名古屋市交通局の名城線・名港線で今年(2016年)7月から女性専用車両が新たに導入されることが判明した。
資料によると、今年7月から名城線・名港線に始発から午前9時まで女性専用車両を設定することが明記されており、さらにそのための予算として、2200万円が計上されている。
昨年の秋にパブリックコメントを募集して、それから約3ヶ月経つか経たないかのうちにすでに予算に盛り込まれていることからして、恐らく女性専用車両の拡大導入は最初からほぼ決定事項だったのであろう。
つまり、(少なくとも女性専用車両に関しては)パブリックコメントと称して、市民の意見を聞いた「ふり」をしただけで、実は最初から東山線以外にも拡大することがすでに決まっていた可能性が大である。
ついでに言うと、当記事の一つ前(下)の記事をご覧いただいても分かる通り、募集したパブリックコメントも女性専用車両の拡大を求める意見より、反対意見の方が断然多かったのだが、それも無視された形である。
当会が既に過去何度も述べているように名古屋市交通局の女性専用車両は痴漢対策ではない。
背後で公明党が強く推していることは当会サイトをいつもご覧くださっている方なら既にご存知であろう。
「そんなことは初耳だ」という方は、以下のページをご覧いただきたい。
さらに、既にご存知の方も多いかと思うが、昨年(2015年)4月に当会と差別ネットワークとで交通局を訪問した際には交通局の担当者が「公営だから議員の力というか意見が反映されてしまう」「言い訳ではないが、公営交通の弱いところが逆に出ている」とはっきり認めており、「女性専用車両が政治的な力でごり押しされている」ことは、当会や一部の反対派の勝手な想像ではない。
詳しくは以下のページをご覧いただきたい。
これは女性専用車両に限った事ではないが、政治目的に利用されているものはその時点で既に世間で思われている、「本来の目的」からは外れていると見たほうが良いというのは常識である。
交通局は痴漢対策とは名ばかりの「日本版アパルトヘイト」と言われても仕方がないようなものを「防犯対策」を名目に2200万円もの税金を使ってさらに推進しようとしているのである。
名古屋の反対派の方々もそろそろ本格的に立ち上がるべきであろう。
行動を起こさなければ世間はいつまでたっても「痴漢対策」という、「うわべの理由」に騙されたままである。
情報元:
名古屋市交通局サイト(現在はリンク切れ)