2024年9月30日朝、名古屋市営地下鉄名城線・名港線、および東山線で非協力(任意確認)乗車を行いました。途中何度か女性客からの声かけがあったものの大きなトラブルにはなりませんでした。
しかし、名城線・名港線のあと乗車した東山線の名古屋駅ホームで駅員が私達に個別声掛けしてきたため、その場で抗議しました。
以下その報告です。
朝の名古屋市営地下鉄線で非協力乗車
今回は名古屋市営地下鉄の栄駅に朝7:00集合。
今回の乗車列車は以下の通りである。
- 名 城 線 左 回 り:栄~金山
- 名 城 線 右 回 り:金山~栄~名城公園
- 名港線直通名城線左回り:名城公園〜東海通
- 名城線右回り直通名港線:東海通〜金山~栄~名城公園
- 名 城 線 左 回 り:名城公園〜栄
- 東 山 線 :栄〜千種
- 東 山 線 :千種〜名古屋
- 東 山 線 :名古屋〜栄
栄をはさんで、主に金山と名城公園の間を行ったり来たりするルートだが、今回も地下鉄24時間券(1日乗車券)を使用した。
①名城線左回り:栄→金山
午前7時前、地下鉄栄駅名城線ホーム。
まだ朝早いためか人の姿はまばらである。
まず最初に乗車したのは7:02発の名城線左回り。それほど混んでおらず、女性専用車両内は空席がある。隣の車両は立ち客が出始めているようだ。
声かけはなく、列車は栄駅を発車。
矢場町駅を過ぎ、その次の上前津駅では少し乗車があり、隣の車両との混雑差が目立つようになってきた。
東別院駅を過ぎて、金山駅には7:09着。
この列車では特に何事もなかった。
金山駅のホームは人がたくさんおり、これから朝のラッシュが始まろうとしているような感じであった。
②名城線右回り:金山→栄→名城公園
金山駅で下車した後、栄方面に引き返すため階段を上って反対側のホームに回った。
そして金山駅7:12発の名城線右回り大曽根行きに乗車。立ち客が少々いるくらいで混んでいない。
次の東別院駅発車後、女性専用車両の自動案内アナウンス。上前津駅、矢場町駅を過ぎて7:21頃に栄駅に到着。
一旦下車して後続列車に乗り換え。
栄駅のホームでしばらく待ち、後続の7:25発の名城線右回りに乗車。まだ混雑というほどではないもののの先の列車より立ち客が少し増えてきた。
隣の車両は混んでいて、こちら(女性専用車両)と混雑差がある。
次の久屋大通駅でも乗車があり車内はやや混雑してきた。その次の名古屋城駅でかなり多数の乗客が下車。車内は一気に空席が出来る程度まで人が減った。
名古屋城駅はその名の通り名古屋城に近いが、かつては「市役所」という駅名で、駅改札口から名古屋市役所まで、地上に出ることなく地下を歩いて行くことが出来る。
名古屋城駅を出て、次の名城公園駅に7:31着。ここで下車。
③名城線(名港線直通):名城公園→東海通
名城公園駅からは反対方向の左回りの列車に乗り換え。
やってきた7:42発名古屋港行きに乗車。こちらは名城線を一周せずに金山駅から名港線に入る。
名城線は東京のJR山手線や大阪のJR大阪環状線と同じように環状運転を行っているが、名港線はその名城線から分岐する行き止まりの支線である。
先ほど乗車した右回りも混雑し始めていたが、こちらも結構混んできた。
金山駅を出て名港線に入って最初に到着するのは日比野駅。
日比野駅を出てすぐ車内に女性専用車両の自動案内アナウンスが流れた。
この時点でも車内はかなり混んでいる。
次の六番町駅でややまとまった下車があり、車内は少し余裕が出てきたがまだ立ち客が多い。
六番町駅を出てその次の東海通駅で下車。
東海通駅でもそこそこ降りる人がおり、列車は空いた状態で終点の名古屋港に向けて発車して行った。
朝の名港線・名古屋港方面は終点に行くほど乗客が減っていくようだ。
④名港線(名城線直通):東海通→金山→栄→名城公園
東海通駅で反対側の金山方面のホームに回り、8:07発の名城線直通列車に乗車。こちらは座席が埋まる程度でそれほど混んでいない。
六番町駅を過ぎ、日比野駅あたりから立ち客が出始める。
日比野駅を出て金山駅の手前で「名城線・名港線では平日の始発から午前9時まで、女性専用車両を設けております。皆様のご協力をお願いします」と、女性専用車両案内の自動アナウンス。
金山駅には8:13着。ここで一旦下車。
ラッシュが本格化し、金山駅のホームも人でいっぱいになり、ホームに乗車待ちの長い列ができている。
後続の金山8:17発、右回り大曽根行きに乗車。
かなりの混雑になっている。
近くにいた女性客が「女性専用車両」と声かけしてきたが構わず乗車。ドアが閉まり金山駅を発車。
次の東別院駅を出てすぐ女性専用車両の自動案内アナウンス。
混雑した状態のまま栄駅に8:24着。ここでも一旦下車。
多数の乗客がここで降り、ホームが人で一杯に。
しばらく待って後続の8:28発、右回り列車に乗車。ここから私達の他に男性が1人乗車。かなりの混雑。
この列車も名古屋城駅で乗客が一気に下車。車内は立ち客が少しいる程度の状態に。
次の名城公園駅には8:33着。ここで折り返し。
⑤名城線左回り:名城公園→栄
名城公園8:35発、名城線左回りに乗車。
次の名古屋城駅では車内にいた女性客が会員に英語(?)で声掛け。
もちろん承知している旨を伝えた。
名古屋城駅から男性が1人乗車。
列車はそのまま次の久屋大通駅を過ぎ、栄駅に到着。
名城線・名港線の女性専用車両は午前9時までなので少し早いがここで東山線に乗り換え。
⑥東山線:栄→千種
栄駅の名城線ホームから階段を上がって東山線のホームに移動。
東山線ホームでは「女性専用車両のステッカーのある車両は、女性専用となっております」という虚偽の自動放送が何度も繰り返し、何とかのひとつ覚えのように繰り返し流されている。
女性専用車両という名前なだけで実は任意協力の車両(つまり名前だけで、実際は女性専用にはなっていない)のことを「女性専用となっております」と案内するのはウソを案内しているようなものである。
ちなみに他社では「女性専用車両となります」「女性専用車となります」といった案内されている場合が多い。遥か過去のことだが、当会でも東京メトロに対してこうした表示の改善を求め、実際に改善につながったことがある。
要は女性専用の後ろに「車」または「車両」がついているだけの違いだが、それでも女性専用車(女性専用車両)ならまだかろうじて「そういう名前の車両である(女性専用はあくまで名前だけ)」という解釈も不可能ではない。
しかし「女性専用となります」と言ってしまうと、これはどう解釈しても「本当に女性専用である」と読むことしかできず、任意協力の車両を「女性専用」つまり「男性は乗車不可能である」と繰り返し放送しているようなもので、虚偽放送と言わざるを得ない。
こういうと人によっては「何を細かいことを・・・」と思うかもしれないが、本当は「女性専用車両」とか「女性専用車」という表示であっても、先にも述べた通り「女性専用(車両)という名前なだけで、任意だと解釈する余地がゼロではない」というだけで、それ自体決して良い表示だとは言えない。
ましてや「車・車両」をつけず、「女性専用になります」と言ってしまえば、その「かろうじて任意だと解釈する余地すらないのだから論外」だと言っているのである。
名古屋市営地下鉄はこうした放送のほか、ホームの女性専用車両位置の案内も「女性専用乗車口」と表記されているなど、そうした点での問題点が多い。
さて、栄駅からは8:45発の藤が丘行きに乗車。押し合いへし合いするほどではないが結構混んでいる。
次の新栄町駅で多数下車。発車後「東山線では女性専用車両を平日の始発から終発まで運行しています。皆様のご協力をお願いします」と、女性専用車両の自動アナウンスが流れた。
千種駅には8:49着。
ここで下車して名古屋方面に引き返し。
⑦東山線:千種→名古屋
千種8:50発高畑行きに二手に分かれて乗車した。車内は立ち客が多い。
栄駅から名古屋駅の間は名古屋の路線で最も混雑する区間だが、この時間帯は立ち客がいるもののそれほど混んでいない。
名古屋駅手前で女性専用車両の自動アナウンス
名古屋駅には9:00に到着した。
⑧東山線:名古屋→栄
名古屋駅で下車し、藤が丘方面に折り返そうとホームを歩いていると、女性専用車両の位置に駅員が立っていて「只今の時間、この車両は女性専用車両とさせていただいております」と、ホームを通行している乗客に呼びかけていた。
そして私達が女性専用車位置に並ぶと声をかけてきた。
駅員:すみません。ちょっとこちらは女性専用車両とさせていただいておりますのでご協力をお願いします。
会員A:協力しません
会員B:個別の声かけって失礼じゃないですか?
「今日、ヘルプマーク忘れてきちゃったの」・・・って人いると思いますけど、どう思います?
駅員:失礼いたしました
会員B:個別に声掛けするように上から指示されているんですか? 自己判断ですか?
他の駅では(個別声かけを)されなかったんですよ。
駅員:駅の業務でお願いをさせていただいてまして・・・
会員B:栄とか他の駅にも駅員はいたんですけど、個別の声かけはされなかったんですよ。
でもあなたは(個別声かけを)したってことは、独断で?
駅員:申し訳ございません。
↑自己判断かどうかを聞いているのであって、別に謝罪を求めているのではないのだが・・・
会員B:独断ですね?
自己判断かどうか答えようとしなかったが、状況から見てどうやら上からの指示ではなく、この駅員の自己判断でやっていたようだ。
そのまま女性専用車両位置に並んで、名古屋9:05発の藤が丘行きに乗車。
この列車では特に何もなく栄に9:09着。ここで乗車会は終了とした。