2024年10月11日の朝、東武東上線、西武池袋線および西武新宿線、そして東京メトロ有楽町線で任意確認(非協力)乗車会を行いました。
有楽町線の車内で女性客から声かけがありました。
以下その報告です。
東武東上線:高坂→川越市
東武東上線の高坂駅から7:16発の池袋行きの準急列車の女性専用車に乗車した。
車内はガラガラで空席も結構あるくらいだった。
私達が乗車しても声かけは無し。
そのまま川越市駅まで乗車したが、この列車では特に何もなかった。
西武線に乗り換えるため、私達は駅の改札から外に出た。
西武新宿線&池袋線:本川越→所沢→池袋
東武東上線の川越市駅から西武新宿線の本川越駅までは少し距離があるので徒歩で移動。
本川越駅は西武新宿線の終点の駅であり、当然ながらここから出る列車はすべて当駅始発である。
私達はホームで発車待ちをしている7:47発の急行西武新宿駅行きの女性専用車に乗車し、車内でここから参加の会員と合流した。
当駅始発とはいえ、席が全部埋まらないほどガラガラだったので今回も私達は座って乗車した。
向かいの座席の女性が時折、私達を睨みつけていたが特にこちらを盗撮したり声をかけてくることはなかった。
途中の新所沢駅で1人の男性が乗車してきて私達の前に立った。
私達が所沢駅で席を立って降りた際にその男性は私達が座っていた席に座った。
ここまで女性客や係員からの声かけは無し。
所沢駅は西武新宿線と池袋線が交差する駅で相互に乗り換えができる。
余談だが、ここでは同じ東京方面に向かう列車でも北上してから東に進路を変える池袋線と、南下してから東に進路を変える新宿線とでは列車がそれぞれ逆の方向に発車していくため、初めてこの所沢駅を利用する人は一瞬戸惑ってしまうかもしれない。
私達はここから8:18発の池袋線の通勤急行に乗り換えた。
私達以外の男性客は見つからなかったが、特に何もなく石神井公園駅まで乗車。
さらに石神井公園駅から後続列車の8:48発急行池袋行きに乗り換えて池袋駅まで無事に乗車。
東京メトロ有楽町線:池袋→飯田橋
西部池袋駅から東京メトロの池袋駅まで徒歩で移動。
最後に有楽町線の池袋駅から9:12発新木場行きの電車に乗車した。
次の東池袋駅でまた1人の男性が乗車してきた。
東池袋駅を出て、護国寺駅の手前あたりで女性客から声かけされた。
女性客:すみません、ここ女性専用
会員1:分かって乗ってます。協力できません。
女性客:(溜息)
会員1:(これは)任意協力なので協力する義務はないです
女性客:そうですか(納得したそうな声で)
会員1:はい。
あとから思ったのだが「分かって乗ってます、協力できません」とか言わず「男性に協力する義務がないこと」だけを伝えた方がよかったと思う。
「協力できません」という言葉だけでは「どうして協力できないのか」が相手には分からないので、最初から「(女性専用車は)任意協力で成り立っているので男性が乗車を控える義務はありません」の旨を伝えた方が相手をもっと早く納得させられるのではないかと思った。
もし相手が「いやいやいや」と言うなどして私達の言葉を信用しなかったとしても過去の判例を挙げたりしてそこから会話のキャッチボールが出来るだろうから。
会員2:何で車掌とか駅員に言うんじゃなくてー。。。
女性客:なんかこの時間帯は女性専用なので。。。
会員2:女性専用じゃないってことを確認済みなんですけど。。。
女性客:すみません、どこから来てるんですか?
会員2:答える義務はないんですよね?あなたが答えたら答えましょうか?
女性客:ちょっと。。。
会員2:何処から来たって関係あるんでしょうかー?
女性客:(私)外国から来てるから。
会員2:それじゃ責任のある駅員とか車掌さんに言ってください。
私達からするとこの女性客の反応は理解できなくはない。
「男性が女性専用車に協力する義務がないこと」をきちんと伝えていないのは鉄道会社だから、それを知らない女性客に非はない。このように会話のキャッチボールがズレているように見えるのもお互いの認識が違うことが原因である。
このような「女性専用車は任意協力である」ことを知らない人が恐らくは沢山いそうだから、その旨をきちんとこちらから伝えた方が絶対いいと改めて思った。会話のキャッチボールが出来ないことで得する人はいないから。
もう1つ気になった点は「どこから来てるんですか」の質問が突然すぎると思ったこと。
後でその質問をした理由が分かってきた(=女性客自身が外国人で、かつ私達のことを日本語が読めない外国人だと思っていたから)ものの、突然どこから来たのかを尋ねるのは個人情報の詮索であり、悪い人に教えてしまえばストーカーされる原因にもなりかねないため、誤解を招く場合がある。まして前にも言った通り、女性専用車は男性に乗らない義務を負わせないものであるため、外国人でも日本人でも関係なく男性も乗ることができるから、結局関係ない質問であることには変わりない。
過去何度も述べているが、現在の日本国憲法下では車両に「女性専用車」という名称をつけたところで(国籍関係なく)男性に乗らない義務を負わせることは出来ない。性別や人種による差別に当たるためである。
飯田橋駅に降りた時点でもう女性専用車の設定時間が終了したのでここで解散することにした。
なお、有楽町線では池袋〜飯田橋の間で女性専用車付近に係員がいる駅はなく、また列車もワンマン運転のため進行方向最後尾の車両(通常は車掌がいるところ)に女性専用車が設定されているものの車掌がいない。
そのためか係員や乗務員から声かけされることはなかった。