2016年9月 関東本部:京王線とJR埼京線 任意確認乗車会

当会関東本部では、2016年9月16日に、京王線とJR埼京線で任意確認乗車会を行いました。

これまでは、新宿に集合して調布まで到着した後、それで終わり(またはそのあとJR埼京線へ行く)にしていたのですが、平日の夜で会員各自、仕事の終わる時間帯がそれぞれ異なることや実施区間が比較的短い(新宿~調布)のため、19時から21時頃にかけて、新宿~調布間の乗車会を3回に分けて行いました。

以下、当日の報告です。


女性客が声掛け 任意説明するも納得せず

助役からも声掛け 協力拒否ですぐに退散

新宿~調布(1回目)

今回は、最終的に3回に分けて行いました。

まず、19時に新宿で待ち合わせて、京王線新宿駅ホームへ向かいました。
今回は、新規入会の会員も一人参加しました。

京王新宿駅ホーム

ホームに入線していた列車はすでに乗客で一杯になっていたので見送り、私達はホームの女性専用車両位置に並びました。
しばらくして次の列車がやってきたので、私達はそれに乗車、着席しました。
並んでいたときには特に声掛けはなかったのですが、発車してから近くにいた中年の女性客が声をかけてきました。

仕方がないので、私達から「女性専用車という名前がついているが、名前だけで実際は京王電鉄も男性が乗れると認めている。女性専用は名前だけ」ということを説明しましたが納得せず、逆に「面倒くさい人たちね」などと言ってきました。ハイ、面倒くさいのはおとなしく乗車しているだけの私達にいちいち声をかけてきて、余計な説明をさせる、あ・な・たです(笑)

私達が法に触れるようなことをしない限り、どんな理由だろうと、正当な運賃を支払って、「任意協力」でしかない車両に乗車している私達を強制的に降ろすことは出来ないのですから、声をかけても無駄です。

(鉄道営業法34条2項は、現在の女性専用車両には適用されません)

その女性客は、私達に手を出すなどの行為には及ばなかったため、暴行罪で私人逮捕→警察送りというパターンにはなりませんでしたが、過去の乗車会ではこちらがきちんと説明しているのに納得せず、手で私達を突き飛ばしたりするなどして、警察送りになった女性客が何人かいました。

ネット上では、私達が女性客に嫌がらせをするために乗車し、声をかけられるのを待っているかのような書き込みをする者がいますが、私達はあくまで、女性専用車両を「任意協力」と言いつつ、事実上、半ば強制しているも同然の鉄道事業者に対し、「強制してないから差別ではないというのなら、本当に一切強制せず任意で運行せよ」(=嘘はつくな)という意味で活動している(その結果、駅員・乗務員などによるしつこい声掛けは減ってきた)のであって、女性客を攻撃するのが目的ではありません。

私達の相手は女性客ではなく鉄道事業者です。

ただ、女性客のほうから高圧的な態度でしつこく絡んでこられたり、手を出されたら、こちらとしても不本意ながら対応せざるを得ないということです。

一方、私達が気付かずに乗車していると思って、親切心で声をかけてくる女性客もいるので、私達もそのような女性客には、決して強い態度に出たりはしません。

やがて列車は明大前に到着。ホームに助役が待機していました。そしてその助役に先ほどの女性客が、「男が乗っている」などと告げ口しました。

その助役は「ご協力をお願いできますか」などと私達に言ってきましたが、私達から、「ご協力って何ですか?男に見えるから退散してくれ、ということ?」と返すとすぐに引き下がりました。

もう一度言いますが、私達が法に触れるようなことをしない限り、どんな理由だろうと、正当な運賃を支払って、「任意協力」でしかない車両に乗車している私達を強制的に降ろすことは出来ないのですから、声をかけても無駄です。

明大前を出て調布に到着。

次の予定があるため、すぐに新宿へ戻りました。

新宿~調布(2回目・3回目)

20時過ぎに、新宿で2回目から参加するメンバーたちと合流。

先ほどの1回目の乗車会に参加した新規入会の会員は、2回目から参加のメンバー達に挨拶の後、ここで離脱しました。

今度はホームに並ばずに、すぐに出る特急に立って乗車。

先ほどと異なり、今回は特に声かけはありませんでしたが、明大前ではやはり駅員がこちらを確認していました。

調布に到着後、すぐに新宿に折り返しました。

21時、新宿で3回目から参加の会員と合流。

私達が乗車すると、まず警備員が車掌に報告。

さらに車掌がそれを指令に連絡していました。

京王は、(新宿駅での)直接の声かけこそなくなったものの、相変わらず車掌が指令に連絡し、次の停車駅で駅員を待機させているようです。

そのため、今度は明大前で一旦降り、いわゆる自由が丘作戦(少しでも多く任意周知するための、後続列車乗り換え作戦)をとることにしました。

明大前に駅員が1人待機していましたが、私達が降りて列車が発車すると、その駅員も退散しました。

しばらくして後続の特急が到着。

最後尾の乗務員室付近の扉からこれ見よがしに乗車すると、案の定車掌が乗ってきて声かけしてきました。

しかし、すぐに発車させるように言うと、車掌はすぐに戻りました。

調布到着後、車掌からの声かけや車掌がいちいち連絡していること、そして1回目に中年女性客から声かけがあったことなどについて、事務所で助役を呼んでもらい、抗議(講義)しました。

JR埼京線

新宿へ戻り、武蔵浦和まで埼京線に乗車しました。

新宿始発の埼京線列車に乗車。

私達以外にも男性がいましたが、車掌が何度も女性専用車両の案内放送を繰り返したため、私達以外の何人かの男性が降りてしまいました。

車掌にはその場で「しつこいぞ!」と注意しました。

池袋で一旦降車。

この日は警備員がおり、「女性専用車両にご協力をお願いします・・・」等と、女性専用車両の案内をしていました。

そこで、「『ご協力』というのは、どうすることがご協力なのか?」とその警備員に尋ねると、「女性専用車両なので、男性は乗車をご遠慮していただければ・・・」との答え。

「(女性専用と書いてあっても)男性も乗れるのでしょう?」と突っ込んだら、それについては否定はしませんでしたが、なぜ声掛けするのかと問えば、「JRから声掛けするように頼まれているので」とのこと。

まあ、その警備員からすれば、JRから頼まれている仕事だからやらざるを得ないわけですが、良く考えれば、優先座席も「任意協力」で、その点では、女性専用車両と同じなのに、優先座席に協力するよう警備員が出て声掛けというのは聞いたことがありません。

なぜ女性専用車両だけ、「任意」と言いながら実際には男性を乗せないように警備員まで出すのでしょうか?

(余談ですが、任意確認乗車中に高齢者や障がい者の方が来られたら、私達は席を譲ります。・・・念のため)

「男性が乗車していると女性客から苦情が出る」というのなら、任意協力なのに「女性専用」などというウソの表示や案内をせず、女性客を勘違いさせるのをやめれば良いことです。

それを言うと、鉄道事業者は今度は、「男性が乗車できることを明かしてしまえば、一般男性に交じって痴漢が乗車してしまう」などと言い訳して来ますが、「痴漢対策」などただの建前で、「実際には痴漢対策から大きく外れている」というのは、過去に何度も当サイトで詳しく述べている通りです。

埼京線には、痴漢が6割も減った監視カメラもあるのですから、女性専用車など運行しなくても、カメラで行けば良いでしょう。

まあ、痴漢云々以外(女性専用車限定広告など)で女性専用車両をやっているから廃止出来ないし、広告料収入も得られるから廃止したくないということなのかもしれませんが・・・

また、世の中には、「監視カメラでは痴漢が完全になくなっていない」などと言って、監視カメラの効果をどうしても認めたがらない人もいますが、女性専用車両では痴漢が完全になくなる・なくならない以前に、目に見えて痴漢が減っていません。

導入後、むしろ微増しているケースすらあります。

「痴漢が減らない女性専用車両」「痴漢6割減の監視カメラ」のどちらが有効か、小学生でもわかりますね。

しかし、何が何でも女性専用車を守りたい一部賛成派は、「女性専用車両の中では絶対に痴漢は起きないのだから、100%完璧」などと言って、他の車両で多発している痴漢被害を完全に無視してまで、女性専用車両のほうが有効であると主張します(この時点で、「痴漢被害者のことを慮っている」のではなく、「女性専用車両を保持したいがために痴漢被害者のことを引き合いに出しているだけ」なのが分かります)。

そして、実際に女性専用車両を利用している女性客の多くが、実は「臭いオヤジがいなくていい」・「空いてて快適」などの、痴漢対策とは完全にかけ離れた理由で利用しているというのも、これまで当サイトで述べてきた通りです。

池袋で後続の列車に乗車し、その後赤羽でも一旦降りて、池袋の警備員の対応などについて、詰所で手短に抗議しました。

赤羽で参加メンバーのうち2名が帰宅するため離脱し、残りのメンバーでさらに次の通勤快速に乗って武蔵浦和まで乗車しましたが、特に声かけ等はありませんでした。

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