2010年12月 関西本部:大阪梅田での街宣活動の報告

当会関西本部では去る12月19日、大阪・梅田の阪急百貨店前におきまして、街頭宣伝活動を行いました。

以下、参加メンバーからの報告です。


12・19 関西本部 大阪・梅田街頭宣伝活動の報告

去る11月17日、JR西日本が痴漢対策とは思えない、女性専用車の土休日も含めた完全終日化を発表し、当会関西本部では11月26日実施の非協力乗車会を急遽、他社からJR西日本線での実施に切り替えたことは、11月の活動報告で述べた通りだが、それだけではなく、街頭宣伝活動についても今後、より力を入れていく必要があるだろうということで、まずは12月19日に、JR大阪駅近くの阪急百貨店前で街頭宣伝活動も実施した。

当会の関東本部(東京)では、東京周辺や横浜・大宮など、これまでいろいろな場所で街宣を行ってきた。

また、当会だけでなく、関連団体である「差別ネットワーク」などの活動も含めると、かなりの頻度で街宣活動や乗車会等が行われ、徐々に当会や専用車反対運動の知名度も上がりつつあるようだ。

一方、関西本部(大阪)では、これまで街宣はほとんど神戸・元町で行ってきた。

当会の活動を関西でも、もっと広く知っていただき、また世の中では表向き「痴漢対策」で通っている女性専用車の不当性もより広く訴えかけていく必要があるだろうということで、今回の街宣は、神戸を離れ、大阪・梅田での実施とした。

当日の大阪は穏やかに晴れていたが、時期的なこともあり、やはり少々寒く感じた。

師走の街を行く人々の動きも何か慌しそうだ。

しかし、私達は世間の人々が知らされていない女性専用車の真実を少しでも広く世間に知らしめるべく、演説を開始した。

横断幕・ノボリを持ち、拡声器で演説する当会メンバー。
写真には写っていないが、この他、通行人へのチラシ配布を行うメンバーもいた。

現在も、世間の人々の多くは、女性専用車が痴漢対策であると何の疑いもなく信じていると思われる。
またそこから、「反対する者は痴漢被害者のことを考えていない」とか、ひどいのになると、「痴漢がしたいから専用車に反対するのだろう」などと考える者もいるようだが、こういう考え方が出てくること自体、世間が本当のことを知らされていないということの表れでもある。

一応、念のために述べておくと、当会は痴漢対策に反対しているのではない。

痴漢対策と言いつつ、実際には痴漢件数が減らない(※1)上に、性別という生まれ持った属性で乗客に不公平を生じさせ(公共交通機関は「同じ運賃を支払えば誰でも公平に利用できる」というのが大原則)、さらに一部の政治家・政党などによって政治目的に利用されている女性専用車両に反対しているのである。

痴漢対策なら女性専用車ではなく、JR埼京線で実際に導入され、あの痴漢で悪名高い埼京線の痴漢件数を半減させた車内監視カメラこそ推進するべきで、痴漢件数が減らない上に、問題だらけの女性専用車は廃止するべきである。

現状、女性専用車は痴漢対策を建前にした「単なる総合女性優遇サービス」であると言ってよい。

私たちが痴漢対策に反対しているのなら「車内監視カメラを推進するべき」などとは言わない。

また、女性専用車があっても痴漢件数が減っていない(※1)のだから、非女性専用車両で痴漢はやりたい放題やっていると思われる。

よって、痴漢がしたいのなら女性専用車に反対する必要はない。

したがって、「痴漢がしたいから女性専用車に反対するのだろう」という考え方も、これまた大間違いである。

私達は、痴漢対策とは思えない女性専用車の完全終日化を発表したJR西日本のことや某政党がらみで女性専用車を導入し、さらにその後、やはり某政党がらみで御堂筋線の女性専用車を終日化した大阪市営地下鉄のこと(※2)など、演説でいろいろなことを述べていった。

立ち止まって私たちの演説を聞いて下さった人もいたが、やはり寒かったせいか、神戸で実施した時に比べると素通りしていく人が多かったように思う。

しかしながら、これまで当会の街宣を、毎回見に来てくださっていた支持者の方が、今回もまた見に来てくださっているのが確認できた。(来てくださった方、いつもありがとうございます。)

※1・・・JR中央線=導入前の’04年は188件 導入後の’05年には217件
京王線=朝・夕ラッシュ時導入前の’04年は121件 朝・夕ラッシュ時導入後の’05年には146件(2006.8.8 朝日新聞より)など、女性専用車両で痴漢が減らないという資料は他にも多数。そのため、この頃では多くの鉄道事業者が、自社路線での痴漢件数を「痴漢被害のデータはない」とウソをつくなどして隠蔽している。

※2・・・大阪市営地下鉄については、公明党が市議会で女性専用車両を導入するよう交通局長に詰め寄って朝ラッシュ時の御堂筋線に導入させ、さらにその後、やはり公明党が終日化を要求し、実際に終日化されたという経緯がある。なお、JR西日本については、公明党がらみではないと思われる。

今回、約2時間にわたって、メンバーが交代で演説を行った。
やがて終了予定時刻の午後5時近くなってきたので、各自で後片付けを行い、解散した。

そしてこの後、一部のメンバーで近くの居酒屋に入り、2次会を行った。

先にも述べた通り、関西ではJR西日本が春からの女性専用車の終日化を発表したが、本気で痴漢対策をしたいのなら、監視カメラを導入すれば良いはずであり、どのような時間帯にどのような割合で痴漢が発生していようと、女性専用車を導入・拡大する必要はないのだ。

そもそも、「ラッシュ時も閑散時も、一日中ほぼ同じ割合で痴漢が発生している」というJR西日本の発表自体、信憑性は非常に怪しい。

大体、女性専用車自体、公共交通機関において、「本来はやるべきではないこと」であり、導入当初はそれを、「痴漢被害が深刻で、他に有効な方法がないから」と言って、「同じ運賃を払えば誰でも公平に利用できる」という公共交通の大原則に反して導入したものである。

しかし、代替案である監視カメラの有効性が世間に知れ出したにもかかわらず、JR西日本は「監視カメラは効果がはっきりしない」などと言って導入しようとせず、さらに女性専用車を拡大する方向に出てきた。これは明らかにおかしい。

当会関西本部では、大阪・神戸・京都をはじめ、近畿地区の新規入会者を募集している。(もちろんそれ以外の地区の方も大歓迎である)

当会の活動は、少しでも多くの人が参加することが重要な鍵になってくるのだが、普段から女性専用車に疑問を感じておられる方、こうした鉄道事業者の態度を改めさせるべく、私達に協力していただけないだろうか?

我こそは、と思う方は是非、入会申し込みフォームより入会申し込みをしてほしい。
一人ひとりの力は小さくても、集まることによって大きくなって行くものだから・・・

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