【関西】2025年5月 特急くろしお、サンダーバードで非協力乗車

活動履歴

2025年5月26日、JR天王寺駅から特急くろしおの女性専用席に京都まで非協力乗車したあと、京都から大阪まで特急サンダーバードでも非協力乗車しました。

京都行きの特急くろしお車内で車掌から1人の会員が声をかけられましたが…


JR天王寺駅から

「女性専用席は輸送約款に規定がある」「輸送約款に非公開の部分があり、そこに記載されている」としていたJR西日本。

それを受けて近畿運輸局も「JR西日本が女性専用席は輸送約款に基づいていると言っているのだから、女性専用席には問題ないし、当局が指導するようなことでもない」としていた。

しかしそれが後に虚偽であったことが判明する。

詳細は2025年2~4月 JR西日本特急の女性専用席についてのページを参照。

女性専用席も「運送約款には規定されたものではない」とJR西日本から回答も得られたことなので、現場の対応はどうなのかを確かめるため、実際に特急くろしおとサンダーバードの女性専用席に非協力(任意確認)乗車した。

特急くろしお 天王寺→京都

天王寺駅停車中の特急くろしお

天王寺駅10:35発特急くろしお京都行きに乗車。

私達が乗車したが周囲の女性客からは特に声かけは無し。

列車は天王寺駅を発車し、大阪環状線外回り(新今宮・弁天町方面)へと走り出す。

大阪の市街地を走りながら、まず新今宮駅を通過。続いて、今宮駅・芦原橋駅を通過。

大正駅を通過した辺りで車窓右側に大きな大阪ドームが見えてくる。

さらに大阪関西万博のアクセス路線である大阪メトロ中央線との乗換駅である弁天町駅も通過。

大阪環状線内(弁天町駅付近)を走行中

この辺りで、車掌が車内を回ってきて、会員の1人に声をかけてきた。

つい先日、JR西日本が「女性専用席は非公開の輸送約款に規定されている」というウソをついていたことがバレたばかりであるが、それでもやはり男性(に見える)乗客がいると声をかけるのか?

…と思ったが、どういうわけか車掌はその会員にだけ声をかけ、他の会員には声をかけずにそのまま去って行った。

その会員によると指定券の表示と違う座席に間違って座っていたため、声をかけられたらしい。

男性(と思しき乗客)が女性専用席にいるから声をかけたというわけではなかったようだ。

つまり、車掌の行為に問題はなかったということである。

列車は西九条駅を通過。そこからポイントを渡って貨物線に入り、その先もしばらくは大阪環状線と並行する。

野田駅の脇を通過し、福島駅の手前辺りから高架を降りて地上の踏切を渡り、そのまま地下に入った。

そしてしばらく真っ暗な地下トンネル内を走行した後、大阪駅の通称うめきたホームと呼ばれている地下ホームに到着。

大阪駅うめきた(地下)ホームに到着

ここで何人かの乗客が降りた。

しばらく停車のあと、大阪駅を発車。

すぐに地上に上がり、JR京都線と合流した後に淀川を渡り、続いて新大阪駅に到着。ここでも乗客が降り、車内はガラガラになった。

新大阪駅を発車し、すぐに東淀川駅を通過。ここで車掌が「この先、空いている席に移動していただいても構いません」と放送。会員の隣の席にいた女性客が他の席に移動した。

この先、終着駅の京都まで停まる駅がないのと、女性客が会員と隣り合わせの席になっていることからこのアナウンスを流したのだろう。

列車はJR京都線を京都に向けて北上。茨木駅や高槻駅などを通過し、大阪と京都の府境付近では阪急京都線や新幹線が近づいてきて、一部区間で併走する。辺りも少し山が近づいてきて、名神高速道路もJR京都線と少し離れて併走する。大阪と京都という2つの大都市の間の、少し街が途切れたところという感じか。そして、ホームが大阪府と京都府にまたがっている山崎駅をカーブしながら通過。

そこから少し走ると、再び建物が増えてきて、京都府の長岡京市や向日市内などを走る。

向日町駅付近では車窓左側に大きな車庫があり、いろいろな車両が停まっているのが見える。

桂川を渡り、左から東海道新幹線の高架が近づいてきて、そのまま新幹線と併走しながら西大路駅を通過。

程なくして列車の速度が落ちて、車内に「長らくのご乗車ありがとうございました。まもなく終点京都に到着いたします」と放送が流れ、11:17に京都駅のホームに到着。

車内。分かりにくいが手前3列が女性専用席で座席カバーの色が違う(京都駅で下車時に撮影)

特急サンダーバード 京都→大阪

JR京都駅でしばらく時間をつぶした後、京都12:10発特急サンダーバード大阪行きに乗車するためホームに移動した。

京都12:10発 サンダーバードに乗車する

先ほど特急くろしおで来た道を、今度は大阪に向けて戻っていく形になるが、終着駅の大阪では先ほど特急くろしおが停車した地下ホームではなく、地上のホームに到着する。

ホームでしばらく待っていると、敦賀からやってきたサンダーバードがホームに到着した。

私達が乗車し着席したが、女性客から声かけは無し。

特に声かけはなく、山崎駅通過時に京都府を出て大阪府に。

そのまま高槻駅や茨木駅などを通過し、新大阪に到着。

新大阪から淀川を渡ると、大阪梅田の市街地に入りほどなく大阪駅に到着する。

まもなく大阪駅に到着
大阪駅に到着したサンダーバード

結局、特に大きな問題は無く12:36に無事大阪駅に到着し、ここで終了とした。

後日追記

この乗車報告はJR西日本から「女性専用席は運送約款に規定されたものではない」という回答が得られた直後の2025年5月に実施したもので、上記の通り、女性専用席(と名の付く法的根拠も運送約款にも無いただの座席)に男性が着席してもそのことについては行き帰りとも何も言われることは無かった。

(今回、京都行の特急くろしお車内で会員が声をかけられたのも、違う座席に座っていたためであり「男性が女性専用席に座っていたから」ではない)

これでJR西日本も「女性専用席は運送約款に規定されている」などとウソをついてまでアパルトヘイトまがいの座席を半ば強制しようとするようなことはもうしないだろうかと思っていたのだが、数ヶ月経って9月に再び乗車したら、何と逆に女性専用席を守るため、男性対策を【強化】していたのである。

さらに、その1ヶ月前の今年(2025年)8月に所用でサンダーバードに乗ったという会員から提供された情報によると、女性専用席のある3号車とは全く違う号車に乗っていたにも関わらず、敦賀駅や京都駅発車後に「3号車の一部の座席には女性専用席を設けております。女性専用席にはピンクの座席カバーをかけております。皆様のご理解とご協力をお願いします。」という自動アナウンスが流されていたとのこと。 実際に9月に再び乗車した時にもその自動アナウンスは流されていた。

正直開いた口が塞がらない。

こちらも活動報告にまとめたので、詳しくはこちらをご覧いただきたい

【関西】2025年9月 JR特急サンダーバードで非協力乗車

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