良くなるだろう。女性の利用が増えて、増収増益につながるだろう」という「変な期待」をしているようにも見えます。
余談ですが「女性専用車両を設けると痴漢防止だけでなく、痴漢冤罪の防止にもなるから男性にとってもメリットがある」などとデタラメなことを言う人が世間には散見されますが、これも根拠なく「女性専用車両があれば女性は皆、そちらに行くはず」と思いこんでいるが故のことです。
つまり、「女性専用車両を設ける」と
- 女性がみんなそちらに行くので、男女が別々になり、痴漢が減るだろう
- 痴漢が減るから痴漢冤罪も減るだろう
という、【合成の誤謬】なのです。
もちろん実際には痴漢は減っていませんし、冤罪対策にもなりません。
若干話がそれましたが、熊本市交通局がもし本格導入した際には女性専用車両限定広告もやり始めるかもしれませんね。
あと、女性客からの声掛けも発生するでしょう。
乗務員の男性への個別声掛けについては今のところないみたいですが、これも男性客が乗らない状態が長く続くと、そういう事象が発生するかも知れません。
仰る通り、これは熊本市交通局の愚策だといえると思いますが、先ほども述べたようにここまでの状況を見る限り、どうも熊本市交通局自体が女性専用車両に「変な期待」を寄せているようにも見えます。
恐らく(本格導入によって)評判が落ちるなどとは、全く考えていないでしょう。
あなたをはじめ、交通局に抗議の電話やメール、手紙その他をしてくださった方々には感謝しております。
もし本格導入されたなら、これはメールや電話だけでなく、実際に乗車するなどの活動も継続して行う必要が出てきます。
現在、当会は札幌・関東・名古屋・関西・福岡で活動しておりますが、何とか熊本にも当会の活動拠点を設けたいところです。
福岡県の方からのご投稿
●性別:男性
●熊本市電のことを聞きました。ジェンダー平等も叫ばれている時代に、まだ女性専用車両導入というのがまかり通るのかと、憤りを感じずにはいられません。
ジェンダーハラスメントという言葉も広まってきつつあるのに、こんな専用車両があること自体、時代遅れだと思います。熊本市電はまさに時代のそして世界の流れにも逆行しています。もっと反対の声が上がるように願っています。そもそも、差別であるのは明らかなのに、痴漢対策などといううわべだけの嘘に世間は騙され過ぎです。
あと、ソフトバンクホークスの本拠地でのタカガールVートがテレビに映る度にいやになります。純粋に応援できないですね。無くして欲しいのは言うまでもありません。
※当会にご投稿ありがとうございます。
熊本市交通局の突然の女性専用車両導入発表、正直なところ私達も首をかしげざるを得ません。
あなたの仰る「ジェンダー平等も叫ばれている時代に・・・」というのもそうですが、すでに他の多くの鉄道事業者で痴漢が減らないことが分かっている(だから「女性専用車両はシェルターだ」といって、痴漢が減らなくても女性専用車両を正当化できるよう、女性専用車両導入の理由を変化させてくる)とか、女性専用車両が痴漢対策以外の理由(営利目的など)で運用されており、また利用している乗客も「空いてて楽」・「臭いオヤジがいなくて快適」などの痴漢対策とは全く関係ない理由で利用している者が多数という状況があるにも関わらず、しかもこのコロナ禍で3密回避がうるさく言われている中で2両編成の一両を女性専用車両にするという熊本市交通局の不自然な動きには何かウラがあるのだろうと思わざるを得ません。
ただ、熊本市交通局のこうした不自然ともいえる動きから「今まで多くの鉄道事業者に女性専用車両導入の働きかけを行ってきた公明党がまた圧力をかけたか?」と思い調べてみたのですが、熊本に関してはその形跡はありませんでした。
恐らくは熊本市交通局の幹部クラスの中に女性専用車両に「変な期待」(女性専用車両の導入で「女性にやさしい交通局」として、交通局のイメージが良くなるだろう・女性の利用が増え、増収増益につながるだろう 等)をしている者がいるのでしょう。
あるいは、「女性専用車両の導入で熊本も東京や大阪と同じ、都会の仲間入り」という感覚でもあるのでしょうか?
しかしこんなものでも、表向き「痴漢や盗撮を防ぎ、女性に安心して乗車いただくため」などと言えば、私達のようなこの問題に普段から取り組んでいる、あるいは普段から関心を持っている者ならともかく、多くの人は「痴漢対策」と言われればそれだけでコロッと騙されてしまって、「痴漢がいる以上、仕方がない」とか「差別ではない」などと思ってしまうでしょう。
実際はあなたも仰る通り「痴漢対策など、うわべの嘘」なわけですが。
そういう意味でも反対派は活動を継続しなければなりませんね。
女性専用車両=痴漢対策で罷り通っている限り、鉄道事業者がどれだけふざけたことをしようとも、全て罷り通ってしまうばかりか、反対する側が「痴漢被害者の気持ちも考えようとしないで、自分が不愉快だからと女性専用車両に反対する奴」ということにされてしまいますからね。
名古屋の地下鉄を利用されている、内部障がい者男性からのご投稿
●性別:男性
●お世話になります。名古屋市交通局における女性専用車両の取り扱いにつきまして、大変不適切な点がありましたのでご連絡させて頂きました。私は身体障がい者手帳を保有しております。内部障がい者のため、外見では障害があることは分かりません。名古屋市交通局では女性専用車両を利用できる人の「例示」として「お身体の不自由な方」としているため、私は積極的に女性専用車両を利用しておりました。然しながら、乗務員を含めて女性客から度重なる個別の声掛けがあり、その度に障害のことを説明しなければならず、本当に不快な気持ちでした。
見ず知らずの女性客からも障害の内容について問われたり、手帳を見せるように求められたことがあります。私は思い切って、名古屋市交通局の本社に問い合わせたところ、下記のような返信がありました。
現在運行している女性専用車両につきましては、痴漢等迷惑行為の防止対策として、女性のお客さまに安心してご乗車いただけるよう、男性のお客さまにご理解・ご協力をお願いして運行しているものでございます。目の不自由な男性のお客様など、一定の配慮が必要な男性の方もご乗車いただけますが、女性専用車両の趣旨をご理解いただ き、今後ともご協力をお願い申し上げます。なお、内部疾患をお持ちのお客さまにつきましては、優先席をご利用いただけるよう車内ステッカーや車内案内放送等でご案内しておりますので、そちらをご利用いただきますようお願いいたします。
私は女性専用車両の優先席を使うべきなのか、女性専用車両以外の優先席を使うべきなのか分からなかったため、重ねてご質問させて頂いたところ、下記の返信がありました。
女性専用車両をご利用いただける「一定の配慮が必要な方」とは、目の不自由な方や足の不自由な方など、他の車両へ移動することが困難な方を対象としており、他の車両をご利用いただける男性のお客さまにつきましては、女性専用車両以外の優先席をご利用いただきますようご協力をお願いしております。
つまり、名古屋市交通局としては、内部障がい者は「一定の配慮が必要な方」に該当しないという見解のようです。
これは非常に問題がある発言かと思われます。貴会としての見解を教えて頂ければと思います。
※当会にご投稿ありがとうございます。
交通局は障がい者であっても男性は可能な限り乗せないようにしているのです。
ただバリアフリー法などもありますので、男性だからと障がい者まで排除してしまうと、「女性と言うだけで障がい者よりも健常者を優先するのか?」・「女性専用車両はバリアフリーに反する」などの批判を浴びることになります。
そこで、仕方なく表向きは「男性であっても障がい者は乗れる」ということにしているわけです。
しかし実際には男性を乗せたくないから、障がい者であっても何だかんだと理由をつけて、出来るだけ乗せないようにしているわけです。
「一定の配慮が必要な方=他の車両へ異動することが困難な方」というのは何を根拠にしているのかが不明ですが、もちろんそのようなものに法的根拠はありませんし、またもし輸送約款などにも記載がないのであれば、これはただ単に「交通局が勝手に言っているだけ」ということになります。
そのあたりの根拠も問いただしてみる必要があるかもしれません。
ただ、交通局の回答の一文、
「女性専用車両以外の優先席をご利用いただきますようご協力をお願いしております」
の中の【お願いしております】というのが曲者(くせもの)で、交通局は「あくまでも【お願いしているだけ】で強制していないから問題ない」と、いくらでも逃げを打つことが出来ます。
何をやっても「強制してないんだから問題ないだろう」というわけです。
しかし、だからといって男性が誰も乗車しない状態が長く続くと、今度は「女性専用車両」という名前のせいで、現場の職員の中から半ば強制するような態度を取る者が現れる可能性はありますし、それでも抗議の声が上がらなければ、いつしかそれが「当たり前」になってしまいます(だからこそ、当会は女性専用車両に敢えて乗車する活動を続けているわけです)。
あなたからのご意見投稿を会の内部でも見てもらったのですが、ある名古屋地区の会員は「名古屋市交通局にはついこの間抗議したばかりなのに、まだこんな対応をしているとは開いた口が塞がらない」と言っていました。
個人に障がいの内容を尋ねたりするのは大変失礼なことですし、非常に不快だと思いますが、それによってあなたが女性専用車両に乗らなくなれば、交通局としては「それでいい」わけです。
だから、決して負けないでください。
そして、もしまた何かあれば当会にご連絡ください。
当会へのご提案
●性別:男性
●女性専用車両へ任意確認乗車をたまにしています。(男性)
誰でも乗れるというのを利用し、反対するみなさん集団で(30人程度)その様子をメディアまたはSNSで拡散してもらえば、誰でも乗れることの周知や、男性乗客の利用がルールの範囲内ということ、そして女性専用車両は男性利用することにより意味のない車両であることが周知できると思うのですがいかが?
※当会にご意見投稿ありがとうございます。
ご存知かも知れませんが、当会と同じように女性専用車両反対運動を行っている団体「差別ネットワーク」がこれまでyoutubeで数々の動画を公開し、中にはマスコミで大きく取り上げられたものもありましたね。
当会も30人くらいで非協力乗車(任意確認乗車)が出来たら素晴らしいのですが、現在のところ当会の乗車会で最も参加者数が多かったのは2015年4月の関西でのJR線乗車会の時で、参加者は17人でした。
https://oawc.jp/activities/article-1466/
当会も全国に百数十人の会員がおりますが、中には仕事が多忙とかその他の理由であまり活動に参加できない者もおり、また普段乗車会に参加している人間でも人によって動ける日がまちまちであること、さらには女性専用車両が運行されるのは関西の一部の路線を除きすべて平日で、その多くが朝ラッシュ時であることなどから、一度の乗車会に参加できる人数はどうしても一ケタ(多くて7~8人程度)になることが多いです。
たまに任意確認乗車をしておられるとのことですが、もしよろしければ当会にお越しください。
当会としても、乗車活動に参加できる人というのは貴重ですので・・・
フォームの入力がめんどくさいというご投稿
●性別:男性
●フォーム入力面倒くさすぎ
賛否問わず誰でも気軽に意見を交わせるよう改善してほしい
専用車両に限らず不当な差別は全て許せない
協力できることがあればしたいのですが何をすればいいでしょうか?
※ご投稿ありがとうございます。
フォーム入力が面倒臭いとのことですが、要は5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のように誰でも即書きこめる掲示板のようなところで意見を交換できるようにしてほしいということでしょうか?
もしそうだとすれば、これは【敢えてそのようにはしておりません】
そのようなことをすれば、悪意のある者による荒らしや誹謗中傷、さらには意図的なデマの垂れ流しなど、やりたい放題になるのは目に見えています。
ですから、こちらで内容を確認しない限り公表されることのない、フォームでご意見を受け付けるという形を取っております。
「協力出来ることがあればしたい」とのことですが、フォームに入力することすら「面倒くさすぎ」というのならば、非協力乗車はもちろん、鉄道事業者に抗議のメールや電話をしたりすることも「面倒くさすぎ」ということになるでしょう。
これでは申し訳ありませんが、「協力出来ることがあればしたい」と仰られても、何もお勧め出来ません。
「女性専用車内で痴漢が発生しなければそれで良い」と仰る、女性専用車両賛成派のご投稿
●性別:男性
●サイトを見ていて一つ疑問に思ったのですが、女性専用車が痴漢行為を減らすことの役に立っていないという記述がありました。
しかし女性が女性専用車に乗ればかなりの確率で痴漢の被害にあうことはないと思います。(レズビアンやバイセクシュアルの痴漢魔がいるかもしれませんが…)痴漢にあっているのは普通車両に乗っている普段痴漢を気にしていない女性たちといえます。
いわば女性専用車は安全地帯でもあると思います。女性専用車があることで痴漢に遭いたくない女性の安心材料になっていると思います。女性専用車は女性を安心させるためのサービス・安心材料という考え方はできないものでしょうか?女性専用車が痴漢行為を減らすことの役に立っていなかろうが、この車両があることで痴漢を怖がっている女性たちを安心させることができるのですから。この車両に乗るだけで99%痴漢に合わないのですよ!
だから私はその逆で痴漢に間違われる可能性がほぼない(ゲイの痴漢魔がいるかもしれませんが…)男性専用車両の導入にも大賛成なんですけどね
まぁ一つ確実に言えることは痴漢魔どものせいで貴団体も含め皆が苦労させられているのですよね…。
※当会ご意見投稿ありがとうございます。
サイトを見ていて一つ疑問に思ったのですが、女性専用車が痴漢行為を減らすことの役に立っていないという記述がありました。
しかし女性が女性専用車に乗ればかなりの確率で痴漢の被害にあうことはないと思います。(レズビアンやバイセクシュアルの痴漢魔がいるかもしれませんが…)痴漢にあっているのは普通車両に乗っている普段痴漢を気にしていない女性たちといえます。
いわば女性専用車は安全地帯でもあると思います。女性専用車があることで痴漢に遭いたくない女性の安心材料になっていると思います。女性専用車は女性を安心させるためのサービス・安心材料という考え方はできないものでしょうか?
ご投稿の内容から、女性専用車両は「絶対の安全地帯」で「女性が絶対的な安心を得ることが出来る、素晴らしい場所」だと考えておられるように見えます。
しかし現実には色々な理由で女性専用車両をあえて避けている女性も少なくありません。



女性専用車が痴漢行為を減らすことの役に立っていなかろうが、この車両があることで痴漢を怖がっている女性たちを安心させることができるのですから。この車両に乗るだけで99%痴漢に合わないのですよ!
そもそも、女性専用車両の利用者の多くが「臭いオヤジがいなくていい」・「空いてて楽」など、
痴漢とは全く関係ない理由で利用していますが、それはさておき・・・
「この車両に乗るだけで99%痴漢に合わない(※「遭わない」では?)のですよ!」とのことですが、
「その車両で痴漢が起きなければ、他の車両で痴漢がやりたい放題になっていてもそれは一向に構わないのでしょうか?
ご投稿の文中で「痴漢にあっているのは普通車両に乗っている普段痴漢を気にしていない女性たちといえます」と述べられていますが、仮にそうだとしても「気にしていない人に対してなら、痴漢をしてもいい/されても仕方ない」とはなりません。
このご投稿の趣旨は実は「痴漢を憎んでいる」「その撲滅を願っている」というわけではなく、「女性専用車両は非常にすばらしいものである」という誤解のもとで痴漢の減らない女性専用車両の正当性を訴えるために、反対派を論破しようとするものだといえます。
だから私はその逆で痴漢に間違われる可能性がほぼない(ゲイの痴漢魔がいるかもしれませんが…)男性専用車両の導入にも大賛成なんですけどね
男性専用車両はまず、作られることはないでしょう。
そもそも女性専用車両は痴漢対策で作られたものではありません(それを導入の口実にしただけ)。
だから痴漢対策の延長線上である「冤罪対策の男性専用車両」など初めからありえないわけです。
公明党が女性専用車両をゴリ押ししたように、男性専用車両をゴリ押しする政党でも現れれば話は別ですが、現実的に考えてそのようなことは【ありえない】でしょう。
そんな中で、反対派が女性専用車両の廃止ではなく、男性専用車両の実現を求め続ければ、男性専用車両がいつまで経っても実現しない一方で、女性専用車両の廃止を言う人がいなくなり、「女性専用車両だけがいつまでも安泰」ということになります。
「男性専用車両もあった方が男女とも安心出来て合理的なのに」とお考えなのかもしれませんが、私達が女性専用車両だけでなく、男性専用車両にも反対するのは、上記以外にも高齢や体の不自由な女性への差別になる、男女の溝をますます深くしてしまうなど色々な理由があります。
まぁ一つ確実に言えることは痴漢魔どものせいで貴団体も含め皆が苦労させられているのですよね…。
当会HPでは「女性専用車が痴漢対策というのは建前」だと繰り返し述べています。
つまり、女性専用車両問題の根元は「痴漢魔のせい」と言うわけではなく、ジェンダーのあり方の問題や、様々な利害や利権の絡まり合った社会構造の問題であると私達は認識しています。
もちろん痴漢魔が存在しなければ建前にすらならず、「今の形の」女性専用車両は存在しなかったでしょうけれど…。