2018年4月~6月の間にいただきましたご意見投稿の中から投稿者が「公開しても構わない」とご回答されたご意見の一部をここでご紹介します。
女性専用車両に関する記事をご紹介くださったご投稿
●性別:男性
●官僚やタレントのセクハラや相撲の女人禁制問題な女性保護がクローズアップされています。
これに呼応するように新聞では女性専用車の関する見解を見るように。
以下の2つに注目しました。
4月24日(朝日)第14面
「専用車両は男性差別は勘違い」
物事の本質を考えていない幼児のような見解です。貴会を含め反対する人は男性差別であろうがなかろうが乗客の安全についての最適なあり方を考えています。もし専用車両が最適解であれば、貴会は存在しません。この社説は、反対する人を「単に自分が気に食わないことに腹をたてている」としていますが、よく調べも考えもせず体裁だけを整えたよう愚劣記事と言えます。日本を代表する朝日の幼稚記事とエリート官僚の腐敗が重ねって見えました。
これとは別に思慮深い建設的な見解もあります。
3月27日(東京新聞)「発言」
「女性専用から福祉車に」
年配女性からの「専用車両は、痴漢対策が前面に出ていると利用しずらい」声があるとした上で、性別に関係なく障がい者、高齢者、傷病者や介護者のための福祉車に変えるべきだ という意見です。
専用車両は痴漢対策に殆ど役に立たない(1両だけ特定時間だけ)ばかりか、老若女性間の差別や混雑する専用車両以外での冤罪など新しい問題を誘発しています。福祉車は、各車両に分散した優先席の集約や車いすやべビーカーのスペース確保、弱冷暖、強暖房の導入等も提案され実に理にかなったものです。
これに加え、東京メトロ、都営地下鉄、JRが車内防犯カメラを2020年(東京五輪)を目途に導入するとしています。痴漢撲滅、弱者保護が一気に実現できる見通しもたってきました。
安心、安全で社会的弱者に優しい電車の利用の実現をめざし頑張ってゆきましょう。
当会からの回答
※ご意見投稿ありがとうございます。
まず朝日の記事(https://www.asahi.com/articles/DA3S13464865.html)当会や差別ネットワークなどの活動をはなから「嫌がらせ」と決めつけたり、「気持ち悪い」などと発言するなど、まともにとり合うべき内容ではないと思います。
この記事のライターですが、別の場所でも「女性専用車両反対派は痴漢補完勢力」などというような出鱈目なことを書いていましたね。
ツイッターなどでは結構、名前が知られている人物のようです。
一方、東京新聞の記事ですがもし今の専用車両を廃止するのではなく存続させるとしたら、目指すべき方向はこのご意見のような「福祉車」でしょうね。
ただ、女性専用車両を実際には金儲けに利用しながら、それを表向き「痴漢対策」と称して、いつまでもずるずると続けている鉄道事業者にそれをやる気があるのかどうかが問題になってきそうですが・・・。
女性専用車両とそれをめぐる議論について、考察くださったご意見投稿
●性別:男性
●私の地域は少子高齢化が進み、電車も日中は1時間に1本(2両)と、とても「専用車両」どころではないのですが、ただ最近のネット上の様々な議論を見ていると、不満を飛び越えて不安を覚えることが増えてきました。
私は女性専用車両の専門家ではないのですが「本来」行われるべき議論が行われず、単なる感情論や決めつけ、他人を否定から入る見方、などが氾濫しているのが大変残念です。
そもそも議論というのは「相手を相手として(自分とは異なる存在として)尊重する」ことが根底になければ成り立ちません。
しかしながら、女性専用車両の議論では「男性はこういうものである」「女性はこういうものである」という、敵と味方を最初から決めつけてかかるパターンと相性が良いため、実態ではなくイメージに基づく物語ができやすいのでしょう。
以下、やや長文になりますが女性専用車両について私が気になる2点について、考えを述べさせていただきます。
【1.「任意」「ご協力」という言葉と、公平性・公正性について】
【2.「男性」という立場から「男女」を語ることの難しさ】
1.「任意」「ご協力」という言葉と、公平性・公正性について
日本人だけかもしれませんが「任意」「ご協力」という言葉は、非常に心地よく聞こえます。
※その根底にあるのが、純粋な性善説なのか共同体主義的価値観なのかはとりあえず、置いておきます。
しかしながら、少なくとも不特定多数の人々の利害が絡む公共的な局面では「任意」や「ご協力」は、かえってむき出しの力と力がぶつかり合う「無法地帯」を作ってしまうことになりかねません。
そもそも、法や法律(この2つの違いはさておくとして)は、価値観の違う人々が最低限従うべきルールを定めたものです。
そのルールは、確かに自由を制限するという意味では窮屈ですが、一方で価値観と価値観が全面的にぶつかり合う(実際物理的に殴り合っていますね)状態を回避するという力を持っています。
それを「任意」や「ご協力」という言葉で、法律の適用を除外するというのは、要するに女性専用車両及びその周辺を無法地帯として、法律に基づく紛争の解決を放棄するということにほかなりません。
※この根本に、商業主義や「決めつけ(思い込み)」、または相当ゆがんだ性善説があると思うのですが、そのあたりはお任せします。
確かに、今では鉄道会社は民営化されていますから、そこには私的自治の原則のような、法の不介入の理念が働くのかもしれません。
しかし、殊に鉄道会社の場合には私的自治の原則の前提である「両当事者(鉄道会社と利用者)の平等」という構図は全く当てはまらず、そこには明確な疑似権力関係があると思っています。
※鉄道会社はお客を選べますが、お客は鉄道会社を選べません。せいぜい他に、バスやタクシー、マイカー、自転車、徒歩などの時間・コスト的に下位互換といえる手段を選べるにとどまります。
加えて、鉄道は公共性が極めて高く、ここもやはり疑似公共空間として、法律や憲法の規制が(本来なら)求められるところです。
※もし国鉄が民営化していなかったら、異なる理由付け、あるいは結論になると思います。
※民営化=市場原理にゆだねる、が必ずしも最善の結論をもたらさないことについては、深く立ち入りません。
以上のことから、鉄道の空間には法律の「公平・公正の理念」が間に入るべきなのですが、そういう「相手を相手として尊重したうえで、共通のルールで話し合いをする」ということがほとんど見向きもされず、単なる好き嫌いの殴り合いになり、さらにその構図が商業主義と、それに対する法の不介入によって見えづらくなっているのは、残念だといわざるを得ません。
2.「男性」という立場から「男女」を語ることの難しさ
加えて難しいのは、この女性専用車両にまつわる議論は「それを言ったのが男性か女性か」ということによって、その議論の説得力に大きな影響を与えるということです。
確かに、実態としては男性らしさや女性らしさは相対的なものだと思っています。しかし実際としては、「加害者(予備軍)=男性」と「被害者=女性」という二項対立を前提してニュースを読んでいる人が多いのではないでしょうか。
この問題の難しさは、ステレオタイプを持っている人に対して、ステレオタイプのおかしさを主張しても、それもまたステレオタイプでとらえてしまうということです。
要するに「話が通じない人が常に一定数存在する」ということです。
これは、議論を単に「深化」させるだけでは解決のできない問題です。
女性専用車両が現に日本で相当ゆがんだ形で運用されているということは、その女性専用車両を成り立たせている理屈に問題があるというよりはむしろ、その理屈に対して何も感じず、思考停止している人々のほうに問題があると思っています。
法律や民主主義は万能ではありません。というよりも、それを運用する人々に「屈託の良さ」や「優しさ」、「他人を受け入れる余裕」がなければ、どんどん独りよがりになってしまい、議論も空回りするだけです。
※「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きる資格がない」というのはその通りだと思いますが、現代社会ではもはや「無資格」の人のほうが多数派なのでしょうか。
しかし、そういう言語化できないものや「お金にならないもの」はどんどん存在を否定されていくのが、現代の超(ウルトラ)」資本主義&「極端(エクストリーム)」民主主義的社会なので、非常に現状を世知辛く感じます。
長文になりましたが、これが私の考える女性専用車両に関する基本的な考え方です。
正直、この問題には負の力が集中しすぎているので、私はいざとなったら「便利かもしれないが(いろいろな意味で)窮屈な都会」よりも「1時間に1本しか電車が来ない田舎」に逃避しようかとも考えています。
では、今後も応援しているので頑張ってください!
当会からの回答
※ご意見、並びにご声援ありがとうございます。
確かに今のネット上の議論を見ていてもあなたの仰るような、単なる感情論や決めつけ、他人を否定から入る見方などが氾濫しているというのは事実だと思いますが、匿名でものが言えるインターネットの世界はその性質上、結局そうなってしまうようなところはあるのかもしれないとも思います。
1.「任意」「ご協力」という言葉と、公平性・公正性について
ご承知の通り、法律で強制出来ない(専用にできない)ものを、無理に公共交通機関で「専用車両」として実施しようとするから「女性専用と名乗りつつ、実は任意のご協力」という、おかしなことになるわけで、そうした中から仰るような「価値観と価値観がぶつかり合うような状況」が生じているわけです。
現在の女性専用車両は2001年ごろから徐々に導入が進められて行きましたが、当時女性専用車両を推進した議員などの中には「女性専用車両が法的に強制出来ないとは知らなかった」という人もおり、恐らくは法的に云々とか、価値観のぶつかり合いになるとか、そういったことは頭になく、いかにして女性専用車両を推進・実現・拡大させるか(=いかにして、自らの実績を作るか)で動いていたものと思われます。
また、女性専用車両を導入し始めた当時の鉄道事業者や国交省、その他導入に関わった人々の中には「反対意見が出ても最初だけ。しばらく放置しておけば諦めて何も言わなくなる(=だから、反対意見など問題にしなくていい)」といった考え方が少なからずあったのではないかと思います。
当会や差別ネットワークのような女性専用車両反対団体が現れて、任意確認乗車を行うようになるなどとは恐らく全く想定していなかったことでしょう。
現状、現憲法との兼ね合いから、女性専用車両に鉄道営業法34条2号を適用するわけにもいかず、また男性の乗車を禁止する新たな法律を作るわけにもいかない(憲法98条により、作っても無効)ので、このまま女性専用車両を続けるのであれば、結局あなたの仰るような、「価値観と価値観が全面的にぶつかり合う状態」が続くことになると思います。
時々「日本の鉄道の多くは民営であり、憲法は関係ない」などと言う人もいますが、女性専用車両の推進には国交省が深く関わっているので、憲法は関係ないとは言えないでしょう。
国交省は「女性専用車両は鉄道事業者が自主的な判断で設けたものであり、うち(国交省)は推奨しただけ」などと逃げを打っていますが、実際にはこのような報告書(http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha03/15/151209/02.pdf)も出しており、女性専用車両を積極的に推進していたといえます。
また当時の鉄道事業者の多く(特に首都圏)はラッシュ時の混雑悪化や安全確保などの問題から、女性専用車両の導入を嫌がっていたのですが、当時の国交省は首都圏の各鉄道事業者の幹部を呼び集めて「女性等に配慮した車両」を導入するための会合を何度か開いています。
そしてその結果、2005年の首都圏一斉導入につながりました。
つまり、首都圏の各鉄道事業者にとっては「イヤとは言えない状態にさせられ、導入せざるを得なくなった」ということです。
そして、それが表向き「鉄道事業者が自主的な判断で導入した」ということになっているわけです。
しかし、導入時は半ば嫌々だった鉄道事業者もその後に「女性専用車両限定広告」などで美味しい金儲けが出来ることに気づいてしまいました。
今では多くの鉄道事業者で女性専用車限定広告が当たり前のように行われ、またそれ以外にもポスターや駅構内のモニターなどで女性専用車両を客寄せの道具のように宣伝している鉄道事業者もあったりする(これは関西に多い)わけですが、多くの鉄道事業者は最初から商業目的で女性専用車両を導入したわけではありません。(当会が知る限り、最初から商業目的で女性専用車両を導入したと思われるのは、JR西日本だけです)
女性専用車両限定広告については「大阪市交通局(現:大阪メトロ)が最初で、市議会で提案があったから」という情報があるにはありますが、当時の資料が現在残っていないため、確証が取れず、そのため現在まで当会サイトなどで公表はして来ませんでした(ですので、これは「未確認情報」ということでお願いします)。
結局、現在の女性専用車両は数々の矛盾や問題を抱えたまま、公共交通の公平性に反するといった問題も「建前上の任意協力」で回避し、また表向き「痴漢対策」という名目で正当なもののように思わせながら、本来公共交通でやるべきではないことを無理に押し通し続けているというのが現状であると言えるのではないかと思います。
2.「男性」という立場から「男女」を語ることの難しさ
仰る通り、ステレオタイプ(固定観念)のおかしさを説明してもそれもまたステレオタイプでとらえてしまうような人は確かにいますね。
このページの一番下で「女性=弱者というステレオタイプ(固定観念)丸出しのご意見投稿」というタイトルで紹介した投稿の主も恐らくはその手の人間ではないかと思います。
こういう人間は多分まともな議論は無理でしょうから、本来ならば無視するべき相手なのかもしれません。
当会も以前はこの手の投稿は掲載も返信もせず、無視していたのですが、やはりある程度はガツンと言わないと同じような投稿が他にも次々来てしまうので、敢えて反論し、掲載しています。(ですので、もしお見苦しいとお感じになられましたらお詫びします)
仰るように、「強くて優しい人」という条件に当てはまる人はこの社会では少数派でしょう。
実際のところ、本当の弱者は切り捨てられ、上辺だけの「弱者保護」が絶対の正義としてまかり通り、そして本当は弱者でもないのに「弱者としての利益」を得るため、「都合の良い時だけ弱くなる」ような者が世間からは「弱者認定」されているという状況ではないでしょうか。
そう考えていくと、今の世の中、本当に世知辛いですがそういう中だからこそ「おかしなものはおかしい」と言っていかなければならないのかもしれません。
もちろん、単に言うだけでなく、数々の難しさがあることを承知の上で、「知恵を絞りつつ」言っていかなければならないわけですが・・・
名古屋市の女性専用車両に深い疑問を持たれている方からのご投稿
●性別:男性
●名古屋市営地下鉄の女性専用車両について
重複した意見があったらすみません。
名古屋市営地下鉄の注意書は以下のようになっています。
「女性専用車両は、以下のお客さまにもご利用いただけます。
・女性と同行する小学生以下の男児。
・女性が介助者として同行する障害のある男性。
・障害のある女性に介助者として同行する男性。」
もちろん、女性専用車両に法的根拠は無いことは知っていますが、これをまじめに守ると、小学生以下の女の子と同伴者が父親という組み合わせでは、女性専用車両に乗れないという解釈もできます。
痴漢被害を減らす為の女性専用車両なのに、女性(女の子)が乗れないケースがあります。
極論かもしれませんが、父子家庭の小学生以下の女の子で痴漢被害に遭ってしまい、電車に乗る時に父親同伴する場合、現状の注意書だと、その女の子は父親同伴で名古屋市営地下鉄の女性専用車両に乗れる類型に入っていません。
つまり、痴漢被害を受けた事がある女性が女性専用車両に乗れないという、本末転倒な事が起こっています。
障がい者が女性で介助者が男性の場合は乗れると注意書が有るのに父親同伴の小学生以下の女の子の場合には、言及がありません。全くおかしいです。
女性+健常者の男性で乗れるケースもあると名古屋市が注意書に例示している以上、小学生以下の女の子と父親の場合、同伴者が男性だからダメという理屈は通らないと思います。
女性専用車両に理解がある自分でも、女性の痴漢被害者にも安心して電車に乗れるという目的ですら達成できていない名古屋市営地下鉄の女性専用車両に存在価値があるとは思えません。
こういう注意書をおかしいと議会で指摘しない名古屋市議は本気で女性専用車両によって痴漢被害を減らすことをやろうとしていないとしか思えません。
名古屋障がい者団体は名古屋城の木造復元にエレベーターが設置され無いことで連日抗議しているのに、障がいを持つ方に無理を言って移動させられる可能性がある市営地下鉄に抗議しない名古屋の障がい者団体もおかしいと思います。
アジア大会を開く予定の名古屋にとって、地下鉄でのテロ対策も考えないといけません。
そうすると、列車への防犯カメラの取付を検討してもいいではないでしょうか。防犯カメラは痴漢を始め犯罪の抑止力になるのはいうまでもありません。
男性差別というと、女性を守るという反論が返ってくると思いますが、名古屋市営地下鉄の場合は長年、女性専用車両なのに女性を守れていないという観点でせめると担当者も反論が出来ないではないかと思います。
本来、こういう意見は女性団体が出すべきだと思いますが、残念ながら出る気配もないので、投稿させて頂きました。
ご参考になれば、幸いです。
当会からの回答
※名古屋市交通局ですが、当会の過去の活動報告をご覧いただいてもお分かりいただける通り、何を言っても反対派をクレーマー扱いして聞く耳を持ちません。
2016年12月 名古屋市営地下鉄名城線で非協力乗車会と名古屋市交通局訪問の報告
ですから「女性専用車両なのに女性を守れていない」といっても、やはり交通局側がまともに聞く耳を持たないと思われます。
名古屋市交通局も市議会での公明党のごり押しにより、渋々女性専用車両を導入・拡大してきた経緯がありますが、結局市議会と私達(反対派)ならどっちの言うことを聞いておいたほうが良いか、ということで、反対派を初めから相手にしようとしないわけです。(こうしておけばいずれ反対派のほうが諦めるだろうという魂胆でしょう)
関東や関西では実際の乗車活動は多くて10人前後、少ないと数人のことがありますが、少なくとも実際の会員数がその数倍~10倍くらいいないと、なかなかそれくらいの人数で乗車活動を行うことが出来ません。
各自、仕事や学業などがあるため、活動できる曜日や時間帯がバラバラで、在籍している会員のごく一部しか乗車会などの活動に参加できないからです。
関東や関西では当会もそれなりに人数がいるので集団で乗車活動を行ったりすることも出来ますし、またそれで何か問題が起きれば(男性の乗車自体を拒否することは出来ないので)鉄道事業者も何らかの対応をせざるを得なくなりますが、当会の名古屋地区の場合、まだそこまで人数がいないため、乗車活動などもほとんどできていないのが実状です。
だからこそ交通局側も当会をはじめとする反対派を見くびった行動が取れるわけです。
あなたは女性専用車両や交通局の姿勢に疑問を感じつつも、やはり「交通局が女性を守るために女性専用車両を設けた」と思っているから「女性専用車両に理解がある自分でも・・・」と仰るのだと思いますが、そもそも市議会(公明党)は女性専用車両の推進自体が目的になっていますし、交通局はそれに服従しているだけです。
また、「名古屋城の木造復元にエレベーターが設置されないことで連日抗議している障がい者団体」もなぜ女性専用車両には抗議しないかといえば、恐らくは「女性専用車両が痴漢対策だと思っているから」でしょう。
「女性専用車両が女性の人権を守るためのもの」という考えに基づいて行動しているからではないでしょうか?
実際には女性専用車両は「痴漢対策」や「女性の人権」を建前にしているだけで、市議会や交通局が痴漢対策をしているわけではないと考えたほうが良いでしょう。
これは名古屋の交通局に限ったことではありませんが、「痴漢対策」と言っておけば反対する者がいてもそれをギャフンと黙らせることができるので、都合がよいわけです。
もちろんこれまで繰り返し述べている通り、当会は痴漢対策とは名ばかりの女性専用車両には反対ですが、痴漢対策自体には大賛成です。
しかし、交通局(の担当者Y)はこちらを見くびって、ふざけた対応ばかりしてきます。
非協力乗車する反対派に対し、「女性専用車両がそんなに気にいらないなら、鉄道会社(交通局)に直接文句を言え」などという賛成派が少なくありませんが、これまで述べた通り、直接文句を言っても交通局自体に取り合う気が全くありません。
ですから、実際に男性が乗車して「任意といいつつ、実際は事実上強制のようなもの」「専用でもないのに専用と表記して、乗客を騙している」といった矛盾点を炙りだしていくしかありません。
先にも述べた通り、任意協力である以上は男性の乗車自体を拒否することは出来ませんから、男性が乗車して何か問題が起きれば交通局も対応せざるを得なくなります。
(このページをご覧の名古屋、およびその周辺に在住の皆様の中で入会をお考えの方がいらっしゃいましたら入会申し込みフォームより、ぜひお願いいたします)
東京メトロの不祥事について
●性別:男性
●ニュースとかで報道されてますが、東京メトロの社員の根本と言う香具師がナンパアカデミーに参加し猥褻容疑で逮捕された件で、性犯罪等の防止も有るかと思われる女性専用車を導入してる事業者の社員がやってはいけない猥褻行為をやってしまったからには女性専用車を廃止にする運動を盛り上げてもらいたいです。
当会からの回答
※ご意見投稿ありがとうございます。
これですね。
https://matomedane.jp/page/7938
東京メトロに限ったことではなく、他社でも社員が痴漢したとか盗撮したとかいう類の話はありますね。
で、そういう社員のいる鉄道事業者が女性専用車両限定広告で女性専用車両を金儲けに使っている・・・と。
何をかいわんやです。
女性専用車両と言うと、「痴漢対策」とか「女性への思いやり」などと思っている人が多いですが、現実問題として鉄道事業者がどういう考えで女性専用車両を実施しているか・・・ということです。
まあ、仮に本当に痴漢対策とか、思いやりのつもりだったとしても女性専用車両はNGですが・・・
当会へのご質問
●性別:男性
●初めてお伺いします。
貴団体の活動には概ね賛成している者です。
一つ質問がありますので宜しければお答え頂けるとありがたいです。
女性専用車両は男性も乗れるという前提で裁判によって運行が認められ、国交省も鉄道会社もそれに従わざるを得ないということを代表の方が何かの動画で仰っていたのを拝見しましたが、その根拠となる判例はいつ、何処の裁判所で出されたものか教えていただけないでしょうか?
自分の周囲に居る人には常々啓蒙しているのですが、近頃、判例の具体的なことを質問されて答えに窮してしまいました。
当会からの回答
※ありがとうございます。
こちらは当会ではなく、友好協力団体である「差別ネットワーク」が作成したものですが、女性専用車両に関する6つの裁判についての説明の動画です。
「6つの裁判例」
これをご覧いただけると、どの裁判も「任意であること」が大前提にあり、また任意であるから女性専用車両は運行を認められていることがお分かりいただけるかと思います。
どうか今後とも、周囲の方々への啓蒙をお続けください。
この女性専用車両の問題について、多くのマスコミはなかなか真実を伝えませんので・・・
女性専用車両に疑問を投げかけるご意見投稿
●性別:男性
●女性専用車両はそろそろ廃止しなければならない。毎日乗る電車が、毎回女性専用車両でないかを確認するのは面倒だし、そのせいで電車を乗り逃したこともある。一両くらいというけれど、それがあるかないかで全く違う。痴漢対策としても効果は疑問である。また、20年以上首都圏で電車通勤してるが、痴漢を一度も見たことない。それほど頻度が低い犯罪のために専用車両を作るのはいかがなものか。
根本的な問題解決にならないのに、男性への不便さは甚大である。どうしても女性専用車両を設置したいなら男性専用車両も設置するか、女性専用だけなら特別サービスなんだからそのサービスを受ける人は電車賃の割増が必要である。それくらい納得がいかない制度である。
当会からの回答
※ありがとうございます。
結局のところ、痴漢対策のために女性専用車両を設置したというより「女性専用車両を設置するための理由として痴漢対策を口実にした」というのが実際のところだと思います。
あなたがここで仰っているような「不満の声」はかなり以前から出続けていますが、そうした声を平然と無視して、鉄道事業者たちは女性専用車両を商業目的に利用し、さらに拡大して来ました。
現在では女性専用車両の拡大は小康状態になっていますが、やはり世間がこの車両を痴漢対策だと思っているからこそ、こうした不満の声も「痴漢被害者の立場を理解しない男性の言うこと」として片付けられてしまうのではないかと思います。
この先、「痴漢対策は建前」であることをもっと世間に広めていく必要があるでしょう。
女性専用車両反対派の方からのご意見投稿
●性別:男性
●女性専用車を利用する男性が居れば遅延させてまで移動を説得して、尚も遅延を何ら罪の無い人の責任にして咎めておきながら、明らかな法令違反である早発を咎めぬところの法の認知度と言うか?
失礼ながら専用車も利用者の法の認知度を巧みに利用したサービスではないでしょうかね?
専用車にしても、早発に異を唱えない風潮も、周囲を見ない全体像を視野に入れられない現実の証じゃないでしょうか?
高い視点から見たら、例え都会の長い編成中の専用車も、鮨詰めダイヤの危険な単純な確認ミスの早発も大迷惑な話なだけです。
当会からの回答
※ありがとうございます。
確かに今の女性専用車両がいつまでも続いているその裏には世間の無知や無関心もあると思いますね。
「女性専用車両=痴漢対策だから痴漢がいるのが悪い。だから仕方がない」で思考停止している人が少なくないと思います。
真実をなかなか伝えないマスコミにもその一因がありそうですが。
そして、鉄道事業者も世間の無知や無関心を良いことにしているようなフシがありますね。
痴漢対策と言いながら実際には女性専用車両を金儲けの道具にしている鉄道事業者が少なくないですし・・・
「女性=弱者」というステレオタイプ(固定観念)丸出しのご意見投稿
●性別:男性
●女性専用車輌には痴漢被害にあいトラウマとなっている方もいるかもしれない。あなた方が乗り込むことで他の男も賛同し、大勢乗り込むこととなればどうなるか?それがどれほどの恐怖か。 暴力団専用車輌があれば同じように乗り込めるのか?
体力的弱者に対してだからできる、強者の嫌がらせにしかうつらない。それより、混雑車輌に痴漢撲滅!監視中!というハチマキでもまいて乗り込んでみては。痴漢も減り、専用車輌も無くなるかもしれない。そんな運動、行動も盛り込んでみてはどうだろう。女性専用車輌反対シャツを着て専用車輌には乗り込むことはできるが、そんな勇気はないというのならばやはりただの弱者いじめだ。女には行動にうつせるが男には何も言えないクズだろう。自分達は女性の敵ではなく、味方であると。女性専用車輌をつくるきっかけとなった痴漢の敵であると。
女性達の賛同も得られ、感謝もされる。どんなにここで自分達の意味を語っても、きれいごとなどいくらでも言えるのだから。信用を得るためには、信用をえられるに値する行動をとることだ。
当会からの回答
※当会にご投稿ありがとうございます。
しかし女性専用車両は痴漢対策ではなく、某政党が女性層からの票の取り込みを狙って、無理やり作らせた車両です。
女性専用車輌には痴漢被害にあいトラウマとなっている方もいるかもしれない。あなた方が乗り込むことで他の男も賛同し、大勢乗り込むこととなればどうなるか?それがどれほどの恐怖か。
この意見自体が弱者ぶったり、被害者ぶったりするのが上手い賛成派の術中に完全にはまってしまっています。
実際には女性専用車両を利用する乗客の大半が痴漢とは無関係な理由で乗車しているというデータがすでにありますし、また本当にそこまでトラウマになっていたらそもそも電車には乗れません。
女性専用車両のない路線・列車もあるし、一歩外に出れば周囲は男性で一杯ですが都合よく女性専用車両に乗る時だけトラウマになるのでしょうか?
そんなおかしな話はないでしょう。
今年2月の差別ネットワーク乗車会では女性客が集団で「降りろコール」をしましたが、そんな事をするような者達が本当に痴漢に怯えて女性専用車両を利用しているのかどうか、ちょっと考えればすぐにわかる話です。
暴力団専用車輌があれば同じように乗り込めるのか?
体力的弱者に対してだからできる、強者の嫌がらせにしかうつらない。
「女性=弱者・男性=強者」というステレオタイプに完全にとらわれているからそのようにしかうつらないのでしょう。
きちんと当会サイトを調べれば当会は過去に乗車活動中の私達に対して、「殺すぞ」などと言ってきたパンチパーマの怖い男性に対しても「やれるものならやってみろ!」と真っ向から返したこともある、ということが分かるはずですが・・・
こういうところにも、ご意見投稿する前によく確かめもせず、うわべだけを見て思いこみと決めつけで判断している投稿者の姿勢が良く表れています。
この投稿者こそ当会がどこぞの過激派のような危険な団体だったらこんな投稿は恐らくできないでしょう。
うわべだけ見て、「どうせ弱い者にしかものが言えないクズ男どもの集まりだろう。こいつらだったら俺でも上に立てる!」と思っているから出来るのではないでしょうか。
それより、混雑車輌に痴漢撲滅!監視中!というハチマキでもまいて乗り込んでみては。痴漢も減り、専用車輌も無くなるかもしれない。そんな運動、行動も盛り込んでみてはどうだろう。女性専用車輌反対シャツを着て専用車輌には乗り込むことはできるが、そんな勇気はないというのならばやはりただの弱者いじめだ。
混雑車輌に「痴漢撲滅!監視中!」というハチマキをまいて乗り込んだところでそれは「女性専用車両=痴漢対策」という、鉄道会社のウソに騙されているだけです。
もちろんそんなことをしたところで痴漢が減るわけでもなければ、女性専用車両がなくなるわけでもありません。
そもそも女性専用車両は痴漢対策ではありませんから、仮に痴漢を撲滅したとしても女性専用車両が無くなるわけはないのです。
(痴漢がなくなったからといって「女性専用車両限定広告」で割のよい金儲けが出来る「美味しい広告料収入源としての女性専用車両」を鉄道事業者が手放そうとするのかどうか、このページをお読みの皆様には良く考えていただきたいと思います。)
それを「勇気がないからできないんだろう。やっぱり弱者いじめだ」などと本気で言っているのなら、これはもう「認知が歪んでいる」と言わざるを得ません。
女には行動にうつせるが男には何も言えないクズだろう。
このような暴言はネットではありがちかもしれませんが、人をクズ呼ばわりする投稿が冷静・客観的考察の結果とは到底思えません。
単に「気に入らない」という感情をぶつけてきているだけではないでしょうか?
自分達は女性の敵ではなく、味方であると。女性専用車輌をつくるきっかけとなった痴漢の敵であると。
女性達の賛同も得られ、感謝もされる。どんなにここで自分達の意味を語っても、きれいごとなどいくらでも言えるのだから。信用を得るためには、信用をえられるに値する行動をとることだ。
随分と上から目線ですが、まず女性専用車両を作るきっかけになったのは痴漢ではありません。
先にも触れた通り、女性層からの支持拡大を狙って「痴漢対策」を口実に鉄道会社に圧力をかけた政治家達がそもそもの原因です。
そして、女性専用車両を絶対的に推してくるようなタイプの賛成派は(意識しているか否かに関わらず)実は痴漢対策など望んでいません。
自分たちの既得権益を保持・拡大したいだけで痴漢対策は建前です。
痴漢の減らない女性専用車両に大賛成しておきながら、防犯カメラなど痴漢が減る他の施策を提案すると、何とかしてそれを潰しに来るような「女性専用車両至上主義者」に「当会は女性の敵ではなく、味方である。女性専用車輌をつくるきっかけとなった痴漢の敵である」などと主張したところで笑(嗤)われるのがオチでしょう。
そういう主張をすること自体、「何も分かってない」ということですから。