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2020年8月 関西本部・JR大阪環状線、JR東西線等、
非協力乗車&抗議活動の報告

8月23日、当会関西本部において、JR西日本線にて非協力乗車を行いました。
JR西日本ではここ数年、男性が女性専用車両に乗車していても、声をかけてくることはほぼ無くなっていましたが、最近、大阪駅などで声掛けが復活しているように思われることから、今回は駅での抗議も行いました。
以下、その報告です。

大阪駅で駅員が声かけ
任意と知らせない声掛けに、新大阪駅と大阪駅で抗議

夕方の大阪環状線、天満駅からスタート

今回は16時に大阪環状線、天満駅に集合。
日本一長い(約2.7km)商店街である、天神橋筋商店街の真上(高架)にある駅である。

日曜日のせいか人影まばらな天満駅ホーム(左)
天満駅の駅名表示(右)


日曜日の夕方ということで、ホームに人影はまばらだったが、集合時刻が近づくと、参加予定の会員が一人、また一人と集まってきた。

16:07発の環状外回り電車に乗車することにしたが、メンバーの集合を待っている間、列車が到着するたびに、自動放送で、「この列車の4号車は、終日女性専用車です。皆様のご理解ご協力をお願いします」と、アナウンスが流れていた。

大和路快速・紀州路快速など、女性専用車を設定していない列車の場合は、「この列車には女性専用車の設定はございません」と、これもまた自動放送で流れる。

天満16:07発に乗車


そもそも、本当は「女性専用」の車両など存在しない。あるのは「女性専用」と書かれたステッカーの貼ってある、「実は誰でも乗れる一般車両」なのだから、実際は全列車、「女性専用の設定はございません」のはずだが、こんな放送がこの天満駅に限らず、関西圏の多くのJR駅で当たり前のように、自動で流されているあたり、もう女性専用車はあって当たり前のような感覚になってしまっているのではないか?
という気がした。

しばらくして、外回り列車が到着したので、私達は乗車。
車内は若干空席もあるくらいで、空いていた。

しかし隣の車両は、明らかにこちらよりも人が多かった。日曜日の夕方ということもあって、それほど混雑していたわけではないが、ソーシャルディスタンスが言われている現状において、他車両の混雑に拍車をかける女性専用車は、特に平日のラッシュ時など、よろしくないのではないか?

そうこうしているうちに、2駅先の京橋に到着。ここまで、特に女性客からの声掛けなどはなかった。
京橋でJR東西線に乗り換え。


JR東西線、京橋~尼崎

京橋駅で大阪環状線ホームから東西線ホームに移動。
16:22発、JR東西線経由、快速宝塚行(東西線内は各駅に停車)に乗るため、ホームの女性専用車位置に並んだ。

ここは近くにJR職員の詰所のようなものがあるらしく、並んでいる私達の後ろを、JR職員が次々と行き来する。
しかし、ここでは誰も私達には声をかけてこなかった。

やがて、快速宝塚行きが到着したので乗車。車内は空いていた。

京橋駅、JR東西線ホームに到着した快速宝塚行。


私達の他に女性客が10人ほどしかいなかったが、私達の近くにいた女性客が席を立ち、遠くの席に移動した。
向こうから話しかけるなどしてこない限り、こちらからは何もしないし、そもそも周囲の女性客に用はない。

先ほども少しふれた通り、女性専用車は名前だけで、実際は「女性専用」と書いたステッカを貼っただけの、「ただの一般車両」である。つまり、本当はステッカーのない車両に男性が乗車するのと何も変わらないのだが、鉄道事業者が、あたかも本当に女性専用であるかのように装うから、男性が乗車しただけで警戒したり、変な目で見たり、場合によってはトラブルを起こす女性客が出てくるのだ。

結局、鉄道事業者は男性客も女性客も、両方だましているのである。

列車は京橋を発車してすぐ、地下に潜り、大阪城北詰・大阪天満宮・北新地と過ぎていったが、こちらも特に女性客からの声掛けは無し。尼崎の手前で再び地上に上がり、16:41頃、尼崎に到着。


JR神戸線、尼崎~大阪

尼崎から会員1名が合流した。
先ほどまで用事で神戸に出かけており、そのついでに神戸の地下鉄で、単独での非協力乗車活動を行っていたとのこと。今回、神戸の地下鉄では、職員からも女性客からも全く声掛けはなかったそうである。

尼崎で神戸からの会員と合流


しばらくホームで待って、16:52発、普通高槻行に乗車。車内は空いていた。
尼崎で数分ほど停車時間があり、神戸方面からやってきたJR東西線方面行きの列車と接続を取っていた。

接続の列車から若干の乗り換え客があり、その中に中年の男性が一人いて、そのまま私達の近くの席に着席した。
これは良い傾向だと思ってみていたが、発車直前になって、女性専用車(というステッカーのある車両)であることに気づいたのか、席を立って隣の車両に移動してしまった。

列車はしばらく走って、次の塚本駅に停車。そこで若干乗車してきたが、やはり日曜日のせいか、それほど混んだりはしなかった。そして、塚本を出ると、次の大阪駅に16:59に到着。

私達は大阪環状線の天満駅から大回り乗車してきたため、ここで一旦下車し、改札を出て切符を買いなおした。

大阪駅で一旦改札を出た



JR京都線、大阪~新大阪

ここまで、大阪環状線の天満駅から京橋駅まで行き、そこでJR東西線に乗り換え、尼崎からJR神戸線で大阪駅まで来たわけだが、この後は、大阪駅から次の新大阪まで行き、そこからおおさか東線・大和路線・大阪環状線を通って、天満で乗車会を終了する予定にしていた。

以前は、男性が女性専用車に乗車していると、降りるまで徹底的に声をかけたり、場合によっては、力づくで引きずりおろしたりしたこと(2011年の塚口での事件)もあるJR西日本だが、2014年の御幣島での事件以降は、職員による声掛けも徐々に減り、ここ数年では(ポスターやモニターなどでの、女性専用車協力呼びかけ強化などはあったものの)声掛け自体は非常に少なくなっていた。

しかし、これはJRに限ったことではないが、乗車活動を行っていない期間が長くなると、そこでの声掛けが復活することがある。最近ではコロナウイルスの関係で、当会もここしばらく乗車会を行っていなかった。

そのせいかどうかまでは定かでは無いものの、今回、私達が大阪駅17:10発の京都行普通に乗車するために専用車位置に並んだところ、すぐに近くにいた駅員が「ここ、女性専用車なんですが・・・」と、声をかけてきた。

これだけなら、「今回たまたま、近くにいた駅員が個人の判断で声をかけてきたのだろう」という解釈も出来なくはないが、実は今月に入って、私達が大阪駅で声をかけられたのは、今回(8月23日)が初めてではない。

実は2週間ほど前、8月7日にも(この「活動報告」のページには掲載していないが)私達はJRで乗車会を行っており、その時にもやはり、大阪駅で駅員(今回とは別人)に声をかけられているのである。

8月7日に声をかけられた際は、「たまたま声をかけられただけ」の可能性もあり、また、声をかけてきた駅員も、私達が移動を拒否するとすぐ引き下がったので、それほど問題にはしなかったのだが、今回(8月23日)もまた、同じ大阪駅で、別の駅員から声をかけられたとなれば、これは駅員各個人の判断では無く、上から指示が出ている可能性が高い。

今回も、会員が「協力するつもりはない」と拒否すると、「ご協力頂けないということで・・・」とすぐに引き下がりはしたが、JRが声掛けを復活させたと思われる以上、すぐ引き下がったからといって、看過するわけには行かない。

そもそも、【なぜ女性専用車が任意協力なのか】といえば、【強制すれば公共の場での差別に当たるから】であり、【法的にもまずい】からである。逆に言うと、痴漢対策とは名ばかりの、アパルトヘイトまがいの問題制度だが、「任意協力で強制では無い」から、かろうじて「公共の場での差別ではない」として、女性専用車がまかり通っているのである。

以前のように、しつこく声掛けをして降車・移動を迫ってくるというやり方ではないが、多くの乗客が「女性専用車」という名前から、「男性が乗車してはいけないもの」と思いこんでいるのを良いことに、任意であることを一切伝えず、強制であるかのように思わせて移動させておきながら、それを、「男性が自分の意思で協力しただけなので、強制ではないし問題ない」と、体よく片付けてしまう、非常にアンフェアなやり方をしているのである。

だから、すぐに引き下がったとしても、看過するわけには行かないのだ。

会員がその駅員に「なぜ声掛けしたのか?」と問い返すと、「男性に見えたから」との答えだった。
本当はもっと抗議したかったが、この先の予定もあるのでそのまま京都行に乗車。そしてすぐに近くの席に全員着席。

車内は座席がほぼ埋まっているくらいの乗車率だったが、私達のすぐ近くに座っていた女性客が逃げ出すように席を移動していった。先にも言ったが、こちらからは話しかけられない限り何もしないし、そもそも女性客に用はない。

一般車両で、ただ単に男性が横に座っただけでこういう反応はしないだろう。何度も言っている通り、女性専用車というステッカーが貼ってあっても、実際はただの一般車両と同じである。
何の効力も法的根拠もない、「女性専用車」という、ただの落書き同然のウソ表示が、ここでも乗客をだましているのだ。

しばらくすると、私達以外に男性客が一人乗車してきて着席。さらにそのあと、カップルが一組乗車してきて、そのまま私達の向かいの席に着席。

しばらくして列車は大阪駅を発車したが、車内で「これは新大阪駅で抗議しよう」という話になり、新大阪でおおさか東線に乗りかえる予定を変更して、抗議することにした。


新大阪駅で抗議

対応したのはHという職員で、氏名札には「係長」とあった。
しかしこのHという職員、私達に対してクレーマー扱いのような対応をしてきた。
約20分にわたって抗議したが、全部文字にすると大変長くなるので、要点のみを記載する。


H氏:女性専用車は女性の方に安心して乗車していただくため(←終日設定しているので痴漢対策とは言わない)に設定しており、これを差別だというのなら、そういう機関に言ったらどうですか。

反対する会:やっているのはJRさんでしょ!

H氏:私どもは女性の安心のためにやっておりますので。(←女性の安心のためは建前)

反対する会:女性の安心とやらのためなら、男性の障害者や高齢者よりも女性を優先するのか。
H氏:男性の高齢者や障害者には優先座席がございますので。
反対する会:男性の高齢者や障害者よりも、女性専用のほうが優先なのか。

反対する会:「女性の安心のため」は建前だろう。本当は営利目的に利用しているではないか。
H氏:車内広告などについては私共は分かりませんので・・・


H氏:男性が乗車していたら、声をかけないと女性客から苦情が来るので・・・
反対する会:それは専用でもないのに「女性専用」とウソをついているからだろう。乗客を騙しているようなものだ。

H氏:ともかく声かけは続けさせて頂きますし、私どもはお客様を騙しているとは考えていません。

反対する会:任意なのに女性【専用】と書いているなら、強制と思うだろう。
『任意ですが、ご協力いただけませんか?』 ならウソにはならないが、なぜこの「任意だが」の一言が言えないのだ?


H氏:私どもは強制などしていませんし、これからも声掛けは続けます。
反対する会:そうですか。これだけ言ってもだめなら、こちらとしてはこれからも乗り続けるしかないですね。


・・・こんな感じで話にならなかった。

どうやら、「任意協力であるということを知らない男性客(あるいは、知っていても声をかけられたら移動する男性客)」が多いのを良いことにしているようだ。「声をかけたらほぼ十中八九、移動するだろう」と踏んで、任意だと知らせずに、半ば騙して男性を移動させる方針のようである。

H氏が女性専用車を痴漢対策と言わず、最初から「女性に安心して乗車頂くため」と言ってきたこと(→恐らく、「痴漢対策で終日実施はおかしい」と突っ込まれないようにするためだろう)や、女性専用車を営利目的に利用していること(詳細はこちら)について突っ込んだら、「私どもには分かりませんので・・・」と、即座にうまく逃げたことなどから考えて、恐らく「女性専用車反対派対策マニュアル」が存在しているものと思われる。

実際、過去の乗車会で、大阪環状線の今宮駅に抗議した際、駅員がマニュアルの存在を明かしたこともある(→その時の乗車会の報告)ので、マニュアルが存在しているのは多分、ほぼ間違いないだろう。そして、JR西日本がこちらの主張を研究しつつ、その「女性専用車反対派対策マニュアル」を作成・更新している可能性もある。

抗議しても、JRがそれをやり過ごすことしか考えていないのなら、私達としても、乗車会の回数を増やして、しつこく乗車するしかないし、また、敢えて乗車する(声をかけられても移動しない)男性の人数自体を増やす必要もある。



大阪駅に戻って抗議

今回の件、そもそもは大阪駅の駅員による声掛けであるから、やはり大阪駅で抗議しようということになり、新大阪で一旦改札を出て、大阪方面に引き返すことにした。

新大阪17:53発新三田行で大阪駅に引き返した。
そして大阪駅で責任者の方を呼んでもらい、今回の件、改めて抗議することにした。

対応したのは、当直駅長の氏名札をつけたO氏だった。
当直駅長とは、駅長が不在の際に駅長の代理をする人のことである。

O当直駅長は、私達の話にじっくり耳を傾けたあと、「このようなお声があったことは、上にお伝えさせて頂きます」と、丁寧に対応した。

私達からはO当直駅長に、「お忙しいところ、ありがとうございました」と御礼を述べ、その場を後にした。

大阪駅からは、当初の目的地(乗車会の終了予定駅)であった天満駅に向かうことにした。
大阪駅の環状線ホームでしばらく待って、18:18発の環状外回り電車に乗車。

車内は座席がほぼ埋まっているくらいの乗車率だが、私達の他、中年の男性客1名と、カップルが一組乗車しており、「これは良い傾向かも」と思っていたのだが、車掌が「この電車の前から●両目、女性専用車の案内がある車両は、土曜休日も含め、終日女性専用車です」などと放送したため、中年の男性客も、カップルもせっかく着席したにもかかわらず、隣の車両に移動していった。

大阪駅から数分で、次の天満駅に到着。
今回の乗車会はここで終了とした。


最後に乗車会後、ツイッターを検索したところ、出てきたツイートを紹介することにする。


まず、上記左のツイートは、日時からして恐らく、大阪駅17:10発の京都行普通列車で私達と乗り合わせた女性客のものではないかと思われる。

「女性専用車が任意協力でしかない」ということは、この女性客も既に承知しているようだが、私達が(このページでも何度も述べた通り)任意なのに強制であるかのように装う、「鉄道事業者のウソ」を許さないために、敢えて乗車しているということは知らないようだ。
しかし、女性専用車を利用する女性客の中にもこうして、「実は任意協力」だと知っている人が存在しているというのは大きい。10数年前に当会が活動を開始し始めたばかりの頃とは、状況が大きく異なると言えるだろう。

あと、上記右のツイートは私達の乗車会の翌日の朝のものであり、今回、私達が行った乗車会とは関係ないと思われるが、「むしろ男性のが多くない?」というぐらい、男性が乗車していたようだ。
どこの路線かもわからないが、普段からそうなのか、あるいはその日たまたま何かあったのか・・・

いずれにしても、実際に男性が乗車して、「実は任意でしかない」ということを、これからも継続的に社会に伝えて行く必要がある。このページをご覧の反対派の皆様も、よろしければ入会申込フォームより入会申し込み頂ければと思う。

(このページを読んでの、ご意見ご感想等はご意見フォームまで)

女性専用車両に反対する会では、新規入会者を随時募集しています。
当会は男女を問わず、さまざまな年齢や立場の会員が在籍しています。女性専用車両について疑問に思っておられる方、不満に思っておられる方、ぜひ当会にお越し下さい。

入会申込フォームよりお待ちしております。

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