2011年10月 関西本部:神戸市営地下鉄 非協力乗車会の報告

実施区間:三宮~西神中央~新長田~三宮・花時計前

「反対する会」関西本部では、2011年10月23日に、神戸市営地下鉄で非協力乗車会を行いました。
以下、その報告です。

10・23 関西本部
神戸市営地下鉄 非協力乗車会の報告

今年(2011年)はJR西日本が女性専用車両を全日・終日に拡大した年ということもあり、関西の専用車事情はJR西日本ばかりが取沙汰されるが、全日・終日を2002年から実施している鉄道事業者がある。

それが今回乗車する神戸市交通局の地下鉄、いわゆる神戸市営地下鉄である。

当会は2011年10月23日(日曜日)、神戸市営地下鉄での非協力乗車会を実施した。

神戸市営地下鉄の特徴として、「女性専用車両乗車位置(前から○両目)」という表示がある(写真1)。

これは「ここは女性専用車両乗車位置です」という意味ではなく、「どこまで行けば専用車がある」ということを示すためにホームに下りた場所の床に貼ってある案内である。

そして車体に貼ってある専用車表示は、珍しい楕円形となっている(写真2)。

同じく全日・終日専用車を行っているJR西日本は実施時間帯表記を省略しているが、こちらは「毎日:始発から終発まで」という表記付き。

また「車椅子ご利用のお客様、目の不自由なお客様は、男性お一人でもご乗車いただけます」という表記も付いている。このシールは車両の戸袋部分,扉の窓,そして扉間の3枚ある窓のうちの2枚に貼ってあるのでかなりにぎにぎしい。

専用車シールが貼っていない窓にも広告や優先座席のシール(それもかなり大きい)が貼ってあるので、結局全ての窓にシールが貼られていることになる(写真3)。

ちなみに神戸市営地下鉄西神・山手線の専用車(6両編成中西神中央方から4両目)は弱冷車となっている。そして隣の車両(3両目)は「専用車でない弱冷車」で、JRには1編成に弱冷車が2両といったケースもあるがJR以外の事業者では珍しい。

三宮~西神中央(西神・山手線)

三宮から神戸市営地下鉄西神・山手線の西神中央行(12:28発)に乗車。

神戸一の繁華街三宮だけあって、各乗車位置には数人ずつが並んでいた。

座席がほぼ埋まった状態で三宮を出発すると、ここからはほとんど降りていくだけの動きになる。我々以外に男性客はいなかった。

西神中央に近付いた頃には列車全体がガラガラになり、1両に数人程度の状態となった。

12:59に西神中央到着後、メンバーがまだ車内に残っていて乗務員(乗ってきた列車の車掌?)に声掛けをされた。

終点で降りることが明らかな乗客に声掛けをするというのもおかしいから、おそらく「これから折り返しとなる列車に乗る人」と勘違いされたのだろう。

西神中央~新長田(西神・山手線)

乗車した列車の折り返しが発車するのを見送り、西神中央発13:23の谷上行に乗車する。

折り返しとなる列車が到着すると、それが再び発車するまで10分ほどの時間がある。

発車を待っているとやはり(それまで乗務していた)乗務員が前を通ったが、その時は声を掛けられなかった。

しかしその後、今度は(これから乗務する)乗務員が声掛けを行ってきた。どうやら声掛けについては「必ずする」というわけではなく、個人の裁量に任されているようだ。

今回も我々が協力しない旨を告げるとすぐに列車前方に歩いて行った。13:42新長田着。 名谷からは買物客・行楽客の他に制服姿の高校生も多数乗り込んできた。

おそらく模擬試験か学校行事でもあったのだろう。名谷を過ぎた頃には立客も多数出てきてかなり混雑してきた。ただ専用車にいる男性は我々だけのようだった。

新長田~花時計前(海岸線)

新長田からは海岸線新長田発14:00の列車に乗り換える。

海岸線の女性専用車両表示も西神・山手線と同じものが使われている。

新長田は海岸線の始発駅なので列車の折り返しには時間があるのだが、折り返しの為に最後尾から先頭(海岸線の専用車は三宮・花時計前方の先頭。

なお同線には弱冷車の設定は無い)にやって来た乗務員が「ここは女性専用車両なので…」と声掛けをしてきた。

ここでもメンバーが「こんな男性差別に協力するつもりはありません」「男性イコール痴漢じゃありません」と応酬するとそそくさと運転室に入っていった。

そしてこの時、我々の向かいに詰襟の男子高校生(中学生?)が座っていたのだが、この遣り取りを見て他の車両に移ってしまった。彼がもし海岸線を日常的に利用しているのならばそこが専用車であることは知っているはずだから、「最初から専用車を敬遠する」か「専用車の任意性をわかって乗車する」かのどちらかのはず。

おそらく模試か何かで今回たまたまこの路線を利用しただけだったのだろう。

 海岸線は都市部の地下鉄としては存続が危ぶまれている路線だが、この日は休日とあってか座席はほぼ全てが埋まっていた。

しかしながら専用車は男性が利用を敬遠する分他の車両より空席が目立っていた。

そして14:14に三宮・花時計前到着後、折り返し新長田行となる列車の乗客数を見てみたら、新長田寄りの車両からそれぞれ6人・20人・7人・3人(専用車)しかいなかった。どうしてこんな路線にまで専用車が導入されているのだろうかと思う。
  三宮・花時計前の改札口では、専用車案内のポスターが柱に貼ってあった(写真4)。

どうやら内容は専用車導入時からそのままのようで、掲載している車体の専用車表示のデザインも導入当初の四角い形状のままになっている。

そしてそのポスターの上部には「快適な車内環境を目指して―『女性専用車両』のご案内 当分の間実施します」とあるのだが、「快適な車内環境」もさることながら、2002年12月から開始して「当分の間」はいつまで続くというのだろうか。

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