当会関西本部では、10月18日に御堂筋線で非協力乗車会を行いました。
女性客からの声掛けは全くなく、男性の乗車も結構見られ、良い傾向だと思っていたら、乗車会終了近くになって、本町駅の駅員がやらかしました。
以下、その報告です。
本町駅の駅員が乗車妨害
女性客の声掛けもなく、何事もなく終わるかと思いきや・・・
新大阪~天王寺
今回は新大阪19時集合。
19:10発に乗る予定だが、私達が乗る1本前の電車の女性専用車両にも、1人の男性客が吊革を持ちながら立っていた。
私達は女性専用車両乗車位置に並び、次の新大阪始発の19:10発新金岡行を待った。
しばらくして、新金岡行が到着。私達はそのまま乗車。
私達の他にも2人の男性客が女性専用車両に乗車していた。
新大阪始発のためか、車内は空いている。
新大阪から2駅先の中津駅の手前あたりまで、御堂筋線は地上を走る。
次の西中島南方駅を発車後、自動放送で「御堂筋線では平日ダイヤの終日、女性専用車両を設けております。ご理解とご協力を頂きありがとうございます。」と、女性専用車アナウンスが流れた。
淀川を長い橋梁で渡り、その先で地下に潜ってすぐ中津。
中津の次は、大阪キタの中心部の梅田である。
梅田駅で多数の乗客が乗ってきて、立ち客が目立つようになってきた。
そしてふと見ると、先ほど新大阪から乗車していた2人の男性の他に、梅田から高校生風の若い男性客も乗車していた。
車内を通り抜ける男性客もいた。
梅田駅以降は停車する度に車内の乗客が増えて、心斎橋あたりでやや混雑してきたが、その次のなんば駅で、ある程度の乗客が降りて、少し乗車率が下がった。
なんば駅発車後にも、女性専用車両の自動アナウンスが流れた。
大国町・動物園前と過ぎ、19:33頃に天王寺駅に到着。
電車は新金岡行だったので、この先もまだ走るが、私達はより多く任意周知出来るようにするため、天王寺で降り、後続の列車に乗り替えることにした(これを、当会や差別ネットワークでは「自由が丘作戦」と呼ぶ。)
天王寺~なかもず
天王寺駅で降りると、ホームの女性専用車両位置に駅員が立っていた。
後続の19:36発なかもず行きに乗るべく、女性専用車両位置に並んでいたが、その駅員は全く声かけしてくるような気配はなし。
しばらくすると、その駅員の携帯が鳴り、電話で「あ、はい・・・はい、分かりました」等と会話しながら何処かへ消えていった。
恐らく会社から電話が入ったのだろう。
足元の女性専用車両乗車位置の表示が新しいものに更新されていた。
先ほど新大阪で見たものとは、色やデザインが少々違う。
あと、英語のみならず、中国語や韓国語の表記も追加されている。
御堂筋線は、外国人の利用も結構多い。
女性専用車両に外国人男性が乗車していることもよくある。
以前から英語の「Woman only」表記(これも「任意」なのにonlyとは、ウソ丸出しだが)はあったが、最近では女性専用車両案内の中国語・韓国語の表記も始めたようだ。
車内のモニターでの次駅案内など、他の掲示類でも今は4か国語表示が増えてきているから、その流れかもしれないが、何だか知らずに乗ってくる外国人男性排除にも力を入れているようにも見える。
しばらくして、ホ―ムに後続のなかもず行が到着。
乗車すると、車内はそこそこ混雑していたものの押し合いへし合いになるほどでもなく、天王寺駅発車後に1人のサラリーマン風の男性客が車内を通り抜けていった。
(その男性は一瞬、私達のほうを怪訝な顔で見て、そのまま私達の脇を抜け、去って行った)
昭和町・西田辺・長居・あびこと過ぎ、北花田駅からは堺市に。
このあたりから車内は空いてきた。
結局、特にこれといった事はなく19:54頃に終点のなかもず駅に到着。
一旦改札口から出た。
なかもず~本町
なかもず駅は終点駅であるため、必然的にすべての列車がここで千里中央方面に折り返すが、私達はホームに停まっていた20:13発の千里中央行きに乗車。
発車までまだ5分くらいある。
折り返しのため、車内はガラガラ。
私達が乗車した女性専用車両もほとんど私達だけの状態。
停車中に運転士らしき乗務員がホームを歩いてきたり、清掃員が車内を廻って掃除したりしていたが、私達には何も言ってこなかった。
ここまで女性客からの声掛けも全くなく、女性専用車両内に男性がいても特に取り立てて騒ぎになるような状態ではなくなっているように見えた。
先日の京阪電鉄とは大違いである。
JR西も、この大阪メトロ御堂筋線も、始発から終電まで女性専用車両を終日実施するという、実施時間帯では全国的に見ても最悪の部類に属するものの、やはり実施時間帯が長いために、反対派による乗車活動も行いやすかったということもあり、今では男性がいてもあまり声はかけてこなくなって来ている。
あとは何とか、もっと男性の乗車を増やし、終日実施をやめさせる(そして、女性専用という名称上のウソを改めさせる)ことだが、まだまだそのためには粘り強い活動が必要であろう。
「男性が乗っていても車内でトラブルにならなくなったから、それで良い」ではなく、これはあくまで通過点なのだと考えるべきである。
もちろん、京阪など男性の排除に熱心な鉄道事業者に対しては、これからも「任意周知」のため、そして「任意性確保のため」乗車活動を行っていく必要がある。
さて、発車時刻になり、列車はなかもず駅を発車。
この時点でも専用車内は、私達の他、女性客が数える程しかいない。
途中、北花田から女性客のグループが乗車してきて、私達の向かいの座席に座ったが、私達のことは全く気にする様子もなく、楽しそうに雑談していた。
あびこ・長居を過ぎ、このあたりから両隣の車両は徐々に立ち客が出はじめた。
私達の乗っている女性専用車両はまだ空席がある。
さらに西田辺・昭和町を過ぎて天王寺に到着。
停車中に1人の男性客が車内を通り抜け。
天王寺駅発車直後にもう1人、男性客が通り抜けて行った。
なかもずからここまで、男性客の通り抜けはあったが、まだ女性専用車両に乗車している男性客は今のところ私達のみである。
しかし、次の動物園前駅で1人の男性客が乗ってきてそのまま着席。
さらにその次の大国町駅からも1人の男性客が乗ってきてそのまま着席した。
大国町駅発車後に女性専用車両の自動放送。
大国町の次のなんば駅からは、多数の乗客が乗ってきたが、その中に確認できただけで3人、男性客が乗ってきた。
続いて心斎橋駅からも1人の男性客が・・・。
車内はやや混雑してきたが、すでに結構な数の男性が乗車しており、任意性は保たれているように思えた。
そして20:41頃に本町駅に到着。
自由が丘作戦(任意周知のため、後続列車に乗り替え)のため、私達はこの電車から降りた。
ここまでは女性客や鉄道係員からの声かけは全くなく、今回は何事もなく終わるかと、その時は思ったのだが・・・。
本町~梅田
本町駅で降りると、ホームの女性専用車両の位置に駅員が立っていた。
下車して、私達はそのまま女性専用車両の位置に全員で固まって並んだのだが、駅員は声はかけてこず。
ここまで、私達が乗車していても声掛けは全くなかったので、ここでも声はかけてこないだろうと思っていた。
次の列車は本町20:46発の新大阪行きである。
しばらく待って、ホームの列車が到着。
ドアが開いたので私達が乗車しようとすると、ホームにいた駅員T氏(名札で氏名確認)が私達の前に立ちふさがり、両手を広げて乗車妨害しながら、「すみません、こちら女性専用車両となります」と声かけしてきた。
会員A::協力できません!
駅員T氏:次からはご協力お願いします
会員B:次からも何も、任意でしょう?
T氏も、私達の体に触れてはまずい(有形力の行使になる)というのは分かっていたのか、両手を広げても私達が乗ると分かったら、それ以上は乗車妨害してこなかったが、私達が乗車した後、私達と少し離れたところにいた会員Cにも声をかけたらしく、今度は会員Cと車両のドアのところで何やらやり取りをしている。
この20:46発の新大阪行の車内にも、女性客に交じって既に何人かの男性客が乗車していた。
通常、本町駅では、乗客の乗り降りが済むと、列車はすぐ発車するのだが、しばらく経っても発車しないので「変だな?」と思っていると、車内に「ただいま車内点検を行っております、しばらくお待ちください」というアナウンスが流れた。
私達はすでに乗車しているし、会員Cも車内からT駅員とやり取りしており、そのまま発車させれば良いのに・・・と思いつつ、「まさか車内にいる男性客全員に降りるよう言ってくるつもりか?」などと考えたりもした。
しばらく経ってから、T氏の他にもう数人ほど、別の駅員が駆けつけ、そのうちの一人が車内に入ってきて(恐らく、連絡を受けて来たものと思われる)、会員Cが後からやってきた駅員に「声かけせんといてくれ」と抗議すると、その駅員は周囲の女性客に詫びていたような感じではあったものの、その場から引き下がって行った。
その時、近くに既に乗っていた男性客が数人いたが、駅員が乗り込んできても全く移動しなかった。
これは、私達からすれば良い傾向である。
ただ、引き下がった後、車外での駅員達の会話が聞こえてきて、駅員どうしで「降りた!?」などと会話していた。
どうやら、後からやってきた駅員も会員Cを説得しようとしたが、応じなかったので、電車をあまり遅らせるわけにもいかず、諦めたようだ。
結局、その電車は3分ほど遅れて発車し、梅田駅には20:54頃に到着。
本町駅の駅員T氏が腕を広げて乗車妨害してきた事について、梅田駅で事情を話したうえ、数分間ほど抗議。
そして抗議のあと、解散した。