JR北海道の列車内で隣に座っていた10代女性の耳をなめたとして、札幌市厚別区に住む47歳の無職の女が暴行の疑いで逮捕されました。
女は7月9日、札幌市厚別区から岩見沢方面に向かっていた列車内で、隣に座っていた10代女性の右耳を舌でなめた疑いが持たれています。
隣に座っていた10代女性の ”右耳ペロリ” 47歳の女を「暴行」容疑で逮捕… 「よく覚えていない」と容疑を否認 JR北海道の列車内で被害|FNNプライムオンラインJR北海道の列車内で隣に座っていた10代女性の耳をなめたとして、札幌市厚別区に住む47歳の無職の女が暴行の疑いで逮捕されました。 女は7月9日、札幌市厚別区から岩見沢方面に向かっていた列車内で、隣に座っていた10代女性の右耳を舌でなめた疑い...
2024年7月9日に電車内で隣の座席に座っていた10代の女性の耳を舐めたとして、同年9月10日に47歳の女が逮捕された。
防犯カメラから特定されたという。
札幌市から岩見沢方面に向かう電車ということで、これはJR函館本線の車内で起きた事件だと分かるが、JR北海道は現在のところ女性専用車両は全く設けていないが、仮に女性専用車両であったとしても今回のような被害者と加害者がともに女(女性)の犯罪は防げない。
しかし今回の車両では防犯カメラを設置していたことで、このような「本来ならその場で確保しない限り犯人を捕らえるのが難しいケース」でも犯人を特定し逮捕することにつながった。
もちろん防犯カメラなら加害者・被害者の性別を問わず、あとになっても犯人を捕まえることができるし、防犯カメラ自体の存在も抑止力となって犯罪を未然に防ぐことが可能である。しかも男性にも女性にも何らの行動制限や不利益を課してないのだから、男性だけに(任意とはいえ)行動制限を課している女性専用車両のような差別の問題も生じない。
女性専用車両は「痴漢対策なのだから差別じゃない区別だ」と言い張る者が世の中にはいるが、そもそも差別でなくただの区別だというのなら、なぜ現代の女性専用車両が登場から20年以上経た今も「任意協力」で強制力を持たせることが出来ない(専用は名前だけになっている)のかということである。
これは、女性専用車両に強制力を持たせると差別・人権問題にもなりかねないからであり、法的にもまずいからだ。
『女性専用車両』を『白人(黒人)専用車両』に、そして『男性』を『黒人(白人)』に、さらに『痴漢する者が男性に多いから』を『暴行を働く者が黒人(白人)に多いから』に置き換えてみればよく分かるだろう。
また、ざっくり言えば差別は「待遇に差をつけて分けること」、区別は「(待遇に差をつけず)単に分けること」であり、理由の如何によらず、また良い・悪いに関わらず、差をつけて分ければ差別である。
「女性専用車両を差別と言うなら、子供料金とかシニア料金とかも差別なのか!」という者がいるが、これは上記に照らし合わせれば『差別』ではある。しかし、やって良い差別かやって悪い差別かでいうと「やっていい差別」である。
なぜなら、子供や高齢者はその枠の者以外の者ほど働けなかったり、権利が弱い立場だからである。要するに社会的弱者だからある。
社会的弱者に対してはやっていい差別を行うことは正当であると一般的には解される。
翻って女性に対する女性専用車両などの施しはどうだろうか。
女性は女性というだけで社会的弱者ではない。男性と対等な存在である。「女性は社会的弱者」と考えている者はそれは即ち女性を男性と対等と見做していないのであり、その者は女性差別主義者である。(本人はそれでいて女性差別主義者であることを否認するものだが)
社会的弱者でない者に対する『施し』という差別は正当かと言えば、それは慈悲的差別であり『不当な差別』のひとつである。
上記を無視して「女性専用車両は痴漢対策であり、ちゃんとした理由があるから差別じゃなくて区別なんだ!」と本気で言っているなら、もう一度差別と区別の定義について、調べ直した方が良いだろう。
なお、女性専用車両が一部政党の人気取り政策に利用されていたりするなど「女性専用車両=痴漢対策」という前提も実は非常に怪しいが、長くなるので一旦ここでは置いておこう。
そして一歩譲って女性専用車両を痴漢対策と認めるにしても、これは「常に男が加害者で女が被害者」という前時代的な固定観念による発想であると言うべきだろう。
現在では女性専用車両の設置理由を「痴漢対策」と言わず、「迷惑行為防止のため」と言い換える鉄道事業者が多いが、「(痴漢行為以外も含めた)迷惑行為防止のため」なら、尚更のこと「男が女にする」とは限らないので、これは実は「痴漢対策」以上にナンセンスな理由である。
痴漢や盗撮のような、以前は「専ら男がするもの」と思われていた犯罪でさえ、近年になって「実は女の加害者も珍しくはない」と認識されだしている世の中で、なぜこのような前時代的な物が今も罷り通っているのか。
「女の加害者がゼロではないというだけで、男の加害者の方が多いのだから女性専用車両は正当」等と言い出す者も出てくるだろうが、先にも述べた通り、防犯カメラなら異性間・同性間どちらの犯罪も防げるし差別にも当たらない。
例え女性よりも男性の加害者の方が多かったとしても、何の関係もない善良な男性まで含めて、男性という属性でひとくくりにして排除して良いという理由にはならない。
そして女性専用車両を設けても、痴漢をする男が他の車両に移動するだけで痴漢自体は減らない。
しかし防犯カメラなら1編成中1車両という制約も生じないのだから全車両につければよく、そうすれば痴漢する者が男女問わず、どの車両に乗っても抑止力が働くので痴漢自体が減るのである。
実際に防犯カメラを設置した埼京線では痴漢6割減のデーターが出ている。反対に女性専用車両で設置したことによって痴漢が減ったというデータ―は存在しない。
もはや女性専用車両が「痴漢対策(防犯対策)迷惑行為防止」であるというのは建前であり、それ以外の理由で存続していると言っても過言ではなかろう。
情報元:
(魚拓)