2021年8月 【関東】東武線&東京メトロ線&小田急線 任意確認乗車会

当会関東本部では8月27日に東武線と東京メトロ線、そして小田急線で乗車会を実施いたしました。

6月に東武鉄道の車掌が「男性ですか女性ですか答えてください」としつこく当会メンバーを問い詰めたことについて、東武鉄道本社に抗議したところ「個別の声かけはしないのが基本でありルール」と言っていたのですが、今回の乗車会でも(東武鉄道含め)個別声掛けが複数回あり、しかもそのことについて現場の車掌などに問い質すと、「一応聞く(声をかける)ことになっている」「社内規則だ」などと言っていました。

やはり声掛けは本社の指示でしょうか。


男性への個別の声掛けはやはり本社の指示か?

東武伊勢崎線:西新井~東京メトロ半蔵門線:永田町

今回は東武伊勢崎線の西新井駅からスタートです。

5:31発の東京メトロ半蔵門線直通、準急中央林間行きに乗車するとN車掌が個別の声かけをしてきました。

こちらから「声かけしないということになっているはずだ」と言うと、

「ご協力ってなってる」

「一応聞くってなってるだけ」

「発車だから!」

「会社に聞いて!」

とあからさまに私達をバカにした態度を取ってきました。

「会社に聞いて!」とは・・・

会社にまだ聞いてないという前提の話しでしょうが、私達はつい先日本社に聞いてきたばかりです。

その際本社からは

  • 男性に見える人が乗っていた場合に関しては、その方に対しての個別の声かけはしないのが基本であり会社のルールだ。
  • しかしながら女性客からの多数の車掌に対する苦情により、車掌が精神的?に追い込まれて病んでしまって、無断で男性に見える人に対して声かけしたりしている。

との回答を得ています。

2021年6月 関東本部:東武鉄道本社訪問&抗議文提出の報告

もしN車掌の言っていることが本当だとしたら、東武鉄道の本社は私達に対し、ウソをついたことになります。

私達を馬鹿にしたような対応をしてきた
東武鉄道のN車掌

この後、東京メトロ大手町駅で乗り換え新宿方面に向かい、新宿から小田急線で湘南台まで行き(大手町から湘南台までは任意確認乗車ではなく単なる移動)その後、湘南台から7:43発の新宿行き快速急行の女性専用車に新百合ヶ丘まで乗りましたが、この列車では特に何もありませんでした。

小田急線:新百合ヶ丘~成城学園前

新百合ヶ丘で快速急行を降り、後続の8:21発通勤急行新宿行きに私達が乗車すると、車掌のH氏が笑いながらわざわざ車内まで入ってきて、「女性専用車両にご協力願います」と個別に声かけをしてきたので、「何の協力ですか?」と聞いたら無視されました。

なので「答えられないなら声かけしないでください」と伝えました。

発車後、H車掌は指令に連絡を入れました。

列車は発車したのですが、次の停車駅の向ヶ丘遊園に到着した際にH車掌は電車を止めました。

しばらくしてS主役ともう1人の駅員が走ってきて車掌となにやら話を始めました。

S主役:声かけは1回したの?

H車掌:説明を求められたので!

S主役:1回声かけしたならもういい

H車掌:分かりました発車します

どうやらこの会話内容からして、声掛けは最低1回はしなければいけないという、内部での「決まり」らしきものがありそうです。

結果、電車は2分程度の遅延が発生しました。

電車を止めて会話をするS主役とH車掌

列車は向ヶ丘遊園駅を発車し、私達は途中の成城学園前で後続の列車に乗り換えました。

小田急線:成城学園前~東京メトロ千代田線:大手町

成城学園前からは後続の東京メトロ千代田線直通、通勤準急我孫子行きに乗車しました。

乗車時には声かけはありませんでしたが、途中の経堂駅で名札を下向きにした車掌が個別の声かけをしてきました。

そこで車掌に「声かけは社内規則ですか?」と聞いたら「社内規則だ」という回答がきました。

経堂で声をかけてきた車掌
氏名札が下を向いていたので、氏名は分からず。

先の東武鉄道でもそうですが、どうやら女性専用車両に男性がいれば声掛けをするというのは会社(上長)からの指示であると考えて良さそうです。

恐らく東武や小田急だけでなく、東京メトロなど首都圏の多くの鉄道事業者でも同じような状況なのではないでしょうか。

列車は途中の代々木上原から東京メトロ千代田線に入り、私達は明治神宮前駅で一旦下車しました。

そしてそこから後続の列車でさらに大手町まで任意確認乗車しましたが、千代田線内では特に何もありませんでした。

後日、小田急に声掛けについて質問すると・・・

後日、当日参加した会員の一人が小田急に対し、電話で「なぜ個別にしつこく声掛けをするのか」などを質問しました。

以下、その会員からの報告です。


小田急お客様センターの最高責任者であるS氏と話したのですが、あまりにも差別的で不適切な内容でした。

要約すると

  • 女性専用車両から男性に移動していただくために声かけをしている。
  • 男性のお客様のご乗車についてはご遠慮させていただいている。
  • 女性団体・女性のお客様・国土交通省からの要請が導入と運行の理由。
  • 女性団体・女性のお客様からのお声によってマニュアルが決められている。
  • 運行当初からずっと変わらない対応でこれからも続ける。

とのことなのですが、 先の乗車会中に新百合ヶ丘で「ご協力を・・・」と私達に声掛けしてきた車掌に、こちらから「何のご協力?」と返したところ、答えずに無視したことについて言うと、

「声かけする時に『移動の協力』とはっきり車掌が言わないと分かんないですか?」

・・・まるで、「そんな当然のことも分からないのか?」と見下したような態度。

さらに、女性団体・女性のお客様からのお声によって決められているという「マニュアル」の内容について尋ねると、

「なんで協力していただけないあなたにマニュアルや規則を教えないといけないんですか?ご協力していただけないんですよね!」

と、まるで「協力して当然」と言わんばかり。

結局、「個別の声かけを必ず行うマニュアルや規則にはなっています!」と、個別の声掛けが「マニュアル化」されていることは認めました。

これはおそらく小田急に限ったことではないでしょう。

東武でも東京メトロでも普通に声掛けはあるし、今回の乗車会で最初に西新井駅で声をかけて来た東武の車掌も「一応聞くことになっている(=声掛けすることになっている)」と言っていましたから。

(やはり、東武鉄道本社の「男性に見える人が乗っていた場合に関しては、その方に対しての個別の声かけはしないのが基本でありルールだ。しかしながら女性客からの多数の車掌に対する苦情により、車掌が精神的?に追い込まれて病んでしまって、無断で男性に見える人に対して声かけしたりしている」というのはウソだったようです。

結局、東武は当会の抗議に対し、声かけの責任を現場の車掌と苦情する女性客に擦り付けて、まんまとかわしたということですか・・・?)

さらに小田急のS氏に対し「任意協力であるということを隠して運行するのは乗客を騙す行為だ。

せめて任意協力であることくらいはアナウンスで言うべき。

そして何度も何度も声掛けするのはしつこいし失礼だ」と言うと

「アナウンスは一切しません!2回以上でも何度でも声かけします!」

・・・は? 挑戦しているのか?

本社が堂々とウソをつく東武も大概ですが、小田急もトンデモぶりでは負けていない。

まあ何度声かけしたところで、私達には「するだけ無駄」ですが。

そして

「なんでこんな質問してるんですか?反対されてるんですよね!これが小田急の女性専用車両に関する全ての回答になります!失礼します!」

などと、最後は一方的に電話を切られてしまいました。

この小田急のように、ここまでのことを強気で言う会社は稀だと思います。

まるで「女性専用車両には賛成して当然だ!」と言わんばかり。

話している間も人を見下した態度で相手はお客様だという自覚している感じは一切ありませんでした。

電話が終わった時の印象としては【重点的に非協力乗車をする必要があるのではないか?】【こんな酷い対応をする会社は他にない!】という感想です。


乗車会を終えて・・・

東武にしても小田急にしても、どうやら反対派をクレーマー扱いして片付ければ良いと考えているようですが、これで反対派が黙って引き下がるとでも思っているのでしょうか?

しかしながら、平日朝の時間帯に乗車活動できる会員は当会全体の中でもごく限られています。

(もちろん乗車会以外に会の運営などで貢献してくれている会員も多いのですが・・・)

会員それぞれに仕事がありますから、平日に休める人か学生の会員でないと、なかなか平日朝の乗車会には参加できません。

そのため、乗車会での人数が数人程度になってしまうことが多いです。

なので鉄道事業者は反対派のことを「ごく少数」と考えて、バカにしているのではないでしょうか。

乗車活動に否定的な人々からは「女性専用車両に不満があるなら、無理やり女性専用車両に乗りこむのではなく、本社に直接文句を言えばいいのに、反対派はなぜそんな当たり前のことも分からないのか」などと言われますが、ここまで述べてきたように実際には本社抗議もしています。

とは言え、本社へ抗議をしてもその場で平然とウソをつかれたりクレーマー扱いされて終わりです。

つまり実質無視されているも同然です。

また、「本社抗議だけしかしない」のなら、反対派の存在自体が世間に知られることもありません。

だから実際に乗車して「実は任意協力なのに強制であるかのように装っている」女性専用車両を形骸化させるしかないのです。

そうやってイヤでも鉄道事業者の目に触れる状況にしなければ鉄道事業者は反対派のことなど無視して来ます。

つまり、もっと乗車活動に参加できる人が必要なのです。

このページをご覧の反対派の皆様、見ているだけでなく、一人でも多くの人が実際に参加しないとこの問題は動きません。

我こそはと思う方は入会申し込みフォームよりお待ちしております。

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