2021年11月 北海道:札幌市営地下鉄南北線 任意確認(非協力)乗車会

2021年11月1日の朝に札幌市営地下鉄南北線で乗車会を行いました。

乗務員等からの声かけはありませんでしたが、途中の車内で会員に声をかけてきた乗客がいました。

今回は乗車会のあと交通局を直接訪問し、そちらでも抗議を行ってきました。

以下その報告です。


駅員や乗務員からの声かけはなかったが…

さっぽろ駅からスタート(さっぽろ~麻生)

今回は地下鉄さっぽろ駅で待ち合わせ。

3名の会員が集まり、まずはそこから南北線麻生(あさぶ)方面の列車の安心車両(女性専用車両)に乗車することにした。

札幌では他の地域と違い「女性と子どもの安心車両」などという名前がついている。

恐らく「専用」という言葉を避けたのだろうが、これはこれで「男性を排除すれば安心」と言っているようなもので、(多くの犯罪者などではない)男性客に対して失礼な名称である。

むしろ、2018年に発生した東海道新幹線無差別殺傷事件のように一部の男性が凶悪犯に立ち向かって、女性など他の乗客を守ったりすることもあるのに、である。

到着した7:30発、麻生行きの車内は座席がほぼ埋まる程度でそれほど混んでおらず、またどこから乗車したのか、私達以外に男性客が一人すでに乗っていた。

札幌の都心部から離れて行く方向になるので、一駅過ぎるごとに乗客が減っていき、終点の麻生につくころにはガラガラに。

特に何事もなく、麻生には7:39頃到着した。

当日の麻生駅ホームの様子

麻生~真駒内

麻生で一旦改札を出て切符を買い直したあと、折り返し麻生7:50発 真駒内行きに乗車した。

車内は始発駅のためか、座席が埋まって立ち客が若干いる程度。

市交通局のサイトには安心車両について「男性の任意のご協力によるもので、男性が乗車していても個別の声掛けはない」と記されてはいる。

女性と子どもの安心車両

しかし実際には、たまにではあるものの乗務員や他の乗客から個別の声かけ、ひどい場合には乗車自体を妨害されることも未だにある。

乗車してしばらくすると、折り返しのため運転士が車内を歩いて運転席に向かい、その際私達の目の前を通りすぎたが、今回は素通りしただけで声かけはして来なかった。

今度は都心に向かっていくことになるので一駅ごとに乗客が増え、さっぽろ駅に着くころにはそこそこの乗車率になっていた。

さっぽろ駅には8:00頃到着。ここで一旦下車した。

この時間帯、さっぽろ駅ホームの安心車両位置によく駅員が立っているのだが、この日はたまたまだったのか、そこに駅員はいなかった。

少し離れた場所にいたようだ。

当日のさっぽろ駅ホームの様子
列車が着くと多数の乗客が降りていく

女性客が会員の肩を叩いて声掛け

ホームに立っていると、後続の真駒内行が到着し、女性客に交じってホ―ムに並んでいた男性客2人(やや高齢の会社員風の人と若い男性)がそのまま乗車して行った。

私達はさらにそのもう一本後の8:11発真駒内行きに乗車した。

車内はそこそこ混んでいたが、次の大通駅で多数の乗客が下車。

安心車両は空いたが、隣の車両はまだ混んでいる。

大通を出たあたりで会員Bの隣に座っていた女性客がBの肩を叩いて、車内の安心車両ステッカーを指さしてきた。

その場ではあえて無視したが、こういう乗客が出てくるのはやはり車内の専用車両(安心車両)の「健常者の成人男性は乗車してはならない」と勘違いさせるような表示が原因ではなかろうか。

女性と子どもの安心車両の案内表示
「男性は乗車禁止」だとは言っていないが、そう勘違させてしまう案内である

この表示を見て、安心車両が男性の任意協力であって、実は誰でも乗車して構わない(男性を男性であるだけで排除できない)と思う人がどれだけいるだろうか?恐らく皆無だろう。

よく注意して見なければ分からないが、この車両には「以下の方が乗車いただけます」と言っているだけで「それ以外の方は乗車いただけません」とは言っていない。

「それ以外の方」については「触れていないだけ」である。

実際、本当に男性の乗車を禁止したら憲法云々の問題になりかねない。

だからこそ、こういう案内をして男性客が「男性は乗車禁止」と勘違いして自発的に乗らないように仕向け、これを「男性が自分の意思でご協力くださったので問題ありません」と片づけているのである。

すすきの、中島公園と過ぎ、幌平橋あたりから空席が目立つようになってきた。

そして平岸を出ると、そこからは地上に上がり終点の真駒内まで高架線を走る。

地上の高架線といってもスノーシェルターに覆われているので、実質建物の中を窓に沿って走っているようなもの。

札幌市営地下鉄南北線のスノーシェルター

寒冷地なので冬に線路に雪が積もったり凍結したりしないよう、保護しているのだ。

そのまま、スノーシェルターの中を南平岸、澄川、自衛隊前と過ぎ、終点の真駒内につくころには車内はガラガラになっていた。

真駒内到着後は麻生行きとして折り返すが、あえてすぐに降りずに車内に残っていたところ、運転席から運転士が出てきた。

私達に声をかけてくるかどうか見ていたが、声はかけてこなかった。

私達もここで下車。

真駒内~さっぽろ

真駒内から折り返し、8:36発の麻生行きに乗車した。

真駒内駅停車中
車内もホ―ムも人気(ひとけ)がなくガラガラ

停車中に運転士の肉声による「安心車両の案内アナウンス」が流れた。

先ほど私達が安心車両に乗車しているのを見たからだろうか?

発車時刻まで待ったがあまり人が乗ってこず、ガラガラのまま真駒内を発車した。

自衛隊前、澄川、南平岸と過ぎていくうちに少しずつ乗客が増えて、平岸あたりからは立ち客が出はじめた。

大通で乗客の多くが入れ替わり、男性が一人乗車してきた。

そして8:54にさっぽろ駅に到着。乗車会はここで終わりにした。

この後、東西線で大谷地にある札幌市交通局の本局に行き、3人で担当者に抗議してきた。

(午前9時で「安心車両」は終了なので、東西線は任意確認乗車ではなく、単なる移動)

この続き(交通局訪問)については こちら をご参照いただきたい。

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