10代男性を車に乗せ宿泊施設に連れ去ったとして、広島県警庄原署は21日までに、わいせつ目的誘拐の疑いで (中略) 容疑者(42)を逮捕した。20日付。
10代男性をわいせつ誘拐疑い 広島県警、福岡の女逮捕:東京新聞 TOKYO Web10代男性を車に乗せ宿泊施設に連れ去ったとして、広島県警庄原署は21日までに、わいせつ目的誘拐の疑いで福岡県大川市、自称給食調理師伊藤...
わいせつ等の性犯罪というと、「加害者=男性、被害者=女性」という固定観念をお持ちではないだろうか。
しかし、事件の全容は明らかになっていないものの、今回のように「加害者が女性で被害者が男性」という逆の場合もある。
「性犯罪は男性が女性に加害するもの」という固定観念を持っていると、今回の事件のような「そこから外れたケース」が発生した場合であっても、犯人がまだ特定されていない段階で報道されたりすると(犯人が男だとはまだ一切報道されていないのに)犯人は男だと思い込んでしまうことになる。
また、そういう固定観念を持った一部の人間が犯人を男と決めつけてバッシングすることにもなる。
当然ながらそれに一部の男性が反発することで男女対立に発展するだろうし、さらに今回のケースのように後から犯人が女だと判明したりするとますます男女対立が激化しかねない。
犯人の性別を知っている被害者からすれば、見当違いなバッシングで救われなければ、落胆もすることだろう。何事も先入観や固定観念による決めつけは良くない。
女性専用車両は「男性による痴漢被害から女性を守る」ことが目的とされている。しかし、女性専用車両の存在自体が、性犯罪において「加害者=男性、被害者=女性」という固定観念を助長している。
東京都の調査で約1割もの男性が「痴漢被害にあったことがある」と回答したという統計がある。
女性専用車両以外の車両には多くの男性が乗っているが、その中の10人に1人ほどは痴漢被害にあっている可能性があるのだ。
このような被害者も取りこぼさず、あらゆる人々の人権を守る必要があるからこそ、性別によらない犯罪対策が行われるべきなのである。
これについて、当会では鉄道事業者に『防犯カメラ』等を提言している。詳しくは当サイト「当会について」をご覧いただきたい。
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