【関西】2025年1月 神戸市営地下鉄&JR神戸線非協力乗車会

活動履歴

2025年1月19日に神戸市営地下鉄西神・山手線などで非協力乗車会を行いました。

前日からの大学共通試験に合わせて警備が強化されていることも踏まえ、男性排除がなされていないかを確認する意味も含めて実施しました。

今回は朝から午後にかけて結構長時間乗車しましたが、特に何事もなく終わるかと思っていたところ、最後の方になって女性客が私達に移動を要求し、こちらが断ったにも関わらず、それでも要求してきたことからトラブルに発展しました。

以下その報告です。


地下鉄三宮駅からスタート

今回は朝7:30に神戸市営地下鉄三宮駅東改札口に集合。

参加者全員が揃った後、地下鉄1日乗車券を全員が購入した。

1日乗車券

今回は以下のルートで乗車を行った。

(凡例:■…神戸市営地下鉄/◆JR神戸線)

  1. ■三宮→西神中央
  2. ■西神中央→谷上
  3. ■谷上→西神中央
  4. ■西神中央→新長田
  5. ◆新長田→三ノ宮
  6. ■三宮→谷上
  7. ■谷上→三宮
  8. ◆三ノ宮→尼崎

地下鉄西神・山手線 三宮→西神中央

各自、購入した1日乗車券を自動改札に通して改札を抜け、そこからさらに深い地下にあるホームまで降りた。

そしてホームで7:40発の西神中央行きを待つために女性専用車両乗車位置に全員で並んだ。

多数の男性が並んだので結構目立ったと思うが、周囲の乗客は特に何も言ってこなかった。

やがて西神中央行きが到着し、私達も乗車。

西神中央行きが到着

車内は座席がほぼ埋まる程度の乗車率で、すぐ近くにいた女性客2人組は何気ない会話を続けたりするなど車内の女性客達は私達のことを特に気にしているような様子はなかった。

そしてそのまま特に声かけも無く、乗車率もあまり変わることもなく何駅か過ぎた。

途中の新長田駅で1人の男性客が乗ってきて、その男性客はしばらくしてからそのまま着席した。

新長田駅の次の板宿駅で停車後ドアが閉まる瞬間に兵庫県警の警察官1人がホームを巡回しているのが見えたが、私達には声かけはもちろん合図などもしてこなかった。

女性専用車両に男性が乗っても違法にならないことを知っているのだろう。それは良いことである。

しかし時折、走行中にドアの上にあるモニター画面では「この電車の4号車は終日、女性専用車両です。」と表示されていた。

地下トンネルを抜け地上に出たところで名谷みょうだに駅に到着し、先ほど新長田駅から乗車してきた男性客はここで下車していった。

名谷駅から先は終点の西神中央駅まで地下鉄の車両が地上を走る。各駅で少しずつ乗客を降ろしながらいつしか車内はガラガラになり、終点のひとつ手前の西神南駅を発車。

そして8:12頃に終点の西神中央駅に到着した。

地上を走る神戸市営地下鉄
終点、西神中央駅に到着

結局この列車では声掛けなし。

全員が1日乗車券を持っていたので改札を抜けずに谷上方面の列車で戻っても問題ないが、この列車は西神中央駅に到着後は回送列車となるため、全員一旦下車した。

地下鉄西神・山手線 西神中央→板宿→谷上

ホームでしばらく待って、その後やってきた8:29発の谷上行きの女性専用車両に乗車。

8:29発谷上行き

折り返しのため発車までしばらく時間があったので、車内で乗務員による声掛けがないかどうかの確認をすることにした。

西神中央駅は終着駅のため、ここで列車最後尾にいる車掌と先頭にいる運転士が場所を替わるためにホームや車内を移動するので、その際に女性専用車両に乗車している私達に声をかけてこないかどうか確認するのである。

しばらく経ってから運転士と思われる乗務員が私達の前を通り抜けていったものの、声かけはしてこなかった。

その後、車内に親子と思われる女性と男児の2人組が乗ってきた。

やがて発車時刻になり、列車は西神中央駅を後にした。

西神南駅、伊川谷駅と先ほど走ってきたところを戻りながら、神戸市郊外の山林と住宅等が入り交じる風景の中を列車は走行していく。

車内では周囲の女性客達は(先ほどの西神中央行きと同様)何気ない会話をしたりする等しており、特に私達のことを気にしているような様子もなかった。それで良いのである。

やがて名谷駅から再び地下に潜り、板宿駅には8:47頃に到着。

ここで任意周知のため一旦下車して後続の電車に乗り換えることにした。

しばらくして8:53発の谷上行きが到着。女性専用車両に乗ると、既に1人の男性客らしき乗客が座っていた。

このままいくつかの駅を過ぎ、三宮駅で多くの乗客が入れ替わった。

三宮駅から乗ってきた乗客の中に1人の男性客を確認。

三宮駅の次の新神戸駅で乗っていた男性客らしき乗客が2人とも(うち1人は板宿駅で既に乗っていた男性)降りていった。

ここでも声かけ等はなく、新神戸駅からは約8kmに渡って延々と地下トンネル内を走り、地上に出るとすぐ終点の谷上駅に9:17頃到着。

谷上駅。停車中の列車は神戸電鉄の車両

列車はこのまま折り返し西神中央行きになるため、しばらく車内に留まって車内を巡回していた乗務員が声掛けしてこないかどうかチェックしたが、何も言ってこなかった。それで良いのである。

地下鉄西神・山手線 谷上→西神中央

一旦ホームに降り、しばらく待って9:41発の西神中央行きが到着したので乗車。

終着駅で折り返すため、しばらく停車時間がある。

しばらくすると乗務員が車内を巡回してきたものの、やはり何も言って来ず。

また、周囲の女性客はここでも何気ない会話を続ける等しており、特に私達のことを気にしているような様子は無し。

発車寸前になって1人の男性客が女性専用車両に乗ってきた。

やがて列車は谷上駅を発車。

発車直後に車内で「この電車の先頭車両から4両目は女性専用車両です。皆様のご協力をお願いします。」という自動アナウンスが流れた。

神戸市営地下鉄では車内や駅構内などで女性専用車両の案内放送をすることは基本的に無いが、例外として西神中央方面行きの列車が谷上駅を発車した直後に一度だけ、こうして車内に女性専用車両の自動放送が流れる。

おそらくは現在、神戸市営地下鉄の一部になっている谷上駅~新神戸駅間が以前、北神急行電鉄という別会社であった名残ではないかと思われる。

谷上駅から新神戸駅を過ぎる辺りまでは立ち客がそこそこ多かったものの、神戸市の中心部になる三宮駅で女性専用車両は座席がかなり空いた。

しかしふと両隣の車両を見ると、結構な混雑差が見られた。

私達は三宮から先も乗車し続けたが、結局この列車でも声かけ等はなく、終点の西神中央駅には10:22頃に到着した。

地下鉄西神・山手線 西神中央→新長田

西神中央駅10:29発の新神戸行きの女性専用車両に乗車。停車中に乗務員がホームを歩いて通り過ぎたが、やはり声かけはしてこなかった。

車内には老夫婦と思われる男女が既に着席していたものの「女性専用車両…?」などと呟いていたので会員の1人が「(移動しなくて)大丈夫ですよ。」と伝えた。

当サイトをいつもご覧の皆様なら当会で「非協力乗車中は原則、他の乗客にこちらから話しかけない」というガイドラインを設けて、それに沿って行動しているということはご存じかと思うが、これはあくまで「こちらから他の乗客に喧嘩を売らない」という意味であり、今回のように女性専用車両と表示があるからと移動しようとする乗客に「移動する必要はないですよ」と話しかけることはある。

女性専用車両と表示があっても、強制すればアパルトヘイトと同様の差別に当たるので実際には「専用と言いつつ実は任意協力」になっているのは女性専用車両問題に関心のある方なら恐らくはほとんどの方が知っている通り。

神戸市営地下鉄では先ほど述べた通り、女性専用車両の案内放送は西神中央方面行きが谷上駅を発車した直後にあるのみで、それ以外は女性専用車両の案内放送は一切無く、基本的に自動放送で「次は○○(駅名)でございます」と、案内などをするだけなのだが、この列車の車掌は駅到着前にマイクを通じて肉声で「歩きスマホはおやめください。スマホ操作は電車を降りてからしてください。」と啓発放送を流していた。

もちろんそれだけなら何も言うことはないのだが、この車掌は途中の総合運動公園駅発車後「お客様にご案内致します。前から3両目は女性専用車両となっております。ピンク色のステッカーが貼っております。お客様のご協力をお願いします。」と肉声で女性専用車両のアナウンスを流した。

これが普段、女性専用車両の案内を車内でする鉄道事業者なら(しつこくしない限り)あまり問題にはしないのだが、神戸市営地下鉄は先ほどから何度も言っているとおり、基本的に女性専用車両の案内放送はしない鉄道事業者である。

私達も10年以上前から神戸市営地下鉄で何度も乗車会を行っているが、今回のように車掌が肉声で車内に女性専用車両の案内を流したのは私達が知る限り今回が初めてである。

「誰かが車掌に『女性専用車両に男が乗っている』と告げ口したのでは?」と疑う会員もいたが、真相は不明。

今日は大学共通試験当日でもあるし、その辺りのことも意識して放送したのだろうか?

しかし、任意協力である女性専用車両から男性を排除することは出来ないし、このような放送をしたり、係員が声かけをしたりすればかえってトラブルの元になるのだが。

以前会員が個人的に非協力乗車をし、それを他の乗客が「女性専用車両に男性が乗っている」と告げ口して、係員が会員に声かけしたためトラブルとなり、列車が6分遅延する事態となったこともあった。

JR西日本や神戸市営地下鉄では声かけはしない方針だというが、女性客などから申告があった場合は声かけすることがある。

しかし、任意協力の車両から(任意協力であることを言わずに)男性を移動させようとして声かけすればトラブルとなり、列車が遅延することがあることも鉄道事業者は認識しておくべきだろう。

というより、そもそも任意協力で強制力も無いのに「女性専用車両」などと強制力のあるような表示をして乗客を騙すのが悪いのである。

ちなみに個別の声かけはなく、10:49頃に予定通り新長田駅で下車した。

地下鉄(西神・山手線)新長田駅

地下鉄 新長田駅で抗議

新長田駅で下車したのはここから地下鉄海岸線に乗り換えるつもりだったからだが、その前になぜ普段は肉声で女性専用車両のアナウンスを行わない神戸市営地下鉄がそのようなアナウンスを行ったのかについて、改札口の駅員に聞いてみた。

すると「駆け込み乗車に対する啓発と同じです。」との答え。

確かに駆け込み乗車や歩きスマホなどをやめるよう啓発する分には安全のためにも賛同するが、女性専用車両のアナウンスをわざわざするのは任意協力であることを知らせずに「男性乗車禁止」と勘違いした男性が自ら出て行くよう仕向けているようなものであり、賛成しかねる。

そしてもし今回「私達が乗っていたから放送を流した」のであれば、これは当てつけのようなものであり、当然私達としては気分が悪い。

この辺も含めて駅員に尋ねてみたのだが、そのような意図はないとのこと。

内心「本当か?」という気持ちは拭いきれなかったが、窓口の駅員は当該車掌ではないのだからここで問い詰めても本当のことは分からないし、この先の予定もあるのでここで切り上げ海岸線のホームに向かうことにした。

西神・山手線のホームから長い通路を歩いて海岸線のホームに移動したが、ホームの発車時刻表に貼り紙があり、沿線イベントのため安全上の理由から(普段、土日も含めて毎日・終日運行している女性専用車両を)9:00~16:00まで中止とのこと。

混雑するときだけ(終日運行の)女性専用車両を解除

地下鉄海岸線はわずか4両編成の短い列車が走る路線で、そのうちの1両が毎日終日女性専用車両である。しかも普段、特に日中などはほぼ全区間ガラガラで走っていることが多い。

つまり女性専用車両を痴漢対策として見るならば、およそ必要のないガラガラの時間帯にも終日走らせ沿線イベントがあるときだけ列車が混雑するので「安全上の理由から中止」というのは本末転倒も良いところである。

(実際、痴漢の多くは混雑時に発生しており、混雑率が下がるだけで痴漢件数も大きく減少する)

しかしながら(こちらからざっと見る限り)女性専用車両賛成派は「女性専用車両=痴漢対策」一色である。

「痴漢被害がいかに深刻か」を強く主張し、女性専用車両の必要性をどんどん主張する。

そして反対する者には「痴漢を撲滅したら女性専用車両はなくなりますよ」などと(痴漢がなくならないと分かっていて)反対派を黙らせるために「痴漢を撲滅しろ」と言う。

(実際には痴漢対策とは名ばかりで、選挙対策や実績作りのため女性専用車両拡大を活動目標にする政党・政治家がいることや、「女性専用車両限定広告」と称して割高な広告料を設定するビジネスが存在するなど、女性専用車両で得をする人間がいるから、痴漢が無くなっても女性専用車両はなくならない)

その一方で鉄道事業者は女性専用車両の導入・実施理由について、近年では「痴漢対策」という言葉を徹底してものの見事に避けている。

鉄道事業者のサイトを見ても「迷惑行為防止」とか「安心して乗車できるため」などとはぐらかしていることが多く、少なくとも公式には痴漢対策とはまず言わない。これは全国どこの鉄道事業者でも同じである。

先日、当会の会員数名が札幌市交通局を訪問した際も「女性は体が弱いので満員電車の中でつぶされてしまわないように守る必要がある」などと、およそ痴漢云々とは全く関係の無い理由を出してきていた。これでは男性に対する差別であるのと同時に、女性に対する慈悲的差別でもあると言われても仕方ないだろう。

そして、鉄道事業者が女性専用車両を「痴漢対策」と言わないのは「女性専用車両が痴漢対策ではない」とバレてきていることを、鉄道事業者が実はすでに察知しているということでもある。

(しかし「迷惑行為防止」とか「安心して利用できるように」という表現は、利用者からすれば「痴漢対策」の言い換えのように映る可能性が高いので「鉄道事業者が女性専用車両のことを痴漢対策だとは言っていない」と見破るのは難しいかもしれない)

海岸線の女性専用車両が中止されているので予定を変更し、JR神戸線で三ノ宮駅(地下鉄とJRで駅名の表示が異なる。地下鉄は「三宮」)まで乗車することにした。

JR神戸線 新長田→三ノ宮

地下鉄新長田駅の改札を出て地上に上がるとすぐJRの新長田駅がある。

もちろんだが、地下鉄1日乗車券はここでは使えないので各自切符を買ったりICカードで入場したりした。

JR新長田駅
同左(列車は通過中の快速列車)

次の三ノ宮方面は11:18発の普通高槻行きのようだ。

ホームの女性専用車マークの位置で並んでいると、女性専用車に関する自動アナウンスが流れた。

しばらくして列車が到着。全員乗車した。

新長田駅に到着した普通列車

私達が乗車しても特に声掛けなどはなく、車内の女性客達も私達のことは特に何も気にならない様子で何気ない会話を続けていた。

この日の神戸は爽やかな快晴。車内に冬の柔らかい日差しが差し込む中、列車は神戸の市街地を快調に駆けていく。

車内も車外も平和だ。

快晴の神戸市内をJR神戸線で駆け抜ける

結局11:27頃に三ノ宮駅に到着するまで声かけは全くなく、ここで予定通り下車して三宮駅近くの飲食店で食事休憩することにした。

テーブルを囲んでみんなで歓談し盛り上がる、ひとときの楽しい時間である。

三宮で昼食

地下鉄西神・山手線 三宮→谷上

食事を終えて地下鉄三宮駅まで歩き、12:53発の谷上行きの女性専用車両に乗車。

今度は1か所に固まるのではなく、2人ずつくらいで3か所に分かれて乗車した。

すると一緒に座席に座っていた会員Yと会員Zに向かいの座席の女性客(女性客Aとする)が、「ここは女性専用車両だから出て行ってください」などと言ってきたので「法的根拠はない」「任意協力だから出て行く義務はない」とはっきり移動を拒否したにも関わらず、「ここ(神戸市営地下鉄)の女性専用車両は土日も含めて毎日始発から終電まで女性専用です!」と返してきたため「強制する気か!」とトラブルに。

女性客Aの態度が高圧的だった上にしつこかったため、口論するうちに騒ぎが大きくなり、車内にいた乗客が次々と隣の車両へ移って行った。

先に女性客Aが高圧的な態度をとってきたこと、およびトラブルが大きくなりこのまま収まりそうもないと判断したことから、会員Zが非常ボタンを押した。

実はこの会員Zだが、過去に神戸市営地下鉄でトラブルになった際に神戸市交通局側からも「もしトラブルになった場合は車内非常ボタンを押すように」と言われていたとのこと。

またこれは国土交通省にも以前に別の会員が確認しているが、「女性専用車両は任意なのでトラブルになった場合は非常ボタンを取り扱っても問題ない」とのことであった。

トラブルに気付いてやってきた乗務員に会員が事情を説明すると、あとから駅係員3人がやってきた。

この女性客A、西神・山手線での女性専用車両の実施時間帯や実施日を即座に正確に答えるなど、女性専用車両について(表向きの)知識は深いようだ。しかし「女性専用車両」と名乗りつつ「実は任意協力で男性であっても誰でも乗れる」であるという「表向きではない本当のこと」についてはご存じなかったようだ。

恐らく「小学生以下のお子様と、障がい者・介護者の男性も乗れる」という案内も「小学生や障がい者・介護者は男性であっても例外的に女性専用車両に乗れる」と解釈していることだろう。もちろん実際は任意協力であるので、誰でも乗れるのだが…

鉄道事業者もマスコミも触れない「インターネットでしか知ることの出来ない本当の情報」が、女性専用車両問題でも存在するということである。

結局、女性客Aは駅員から「これは強制できないものなので…」と説明を受けた後、大きな声で「すみません!! 」と謝罪してからその車両を出ていった。

騒ぎを起こしてしまったことに対する謝罪というより「絶対に間違いなく自分のほうが正しい」と思っていたのにあとから任意協力であることを知らされ、少々頭に血が昇ってしまったのではないだろうか。

もちろんそうだとしても、こうなるのは鉄道事業者が本当のこと(任意協力)を知らせないからである。

これまで当会が過去何度も指摘して来たように、車両などの「女性専用車両」の表示は実は単なる商品名である「朝専用缶コーヒー」と同程度の意味しかない。

つまり、女性客Aは鉄道事業者から本当のことを知らされていなかったせいで「朝専用缶コーヒーを夕方や夜に飲むのは違反だ!」と主張するのと同じような恥をかいてしまったのである。

女性客Aと会員Y・Zが口論している様子を見て、遠くの方から別の女性客(女性客Bとする)が「嫌なやっちゃな!」(嫌な奴だな!)大声を上げたものの、こちらも鉄道係員の1人から「私達から強制的に降ろすことが出来ません」という説明を受けた後、車内に向けて「すんませーん」と謝罪していた。

個別の声かけ自体が失礼な行為だが、最初に声かけしてきた女性客Aがせめて1回目の声かけの後すぐに引き下がればここまでの事態にはならなかったのではないか。

トラブルが一段落し、駅係員らが去ろうとした時に1組のカップルが乗ってきてそのまま着席した。

結局約5分ほど遅れて発車し、車掌が肉声アナウンスで「お客様対応により列車の発車が遅れましたことをお詫びします…」とアナウンスを流した。

こういう状況になると決まって「男が女性専用車両にわざわざ乗るせいで列車が遅れた」等と言い出す者が出てくるのだが、私達は「任意協力」という鉄道事業者側が設定している条件に従って乗車しているだけであり、列車が遅れるのは私達を排除しようとしてくる乗客がいるからである。

そしてそういう乗客が現れるのは鉄道事業者側が任意協力であるにも関わらず「女性専用車両」と表示を出し、さらに「小学生以下のお子様や障がい者・介護者は乗れます」などと、まるで「それ以外の男性は乗車禁止」であるかのように見せかけているからである。

(先ほども少し触れたが、実際は小学生以下のお子様や障がい者・介護者だけでなく、男性であっても誰でも乗れる。…というより性別を理由に乗車を禁止にできない。

「小学生以下のお子様や障がい者・介護者も乗れる」という案内は「それ以外の男性は乗車禁止」と利用客に勘違いさせる原因である。)

神戸市営地下鉄に限らず、鉄道事業者は車両名を女性専用車両という名前にして任意協力であることは普段言わずに「男性乗車禁止」であるかのように利用客を勘違いさせている。

そうしておけば男性は誰も乗らないだろうし、一方で「差別」だとか「憲法違反」だとか言われたときには『強制していない(任意協力)なので、差別には当たりません』とうまくかわせるということなのかも知れないが、これはあまりにも汚いやり方というものである。

女性専用車両の導入当初は私達のような「任意協力であることを隠そうとするな!」と敢えて乗車する団体が現れることなど完全に想定外だったのかも知れない。

もっと言えば世間では痴漢対策ということになっているが、実際には痴漢対策という理由自体が世間に「痴漢する男がいるのだから仕方が無い」と思わせるための方便である可能性が高い。

「本当か?」と思う方は先ほどの(神戸市営地下鉄)海岸線のように「ガラガラの列車に終日女性専用車両を運行する一方で、沿線イベントで混雑するときだけ解除」という状況があることも思いだしていただきたい。

その他、他社局の状況を見ていても、例えば都営地下鉄大江戸線のように「コロナで乗客が減って混雑率が下がり、女性専用車両を導入しやすくなったので、この機会を逃さず女性専用車両導入を!」とばかりに一部の政党や政治家がごり押しし、もはや女性専用車両の設置自体が目的としか思えないような状況で導入されたようなケースもあるし、JR西日本のように(こちらも神戸市同様ガラガラの電車に終日設定しながら)「毎日終日運行しているからいつでも乗れる」「行きも帰りも女性専用車もう私の習慣です」と、あからさまに客寄せサービスとしか思えないような宣伝をしていたケースもある。

(ついでに言うとJR西日本の女性専用車はわざわざ階段やエスカレーターに出来るだけ一番近い位置に停まるように設定されているなど、どこまでも女性優遇客寄せサービスと化している)

※議員の方のポストについては公人のため、氏名や画像を隠す処理を行っていません

さらには熊本市交通局のように「感染症(コロナウイルス)の大流行で乗客が減ったから」と、明らかな減客・減収対策として客寄せ目的の女性専用車両(→市議会議事録に証拠あり。下左)を導入し、それを表向き「迷惑行為防止の取り組みの一環」と自らのサイト上で発表した(下右)例もある。

さっきも言ったが、今はどこの鉄道事業者も女性専用車両の導入理由について「痴漢対策」だとは(少なくとも公式には)まず絶対に言わなくなってきている。先日の札幌市交通局もそうだった。

「今の女性専用車両は世間が痴漢対策だと思い込んでくれているから設置し続けられている」と言っても恐らく過言ではないだろう。

次の新神戸駅では三宮駅でトラブルの後に乗ってきたカップルが降りていき、代わりに1人の男性客が着席した。

その男性客は先ほど私達に「嫌なやっちゃな」と声かけしてきた女性客Bのすぐ近くに座ったものの、特に声かけされたような様子はなかった。

そして終点の谷上駅には13:08頃に到着。

谷上駅では同一ホーム上で神戸市営地下鉄から私鉄の神戸電鉄に乗り換えることが出来る。

ホームの向かい側には神戸電鉄の三田行きの電車が停車しており、地下鉄からの乗り換え客を拾って谷上駅を発車していった。

とはいえこの神戸電鉄も、神戸市営地下鉄での三宮駅でのトラブルの影響により2分遅れて発車した。今回は地下鉄からの接続待ちをしていたが、場合によっては遅れが増延して谷上駅で三田行の列車と接続できない場合もある。

そうなると次の列車まで待たなくてはならず、15分くらい遅れて目的地に到着となってしまうことも肝に銘じておくべきである。

何度も言うが、トラブルを起こしたのは私達ではないし、またトラブルになるかも知れないからと「任意協力」の車両を避けなければならない義務もない。というかそんな理由で乗車しないようにしたらそれこそ「任意協力なのに女性専用と名の付いた車両を走らせる鉄道事業者」の思うつぼである。

私達は谷上駅のホームに留まり、次の西神中央行きを待つことにsいた。

地下鉄西神・山手線 谷上→三宮

折り返し、13:11発の西神中央行きの女性専用車両に乗車すると、私達以外にも3人の男性客が乗車してきて着席した。

谷上駅停車中に乗務員らしき鉄道係員がホームを走って行ったが、私達には声かけなし。

谷上駅発車後にまた車内で(谷上駅発車直後限定の)女性専用車両に関する自動アナウンスが流れた。

この列車でも周囲の女性客達は何気ない会話を続けていて、男性が多数乗車していることを特に気にしているような様子はなかった。

次の新神戸駅からは更に男性客2人が乗車。そして三宮駅には13:21頃に到着。

私達はここで下車した。

JR神戸線 三ノ宮→尼崎

私達は地下鉄三宮駅をあとにし、JR三ノ宮駅に向かった。

JR三ノ宮駅ホームでは女性専用車に関する自動アナウンスが流されていた。

しばらくしてやってきた13:43発の普通京都行きの女性専用車に乗車すると、私達の他に1組の男女が乗ってきてそのまま着席。

13:43発、普通京都行き

その他にももう1組の男女カップルが既に座席に座っており、三ノ宮駅から途中の住吉駅まで2組とも女性専用車に乗り続けていた。

途中、芦屋駅や西宮駅などを過ぎ、尼崎市内の立花駅停車中にいつの間にか高齢の男性らしき乗客が優先座席に座っているのを確認した。

結局この電車では声かけ等はなく14:13頃に尼崎駅に到着。ここで解散し乗車会は終了とした。

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