当会関西本部では、9月もJR西日本、JR東西線・JR神戸・京都(東海道)線にて、非協力乗車会を行いました。
以下、9月の関西本部非協力乗車会に参加したメンバーからの報告です。
JR東西線・東海道線で非協力乗車実施 大阪駅で警備員に抗議
●京橋~(JR東西線)~尼崎
京橋20:07発、宝塚行き快速の女性専用車に乗車。
車内は空いている。私達の他にも男性客が1名いた。周囲の女性客は私たちに対し、特に警戒している様子はなかった。
列車は京橋を出ると地下に入り、JR東西線最初の駅、大阪城北詰に到着。ここではさほどの乗降はない。
次の大阪天満宮を出たあたりで、両隣の車両の混雑率が上がってきた。専用車は座席がほぼ埋まっている程度。男性客1名は下車し、確認した限り、男性客は私たちだけとなった。
北新地・新福島・海老江と過ぎ、専用車内も立ち客が増えてきた。両隣の車両の混雑率は立ち客に遮られ確認できない。見た限り、男性客は私たちだけのようだ。座席で座っている私たちのすぐそばにも女性客が立っていたが、やはり全く警戒している様子はない。関東では、専用車に男性が乗り込もうものならたちまち大騒ぎになることも珍しくないが、このあたり関東と関西で状況が明らかに違う。関西では女性専用車内に男性客がいることがそう珍しくないからだろうか?
もっとも、女性専用車と銘打っていても、実際には名前だけで任意協力(強制は出来ない=本当は専用ではない) であるから、「男性が乗っていても問題ない」というのが本来である。
やがて列車は加島駅を出て地上に上がり、東海道線としばらく併走して尼崎駅に到着。私達はここで下車し、東海道線の大阪方面行きに乗り換えることにした。
●尼崎~(東海道線)~大阪
尼崎からは、20:36発高槻行き普通に乗車することにした。
ホームで待っていると、程なくして列車が到着。これから乗車しようと待っている私たちの横を、専用車内から降りてきた男性客がすれ違っていった。
尼崎で多数の乗客が下車したため、車内は空いていた。座席が7割ほど埋まっている程度で、空席も結構残っているような状態。車両全体で乗客が30人程度と思われるが、私達以外にも、確認しただけで7名の男性客がおり、車両全体の約半数が男性という状態になっていた。
ここで、車内アナウンスが入った。
「前から3両目は、午後9時まで女性専用車として運行いたします」・・・ 何か「午後9時まで」を強調しているようにも思えた。こういうタイプの車内アナウンスは、私たちが確認した限りでは今回がはじめてである。これまで当会では、「男性のご乗車は出来ません」 といった類の、任意性を否定するアナウンスを問題視してきたが、今回それはなかった。
列車は次の塚本駅に停車。塚本駅からも男性客が乗車し、さらに男性客が増えた。
やがて列車は大阪駅に到着。ここで普通列車(各駅停車)は数分ほど停車するが、その停車時間を利用して、駅の助役や警備員などが専用車内にいる男性客に移動するよう声をかけてくることが多い。今回もホームにいた警備員2人が拡声器を使って、「こちらは女性専用車両です。降りてください。」 と声かけにきた。大阪駅で警備員や助役などが声かけしてくることは、これまでからも何度もあったが、拡声器を持って声かけしてきたことは(私達が確認した限りでは)、これが初めてである。
まだ断定は出来ないが、警備員がこれまで持っていなかった拡声器を持っていたことや、車掌がこれまで無かった「午後9時まで女性専用車」という車内アナウンスをしていたことなどから、「JR西日本が、女性専用車を形骸化させないための対策に乗り出したのではないか?」とも思われた。
多数乗車していた男性客が慌てて降りていく中、私達はもちろん移動しなかったし、協力もしないと明言したが、警備員がしつこく移動するよう言ってきたので、メンバーの怒りが爆発。警備員への強い抗議となった。
●大阪~新大阪
数分間の停車の後、列車は大阪駅を発車したが、そこでもまた、「午後9時まで女性専用車」 というアナウンスが流れた。
程なくして列車は新大阪に着き、私達はここで降りた。
今後もさらに活動していく必要性をメンバーで確認した後、ホームで解散した。
報告:関西本部 福山 (※写真は全てイメージです。)