女性専用車両に反対する会関西本部では、8月下旬にJR大阪環状線と地下鉄御堂筋線で、非協力乗車会(抗議乗車会から名称変更)を行いました。
大阪・梅田に19:45分集合。
ルートは、JR大阪駅~環状線外回り~天王寺・天王寺から大阪市営地下鉄御堂筋線に乗り換え、天王寺から梅田(大阪)まで。
まず、JR大阪駅・大阪環状線ホームへ
JR大阪駅の大阪環状線ホームで、乗車前に内回り電車(乗車予定と反対方向)の列車の女性専用車を見てみると、乗車していた11名のうち4名が男性、さらに大阪駅発車直前、男性2人が駆け込み乗車していました。
内回り電車を見送ったあと、私達は大阪20:05発、環状線外回り天王寺行き電車の女性専用車両に乗車しました。
座席はほぼ埋まっていますが、立ち客はまばらな状態で、私たちの他にも乗車している男性がざっと見回しただけで5~6人くらいいました。
大阪駅発車前に「只今の時間帯、前から○両目は女性専用車です。ご協力をお願いします」と車内アナウンスが流れました。
列車はゆっくりと大阪駅を発車。
両隣の車両も、それほどひどくは混雑していませんでしたが、私たちが乗車した専用車よりは明らかに混んでいました。
桜ノ宮駅から男性1名乗車。ここでまた車内アナウンスがありました。
京橋駅では、多くの乗客が入れ替わりましたが、ここでも男性1名乗車。
周囲の女性客も、男性が女性専用車に乗車しているのがそう珍しくもないためか、見たところ特に気にする様子もなく、普通に日常会話をしていました。
また、参加者の当会メンバーY氏が、近くにいた高齢の立ち客に席を譲ろうとして立とうとすると、近くに座っていた女性客が座席を詰めて下さったそうです。
特権意識丸出しの女性客の多い路線とはかなり対照的ともいえる状況でした。
20:27頃、天王寺駅到着。
ここから地下鉄御堂筋線に乗り換える前に、JR阪和線ホームに行き、阪和線の20時36分発、和歌山行き普通列車の女性専用車を見てみると、すでに男性が数名乗車しており、座席に座って本を読むなどしていました。
地下鉄御堂筋線へ乗り換え
私達はJR天王寺駅で下車し、そこから大阪市営地下鉄御堂筋線天王寺駅まで徒歩で向かいました。
ホームで電車を待っていると、天王寺始発の電車がホームに滑り込んできましたが、その電車が(偶然だったのですが)現在1編成のみ運行されている、「座席広告車」でした。
(詳しくは、当会サイト「女性専用車両の各種調査」内、限定広告調査参照)
天王寺始発列車のため、車内はガラガラだったのですが、近くに車椅子の人がいたため、駅員が出て乗車の補助をしていました。
その駅員が、車両に乗った私達に専用車だと知らせに来ましたが「強制じゃないでしょ?」と問い返すと、少し戸惑いながらもすぐに引き下がって行きました。
途中、なんば駅あたりまでは車内も比較的空いていましたが、なんば駅で男性5名乗車。そのうち2人は外国人でした。
また、次の心斎橋でも男性4名乗車。うち2人は外国人でした。
このあたりから車内が混雑してきましたが、遠くを見ると他にも男性が乗車していました。
そのまま電車は梅田駅に到着、私達は電車を降りましたが、反対方向の列車の女性専用車の位置に駅員がおり、専用車に乗車しようとする男性に声を掛けて、乗車させないようにしていました。
しかし、駅員に声かけされても、それを断っている男性客がいました。
今回の非協力乗車会では、(関西では)私たちの予想以上に専用車が形骸化しているように見受けられました。
しかしながら、現在も女性専用車はどこの路線でも廃止されることなく存続しており、痴漢対策と言いつつ、実際にはそれ以外の理由で導入・継続している感のある女性専用車に対し、反対派としてはもっと抗議の声を上げていかなければならないと思います。