当会では1月に続き、2回目の京王線 非協力乗車会を行いました。
以下、3月京王線 非協力乗車会の報告です。
3月京王線 非協力乗車会(関東本部)の報告
東横線にも勝る迫力! 京王の女性客は恐かった!!
乗って来ました、京王線の女性専用車。
いやいや、それにしても流石に女性専用車を一番先に始めた「元祖京王」だけあって違いますね。
次々注意して来る女性客が半端な数ではない。
「帰れコール」ならぬ「降りろコール」まで起きかけたほど、我々は「大歓迎」されたのである。
新宿駅で女性専用車乗車口に並んだ時から、決してテレビでは見れないドラマは始まった。
私たちの前後に並んだ女性が文句を言い始めた。警備員も注意に来た。
我々の拒否を受け、電話で駅員に連絡。
やがて前回の非協力乗車会でお世話になった助役さん登場。
「また調布駅までご一緒して下さるんですか?」と聞くと、「いや、今回はもう私、乗りませんので…」。
あら残念。ところが…。
我々が女性専用車に乗り込むと、たちまち周囲から女性客たちの非難の声が雨アラレ!
早速、乱戦が始まった。
凄い!
東横線の女性客との比ではないぞ、これは…。
東急東横線とTXで、何度も非協力乗車してきた私も、ちょっとたじろぎましたね。
罵声の応酬になり、「もっと冷静に、落ち着け!」と興奮した仲間に声をかけるのが精一杯。
しかし、なんでこんなに謂れのない悪意と敵意を受けなければならないんですかね、我々は…。
ただ「誰でも自由に乗れる」はずの電車に乗っただけなのに…。
「これでは心配なので、やはり私も一緒に乗らせて貰うことにします」と助役さん。結局、私が不参加だった前回と同様、今回も調布までご同行いただくことになりました。
お忙しいのに申し訳ありませんねえ。
でも、こういうことになった責任は、あなた方にあるんですけどね…。
当日の参加者の一人である、「男女共生を推進する会」会長の兼松信之さんによると、その際に助役が、
「前回はこういうことはありませんでしたが、今回のような事態を見ると、何か考えないと・・・」と言ったということで、
これでは、「男性が乗ると騒動が起こるから、やはり、男性が乗らないように、何か巧妙な策を考えよう」とでもなりかねず、
「こういう言い争いになる原因は何ですか? 我々が乗っているからではありませんよ。鉄道会社が、男性も乗れると告知しないからですよ」
とクギを刺しておいたとのこと。
車内は結構、混雑していたので我々に注意や罵声を浴びせかけて来た女性客全員の顔は見ていないが、7~8人はいただろうか。
ヒステリックに吠えまくる者もいれば、真面目にこちらの意見を聞き、議論しようとする人もいた。
「男性がみな紳士的な人ばかりなら、こんなもの必要ないんです!」顔は見えなかったが、少し離れたところから、怒声を上げた人がいた。
「じゃあ、女性は全員、淑女なんですか?」
と私が返すと、「そ、それは…」と言う声が聞こえたっきり、途切れる一幕もあった。
さらに兼松さんが、
「我々は紳士ですよ。それを排除しますか?男性の障がい者も排除するのですか?もし、この車両が女性『優先』車両で、女性は勿論のこと、障がい者も乗れる、男性も乗れるとなって、女性や体の弱い人で一杯になったら、我々は喜んで降車に協力しますよ」
と言うと、他のメンバーもそれに続いて、次々と援護射撃。
調布駅に着くと、今回も、5人もの駅員が我々を丁重に出迎えて下さった。
ここで10分ほど問答になったが、私の出る幕はなかった。
兼松さんが駅員に、
「女性専用車に男性が乗れるとなぜ、言わないのか?」
「あなたたちもお金もらって働いているんだから、会社のやっていることだから関係ない、では済まされない。責任はあるんですよ!」
と何度も抗議を繰り返す。それに対して駅員たちは反論もできなかった。
我々は随分と目立っていた。
停車中の車内にいた人も、反対側のホームで上り電車を待っている人たちも、「なんだ、なんだ?」という顔つきで、こっちを一斉に注目していた。
そんな中、我々のことを駅員に執拗に抗議していた中年女性がいた。
この女性は駅員に、こう宣ったのである。
「こんな人たち、公務執行妨害で逮捕して下さい!」
はぁ? 公務執行妨害? 逮捕?
駅員って公務員ですか?
京王は私鉄なんですけど…。
法律に無知であるというのは恐ろしいものである。
この人は、「自分の気に食わない奴は、片っ端から逮捕してしまえばよい」とでも思っているのだろうか?
呆れると同時に背筋が寒くなった。
古今東西、このような人たちが独裁権力を振るい、無辜の民を迫害してきたのである。
こんな人が多くなれば、やがて日本は「いつか来た道」を辿ることになろう。
女性専用車両が別名「フェミナチ車両」といわれる所以も、こういうところにあるのではないだろうか。
いい話もあった。
調布駅での駅員との問答の中、2~3人の女性が来て、「何か書いたものがほしい」と言うので、「女性専用車の3つの矛盾」というチラシを手渡した。
必ずしも、賛同者かどうかは分からないが、興味を持ってくれるだけでもいいことだと思う。
また、私は直接、見なかったのだが、一人の女性が参加メンバーの一人に、
「応援します。頑張って下さい」
と声をかけて立ち去ったという。
彼の感激するまいことか。
思わず直立不動した彼は90度、深々と頭を下げてその女性を見送ったそうだ。
そういえば7~8人の心ない女性客が注意や罵声を浴びせて来たが、黙って乗っていた女性客の方が、全体数としては遥かに多いのだ。
あの中には分かってくれている人もいる。考えてくれる人もいるだろう。
「降りろコール」に同調した人もなく、2~3回でやんだ。
悲観すべきことはない。そう考えながら、私は帰宅の途についた。
H20.3.18
(関東本部:星野)