2008年9月 札幌市交通局への意見書提出について

当会では、今年の8月18日から、9月12日までの期間、女性専用車両を試験導入している札幌市営地下鉄に対し、以下の内容で書留郵便にて意見書を送付いたしました。

拝啓

皆様方におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて8月18日より、貴局南北線において、女性専用車両の試験導入が行われておりますが、貴局は公明党の支持集め・実績作りの道具として政治目的に利用されている女性専用車両を、このまま本格導入されるおつもりなのでしょうか?

貴局では過去に一度、女性専用車導入の是非に関するアンケートを取って、「反対多数のため導入しない」としておきながら、昨年、東豊線で起きた、痴漢とはまったく関係のない、男女問わず誰でも被害者・加害者になりうる(つまり、女性専用車では全く防げない)刃物による傷害事件を理由に、公明党が市長に女性専用車導入の要望書を手渡したことから、再度アンケートを取り、今回の試験導入に至るなど、貴局が「理由は何でも良いから、とにかく女性専用車両を導入させたい公明党」の圧力に屈して、女性専用車を本格導入させようとしているのは傍目にも明白であります。

また、貴局では、試験導入期間中に利用者アンケートを取るとのことですが、既に導入した他の鉄道事業者では、(男女問わず)女性専用車両に賛成しそうな人に重点的にアンケート用紙を配布するなどして、最初から「賛成圧倒的多数」の結果が出るようなやり方でアンケートを取ったり、あるいは結果が賛成多数と言えなくても、強引に女性専用車の導入・拡大に踏み切ったりした事例が見られます。

貴局におかれましては、そのようなことは一切なさらないよう、お願い申しあげます。

たとえ防犯対策であったとしても、貴局のような公共交通機関が、女性専用車両のような差別的なものを導入することは決して許されるべきことではありませんが、実際には「公明党の支持集め・実績作りのための道具」になっている女性専用車両を、貴局が公明党の圧力に屈して本格導入するようなことがあれば、これはまさに「言語道断」であると言わざるを得ません。

「公共交通機関は、誰にでも等しく利用できるようにするのが本来である」という原則に立ち返り、公明党のこのような要求には応じないよう、強くお願い申し上げます。

敬具

平成20年9月1日 

「女性専用車両に反対する会」

(当会理事名)

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