JR西日本の特急サンダーバード・くろしお等に設定されている女性専用席は通勤車両の女性専用車と同じ「任意協力」なのか、それともそうではないのか。
当会では通勤列車の女性専用車と同様「任意協力」だと認識していましたが、そんな中、当会サイトをいつも閲覧くださっている読者より気になる情報が寄せられました。
女性専用席は約款に基づくもの…?
JR西日本では現在、大阪~敦賀間の特急サンダーバードと京都~新宮間の特急くろしお、そしてJR神戸線の特急ラクラクはりま号などに女性専用席が設置されている。

サンダーバードとくろしおの女性専用車席は2007年に設けられてから今年(2025年)ですでに18年経っているが、これまで当会としては「通勤車両の女性専用車同様、『女性専用』と銘打ってはいるものの、輸送約款に規定されたものではなく、実は任意協力である」と認識していた。
しかし、今年(2025年)2月に当会ご意見フォームにある当サイト読者から「JR西日本が運送約款により女性に限定して切符を販売している(と、近畿運輸局が言っている)」との情報が寄せられた。
これまでJR西日本のネット予約サイトやみどりの券売機では「女性のお客様および同伴される小学生以下の男性のお子様に限りご利用できる座席」などと画面に表示して、いかにも「男性利用禁止」であるかのように乗客に確認を取ったりしてはいたものの、JR西日本として公式に「女性専用席は運送約款に基づくもの」だとは言ってはいなかったように記憶していたので、この読者からの情報には正直驚いた。


「通勤車両の女性専用車は運送約款に規定がなく任意協力だが、特急の女性専用席は運送約款に基づいており、強制力がある」ということだろうか?
しかしながら女性専用席だけ運送約款に規定があるというのもにわかには信じがたい。
そこで当会としても真相を究明すべく、調査することにした。
当会に寄せられたご意見投稿より
以下に当会サイトの読者がご意見フォームにご投稿くださった(当会に情報提供いただいた)内容を3件紹介する。
※全て同じ方からの投稿。投稿者の方から公開していいとのことで了承を得ています。
令和6年12月29日にJR西日本お客様センターに女性専用席について問い合わせると、〇〇(※当会で匿名にしました)と名乗る上席オペレーターが「性自認が女性であることの申告がない限り如何なる場合でも男性には女性専用席の切符は販売しない」と断言しました。それは法令違反であることを指摘すると同オペレーターは「法律のことは分からない」「男性には女性専用席の切符の販売はお断わりする」の一点張りでした。
その件を近畿運輸局鉄道部にメールで報告すると、「女性専用席についてはJR西日本は運送約款により女性に限定して切符を販売しているので、当局として指導等をできる内容ではない」という驚愕の回答が来ました。
それで翌日に電話で同局鉄道部に確認すると、職員が「JR西日本が運送約款で規定していると言っていた」と言ったので、当方が「以前、私がメールでJR西日本に問い合わせたら『女性専用席は女性専用車両と同様に男性の理解と協力で成り立っている』との回答があったので今回の回答は矛盾している。回答をやり直してください」と言うと、職員は「もう一度JR西日本に訊いて回答する」と言いました。
すると、令和7年2月10日に同局からメールで「JR西日本によると、女性専用席は運送約款により発売を女性に限定しており、男性への発売はしておりません。お客様センターの対応については、利用者に正しい案内をするようにJR西日本に伝えました」と喧嘩を売るような回答がありました。
その直後にJR西日本お客様センターに電話で問い合わせると、◆◆(※当会で匿名にしました)と名乗る上席オペレーターが「女性専用席は運送約款で規定されているので男性は利用できない」の一点張りでした。
つまり、女性専用席に関してはJR西日本と近畿運輸局がグルになっています。今回の件で、女性専用席に関してはJR西日本だけではなく近畿運輸局も悪質であることが分かりました。
もちろん、当方も近畿運輸局に対して再度の回答のやり直しをさせるためのメールを直ちに送信しました。
貴会は運輸局のこのような卑劣さは既に把握されているのでしょうか。
少々長いので読みやすくまとめるとこんな感じだろうか。
JR西のオペレーターA:男性には一切女性専用席の切符は発売しない。
近畿運輸局:女性専用席についてはJR西日本は運送約款により女性に限定して切符を販売している。
投稿者の方:JR西日本の女性専用席は男性の理解と協力で成り立っていると聞いているが…
近畿運輸局:ではもう1回JR西日本に聞いてみる。
=====(後日)=====
近畿運輸局:JR西日本はやはり「運送約款に基づき女性専用席の男性への発売は行っていない」と言っていた。お客様センターの対応については「利用者に正しい案内(※男性には売らないの意味だと思われる)をするように」とJR西日本に伝えた。
投稿者の方:(なんだこの回答は?喧嘩を売っているのか?)
JR西のオペレーターB:女性専用席は運送約款で規定されているので男性は利用できない。出来ないと言ったら出来ない!(一点張り)。
このように、JR西日本も近畿運輸局も「女性専用席は運送約款に基づいているので、男性に売らないのは当然」という態度であり、これまでの「女性専用車と同じく、法律や約款に規定がなく任意」という見解とは全く異なる態度を見せてきたのである。
先にも触れたが、女性専用席が2007年にサンダーバードとくろしおに設定されて以来、今年で約18年経つがこれまでJR西日本がこのような態度を見せてきたことはなかった。
なので「なぜ今頃…」というのが当会としての正直な感想だったのだが、そんな中また投稿者の方から新しい投稿をいただいた。
JR西日本の女性専用席について、今まで近畿運輸局の職員が私にメールや電話で何度も「女性専用席は運送約款で規定されている」と言ったので、私は令和7年3月6日に近畿運輸局に対してメールで「運送約款の中で『女性専用席』という文言が含まれた条文を示してください」と問い合わせました。
すると、令和7年3月31日に以下のような矛盾した回答が来ました。
『運送約款の設定について鉄道関係法令上の許可は必要なく、西日本旅客鉄道株式会社の経営判断において設定されているため、頂いた鉄道事業者の運送約款へのご質問内容につきましても、当局としては直接回答できる立場ではありません。』(原文ママ)
近畿運輸局は今まで何度もメールや電話で私に「女性専用席は運送約款で規定されている」と断言する回答をしておきながら、都合が悪くなると上記回答のように矛盾した逃げの回答をしました。
そして、私は翌日に近畿運輸局に直接電話をすると、メールの回答者とは別の職員が対応しましたが、この職員は女性専用席が運送約款で規定されていないことは認めましたが、残念ながらこの職員も「切符の販売方法はJR西日本が決めることであって、男性が女性専用席の切符の販売を拒否されても当局は何も言える立場ではない」の繰り返しで完全にJR西日本の味方ばかりをして、私が何を言っても全く話になりませんでした。
近畿運輸局は女性専用席に関しては全面的にJR西日本の味方をしていることがよく分かりました。
投稿の後半の方に、電話で問い合わせた近畿運輸局の職員が【女性専用席は運送約款に規定されていない】と一応認めたとあるが、ならばこれまで近畿運輸局が「女性専用席は運送約款に基づいている」と言い続けてきたのは何だったのだろうか?
この投稿もまとめてみると
近畿運輸局A:女性専用席は運送約款に規定されている(だから男性は利用できなくて当然)。
投稿者の方:そんなに言うなら、その運送約款にあるという女性専用席についての条文を示してください。
近畿運輸局A:JRが運送約款に何を規定するにも法的な許可は必要ないし、JR西日本が自分の判断でやっているのだから当局は指導する立場ではない。(←約款の条文は? なぜ答えないのですか?)
=====(後日)=====
近畿運輸局B:女性専用席は運送約款に規定されていないのは認める。だが切符の販売方法はJR西日本が決めること。男性が女性専用席の切符の販売を拒否されても当局は何も言える立場ではない。何も言えないといったら言えない!(一点張り)
このように「女性専用席は約款に基づいている」といいながら、「ではその条文を示せ」と言われると、条文は示さず「当局は指導する立場にないから関係ない」と逃げるばかり。
これでは本当にJRの約款に規定があるのかどうか、怪しいと思わざるを得ない。
規定があるならJRに問い合わせてでも出せるはずである。なぜ条文を出さずにひたすら逃げるのだろうか?
まさかとは思うが、約款に記載がないにもかかわらず、これまで「約款に基づいている」とウソをつき続けていたのだろうか?
それで「条文を出せ」と突っ込まれて仕方なく「女性専用席は約款に規定されていない」と認めたのだろうか?
これは真偽を確かめる必要がある。
そんな中、さらに投稿者の方から「国土交通ホットラインステーションに問い合わせた」とのご投稿をいただいた。
当方がJR西日本の女性専用席について国土交通ホットラインステーションに問い合わせると以下の回答が来ました。
『JR西日本が一部の特急列車において実施している女性専用席については、全ての座席を女性専用席としているわけではなく、一部の座席において実施しており、男性を含めて全ての利用者が乗車できることから、鉄道営業法において禁止されている運送の拒絶には該当しないと考えております』(原文ママ)
この回答は、男性の強制排除が禁止されている女性専用車両との比較の観点から明らかに矛盾しており、女性専用席は、男性の強制排除を禁止している女性専用車両との法的な違いがあるか否かについて、当方は国土交通ホットラインステーションに具体的な説明を求めており、現在返答待ちです。
当方は更に『女性専用席のみに空席があって他の座席は満席の場合は、JR西日本が男性に窓口で女性専用席の切符の販売を拒否されたことにより、その男性が当該列車に乗車できなくなっても乗車拒否に該当しないのでしょうか(特急「くろしお」および「サンダーバード」に自由席はありません)』と国土交通ホットラインステーションに質問しました。
そして国土交通ホットラインステーションの回答は
『JR西日本からは、満席の場合は立席特急券を販売していると聞いており、鉄道営業法に定める運送の拒絶には該当しないと考えております。』(原文ママ)
このように、国土交通ホットラインステーションは定期列車でも性差別を公認する差別官庁であることがよく分かりました。
尚、国土交通ホットラインステーションは、原則として4開庁日以内の回答に努めているそうですが、女性専用席に関する問い合わせには、コチラから督促のメールを送信しないと回答が来ないことも貴会にお伝え申し上げます。
当会会員からもJR西日本に問い合わせ
ここまで見てきたように、JR西日本は「女性専用席は運送約款に規定がある」と言い、近畿運輸局も「JR西日本が運送約款に基づいてやっていると言っているのだから問題ないし、当局が指導する立場でもない」と言っているが、一方で「約款に規定があるというなら条文を見せろ」と突っ込まれると、条文は出さずに逃げてばかり。
そこで当会の会員が事の真偽を確かめるためJR西日本に電話で問い合わせた。
電話のやりとりを全て記載すると長いので要点を箇条書きで紹介する。
会員:女性専用車両は男性は利用できないのか?利用できないならばその根拠規則は?
JR西:女性専用席のことは運送約款に記載【されている】が、それは非公開の部分に書いてある。なので客に女性専用席の制限について根拠を求められても、その非公開の運送約款を公開することは出来ない。
(↑「運送約款に非公開の部分がある」などという話は聞いたことがなかったが、本当か?)
会員:約款が非公開なら乗客が「口頭説明だけでは納得できない。実際の運送約款の条文を見ないと信用できない、どうせ女性専用車と同じ(=運送約款に無い)と同じだろう」と、乗務員に移動を要請されても移動を拒否した場合、不正乗車扱いになるのか?
JR西:不正乗車扱いにされるか分からない。
会員:約款が非公開なら乗客が乗客が「女性専用席は(任意協力で強制力の無い女性専用車と違って)約款によって強制力を持つもの」という認識を持つことが出来ないが、どうしたら強制力の有無を判断できるのか?
JR西:サイトの「女性専用席について」のところに『対象のお客様』と書いてある。それで判断できる。
会員:サイトに書いてあるのは女性専用車が「ご乗車いただける方」、女性専用席が「ご利用対象者」と書いてあり、この文言の違いだけで「約款上の違いがあって、女性専用席にだけ強制力がある」なんて分からないが?
JR西:これ以上の案内は出来ない。
会員:窓口で男性が女性専用席の発見を要求した場合、発券するのか?しないのか?
JR西:発券するかどうか分からない。
会員:女性専用席の乗客が男性っぽく見えても、実は女性ということもあり得る。見た目で判断して駅員が発見を拒否したり、移動要請したら失礼になるが、発券拒否や移動要請をする前に性別確認はするのか?
JR西:性別確認するかどうか分からない。
さらに国土交通省にも問い合わせ
JR西日本へ問い合わせたのと同じ会員が続いて国土交通省にも電話にて問い合わせを行った。
こちらも長いので得られた回答を箇条書きにして報告する。
●国土交通省からJR西日本に確認したところ、JR西日本から「非公開の約款は存在しない」と回答があった。
●女性専用席についても女性専用車と同様に法的根拠や運送約款上の根拠を持たず、強制力を持たないものであるからして、男性が女性専用席に乗車することは何らにも違反することもなければ不正乗車ともならない。よって、男性が女性専用席から強制的に退席させられることはないし、もしそんなことがあれば問題である。
●そもそも約款が非公開であるならば、約款(定型約款)はお客様との契約締結ごとであることから、お客様が認識できない定型約款は消費者保護の観点から効力を有せず、それは無効と考えられる。仮に非公開と主張する約款を根拠として乗客が不利益を被ることがあれば問題である。
●鉄道事業者のサイトに「ご乗車(ご利用)出来る方」を載せたところで、運送約款上、それ自体は何ら効力を持たない。
さらに国土交通省からJR西日本に対し、「虚偽の回答をしたお客様に対し、訂正と謝罪の連絡をするように」と指導したとのことである。(※)
やはり「女性専用席は運送約款に規定されている」はウソだったのだ。
大阪駅のみどりの窓口で
一方、問い合わせした会員とは別に、2025年2月25日の関西本部・阪急神戸線乗車会のあと、乗車会に参加した会員達がその足で阪急の大阪梅田駅からJR大阪駅まで徒歩で移動。
大阪駅のみどりの窓口でも直接、女性専用席について確認した。
先述の通り、会員の問い合わせに対するJR側の回答では「女性専用席は非公開の約款に基づく」という話になっていたが、とりあえずそのことには触れず、窓口の職員に「運送約款を見せていただけますか?」とお願いしたところ、分厚い辞書のような運送約款を出してくださった。
そして、その場で女性専用席と最も関係が深いと思われる「座席指定券の発売」という項があったので、そこをよく読んでみたが、女性専用席に関する記載は全くなかった。
そこで約款にないことを確認するため「(運送約款を)撮影しても良いですか?」と尋ねると
「これは皆様に見ていただくための物なので、問題ないです」とのことだった。

とりあえず運送約款を撮影した後、窓口の職員に女性専用席について尋ねてみると、この職員は「女性専用席はお願いであって、男性の乗車を禁止するものではないです」と、JR西日本のオペレーターと違い、任意であることは認めていた。
しかし、これだけでは運送約款に女性専用席についての記載の有無が分からないので、記載があるのかどうかを尋ねると、「非公開の約款があって、そこに載っている」との答えだった。
これは先日、会員が問い合わせた際に対応していたオペレーターの回答とまったく同じである。
同じJR西日本の社員とはいえ、全くの別人(恐らく部署も全くの別だろう)が同じことを言っていることから見て、単に1人のオペレーターが思いつきでついたウソではなく、JR西日本社内でそう案内するように指示が出ていたのではないかと思われる。
さらに窓口の職員とはいろいろ話したが、(女性専用席は)「他の鉄道会社でもやってますので…」等と言っていたので、私達からは「他の鉄道会社や新幹線ではしていません。」「昔、JR四国の特急いしづちで女性優先席があったが今は廃止されています。」と返すなどした。
窓口の職員とは15分くらいやりとりをして、結局JR西日本から回答をしていただけるようお願いした。
そして最後は「ありがとうございました」と礼を述べてその場を後にした。
4月にJR西日本から回答。書面でウソを認める
それから約2ヶ月近く経った4月のある日、当会にJR西日本から郵便が届いた。
2月にみどりの窓口を訪問した際の回答である。
それによるとやはり「運送約款に定めた座席ではございません」とのこと。
scan-001-3「非公開の運送約款があり、そこに女性専用席についての規定がある」というのはJR西日本自身がついていた「ウソ」であることをついに書面で認めたのである。
そして近畿運輸局もこのウソを真に受けて「女性専用席はJRの約款に規定されており、当局が指導する内容ではない」と言っていたことになる。
この近畿運輸局も本来は消費者から問い合わせ等が入ったら調査や事実確認をして事業者の不正や嘘を暴く監督省庁の機関でありながら、JR西の嘘を真に受けて調査など一切せずに問い合わせ者に虚偽の回答をしたことになる。
国土交通省と電話のやり取りをしていた会員はこのことも国土交通省に通報済みであり、「近畿運輸局には然るべき対応をする」と回答があったとのこと。
この件で、「上位(総括)の行政機関が下位(地方)の行政機関を対処する」という珍事が起こったわけである。
『女性専用席も何ら強制力はなく、男性が乗っても何ら問題ない』という着地をしたわけではあるが、この事案で事業者が不正等していないか監督する立場である行政機関も(わざとか)調査をせず、誤った情報を問い合わせ者に回答するなんていうことは他の事案であるだろうか。他の事案ではちゃんと調査に乗り出して不正を暴くのではないだろうか。
(乗客がその座席に乗る事ができる効力を持つ切符を所持しているのに「この席には乗れない」と、その座席に座らせないのは『事業者の不正行為』である)
少しファンタジーな言い方にはなるが、そう考えると『女性専用』というものは日本人にとってどれほど『魔力』を持つのか垣間見たと言えよう。
JR西日本はウソを認めたが、しかしながらこの先も利用客は女性専用席のことを「防犯対策で設けられたものだから正当性があり、また男性の利用は規則(約款)により禁止である」と思い続けることだろう。
この一件で当会はどんな大企業でも事業者は『女性専用』のこととなると、「嘘をついても何らお咎めがない」と高をくくって平気で消費者に嘘をつき、全く悪気れる様子も起こさないことを再認識した。
もし、読者の方で男性が女性専用席に乗った場合にJR西の乗務員等から「男性はこの席には乗れない」などと嘘を言われるようなことがあれば、乗車した時間と対象の便を添えてぜひ当会に通報していただきたい。
当会はこういった嘘や不正を許さない姿勢で、真実を求め、鉄道事業者と断固戦っていく所存である。
過去の活動報告でも何度か触れているが、女性専用席も導入当初「あったらいいな からできました」と宣伝していたことや、またJR西日本自身が「以前から女性客からの要望があり、サンダーバード車内で発生した事件とは直接関係ない」とマスコミに対して発言していたことなどから、防犯対策ではなく女性客の囲い込みを狙った施策であると考えられる。

通勤車両の女性専用車同様、女性専用席も防犯対策(迷惑行為防止)を表向きの理由にしているが、防犯対策と言いつつ実は女性向けサービスであるならばこれは防犯対策の仮面を被った「ただの差別」であり公共交通機関としてやるべきことではないだろう。
そして、そのようなものを守るため「女性専用席は約款に規定されている」と言い、さらに「ではその規定されている条文を見せてください」と言われると今度は「非公開の約款がある」などとウソをつくのは正直なところコンプライアンス的にどうなのだろうかと思わざるを得ない。
※蛇足だが、国土交通省から指導されているはずだが、5月末現在、JR西日本から虚偽の回答を受けた当会会員に謝罪と訂正の連絡は未だにない。