2023年1月 関東本部:都営大江戸線 任意確認乗車会

2023年1月18日に痴漢対策の名目で女性専用車が導入された都営大江戸線に、当会として導入初期の実態を確認すべく、1月18日とその2日後の1月20日に任意確認乗車を行いました。

ここでは1月18日の乗車会の様子を報告します。

当日は光が丘から大門方面(内回り)に向けて乗車するグループと都庁前から両国方面(外回り)に向けて乗車するグループに分かれて乗車を行いました。

以下、両グループからの報告を掲載します。


光が丘から大門方面に乗車したグループからの報告

光が丘~都庁前

光が丘ではスーツを着た都営の職員らしき人が女性専用車の前に3人と、警備員が1人立っていました。

警備員は何も言わず、スーツを着た都営の職員らしき人が「次の電車は女性専用車です。ご協力をお願いします。」と言ってはいましたが、しつこいと感じるほどではなく、事前に会員が都営に確認して聞いていた通り、個別の声かけは一切なし。これは良いことです。

光が丘だけでなく、他の駅でも乗降客数が多い駅にはスーツを着た都営の職員らしき人がいましたし、全ての駅で女性専用車の前に警備員がいたと思います。

ですが、事前に都営に確認した通り、全ての駅で個別の声かけは皆無でした。(全体への声かけはあり)

当日の光が丘駅ホームの様子
7:15発に乗車(光が丘)

定刻通り7:15に光が丘を発車。

実際に発車した時点で通勤ラッシュにはまだ早い時間なこともあり、車内は空いていましたが、男性の乗車も3割程度はあるように見受けられました。

この男性の乗車割合の傾向は乗車した全ての便、全ての区間を通して同様でした。

このような光景が各駅でつづき、やがて練馬に到着。

我々は練馬で乗客流動や係員の対応を確認するために予定していた通り一旦降車しました。

我々が乗っていた列車には男性も含め、たくさんの乗客が乗っていきましたが、ここで女性専用車とその両隣の車両で混雑差が見受けられました。

係員の対応としては練馬でも都営の職員らしき人が全体への声かけをしていましたが、個別の声かけは一切なく、そのおかげか混雑差があっても女性専用車にも多数の男性客が乗っていました。

少々待って、我々は次の練馬7:26発の便に乗りました。

この便も練馬を発車した時点で混雑差ができ、女性専用車は乗車口側から反対側のドアまで見通せるほど空いているのに両隣の車両はもうぎゅうぎゅうでした。

この状態で都庁前まで行きました。

女性専用車の乗車率(練馬)
女性専用車の隣の車両(練馬)

都庁前~

列車は都庁前に到着。

都庁前では多数の乗客が降りて行きましたが、それでもまだ混雑差がありました。

都庁前でも一旦降車して後続便に乗り直す予定です。

そして、都庁前でも新しく配置された女性専用車担当の警備員とスーツを着た都営の職員らしき人がおり、やはり女性専用車に乗ろうとする男性への個別に声かけはせず、全体に女性専用車の案内をしていました。

7:47発に乗車(都庁前)

続いて都庁前7:47発の後続便ですが、こちらでも多数の乗客が降りてもまだ混雑差がありました。

我々は空いている女性専用車に乗車しましたが、乗車時にも声かけなど特に何かされることもありませんでした。

そして列車は次の駅の新宿に到着。

連続ですが、新宿でも一旦降車して後続便に乗る予定です。

これは1度の任意確認乗車で複数の便の様子を確認するためやホーム上の係員が列車の待ち時間に乗客に不適切な行為をしていないか確認するためです。

新宿では我々と共に8割方の乗客が降りました。

そして7:54発の便が到着すると、やはり大方の乗客が新宿で降車し、入れ替わりに我々は乗車しました。

この時間の間も警備員やスーツを着た都営の職員らしき人からの個別の声かけはありませんでした。(全体への声かけはあり)

男性も含め、乗ってくる人もそれなりにいました。

そして列車は発車し、代々木、国立競技場、青山一丁目では乗降客が少なく、六本木でやや纏まった降車があり(乗車客はほぼ皆無)、六本木を過ぎると女性専用車の車内は座席がちょうど埋まるくらいの空き具合になりました。

隣の車両の空き具合を確認すると座席が埋まっている上に立ち客がチラホラいる状態でした。

我々は引き続き大門・門前仲町方面へ向かいました。

大門、月島、門前仲町、清澄白河の駅でそれぞれ降車して後続便に乗り継ぎました。

この区間はほとんど乗降客がいませんでした。(ずっとガラガラ)

月島

また、この区間の各駅の女性専用車の前に立っている警備員や主要駅にいるスーツを着た都営の職員らしき人から個別の声かけは一切なかったです。

清澄白河から先も都庁前方面に乗車していきましたが、先の区間ではずっとガラガラで乗客流動の確認ができないため、途中下車はせずに都庁前まで行って、乗車会を終了しました。

やはり清澄白河から先、都庁前までの区間でも各駅の女性専用車の前にいる警備員や主要駅にいるスーツを着た都営の職員らしき人は全体への声かけはしても個別の声かけはしてこなかったし、そのおかげなのか、最後まで男性客が女性専用車に多数乗っていることを確認できました。

もっとも、現行法では男女差別が禁止されているため、公共交通機関において男性客を属性によって排除することは出来ないのですが・・・。

都庁前から両国方面に乗車したグループからの報告

私のチームは都庁前から外回り光が丘行きに乗車し、都庁前まで乗車しました。

都庁前発は7:19発からが女性専用車の対象。

7:15頃にホームへ向かうと、初日ということもあり複数の職員と警備員が待機していました。

7:19発の飯田橋・両国方面行きが入線し、我々は乗車しました。

以前とは違い、特に個別に声かけされるようなこともなく、他の男性も何人か乗車し、着席しました。

しかし、あまりにもしつこい案内放送や自動放送のせいで、せっかく着席したにも関わらず、わざわざ席を立って移動しようとする男性がいたため、そんな必要はなく誰でも乗れる車両であることを教えてあげました。

途中、春日と上野御徒町で一旦降車し、後続の電車に乗りましたが、いずれも駅員(職員)や警備員、女性客などからの声かけもなく、そこそこ男性らしき人の乗車が見られました。

数年前のような個別の声かけはなくなり、そこそこ男性らしき人の乗車が見られたのは良いことですが、日本人(特に男性)の特質を考えると、日が経つにつれて結局は男性の乗車がなくなっていくのではないかという懸念はあります。

以下の動画は当日の都庁前7:19発飯田橋・両国方面行き(導入1番電車)の発車前の様子です。

女性専用車  導入初日!

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