この3月15日に開業予定のJR西日本おおさか東線(大阪外環状線)で、平日の始発から午前9時までと、午後5時~9時までの間の全ての普通列車に女性専用車両が設定されることが分かった。
これは、関西地区のJR駅に置いてある、おおさか東線の案内パンフレットに記載されていたことから分かったもので、おおさか東線は開業当初から、女性専用車両設置路線ということになる。
(正確には3月15・16日が休日に当たるため、専用車両が運行されるのは3月17日の始発から)
開業とほぼ同時の女性専用車両設定は、関東地区のTX(つくばエクスプレス)の例があるが、その時には、
「痴漢被害が深刻であるというデータが無い開業前に、すでに専用車設置を決めていたというのはどういうことか? 女性専用車両は痴漢被害が特に深刻な路線で、その対策のためにやむを得ずとっている措置では無かったのか?」
「これでは、痴漢被害が深刻だからやむを得ず取った措置ではなく、痴漢対策を隠れ蓑にした単なる女性優遇ではないのか? 一般のサービス業ならまだしも、公共交通機関においてこのようなことをするなど、言語道断ではないのか?」というような批判の声が上がった。
しかしながら今回のJRおおさか東線においても、開業前の痴漢被害のデータが無い状態ですでに女性専用車の設置が決められていたことになる。
これは「女性専用車はあって当たり前」という風潮を助長しかねないものであると共に、「男性客もJR西日本の収益に貢献しているお客様である」という認識が完全に欠如していると言われても仕方のないものであると言わざるを得ないのではないだろうか。
情報元:
JR西日本駅設置のパンフレット
