2023年3月 関東本部:相鉄新横浜線&東急新横浜線 任意確認乗車会

当会関東本部では、2023年3月18日に相鉄新横浜線と東急新横浜線が開業し、相鉄と東急で直通運転が始まったので、両鉄道事業者の女性専用車の案内が不適切ではないか確認のために、3月22日に任意確認乗車を実施いたしました。

以下、その報告です。


朝の新横浜線で任意確認乗車

男性排除に熱心な相鉄と声かけは一切しない東急

概要

今回の乗車実施路線・区間は以下の通りである。

  1. 相鉄線:二俣川→西谷→新横浜
  2. 東急線:新横浜→日吉→渋谷

参加メンバーの都合から二俣川駅と西谷駅にそれぞれ分散集合して乗車会を行った。

相鉄はJR線直通を含め、女性専用車の設定は横浜方面行・新宿方面行共に最後尾(10号車)の設定だが、今回相鉄新横浜線を介して直通することとなった東急線では、東横線内で女性専用車が渋谷方面先頭車(1号車)に設定されているため、それに合わせる形で相鉄線内でもJR線直通列車と横浜方面行き列車はそのままに、東急線直通の列車で東横線に直通する列車については女性専用車が1号車に設定され、目黒線に直通する列車については女性専用車が設定されないことになった。

つまり、相鉄線内海老名・湘南台~西谷間は列車によって女性専用車が先頭だったり最後尾だったり、無かったりするという、なんとも複雑な状況になっている。

3月18日の開通からしばらくの間、相鉄線ではしつこく個別の声かけをするという情報をつかんでいたため、その偵察の意味で今回(3月22日)は東急東横線直通列車を選んで乗車することにした。

相鉄線 二俣川駅

二俣川駅集合メンバーは7:30に集合し、横浜・新横浜方面ホーム先頭車付近へ向かった。

先頭車の停車位置付近には、手持ちのボードを持った警備員が1人と複数の駅員がおり、まずは試しに7:32発の各停池袋行きに乗車するふりをしたところ、案の定駅員がしつこい声かけをしてきた。

過去に乗車活動を重ねてきた結果、最近ではしつこい声かけは大体どこの路線でも全体的に少なくはなってきているのだが、相鉄のこのしつこさはまるで10年ぐらい時代を遡ったような感じがする。

7:47発通勤特急新宿三丁目行きに乗車。

その際も、やはり別の駅員が「車両名の紹介」(「女性専用車」と書いてあっても、本当に女性専用ではなく、単なる車両の名称)をしてきた。

いずれにしろ、個別に声かけする必要はないはずだが・・・。

この電車で西谷駅まで行き、そこで西谷から参加のメンバーと合流した。

相鉄線 西谷駅

西谷駅集合メンバーは8:00に集合し、JR線・東急線方面ホームの先頭車付近に向かった。

先頭車付近で二俣川駅から乗ってきたメンバーと合流する予定である。

乗車予定の電車は8:08発なので急いで女性専用車乗車口付近に向かったわけだが、女性専用車乗車口の手前に二俣川駅同様に女性専用車の案内看板を持った警備員と腕章をしたスーツ姿の本社から来たと思わしき人がいた。

警備員が持っている案内看板をよく見てみると、内容がすべて印字してある案内板ではなく、行先によって女性専用車の位置が先頭車両と最後尾車両で変わるので、ラミネート紙を裏表で変えてどちらにも対応できるようにしていた。

正直、そこまでのものを用意した上、警備員に次々と来る列車がどちらが女性専用車であるか逐次無線で伝えながら案内板のラミネート紙の裏表を変えさせてまで、そこまで女性専用車に熱心なのかと驚くところである。

※下記画像は発車まで時間が無かったため、羽沢横浜国大駅で撮影したもの

東急新横浜線・東横線に直通する列車のとき
相鉄線横浜方面とJR線に直通する列車のとき

西谷駅で駅長? と問答。

二俣川駅から来たメンバーと合流し、西谷駅から乗車したのが、8:08発各停和光市行き。

乗車したところやはり、今度は駅長?が私達に個別で声かけをしてきた。

以下の動画はそのときの様子である。

お願い(といってもどうして欲しいのかを言わないのも不思議)するなら、乗客全員にすべきだし、私達だけを選んで声かけすること自体が失礼である。

しかも、乗客の性別を見た目で勝手に決めているのは、なおさらアウトである。

ほどなくしてドアが閉まり、発車した。

西谷~新横浜

西谷駅を出てすぐ地下に潜り、しばらく走ると羽沢横浜国大駅に到着、声かけは無し。

車内でも特に声かけはなく、ここからはそのまま新規開業の区間に入る。

羽沢横浜国大駅を出てすぐ、JR直通線が分岐し、ほんの少しだけ地上(掘割)を走る。

そこを過ぎると再び地下トンネルになり、やがて新規開業したばかりの新横浜駅に着く。

新横浜駅から駅標は東急仕様のものとなる
新横浜駅ホーム(後日撮影)

新横浜駅までが相鉄新横浜線で、この先の日吉までは東急新横浜線となる。

新横浜~渋谷

新横浜では女性専用車付近に声かけ要員と思われる警備員や駅員は全くいなかった。

多少は構えていただけに別の意味で驚かされた。

相鉄と異なり、東急電鉄は女性専用車に男性がいても声かけはしない方針のようである。

先日(2023年3月6日)に当会が東急電鉄本社を訪問した際も、東急電鉄では声かけはしないと明言していた。

実際、新横浜駅から先の東急新横浜線内はもちろん、そのまま日吉を過ぎて、その先の東横線で渋谷まで任意確認乗車したが、東急線内では女性専用車付近に声かけ要員と思われる係員もおらず、全く声かけはなかった。

まとめ

当会がいつも言っている通り、女性専用車と名前がついていても、実際には任意協力で強制力がなく、男性の乗車を禁ずるものではない(つまり本当は女性専用ではない)からこそ、公共交通機関での差別には当たらないということで「問題ない」とされ、現在も運行され続けているのである。

よく鉄道事業者の回答やサイトなどに(女性専用車は)「任意協力であることや、導入の趣旨から差別には当たらないと考えています」などという記載が見られる。

例えば当会が昨年11月に東京都交通局に提出した抗議書に対する、交通局からの回答にこのような内容があった。

(参照)2023年1月~東京都交通局訪問の報告

お客様の任意のご協力のもとに運行しているものであり、強制力を帯びないことや導入目的の運旨等が 差別には当たらないと考えています。

一見何の意図も問題もない無難な文章のように見えるが、先述の通り女性専用車両は「任意協力だから差別でない」のであって、「痴漢対策だから差別ではない」のではない。

「痴漢対策だから差別ではない」というのであれば、男性の乗車を禁止にして女性専用車両を強制にすれば良いのだ。

そして「痴漢対策だから強制しても差別には当たりません」と言えば良いのである。

しかしどこの鉄道事業者も「女性専用車両は差別ではない」と、その正当性を主張するとき、必ずと言っていいくらい「導入の趣旨」だけでなく「任意協力」をセットにしてくる。

やはり各鉄道事業者が「女性専用車両が痴漢対策であり被害者を保護するためのもの」という理由づけでは「セーフ」にはならないと認識しているからだろう。

痴漢対策と言いつつ「全体から見ればわずかであろう痴漢」ではなく、「ほぼすべての男性」を排除している時点でおかしい(「誰が痴漢か分からないから」という理由は通らない)し、それ以前に詳しくは後述するがそもそも痴漢対策という理由すら非常に怪しい。

そこで女性専用車両を「任意協力」にして、女性専用車両を「セーフ」にしているのである。

そしてその上で表向き「女性専用車両はその導入の趣旨から(痴漢対策だから)差別には当たりません」と言って、「女性専用車両は痴漢対策だから正当だし差別ではない」と人々に思い込ませているのである。

実際には(先ほども少し触れたが)当会が過去何度も述べてきたように、女性専用車両が導入されるのは痴漢対策ではなく、政治家・政党の政治活動のため(選挙での人気取り政策・実績作りのため)である。

特に右下のツイートのように「コロナで乗客が減って混雑が緩和され、女性専用車両が導入しやすくなったから導入させよう」というのであれば、これはもはや「導入させること自体が目的」であるとしか考えられない。

痴漢は混雑が増すごとに増える実態を考えれば、混雑がある程度緩和されれば痴漢は減っているわけだから、本来は女性専用車を(一時的でも)廃止すべきとなるはずである。

つまり、当該ツイートは痴漢対策という本来の趣旨とは真逆で完全に本末転倒なのである。

※議員の方のツイートについては、公人のため氏名や画像を隠す処理を行っていません。

また一方、女性専用車を広告媒体に使用することで、基本的に女性しかいない場所に女性向けの広告を出すと宣伝効果が高いということで、広告料も割高に設定される(それでも広告主がつく)など、それで利益を上げている者もいる。

そして本来、女性専用車のようなものは「同じ運賃を支払えば公平にサービスを提供しなければならない公共交通機関」でやるべきではないことなのである。

それを、「痴漢対策のため」という理由付けで反対を押し切って導入し、しかもそれを上記の通り、人気取りや利益を上げるためのものとして利用している者がいるというわけである。

痴漢対策などただの建前である。

世間がそれを痴漢対策だと思ってくれているのを良いことに、今も当たり前のように存在しているのだ。

しかし、一般の利用者などにはそんなことは一切知らされていないから、反対者に対し、

「なぜ女性専用を導入しなければならなくなったかよく考えるべき」

「女性専用車両が導入された経緯を考えたら、反対なんて出来ないはず」

などと、”周回遅れ”な反論を「正論」のつもりでふっかけてくる者が少なくない。

東急電鉄は過去いろいろあったこともあるだろうが、現在では「男性が乗っていても声かけはしない」ということで、女性専用車を実施している鉄道事業者としてはまだ良心的な方である。

(とは言え、本当は任意協力であるものを「女性専用車」という名前で運行していること自体、本当は利用客に対し、事実と違う情報を出していることにはなるが・・・)

それに引き換え、相鉄はどうだろうか。

これは今後も乗車活動を重ねていくしかない。

女性専用車両は痴漢対策とか弱者保護などという、「正義の仮面」を被っているから、それに反対しきるのはなかなか難しいと言わざるを得ない。

しかし、以前は強制的に降車させるような行為が全国で見られたものの、最近ではそうした行為は(少なくとも鉄道員によるそうした行為は)ほぼ見られなくなった。

現在でも相鉄のようにしつこく声かけしてくる鉄道事業者もあるのはあるが、これも活動を続けていくことで少しずつ変わってくることだろう。

当ページをご覧の皆様の中にも、女性専用車両について「何かおかしい」と思っておられる方は少なくないと思う。

今すぐに結果は出なくても、地道でも良いから根気よく活動を続けていれば、少しずつでも状況は変わっていくものである。

逆に言えば、ネットで意見を主張するだけでなく、実際に活動しなければ現実は変わらないのである。

もちろん活動を継続するには、人数は多い方が心強い。

しかし今活動しているメンバーもこの先、永久に活動し続けられるわけではない。

当ページをご覧の方で、女性専用車両に疑問や不満のある方は是非当会入会申し込みフォームまでお申し込みをいただきたい。

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