2022年11月 名古屋: 地下鉄名港線・名城線・東山線非協力乗車会

反対する会・名古屋地区では11月4日の朝に、名古屋市営地下鉄名城線・名港線・東山線で非協力乗車会を行いました。

途中、名城線の上前津駅で女性客が移動するよう声をかけてきたので拒否するやり取りを

していると、それを聞きつけた駅員が間に入ってきて、ホームで駅員と問答することになりました。

以下その報告です。


金山から名港線に乗車。名城線・東山線にも乗車。

名城線・上前津駅で女性客が会員に触れて「女性専用乗車口だから女性専用」と声掛け。

金山から名港線を往復

今回は金山に朝7:30に集合。ここから名港線を終点の名古屋港まで往復で乗車して金山に戻った後、そこから栄まで名城線に乗って、栄から東山線というルートで乗車する。

環状線の名城線とそこから分岐する名港線

名古屋市営地下鉄では名城線・名港線で「平日の始発から午前9時」まで、東山線では「平日の終日」女性専用車両が運行されている。

当会名古屋地区では、ここ数年乗車活動というと「名城線を一周して、栄から東山線」というパターンが定番だった。

大体、朝7:30過ぎくらいから朝のみ運行の名城線(右回り)を金山から一周し再度、金山を過ぎて栄まで来たあたりで(名城線の女性専用車両が終了する)午前9時くらいになるので、そこから終日運行の東山線に乗り換えると、ちょうど良い乗車ルートが組めるのである。

しかし、これまで同じルートで何度も乗車会を行ってきたため、今回はあえて名城線を一周せず、名港線のほうに乗ることにした。

多分、当会の活動として名港線に乗車するのは初めてではないかと思う。

なお今回も「地下鉄全線24時間券」を使用した。

これは購入した時刻から24時間、名古屋の地下鉄全線が乗り放題になるもので、通常の切符と異なり、24時間以内なら改札を出ずに何度同じところを重複乗車しても「旅客営業規則」違反にはならない。

地下鉄全線24時間券

さて、金山駅の改札口付近は人の行き来があるものの、そんなに混雑している印象ではなかったが、改札を抜け、コンコース階からホームに降りると、そこには朝ラッシュの駅の光景が広がっていた。

列車を待つ人々の群れがホームをびっしりと覆いつくしている。

地下鉄金山駅改札口
ホームは人で一杯

列車が到着するとホームにいた人々が列車に飲み込まれて行き、列車が発車した直後は若干人が少なくなるものの、すぐにまた人が後から次々やってくるという状況。

ホームドアや駅ホームには「女性専用乗車口」の表示。

これまで何度も繰り返し述べてきているので、あまり詳しくは述べないが「女性専用乗車口」はウソ表記である。

なぜウソなのかと言うと、名前が「女性専用車両」というだけで、実際には法的根拠もなければ運送約款にも記載がなく(差別を禁止した憲法に触れる可能性があるため)任意協力になっているから。

つまり、「本当は女性専用ではない」からだ。

女性専用車両という名前であっても、実際には「朝専用缶コーヒー」がそういう名前なだけで、夕方や夜に飲んでも全く問題ないのと同じ程度の話でしかない。

それを、まるで本当に男性の立ち入りを禁止しているかのように表示・案内しているのである。

他の鉄道事業者のように「女性専用乗車口」・「女性専用車両乗車口」ならまだかろうじて「女性専用車(両)という名前の、実は誰でも乗れる車両の乗車口」だという解釈が不可能ではないが、名古屋市営地下鉄のように「女性専用乗車口」と表示してしまうと、「本当に女性専用で男性は乗車禁止」としか解釈できない。

関東の東京メトロなどは、当会からの申し入れに対しすぐ対応した(2012年4月 関東本部:東京メトロの表記改善に対する報告)が、名古屋市交通局は今(2022年現在)でもこうした表示だけでなく、各駅の自動アナウンスでも「女性専用車両のステッカーがある車両は、女性専用となっております」などと、まるで本当に男性は立ち入り禁止であるかのような「ウソ案内」を行っている。

さて、私達は混雑したホームでまずは7:41発、名港線の名古屋港行きに乗車するべく列に並んだ。

周囲の女性客は何も言ってこなかったが、明らかに視線を感じる。

ホームがこの混雑だと車内も相当混雑するだろうと予想されたが、並んでいた乗客の多くは私達の乗る予定の列車ではなく、名城線の列車に乗りこんでいった。

そして予想通り、かなりの混雑で金山駅を発車して行った。

名城線の列車が出たすぐ後に、今度は私達の乗車する名古屋港行きが到着。私達も他の乗客と共に乗車した。

先ほどの名城線の列車ほどではないが、車内はやはり混んでいる。

そして、女性専用車両と両隣の車両との混雑差が明らかに大きかった。

下の写真は乗車会当日のものではないが、両隣との混雑差のイメージはこんな感じである。

名古屋市営地下鉄の混雑格差(過去の乗車会での写真)

また、1人の女性客が少しだけこちらを見てきたものの声掛けはなかった。

この電車は微妙に遅れており、車掌が肉声で「お客様対応」などとアナウンスしていたが詳細は不明。

もちろん金山に到着した時点で遅れていたので、私達が原因ではない。

列車はさらに六番町・東海通と過ぎ、港区役所駅あたりから女性専用車両には空席が出はじめた。両隣の車両にはまだ立ち客がいる。

築地口を過ぎ、終点の名古屋港駅に到着する前に1人の男性客が女性専用車両を通り抜けた。

名古屋港駅には7:55頃に到着。

名古屋港駅に到着

名港線・名城線(右回り) 名古屋港~栄 

名古屋港からは折り返し、8:02発の名城線右回り(名港線から名城線に直通)に乗車した。

名古屋港駅発車時点ではガラガラ。その後、両隣の車両は港区役所あたりで座席が埋まり、女性専用車両も東海通あたりで座席が埋まった。

そして六番町を出ると、女性専用車両も本格的に立ち客が増え、混雑してきた。

日比野駅を出たあたりで、また女性専用車両アナウンスが流れた。

先ほどの名古屋港行きも日比野駅を出たあたりでアナウンスが流れたので、もしかしたら専用車両アナウンスを流す場所もある程度決まっているのかもしれない。

8:12頃に金山駅に到着。

列車はこのまま名城線に直通するが、私達は少しでも多く任意周知するため、ここで一旦降車して後続の列車に乗りかえることにした。

名古屋港から乗ってきた名城線右回り列車(金山駅で)

各自トイレ休憩のあと、しばらくして後続の名城線・大曽根行きがやってきたので乗車。

朝のラッシュ時でこの列車もかなり混雑している。

途中で自動の女性専用車アナウンスが流れた。

東別院駅はそのまま過ぎ、上前津駅でまた一旦降車。

後続の列車に乗車するためホームに並んでいると1人の女性客が会員の体に触れてきたので、その会員と女性客とでやり取りになった。そして、女性客と会員がやり取りしている間に駅員が入ってきたので今度はその駅員とやり取りすることに。

まあ、駅員が来たところで、駅員にも私達を強制排除する権限はないのだが・・・

以下、その駅員(以下、A駅員とする)との会話。

会員A:「女性専用車乗車口だから女性専用なんですよ」と(女性客に)言われたんですよ。

駅員:女性専用って決めてます

会員A:で、私が男性か女性かって、何で判断したんですか? 私、身分証見せて無いんですけど・・・って話なんですけど。

(ここで列車の接近放送)

会員A:こっちの方(女性客)に「これは名前だけなんですよ」と、ちゃんと説明して下さいよ。

A駅員:どうすればいいんですか

(↑女性客に、本当は女性専用じゃないって説明しろといっているのに「どうすればいいんですか」とか、意味不明)

会員A:実は女性専用じゃないって言えばいいんですよ。

(ここで後続列車が到着)

A駅員:あ、乗るんですか?ご協力頂けないんですか?

会員A:協力してるじゃないですか。「空いている車両に分かれてご乗車下さい」って放送してるから(それに)協力しているじゃないですか。何言ってるんですか?

A駅員:何かご協力頂けないようなので・・・

会員A:じゃ、ご協力って何です?気になるんですけど。

A駅員:朝9時までは女性専用なっているので・・・

会員A∶「女性専用」になっている? 初耳なんですけど。

(↑先ほど缶コーヒーの例を出して解説したように、「女性専用車両」という名前なだけで、実は女性専用ではない。後続列車に乗ろうと思ったが、A駅員とやり合っているうちに、列車は発車して行った。)

会員B:性別という生まれ持った属性で差別している

A駅員:それを決めてはいますけど、私がそれを守ってくれという立場にはないのであくまで「ご協力お願いします」という立場だけですね。

会員A∶私が聞きたいのはご協力って何ですか?ってことなんですよ。何をしてほしいんですかってことです。例えば廊下だったら「走らないようご協力お願いします」だけど、「廊下にご協力お願いします」じゃ意味わからないでしょ。

A駅員:乗らないように・・・

会員A∶乗らないように!?

A駅員:この車両には乗らないように・・・

(↑公共交通機関は乗って移動するためのものなのに「乗らないように」とは・・・?

それも正当に運賃を支払っているにも関わらず、性別で乗らないようにとは・・・?)

会員A:そんな契約した覚えないんで(同じ運賃を支払っているのに「特定の車両に乗れない」等という契約はしていない)運賃返してくださいよ。そういう風に言うなら。

A駅員:強制できる権限はないので、あくまでお願いしているだけですよと・・・

(↑だったらこちらが協力しないといっている以上、乗車してもそれ以上は言ってこないのが筋であろう)

・・・そうこうしているうちに、さらに後続の列車がやってきた。私達がそのA駅員の前で乗車すると、私達以外にも1人の男性客がついてきて乗車してきた。

そこへA駅員が車内に向かって「9時まで女性専用です」などと言いに来たので、私達から
「ウソの案内をしないで下さい!」と抗議。

男性客には「乗ってても大丈夫ですよ」と言い、男性客は降車することなく列車は発車。

上前津からしばらく走って次の矢場町で男性は降りていった。

矢場町を出ても車内は相変わらずの混雑である。さらにしばらく走って東山線との乗換駅である栄に到着。私達はここで下車し、東山線に乗りかえた。

東山線 栄~名古屋

栄駅の東山線ホームに着き、ここから名古屋方面に向かうため高畑行の列車を待っていると、駅構内に自動アナウンスで「女性専用のステッカーが貼られている車両は女性専用です」と流れた。

先ほど述べた「嘘アナウンス」だが、どうやら一日中流されているらしい。

また栄だけでなく東山線内の他の駅でも流されているようだ。

栄駅東山線ホーム

この東山線の栄~名古屋間は名古屋市営地下鉄の中でも最も混雑する区間として知られる。

ただ最ラッシュ時は過ぎたのか、先ほどの名城線の列車ほどは混んでいなかった。

栄を出ると途中、伏見駅に停車し、その次は名古屋駅である。

車内でも「東山線では、平日の始発から終発まで女性専用車両を運行しております」という自動放送があった。

こちらは「女性専用車両」と案内しており一応、栄駅ホームで流れていたような「ウソ案内」ではない。まあ、任意なのに「女性専用車両」と名乗っている時点で著しく不適切な名称ではあるが、前述の通りかろうじて「ウソではない」と居える。

ほどなくして列車は名古屋駅に到着。私達はここで下車した。

名古屋に到着した東山線列車

過去の当会の名古屋地区での活動報告をご覧いただいても分かるが、東山線も名古屋駅から先、高畑方面はガラガラであることが多い。

また、藤が丘方面も名古屋や栄あたりでは乗客が多いが、終点に近づくにつれて途中駅からガラガラになることがある。

そこで私達は名古屋から栄の間を往復することにした。

通常の切符だと、こういう乗り方をする時は降りた駅で一旦改札を出て、その都度切符を買いなおすということを何度も繰り返さなければならなくなるのだが、私達は24時間券を持っているので改札を出ることなく何度も折り返し乗車が出来る。

名古屋8:51発の藤が丘行きで栄まで乗車。特に声掛けは無し。

そして、栄から名古屋に戻ったが、そちらでも特に声掛けは無し。

東山線では特に声掛けなどはなく、結局名古屋駅で乗車会は終了とした。

その後は近くのカフェに入り、参加メンバー同士でいろいろ話してから解散した。

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