当会関東本部では、2011年7月に京王線にて任意確認乗車会を行いました。
以下、参加したメンバーからの報告です。
警備員が一礼して挨拶
私たちの前では任意を認めても、実際は…
私たちが準特急に乗るべくホームに向かい、いつものように「この先、男性立入禁止」と思わせる看板を超えると、やはりいつものように女性専用車両付近には警備員がいました。
その脇を通ると、警備員は何と「どうも、お疲れ様です」と一礼して私たちをお出迎えしました。
こちらも「どうも」と返答して通り過ぎました。
京王線ではこれまで何度も乗車会を開催しており、すっかり私たちの顔が知られているのでしょう。
私たちは国土交通省が「女性専用車両は任意で男性も乗れる」という見解を出しているのを知っており、京王もそれを知っているため、私たちに対しては何も言わなくなってきました。
しかし、実際はどうでしょうか?
上記の画像は女性専用乗車口から他の車両の方に向けて撮影したものですが、手前の看板が「この先、男性立入禁止」を思わせているため、隣の車両は男性客ばかりでした。
京王が前述した国土交通省の見解を無視した「女性専用車」という偽装表示を出して「男性排除対策」をやっているため、「任意」という本当の事実を知らされていない男性客は、最後尾の車両には並びません。
もし並んだとしても、警備員が声掛けして他の車両に移動させることでしょう。
痴漢でも何でもない善良な男性が、なぜ排除されなければならないのでしょうか?
「痴漢を排除」せず、女性優遇を目的として「男性全員を不当に排除」しているだけなのですから、痴漢件数が減るはずがありません。
ホームに到着後は二手に分かれ、片方のグループは上記の画像付近に立つなどホームにしばらく滞在し、もう片方のグループはすぐに乗車口に並びました。
以前乗車した時は、警備員が私たちの存在に気がつくと、すぐに看板横の柱にあるインターホーンで駅員に通報していました。
しかし、今回は私たちがこの柱付近に寄りかかっていたため、警備員は何度か私たちの方を振り向きながらホームの端に行き、別なところから駅員に通報していたようでした。
つまり、直接の声掛けや電車の発車を遅らせることはしなくなったものの、裏ではしっかりと通報していたのです。
すぐに並んだグループが並んで程なくすると、若い女性二人組がメンバーの一人である70代の男性に声掛けをしてきました。
そのメンバーが説明するとすぐに立ち去り別な乗車口(しかも次発の電車)に並びましたが、その目は明らかに軽蔑しているような感じに思えました。
若い女性が年配の男性を追い出そうとする行為は、女性専用車両導入前はありえなかったことです。
続いて別の女性が、またもや同じメンバーに声を掛けてきました。
「年配の男性よりも、健康な女性が優遇される」
女性専用車両のせいで、本当におかしな世の中になったものです。
その後、別なグループも隣の乗車口に並んだのですが、メンバーの脇に別な男性客が一人並びました。
しかし、最終的にはその場を去ってしまいました。
私たちを見て、「男性も乗れる」と思った男性客が普通に並んでくれるとよいのですが、何せ関東や東北などの東日本には「(例えそれが不当なことであっても)決められたことにはきちんと従うべき」という気質があるため、関西と違ってなかなか形骸化しません。
乗車時は特に問題ありませんでした。
調布では、以前あったホーム最後尾での駅員の大量お出迎えはありませんでした。
私たちが乗車を繰り返すうちに、調布駅に通報が入り出動要請が入ることもなくなったのでしょう。
車掌は新宿発車前・新宿発車後・明大前発車後に、女性専用車両の案内をしていました。
国土交通省が出している「任意で男性も乗れる」ということについては協力しますが、女性専用両という偽装やウソで塗り固めたものに、どうやって「ご理解ご協力」するのですか?
鉄道会社は偽装表示を出して「ウソに協力しろ」と言っているのに、そのウソに従うのですか?
また、この車掌は女性専用車両の案内ばかりしていて、優先席の案内を一切していませんでした。
事実、私たちが乗った車両の優先席にも、若い女性や携帯電話をいじっている女性がいました。
このような事実が、前述した「年配の男性よりも、健康な女性が優遇される」という風潮を生み出しているのです。