女性専用車両反対運動がネット上で大きな話題に。テレビでも取り上げられる。

当会と協力関係にある市民団体・差別ネットワークが2月16日に実施した東京メトロ千代田線での非協力(任意確認)乗車会の模様などがYouTubeに公開されたことでネットで大きな話題となり、そのことがきっかけとなって、後日の同会メンバーのJR京浜東北線での任意確認乗車活動なども含め、女性専用車両反対派の活動がいくつかのテレビ番組に取り上げられるなどして、波紋を呼んでいる。

発端は2月16日に差別ネットワークが実施した、東京メトロ千代田線での任意確認乗車会の際、乗車しようとした差別ネットワークのメンバーに対し、女性客が手を出して乗車を阻止したため、差別ネットワークのメンバー達と口論、さらに周囲の他の女性客が騒ぎ出して、その騒ぎが大きくなり、警察沙汰になったというもの。

もちろん、最初に手を出した女性客が悪い(暴行罪)わけだが、その女性客は周囲の他の女性客が騒いでいる間にどさくさに紛れて逃走してしまったらしい。

結局、出動した警察の要請で非常停止ボタンが押される事態にまで発展し、電車が遅延した。

そして、ネット上では女性専用車両の議論がにわかに活発化し、様々なサイトにこの一件が取り上げられることとなった。

さらに、2月22日には差別ネットワークのメンバーの1人がJR京浜東北線で実施した任意確認乗車活動でこちらは女性客による「降りろコール」が起き、これらの模様がYouTubeで公開され、「まるでイジメのようだった」などの意見が続出。

そして、ネット上では女性専用車両についての議論がさらにより一層、活発化することとなった。

そうした中、いくつかのテレビ番組でも差別ネットワークの活動が取り上げられることになった。

そのうちの一つ、2018年2月27日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一のモーニングショー」では当日の乗車会の模様(動画)を紹介した後、当日乗り合わせた女性客、そして差別ネットワークの兼松代表にそれぞれインタビューしていたが、紹介のされ方としては「女性専用車両があるから安心して乗れるのに、男性がいると恐怖」みたいな感じで、どうも全体的に男性側が悪者であるかのような感じだった。

そこを、女性のコメンテーター(弁護士)が「女性専用という名前だが、実は男性も乗れる」・「痴漢する男性はごく一部なのに、成人男性をほぼすべて排除するようなことをしているから、男性対女性の対立構図になってしまっている」・「痴漢を減らす効果があるかは疑問」・「痴漢加害者のケアも必要」というような、「まともなコメント」をしてバランスを取っているという感じだった。

その後も、TBS「ビビット」やフジテレビ「グッディ」・「バイキング」など、いくつもの番組で今回の件が取り上げられたが「痴漢対策」という理由(当会はこれを建前だと主張している)を全く疑わないのはもちろん、「バイキング」では番組に出演した弁護士が「女性専用車両は強制できる」などと、とんでもない発言をしたり、また「グッディ」では、番組のある出演者が反対派のことを「ちっちぇえ男」などと、侮辱ともとれる発言をしたりするなど、かなり問題のある取り上げ方をした番組が多いように見受けられる(このうち、「グッディ」については、ドクター差別こと兼松氏によると、番組のディレクターから「アナウンサーがバランスを取る役目をするはずだったのに、不十分だった」として謝罪があったとのこと)。

まあ、テレビで堂々と「女性専用車両は一部の政党や政治家が女性票集めのために推進している側面がある」とか「痴漢対策と言いつつ、実際は料金が割高な、女性専用車両限定広告などで鉄道事業者が利益を得ており、痴漢対策は建前」などとは言いにくいだろうが、そうした面が世間に知れ渡れば女性専用車両反対派や女性専用車両そのものに対する世間の見方もかなり変わってくるだろう。

しかしながら今回、女性専用車両は「専用」と言いつつ実は「任意協力」でしかないということはさらに広く世間に知れ渡ったのではないだろうか。

当会も差別ネットワークも痴漢対策自体は否定しない。

しかし、そもそも女性専用車両では痴漢が減っていない上、政治目的や鉄道事業者の商業目的に利用されており、またそんなもののために公共交通機関の一車両から男性の高齢者や障がい者といった、男性の弱者が事実上排除されてしまっているのも事実。

痴漢対策自体は否定することなく、女性専用車両が何が何でも存続させなければならないものか、改めて考え直す機会になればと思う。

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