当会関西本部では10月6日に大和路線・おおさか東線で乗車会を行いました。
このところ、声掛けが復活してきていると思われるJR西日本ですが、JR難波駅でも一時期なくなっていた声掛けが復活しており、声をかけてきた警備員とJR職員らに対し、会員がその場で抗議する場面もありました。
以下その報告です。
JR難波駅で乗務員らに抗議
JR難波駅も声掛け復活。天王寺でも声掛け
JR難波~久宝寺(JR大和路線)
今回は19時にJR難波駅に集合。
19:17分発の普通・王寺行きの折り返し列車に乗車。
現在、新線のなにわ筋線構想が言われている中、それが完成すればJR難波駅は途中駅となるが、現在のところは行き止まりの終点駅である。
まだ発車まで15分近くあるので車内は私達だけである。
するとすぐに警備員と清掃員が(【任意】だとは一言も言わずに)「こちら女性専用車になります。」と声かけしてきた。
私達が移動しないので、清掃員が女性専用車表示を指さし、さらに言ってきた。
会員A:知ってます!
会員B:法律で決まっていませんよね?
清掃員:ご協力をお願いします
会員B:ご協力って一体何をすればいいのですか?
会員C:人を見た目で男性と判断して(排除のための)声かけをするって、イジメと同じじゃないですか!
どうやら声をかければ間違いなく降りると思っていたようで、やや面食らった様子だったが、その清掃員は引き下がって行った。
そこへ、男性客一人が乗車して私達の近くに着席。
そのあと、先ほど清掃員と一緒にいた警備員が今度は少し離れたところに座っていた会員Dに対して、(こちらも【任意】だとは一言も言わずに)声掛けしてきた。
会員D:なぜ最初に任意だといわないんだ!
会員D:憲法14条があるから男性を乗車禁止に出来ないんだろう?
当サイトをいつもご覧の方は知っていると思うが、本当に男性を乗車禁止にしてしまうと本人の意思や努力では如何ともしがたい「性別」という【属性】を理由にした公共の場での排除(差別)になりかねず、法的にもまずいので【任意協力】にして(つまり「強制ではない」ということにして)「強制はしていないので差別ではありません」と、うまく逃げられるようにしているのである。
そして、【任意協力】だということに建前上しておきながら、実際には「女性専用車」という名前で「男性が乗ってはいけない強制的なもの」だと思わせ、さらにそれでも乗車してくる男性には任意協力だと知らせずに「ここは女性専用車」だと声をかけてくるのである。
私達のように分かって乗っている男性ならともかく、そうでない男性はたいてい降りてしまうだろう。
つまり、実質上「騙しているも同然」なのだ。
だからこそ私達はこうした声かけに強く抗議するのである。
警備員は声かけについて会員Dに謝罪したが、ホームを通りかかった乗務員(車掌・運転士)もやってきたので「任意だと言わずに声掛けをするな」と、さらに抗議。
先ほど私達の近くに座った男性客は警備員らと会員Dがやり合っている最中も移動せず、そのまま座っていた。
私達とすればもちろんこれは望ましいことだが、これだけのことがあっても移動しなかったところを見ると、その男性客は女性専用車と知って敢えて乗車していたのかもしれない。
もしそうであれば、私達としてはなおのこと心強い限りである。
JR難波駅も以前当会で強く抗議したところ、声かけはなくなっていたのだが、しばらく乗車活動を行っていない間に見事に声掛けが復活していたのだ。
電車は定刻どおりに発車したが、発車後すぐに車掌が「この電車の前から3両目は女性専用車両です。ご理解とご協力をお願いします」とアナウンスをした。
程なくして次の今宮駅で私達の近くに乗っていた男性客は降りて行った。
新今宮を過ると主要駅である天王寺に到着。阪和線に入る列車との接続のため数分ほど停車する。
ここでもホームで立っていた駅員がドアの上にある女性専用車の案内表示を指さしながら、やや大きめの声で「ここ女性専用車になってます!」と言ってきた。
「だから?」という感じで視線を送ったが引き下がらないので、こちらから「分かってます!」と答えるとその駅員は去っていき姿を消した。
その時、すぐ近くで1人の女性客が携帯電話で喋っていた。
「車内での通話はご遠慮ください」と掲示やFAQに書いているが、駅員はそちらには何も言わなかった。
しばらく経ってから天王寺駅を発車。
その直後にもまた車掌が女性専用車のアナウンスをしていた。
私達が乗車しているため、アナウンスの頻度を上げているのだろうか?
もしそうだとしても私達は移動しないが、女性客に対する「JRはきちんと仕事しています」アピールだろうか?
JR西日本は女性専用車を土日祝日も含め、年中・毎日始発から終電まで完全終日実施している一方で、職員による痴漢や盗撮が後を絶たない。
そして、女性専用車限定広告などで高い広告料を取り、男性を蔑ろにして成立している女性専用車を金儲けの手段として利用している。
また、最近はあまり表立ってやっていないが、以前は駅のモニターやポスターなどで「乗っていますか?女性専用車」「毎日終日運行しているからいつでも乗れる」「行きも帰りも女性専用車、もう私の習慣です!」などと、売り物のように女性専用車を宣伝していた。
いつも言っているが、「痴漢対策などただの建前」だ。
そして、そんな女性専用車に男性を乗せないことに一所懸命になっている。
JR西日本は痴漢対策を真剣に考えて女性専用車をやっているのではない。
インターネット上では「女性専用車両に反対する人の気が知れない。女性専用車両がどうして必要になったか、ちゃんと理解していれば反対なんてできないはずなのに!」などと、感情的に噛みついている賛成派の意見なども時折見かけるが、そういう人こそ「女性専用車=痴漢対策」は建前であると「ちゃんと理解している」のだろうか?
まあ、「賛成寄り偏向マスコミ」が絶対に本当のことを言わず、世間が女性専用車に疑問を持つような都合の悪いことは黙殺しているということもあるが、そういう人こそ女性専用車が本当に痴漢対策のために必要とされて導入されたものかどうか、きちんと確かめてからものを言うべきであろう。
もっとも、冷静にきちんと自分の目で事実を確かめていればこうはならないだろうが・・・
列車は東部市場前・平野・加美と過ぎ、車内では特に何事もなく久宝寺駅に到着。
おおさか東線に乗り換えのため、ここで下車した。
久宝寺~放出~京橋(おおさか東線・学研都市線)
久宝寺駅からは19:44発の普通・新大阪行きの女性専用車に乗車した。
発車後すぐに「この電車の前から4両目・3号車は女性専用車両です」というアナウンスが入った。
こちらでは声かけはなく、20:00頃に放出駅に到着。ここで学研都市線に乗り換えた。
ホームでしばらく待って20:03発の学研都市線・快速・宝塚行きの女性専用車に乗車した。
こちらも声かけ等はなく、約4分後に京橋駅に到着。乗車会はここで終了とした。
その後、JR難波や天王寺での声かけについて(本来ならJR難波駅で抗議するべきところだが)今からJR難波駅まで向かうわけにもいかないので、京橋駅の駅員にしばらく抗議したのだが、この駅員、女性専用車についてはやたらと「女性専用車を設けてほしいというお客様のご要望でやっているものですから・・・」と、何度も強調していた。
普段から当会サイトをご覧の皆様なら、先にも触れた通りJR西日本が女性専用車を金儲けや女性ウケ狙いでやっているのはよくご存知だろう。
それを「お客様のご要望」のせいにしているのである。
そんなに「お客様のご要望で・・・」というなら、(当会は男性専用車には反対だが)仮に”お客様”から「男性専用車を作ってほしい」と要望があったら応じるのだろうか?
まあ応じる訳は万に一つもないだろう。
以前、JR西日本には「反対派対策マニュアルのようなもの」があるという話が出たこともある(2018年12月のJR西日本線での非協力乗車会)が、これも「マニュアル」に沿った対応だろうか?
さらに、駅員氏は近くにあったキク象ボックス(意見投函)の用紙をさして、「ご意見ならそちらに出していただいたほうが・・・」とも言ってきた。
これもマニュアルに沿った対応だろうか?
マニュアル通りにうまくかわされたような気もするが、反対派が今も活動しているということを本社にも示しておく意味でとりあえず用紙に「女性専用車(と書かれているだけの誰でも乗れる車両)に乗っている男性に対して個別に声かけするのは失礼であり、そもそも男女平等に反している」といった旨を書いてから投函した。