2018年10月 関西本部:JR京都線 非協力乗車会の報告

2018年10月13日に、当会関西本部では、JR京都線にて非協力乗車会を行いました。

今回は、最初のJR大阪駅停車中に、女性客が次々声をかけてきて、やや荒れた展開になりました。

以下、その報告です。


大阪駅で女性客が次々声掛け

会員が駅員に任意確認

夕暮れの大阪駅で

今回は大阪駅17:40発、京都行普通に乗車して京都まで行き、帰りも京都駅から大阪駅までJR京都線に乗車するルートとした。

一本前の列車が発車した後、私達は女性専用車乗車位置に男性6人で並んだ。

すぐ近くに拡声器を持った警備員がいたが、私達の姿を見ても何も言ってこず。

並んでいたほかの女性客も、その時は何も言ってこなかった。

当日の大阪駅の様子
専用車位置に立つ警備員

やがて列車が入線。

ドアが開いて私達も乗車し、一斉に座席に着席したところ、すぐ近くにいた女性客が驚いた様子で声をかけてきた。

女性客A:女性専用車・・・

会員1:男性も乗れますので・・・

ここで車内アナウンスが入り、快速電車待ち合わせのため、数分ほど停まるとのこと。

大阪駅では、東海道線(JR京都線・神戸線)の普通列車は大抵、数分ほど停車時間がある。

さらに車掌の肉声で、「この電車の前から3両目、車内に女性専用車の表示がある車両は終日女性専用車になりますので、ご理解とご協力を・・・」と、車内アナウンス。

いつも言っている通り、女性専用車という名前になっているだけで、実際は任意協力でしかない(そして、任意協力だからこそ、「公共の場における差別ではない」としてまかり通っている)わけだから、こうしたアナウンスを流すこと自体、誤解のもとである。

大阪駅停車中の車内。それほど混んではいない。

先ほど話しかけてきた女性客Aも明らかに、女性専用車が任意だと知らない人間だったようで、その後も納得がいかなかったらしく、会員に次々と異議を唱えていたが、「女性専用車」という表示を鵜呑みにしている人間と、私達のように普段から女性専用車問題に取り組んでいる人間とでは話がかみ合うはずもなく、停車中の電車の中で「男性も乗れる・乗れない」で、話は平行線。

そこへたまたま、JRの職員がホームを通りかかったので、当会会員が「そんなに言うなら、駅員に男性も乗れるかどうか確認しましょうか?」と言い、駅員を呼び止めようとしたら、先に女性客Aが駅員を呼び止めた。

女性客A:駅員さーん。男性乗れんの?

駅員:そうですね。基本的にはご遠慮いただいているんですが・・・

女性客A:何でなん?

会員2:(駅員に)任意のご協力ですよね? 強制ではないですよね?

駅員:そうですね。法律な強制力はないですね・・・

会員2:じゃ、乗っていいですよね? (私達は)男性差別に反対なので乗ってます。

女性客A:そうなん・・・?

会員1:そうです。

女性客A:なるほど・・・(と言いつつも、まだ納得していない様子)

・・・すると、横で私達のやり取りを聞いていた女性客Bが話しかけてきた。

女性客B:皆さん、ご一緒にそういう姿勢で乗ってらっしゃるんですか?

会員一同:そうです。

女性客A:(女性客Bに)そうらしいんで、もう言っても、無駄ですから・・・

会員2:そんなに排除したいですか?

女性客A:いいえ、でもその考え方って変わっていると思います。

会員2:変わっているかもしれないですが、あるんですよ。

女性客A:いいんちゃう? 法律でええんやったら・・・

会員2:だから乗ってます・・・

女性客A:他も空いてるやん

会員2:他も空いてますが、他に乗ったら男性差別を容認していることになります。

女性客A:女性差別は?

会員2:うち(当会)は女性差別は容認していませんから。

女性客A:どういうこと?

今の女性専用車は、「乗客の無知」・「世間の無知」によって成り立っている代物であると言っても良いだろう。

女性客Aも、駅員が「任意で、法的強制力がない」ことを認めたのを見て、さすがにトーンダウンしてきた。

以前なら、ここで駅員が応援の駅員を呼んで車内に乗り込み、私達を何とかして降ろそうと、電車を発車させないようにしてひたすら粘ったりして大混乱・・・という展開になっていたであろうが、やはり4年前の御幣島の一件(非協力乗車していた私達を、駅員多数で何が何でも降ろそうとして、20分近くも電車を止めた挙句、当会メンバーの腕を引っ張るなど有形力を行使し、駅員らが暴行の容疑で書類送検された)以来、JR西日本も対応が変わってきたのは、これまで何度も言っている通り。

会員2:こういう車両があること自体、男性差別だと思いますし、それを認めたくないから、他が空いていても敢えて乗っているんです。

女性客A:あ、それで皆でわざわざ乗ってる?そういう・・・集団?

会員1・2:そうです。

このあたりから、女性客Aの表情が、警戒したような表情から、私達に対して興味津々の表情に変わってくる。

女性客A:わざわざ?

会員2:はい。わざわざ待ち合わせて、仕事も早めに切り上げて、ここに来たんです。

女性客A:ここに・・・全員で? いや、いいです、いいです、分かりましたから。(どうやら、私達の目的が分かって、警戒心が解けてきたようである。)

結局、その女性客Aとはその後、私達が、当会のことをいろいろと説明し、女性客Aが興味津々で私達の話を聞くという展開になった。

やはり、鉄道会社が当たり前のように出している「女性専用車」という表記がすでに誤解のもとであり、この女性客Aも、その表示のせいで誤解をしていたのである。

結果的に誤解が解けて良かったものの、当会や差別ネットワークの乗車会では、過去に手を出してきた女性客を警察に突き出したりするなどの事例も発生しており、やはり鉄道会社のウソは問題である。

このように、女性客Aとは丸く収まったのだが、会員1・2が女性客Aと話をしているところへ、今度は、あとから乗車してきた女性客Cがやってきて、つり革を持って立っていた会員3の体をポンポンと叩いて(本当はこれだけで問題)手で×印を作るので、会員3が一言「わかってます」と返すと、そこからまたまた口論に。

そこで会員2が、女性客Cに「(女性専用と書いてあっても)任意です」と言ったものの、何度言っても、車内のステッカーをひたすら指さし、「女性専用、女性専用」と繰り返すのみ。

仕方ないので会員2が再び、ホームにいた先ほどの駅員に任意かどうか確認。

女性客Cは納得いかなさそうに、渋々引き下がった。

大阪駅停車中のわずか数分間で、これだけのことがあったわけだが、やはりまだまだ「女性専用車が任意協力でしかない」ということを知らない乗客も少なくないようだ。

今年2月の関東の差別ネットワークの乗車会でのトラブルが、マスコミ各社によって大きく取り上げられ、(取り上げ方に問題はあるものの)そのおかげで、「女性専用車は任意協力でしかない」ことは広く知れ渡ったわけだが、やはり女性専用車問題に深い関心を持って見ている人以外は、深く気に留めないし、また時間が経つと世間からはすぐに忘れ去られてしまうというのもあるので、やはりこうして定期的に乗車活動を継続して行うことは、必要なのである。

大阪~京都(往路)

さて、序盤から大荒れの展開になったが、発車時刻になり、列車は大阪駅を発車。

女性客Aとは引き続き、当会の発足やその他、活動についていろいろと会話し、次の新大阪駅到着直前に、女性客Aが「私、ここで降りますんで、座って下さい」と、つり革を持って立っていた会員3に声をかけ、最後は「頑張ってください」と言い残して降りていった。

その後は特に何事もなく、一駅進むごとに少しずつ、乗客が降りて、だんだん車内は空いてきた。

そして列車は高槻駅に到着。

ここでややまとまった乗車があり、車内は再びややにぎやかになったが、その中で男性客が(それぞれ別々に)5人くらい乗車してきた。

そのうち3人は、女性専用のステッカーに気づいたのか、すぐ隣の車両に移動してしまったが、残りの2人が着席したり、窓際に立ったりして、そのまま高槻駅発車後も乗車し続けた。

列車は高槻駅を発車。

ここで、ツイッターを確認したところ、先ほどの女性客C(後から声をかけてきた方の女性客)のものと思われるツイートを発見。

先ほど書いた通り、女性客Aとは最後は和やかムードで終わったが、女性客Cのほうは、どうやら本当に話の通じない人間のようである。

自分から文句をつけに来て、何を被害者ヅラしているのか?

女性客Cのものと思われるツイート

一応、このツイートにも反論しておこう。

>女性が注意を促すたびに、これ任意ですよねと駅員を呼び出す。

JRの職員ですら、「注意」ではなく、「お願い」しかできないのに、何を勘違いされているのでしょうか?

それに、あなたが文句をつけてくるから、こちらも女性専用車は任意協力である(実は専用ではない)ことを説明せざるを得なくなるし、また、説明してもあなたが納得しないから、駅員に確認せざるを得なくなるのです。

>大声で男性差別と議論を吹っ掛ける。

大声は出していませんけど?

それに、先にふっ掛けてきたのはあなたのほうです。(こちらはふっ掛けられたから、男性差別と反論しただけ)

こちらが先にふっ掛けたかのように言わないで下さい。

>緊迫状況

あなたが声をかけてこなければ、私達は黙っておとなしく乗っているだけ。

そういう状況を作りだしているのは、他でもないあなた自身です。

・・・やがて列車は大阪府から京都府に入り、車内はガラガラに。

そして、日が暮れて暗くなった京都府内を走りながら、向日町に到着。

ここからは女子高校生の集団が乗車してきた。

6人でロングシートの座席に座っている私達を見て、何も言っては来なかったが、明らかに私達のことを避けて乗車している。

「女性専用車」と名前はついているが、実際はステッカーの無い車両と変わらない、「ただの一般車両」である。ステッカーの無い車両で私達が同じように座っていたとして、彼女らは同じような態度を取っただろうか?

彼女らも鉄道会社のウソステッカーに騙されているのだ。

女性専用車は、はっきり言って教育上もよろしくない。

そういうと、「痴漢がいるから悪い、仕方がない」などと言いだす無知な賛成派が出てくるが、女性専用車が痴漢対策などと言うのは建前で、実際には女性専用車限定広告による金儲けなど、営利目的であるというのは、いつも言っている通り。

(詳しくは、過去の活動報告を読み返していただきたい)

痴漢対策のように見せかけつつ、実際には営利目的で、このような教育上もよろしくないことをやっているのだから、これは批判されても仕方がないだろう。

それも公共性の高い鉄道事業者がこのようなことをしているのだから、とんでもない話である。

そして18:32頃、列車は終着駅、京都に到着。

私達はここで降りて、夕食を取ることにした。

当日のJR京都駅ホーム

京都で夕食

人でにぎわうJR京都駅の改札を出て、私達はJR京都駅ビル(JR京都伊勢丹)のレストランフロアに向かうことにした。

どこの店に入ろうかとしばらく様子を見て、結局、あるお蕎麦の店に入ることにした。

期間限定メニューで、お蕎麦の定食があるようだったので、それを注文。

そして、6人で先ほどの乗車での出来事やその他いろいろなことについて雑談。話題は尽きない。

期間限定メニュー、美味しくいただきました

乗車活動中はメンバー全員、いつ何があるかわからないので、気を引き締めて乗車しているが、こうして女性専用車を離れると、本当に安堵する。

会話も弾み、食事も美味しく頂ける。

世間(特にネット上)には、私達反対派が変な下心をもって、好んで女性専用車に乗車しているかのようなことを言う(書く)者がいるが、とんでもない。私達だって本当はあまり乗りたくはない。

しかし、だからといって乗らないでいると、任意協力であるにも関わらず、「男性は完全に排除されて当たり前」になってしまう。

そうなるのはもっと嫌だから、鉄道会社のウソを許さないため、敢えて乗車しているのである。

京都で約1時間余り滞在して夕食を済ませた私達は、再びJR京都駅に戻り、そこから乗車会を再開することにした。

JR京都駅改札。ここから再びホームへ・・・

京都~大阪(復路)

私達が京都駅ホームに戻ると、京都始発の19:58発、西明石行普通がホームに停車していた。

京都駅に停車中の西明石行普通

発車時刻までまだ少し時間があるためか、車内はガラガラ。

発車直前になって、少し乗車率が上がってきて、その状態で発車。

帰りは行きと異なり、特に目立った出来事はなかったが、その分、改めて、ちょうど女性専用車の位置に、ピッタリと階段やエスカレーターが来るような駅が非常に多いのが気になった。

他社路線でも偶然、女性専用車の位置に階段やエスカレーターエレベーターが来たりすることはあるが、JR西日本の場合、わざとそうしている可能性が非常に高い。

なぜ、「わざとだと思われるのか」については、過去の活動報告で何度も述べているのでここでは割愛するが、JR西日本は移動に困難の伴う男性の高齢者などよりも、健常者の女性客を優先しているのだ。

それも痴漢対策ではなく、「女性向けサービス」で・・・

また、京都~大阪間は、全区間を通じてそれほど混雑していたわけではないが、やはり女性専用車と両隣の車両の乗車率の差が目についた。

列車が大阪駅の一つ手前、新大阪に到着した際、まとまった乗車があったが、その乗車してくる乗客の中に、多数の男性客が混じっていた。

確認できただけで7~8人くらいはいただろうか?そして、そのうち4人くらいは座席に座った。

新大阪駅は新幹線との接続駅でもあり、他の地域からの乗客も多いと思われることから、「休日や夜間は女性専用車解除」だと思っている可能性もあるが、逆に言えば、女性専用車の毎日・終日実施が当たり前のように行われている関西のほうが異常なのである。

関西以外では、名古屋の地下鉄東山線が市議会公明党のごり押しにより、終日女性専用車を運行しているが、ここでもさすがに土日はやっていない。

もちろん、女性専用車そのものが問題なのであって、「平日の朝だけならいい」というものではないのだが・・・。

よく、「平日の朝限定で、たかが1両女性専用になったからと言って何がそんなに問題なの?」という賛成派がいるが、この言葉を真に受けてはならない。

それは、その賛成派の地域の女性専用車がたまたま平日の朝限定だから、反対派を黙らせる口実としてそれを言っているだけであって、その手の賛成派の多くは女性専用車が終日になったら、今度は当たり前のように、「長い編成の中でたった1両、女性専用車になったからと言って何がそんなに問題なの?」 などと、言いだすのがオチである。

関西では4両中1両、毎日・終日実施の路線(神戸市営地下鉄海岸線)まであるが・・・

時間帯限定であろうと、たった1両であろうと、認めてしまうとそこから、「拡大しろ」という話になるのだ。

だから平日の朝限定であっても、決してそれを認めてしまってはならない。

新大阪駅を出た列車は、淀川を渡り、大阪キタの市街地に入り、20:48に大阪駅に到着。

私達はここで下車して解散した。

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