今年(2016年)6月から韓国・釜山の地下鉄1号線で試験導入されていた女性専用車両が正式導入されることになったことが韓国・朝鮮日報などの報道により明らかになった。
韓国ではこれまでソウルや大邱等、他都市の鉄道での女性専用車両導入計画が反対世論によって頓挫するなど、日本に比べてかなり反対世論が根強いが、そんな中、釜山の地下鉄を運営する釜山都市鉄道のパク・ジョンフム社長は「女性専用車両が定着すれば釜山都市鉄道の新たなブランドになる」と述べたとのことである。
日本と同じく、「強制」ではないとはいえ、アパルトヘイトまがいのことをして何が「ブランド」なのかちょっと理解しがたいものがあるが、インターネットなどではやはり「釜山の男たちはまったくのカモだな」「強制でないなら僕が乗っても制止するなよ」「釜山交通公社のホームページや電話に集団クレームをしよう」「高齢者や障がい者よりも女性を優先する世の中はおかしい。いっそ幼児や障がい者の専用車両を作るべきだ」「思いやりが強制性を持ったのはいつからだ?俺は乗ってやるぞ」「釜山を皮切りに地下鉄を運行するすべての街に拡大するなんて話だけは出ないでほしい」 など、多数の反対意見が出ているようだ。
しかし、多数の反対意見が出ているにも関わらず、女性専用車両の正式導入を強行し、社長が女性専用車両を「ブランド」等と発言するあたりから考えて、日本と同様に交通公社にいくらクレームが届いたところで事実上無視される可能性が高いだろう。
反対意見の中には「俺は乗ってやるぞ」というものもあるようだが、ここはやはり韓国版『女性専用車両に反対する会』の発足を期待したいところである。
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