2024年5月 関東本部:相鉄線&東京メトロ千代田線で任意確認乗車会

活動履歴

2024年5月20日朝、相鉄線と東京メトロ千代田線で任意確認乗車を行いました。

今回は人数が多かったので二手に分かれたり合流したりしながら行いました。

以下その報告です。


関東では久々の多人数による朝の任意確認乗車

概要

今回、平日の朝早くからの実施なので参加メンバーは有休を取ったり、さらには近くのホテル等で前泊したりして参加した。

関西は終日実施路線が多く、中には土曜・日曜も関係なく毎日実施しているところもあるため、乗車会が頻繁に行われているが、こちらは平日の朝のみの実施がほとんどで、少数で「朝&夕夜間」の実施が基本であるため、多人数で乗車会をしようとすると各自仕事などがあるため結構ハードルが高い。

もちろん痴漢対策と言いつつガラガラの昼間や土曜日曜まで女性専用車両を毎日終日運行している関西の方が異常だし、関東までそんな風にはなってほしくはないが、乗車会をしようとするとなかなか思うようには行かない。

そんな中で今回、多人数での乗車会にこぎ着けた。

今回は相鉄線の海老名駅と湘南台駅の2カ所から任意確認乗車を開始し、途中の西谷駅で合流。

JR線と東京メトロ銀座線で表参道駅まで乗車したあと、表参道駅からは東京メトロ千代田線に別方向の二手に分かれて乗り、千代田線の女性専用車が解除される午前9:30まで実施した。

相鉄線:海老名・湘南台~西谷

海老名から乗車したグループの報告

今回、朝の相鉄海老名駅に6:15集合。

朝早く、まだラッシュ時まで少し時間があるためか、相鉄海老名駅ホームも人でごった返すと言うほどの状態にはなっていない。

相鉄海老名駅
ホームの様子

しかし海老名駅に列車が到着するたび、列車からたくさんの人が吐き出され、改札を出ていく。

ご存じの方も多いと思うが相鉄の海老名駅は行き止まりの終点駅で、ここに到着する列車はすべて都心から郊外に向かってきた「朝のラッシュとは逆方向の列車」である。

つまりラッシュと逆方向の乗客が多数いるわけだが、恐らくは相鉄沿線から小田急線に乗り換えて新宿方面に行く人々だろう。相鉄も今ではJRや東急と乗り入れて東京都心まで乗り換え無しで行くことが出来るが、今でも「新宿に出るなら小田急で・・・」という人が多いのだろうか。

さて、まずは6:30発のJR線直通特急川越行きに乗車する予定である。

6:22頃にその列車が到着したので、私達も乗車した。

6:30発特急川越行きに乗車

車内の乗客はまばらだが、私達の他に一組の男女が着席した。

すぐに車掌が「この時間、一番後ろの車両は女性専用車です。女性専用車には小学生以下のお子様。お体の不自由な方やその介護者の方にもご乗車いただいています」と肉声でアナウンス。

アナウンスの後、もう一組別の男女が乗車してきたがすぐ隣の車両に移動した。

発車前に車掌がもう一度、女性専用車の案内アナウンス。

発車間際に多数の男性客が乗車してきて、そのまま車内で行列になって隣の車両へ移動して行く光景が見られた。

海老名駅の改札が最後尾の1カ所のみで、女性専用車もその最後尾にある(JR直通、または横浜行きの場合)ことから、発車間際になると乗客が乗り遅れないようとりあえず一旦は女性専用車に乗り、車内を移動するのだ。

結局、座席がほぼ埋まるくらいの乗車率で海老名駅を発車した。

外は雨である。

雨が降る中をかしわ台、さがみ野、相模大塚と通過して、次の停車駅の大和に到着。

大和駅でややまとまった乗車があり、立ち客が出始めた。

大和駅

大和駅を発車して、途中の瀬谷駅で先行の通勤急行横浜行きの列車を追い越し、次の停車駅の二俣川駅に6:45着。

二俣川駅のホームで5分ほど女性専用車位置に並んで待ったが、周囲の女性客は特に何も言ってこなかった。

二俣川駅で下車
後続の通勤急行横浜行き

しばらくしてやって来た6:50発通勤急行横浜行きに乗車。

先ほど瀬谷駅で抜いた列車である。

車内はやはり立ち客がまばらにいる程度だったが、到着時点ですでに1人男性客が乗車していた。

停車中に女性専用車アナウンス。やはりアナウンスの後ろに「小学生以下のお子様、お体の不自由な方および・・・」という案内がセットだった。

どうやら女性専用車アナウンスをする際は必ずそれも言うことになっているらしい。障がい者や介護者の方などが他の女性客から攻撃を受けるのを防ぐ意味もあるかもしれないが、一方でこれが限定列挙と勘違いされて「それ以外の男性は乗車禁止」という誤解が広がる弊害もある。

次の鶴ヶ峰駅でややまとまった乗車。隣の車両はこの時点ですでにかなり混雑していた。

鶴ヶ峰駅の次の西谷駅で下車。

そして西谷駅のホームで湘南台からやってきたグループと合流した。

湘南台から乗車したグループの報告

相鉄湘南台駅に6:30集合。

湘南台から参加予定の会員が揃ったところで移動し、6:42頃にホームに着いた。

朝早いせいかホームやコンコースにも人の姿はまばらだ。

まず、湘南台6:46発の通勤特急新宿三丁目行きに乗車する。

相鉄の女性専用車は東急線直通の場合は先頭車両。

JR線直通線と相鉄線内だけを走る横浜行きが最後尾である。

湘南台6:46発に乗車
通勤特急新宿三丁目行き

私達が今から乗るのは東急線直通列車なので先頭車両に向かう。

先頭車両の女性専用車に乗ると、ロングシート1つにつき1人女性客がいるかいないかの空き具合である。

見渡しても男性らしき人は見つからなかった。

相鉄新横浜線が開業して、これまで他社と乗り入れのなかった相鉄の列車がJR線や東急線、さらにはその先の東京メトロ線や都営地下鉄線の路線にも乗り入れるようになり、女性専用車の位置も乗り入れ先に合わせたため、行き先よって女性専用車が先頭だったり最後尾だったり、はたまた実施なしだったりという、非常にややこしいことになっている。

同じ方向(都心方面)なのに行き先で女性専用車の位置を変えるのは日本全国でも今のところ相鉄だけである。

列車の行先によって女性専用車の位置や実施の有無が異なる

やがて発車時刻になり湘南台駅を発車。

ここまで誰からも声かけはなし。

発車すると車内自動アナウンスで種別や行き先の案内のあとに女性専用車の案内が放送された。

地下にホームのある湘南台駅を出るとすぐ地上に出て高架に上がる。

ゆめみ野駅、いずみ中央駅を通過。

途中停車駅のいずみ野駅では数人の女性客が乗ってきたが、それでも1つのロングシートに各2~3人ぐらいになっただけである。

ここでも声掛けなし。

いずみ野駅を出るとその次の停車駅は二俣川駅である。

二俣川駅には定刻通り6:58着。

ホーム向かい側にはすでに先行していた各駅停車横浜行きが停車している。

二俣川駅ではこの向かい側にいる7:00発の各駅停車横浜行きの女性専用車が最後尾のため、急いで最後尾までホーム上を移動。

7:00発の各駅停車横浜行きに乗り継いだ。

この列車も二俣川駅発車後に自動放送で女性専用車のアナウンスがあった。

この列車でも最後尾の女性専用車はガラガラとまでは行かないが空席が多数ある状態だった。

女性専用車から隣の車両を見ると私達が乗っている女性専用車よりは乗客が多く、立っている人も多数おり、空席はないように見えた。

こちらも声掛けはなし。

列車は定刻通り、西谷駅に7:06着。

西谷駅で無事、海老名からのグループと合流できた。 

西谷~JR渋谷

合流後に軽く挨拶を交わし、7:10発のJR線直通大宮行きに乗車した。

西谷駅
7:10発特急大宮行に乗車

車内は立ち客がまばらにいる程度。

合流して人数が増えたので数人ずつ3カ所くらいに分かれて乗車。

西谷駅を出てすぐ地下に潜り、羽沢横浜国大駅に到着。ここで乗務員交代のためしばらく停車。

スーツ姿の男性客が1人乗車してきた。

羽沢横浜国大駅を出てすぐ、また女性専用車アナウンス。今度は自動放送。

一旦地上に出るが、すぐにまた長いトンネルに入る。

ここからは貨物線を走る関係で次の武蔵小杉駅まで当分の間駅がない。長いトンネルを抜けると今度は東海道線や京浜東北線などの路線と併走。

やがて湘南新宿ラインや横須賀線が走る線路に入って、ようやく次の武蔵小杉駅に到着する。

JR線内を走行

時刻は7:32で、この列車の女性専用車の設定はこの先の大崎駅までだが、武蔵小杉駅から多数乗車してきた乗客の中に男性が複数人含まれていた。

立ち客が多くなり、車内の移動もほとんど出来ないレベルになるが、まだ押し合いへし合いにはなっていない。

私達の近くだけで3人の男性客が乗車している。結構形骸化してきていると言えるのではないだろうか。

発車直後にまた自動で女性専用車の案内アナウンスが流れたが、周囲の男性客もまったく意に介するような様子はない。

次の西大井駅を出た辺りで「この列車の女性専用車は次の大崎で終了となります。ご協力ありがとうございました。」という放送(これも自動)が流れる。

そして列車は大崎駅に到着。多数の乗客が降りた。

大崎で女性専用車両は解除

ここからは女性専用車解除の状態で山手線と併走。

私達は渋谷駅で下車した。

渋谷~表参道

渋谷駅の中央改札を出て、すぐ近くの東京メトロ銀座線の改札近くの券売機で東京メトロ24時間券を購入。

これを使えば今から24時間、東京メトロ線内なら何度でも乗り降り自由だし、同じ所を(改札を出ずに)何度繰り返し乗車しても不正乗車にはならない。

ここから千代田線と乗り換えできる表参道駅までメトロ銀座線で移動(女性専用車両無し)。

半蔵門線でも表参道に行けるし、そちらなら女性専用車があるのだが、半蔵門線ホームが地下深くて高架のJR埼京線ホームからは乗り換えに15分ほどかかると見込まれるため、これでは貴重な任意確認乗車のための時間が削られるし、また今回の目的は千代田線であって半蔵門線ではないことから、そのままJRのコンコースからすぐ乗り換えできる銀座線で移動した。

次の表参道駅で下車し、千代田線のホームへ。

表参道駅で千代田線ホームへ向かう

表参道駅では銀座線の青山一丁目~新橋、半蔵門線の青山一丁目~大手町、千代田線の国会記事堂前~大手町のビジネス街を擁している路線が乗り入れているためか、かなり混雑していた。

東京メトロ千代田線に二手に分かれて乗車

千代田線の表参道駅ホームで私達はA線とB線の二手に分かれ、千代田線の女性専用車解除時刻(9:30)まで千代田線の列車に往復しながら乗ったり降りたりしたあと、女性専用車解除後は大手町駅で再集合することにした。

以下、筆者が参加したA線から乗り始めたグループのことを書く。

表参道8:13発の代々木上原行きに乗車。

車内はガラガラであった。恐らくラッシュと逆方向なのだろう。次の明治神宮前駅で乗客が降りてさらにガラガラに。

私達は終点の代々木上原までは行かず、代々木公園駅で下車。

代々木公園駅でしばらく待って、今度は逆方向の8:20発綾瀬行きに乗車することにした。

到着した綾瀬行きはかなりの混雑であった。気をつけないと乗車している人同士の体がくっついてしまうレベルである。

周囲の女性客は何も言ってこなかったが、少し緊張した。

次の明治神宮前駅で下車。降りたホームで「次はどこまで乗ろうか」と相談していたら、後続のJR常磐線直通の列車がやってきた。

こちらはそれほど混雑はしていない。列車によって混雑にばらつきがあるようだ。

この時点でまだ相談中だったのでこの列車は見送り、その次の8:28に到着した綾瀬行き(定刻より少し遅れていると思われる)に乗車して霞が関駅まで行くことにした。

この列車は先ほど代々木公園駅から乗った列車と同じように、かなり混雑していた。

こちらも周りの女性客は何も言ってこなかったが、やはり緊張する。

車内で「混雑のため若干遅延している」旨のお詫びの放送が入った。

かなりの混雑のまま列車はいくつかの駅を過ぎ、私達が降りることにしていた霞ヶ関駅に到着。

ここで多数の乗客が一斉に降り、私達もそれと一緒にホームに降り立った。

ホームの支柱の所に立ち、通行の邪魔にならないようにしつつ列車を見送ったが、降りてきた人々でホームはたちまち人の海に・・・

しばらくしてやってきた後続のJR常磐線直通我孫子あびこ行きに乗車した。

こちらはさほど混んでおらず、やはり列車によって乗車率に差があるようだ。

この列車には大手町まで乗車することにした。

日比谷駅、二重橋駅を過ぎて大手町駅に到着。

大手町駅で多数の乗客が下車し、私達も一緒に降りた。

列車は空席もある状態で大手町駅を発車。私達はそれをホームで見送った。

大手町駅のホームで「次は北千住まで乗ろうか」と話していたら、後続の北綾瀬行きが到着したので「北綾瀬まで行こうか」という話になり、そのまま終点の北綾瀬まで行くことに・・・

車内は混雑しておらず、乗車した私達も着席することが出来た。

大手町駅発車後に女性専用車アナウンス。

霞ヶ関駅や大手町駅あたりを過ぎると、ラッシュとは逆方向になるのか、あるいは時間帯のせいなのか、ここから先は今までの混雑がウソのようにガラガラになる。

またこの辺りから男性の乗車が目立つようになる。

新御茶ノ水駅まで若干立ち客もいるくらいだったのが、ここで多数下車して車内の半分近くが空席になった。

入れ替わりに男性が複数乗車。

その先の湯島駅ではまた乗客が降りてさらにガラガラに・・・

しかし一方で車内には私達以外の男性客が引き続き複数乗車している状態。

西日暮里駅辺りになると、私達以外の乗客が10人ほどになり、他の車両もあまり人がいない様子。

男性がやはり私達以外に3人くらいいる。

北千住駅で残っていた他の乗客がすべて降り、北千住駅をまたいで乗車するのは(この車両では)私達だけになった。
北千住駅では入れ替わりに数名が乗車。

北千住駅を出ると、終点の北綾瀬駅まで地上区間である。

すぐ横をTX(つくばエクスプレス)の列車が併走し、そのまま荒川を鉄橋で渡った。

さらにそのすぐ後、JRの特急ひたちとも併走。ここまで来ると何だかJR線かTXに乗っているような気がして全然地下鉄感がない。

ガラガラで地上を走る千代田線

綾瀬駅に到着。ここでも乗ってくる人はほとんどおらず、車内は私達の他に数人だけ。

綾瀬駅を出ると線路は大きく左にカーブして並行するJRやTXと分かれる。

そのまましばらく建物の密集地帯を高架で走り、終点の北綾瀬駅には9:16頃、定刻より少し遅れて到着。

北綾瀬駅に着いた時点で、私達以外ほとんど誰も乗っていない状態だったが、ホームには折り返し列車を待つ人々が数十人ほど並んでいた。

北綾瀬駅は行き止まりなので、当然すべての列車がここで折り返すことになる。

北綾瀬の駅標
北綾瀬駅ホーム

私達は24時間券を持っているので改札を出ることなく、折り返し代々木上原方面行きとなった同じ列車に引き続き乗車。

今度は一部空席はあるものの、先ほどの北綾瀬行きのようなガラガラではない。

来た道を引き返し、途中の町屋駅あたりで9:30になった。

千代田線の女性専用車はここで解除である。

表参道駅で分かれたB線から乗り始めたグループはすでに大手町駅で待っているとのことだったので、私達もそのまま大手町駅まで乗車し続けることに。

そして9:44に大手町駅に到着。分かれていたメンバー達と再合流した。

合流してから「そっちはどうでしたか?」と聞いてみたところ途中、大手町駅で一度だけ女性客から声をかけられたが、一言返したらそれ以上は何も言ってこなかったため、トラブルにはならなかったとのことである。

今回、大きなトラブルにならなかったのは良いが、これからもまだまだ任意周知はしていく必要がある。

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