2025年12月7日にJR京橋駅から学研都市線、おおさか東線、JR京都線、大阪環状線、ゆめ咲線で非協力乗車を行いました。
以前に比べて声かけはほとんど無くなり、また女性専用車が任意協力であることを知る人は増えた印象ですが、一方でやはり女性専用という名称から男性の乗車は少なく、また女性専用車の表示を見てわざわざ移動する人も少なくないことから、まだまだ形骸化というところまでは行かないというのもまた事実であり、まだまだ活動は必要と思うところです。
今回の乗車会のルート
今回はJR学研都市線の京橋駅から以下のルートで乗車した。
- 京橋→鴫野(学研都市線)
- 鴫野→新大阪(おおさか東線)
- 新大阪→大阪(JR京都線)
- 大阪→ユニバーサルシティ(大阪環状線+ゆめ咲線)
- ユニバーサルシティ→大阪(同上)
JR学研都市線:京橋→鴫野
今回は17:10にJR京橋駅の学研都市線ホームに集合。
この時間帯の京橋駅学研都市線ホームはいつも多くの人で賑わっている。

まずは17:15発の松井山手行き普通の女性専用車に乗るためにホームで並んだ。
しばらくして私達の横を通りかかった若い男女グループの会話が聞こえてきた。
男性1:女性専用車?
女性:私は乗れる!
男性2:男性も乗ってええけど別に敢えて乗らんでも…
私達への直接的な声かけではないが、女性専用車位置に並んでいる私達を見て非協力(任意確認)乗車のグループだと分かったのだろう。「男性が女性専用車に乗れる」ということを一応は知っている人も増えているようだ。
ホームではいつも通りに「この電車には女性専用車があります。ご利用のお客様は足元の女性専用車マークの位置にお並びください。」という自動アナウンスが流れていた。
その後、私達が並んでいる近くを1人の鉄道係員が通りかかったものの、私達には何も言ってこず。
さらに清掃員と思われる人物も通りかかったが、同じく何も言ってこず。
しばらくして17:15発の松井山手行き普通が到着し、私達も乗車。車内は混雑していたものの押し合いへし合いになるほどではない。車内の男性は私達だけのようだ。
ホームの女性専用者位置に並んでいても声かけは無く、乗客の中にも「男性の任意協力」であることを知っている者がいると分かり、これは良い傾向だと思った。ただ、任意協力だといっても実際に乗車する男性は少なく、形骸化にはまだまだというところである。
声掛けは少なくなったし、女性専用車両が任意協力だという事を知る人も多くなったが、やはり【女性専用】と書いてあったら男性は乗りにくいだろう。
しかし、これこそが「鉄道事業者がついているウソ」であり、今後はさらに男性の乗車が増えるようにしたいと考えている。
列車は時刻通り、京橋駅を発車。まだ17時過ぎだが、12月で冬至も近いことからすでに外は街明かり以外真っ暗である。
この列車には1駅だけ乗車して、次の鴫野駅でおおさか東線に乗り換えるため下車した。
JRおおさか東線:鴫野→新大阪
鴫野駅には17:17頃に到着。
ホームに降り立つと、学研都市線の列車から降りた人々がぞろぞろと改札へ向かって流れ、それが終わるとホームは意外なくらい人が少なくひっそりとした状態になった。
私達は改札口には向かわず、そのまま降りたホームでおおさか東線の列車を待った。


しばらくして17:21発の普通大阪行きが到着。女性専用車に乗車した。
おおさか東線はさほど長い距離を走るわけではなく、またほとんどの列車が各駅停車だが、車両はクロスシート(新幹線のような向かい合わせの座席)の221系である。
ラッシュとは逆方向ということもあり、車内は空いており空席が目立つ状態。
次のJR野江駅から1人の男性客が乗ってきて、そのまま着席。


城北公園通駅、JR淡路駅と過ぎて特に何も無かったが、南吹田駅ではホームで電車を待っていた男女数人グループが車体の女性専用車表示を見てホームを移動し、わざわざ隣の車両から乗車する場面が見られた。
やはり任意協力だと知らない人がまだまだいるのか、あるいは知っていても【女性専用】車の表示があるから乗らないのだろうか。
少なくとも関西においては長年活動を続けてきた結果、女性専用車に男性が乗車していても駅員や乗務員などから声をかけられることは少なくなったが、やはりもっと男性が当たり前に乗車している状態にしないと、任意協力と言いつつ「男性は事実上ほぼ乗れない」状態がこれからも続くだろう。
以前から何度も言っているが、「女性専用車は任意協力だからこそ差別ではない」ことになっているのである。
南吹田駅を出て列車は高架を降り、東海道線(JR京都線)と合流。JR京都線の東淀川駅の脇をすり抜けて、新大阪駅に17:35頃に到着し、私達はここで下車。
下車する際、ふと車内を見るとJR野江駅からの男性客の他にいつの間にかもう1人別の男性が乗車しているのを確認した。
JR京都線:新大阪→大阪
新大阪駅からはJR京都線に乗り換えて大阪駅まで乗車する。
先のおおさか東線の列車でもそのまま乗り続けていれば大阪駅まで行くことは出来るが、なぜ新大阪で乗り換えたのかというと、少しでも多く任意周知するためである。その他、おおさか東線が大阪駅の地下ホーム(うめきたホーム)に発着するため、大阪駅で歩く距離が長くなり他路線との乗り換えが面倒になるという理由もある。


新大阪駅からは17:44発の普通西明石行きに乗車する。乗るために並んでいると、少し離れた所にいる駅員がマイクで「前から5両目は女性専用車です、ご理解とご協力をお願いします。」とアナウンスしていた。
新大阪駅では女性専用車前に駅員が立っていることがよくあるが、今日は1~2両分くらい離れたところからアナウンスをしている。立つ位置は駅員各自の裁量に任せられているのだろうか。
しばらくして列車が到着。車内は立ち客が多いが混雑とまでは行かない状態。しかし両隣の車両はかなりの混雑になっていた。
真っ暗な中、淀川を渡り大阪キタの街中に入るとまもなく大阪駅である。
17:48頃に大阪駅に到着。私達と共に他の乗客も大量に下車し、ホームはみるみる人で一杯になった。


JR大阪環状線内回り→JRゆめ咲線:大阪→ユニバーサルシティ
人混みをかき分けながら大阪駅のJR京都線ホームから大阪環状線のホームに移動。
大阪環状線ホームもまた人でいっぱいだった。さすがに関西一のターミナル駅というだけのことはある。

ホームで並んでいると「足元△印4号車は女性専用車です。ご理解とご協力をお願いします。」という自動アナウンスが流れ、しばらくして17:59発の普通・(ユニバーサルシティ方面)桜島行きの電車が到着。
大阪駅に到着した時点では立ち客が多く結構乗車していたが、ドアが開くとそのほとんどが下車。女性専用車から降りてくる乗客の中に男性客が計4人くらい混じっていた。
そして入れ替わりに私達が乗車。車内は空席が目立つ。
大阪駅ではしばらく停車時間がある。停車中、私達のすぐ近くに座っていた女性客2人組は何気ない会話を続けており、私達のことを特に気にしているような様子はなかった。これで良いのである。
大阪駅を発車すると、すぐに次の福島駅に到着。ここから1人の男性客が乗ってきてそのまま着席。この男性客は2駅先の西九条駅まで乗車していた。
西九条駅を出ると列車は大阪環状線を離れ、ゆめ咲線に入る。車内はガラガラである。
しばらく走って安治川口駅に到着。ここではあまり乗り降りはなく発車。
そして18:11頃に次のユニバーサルシティ駅に到着し、私達はここで下車した。
ガラガラの車内にいた他の乗客もほとんどがここで降り、列車はほとんど人が乗っていない状態で終点の桜島駅へ向けて発車。
一方で反対側のホームはUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)からの帰りと思われる乗客でいっぱいになっており、非常に対照的であった。


ゆめ咲線は行き止まり路線のため、大回り乗車が出来ないことから私達はここで一旦改札を出て入り直すことにした。
JRゆめ咲線→JR大阪環状線外回り:ユニバーサルシティ→大阪
改札を出ると、そこもやはりUSJの帰りと思われる人々で周囲はいっぱいだった。
USJが作られる前は地元の通勤客ぐらいしか利用する人がいない地味な路線だったが、USJができて利用客も増え、今ではまるで別の路線のようである。


改札外で少し時間を潰した後、私達は大阪方面に引き返すため再び改札の中に戻った。
ユニバーサルシティ駅の西九条・大阪方面行きホームは相変わらずUSJ帰りと思われる人々でいっぱいであるが、そんな中、階段横の狭い通路でベビーカーを押しながら隣の車両の位置に移動していた家族連れとすれ違った。
恐らくエレベーター(ちょうど女性専用車の位置にある)を降りてから女性専用車を避けるためにわざわざ人混みをかき分け、ホームの狭い部分を移動していたものと思われる。これは安全面で非常に疑問である。そこまでして女性専用車は絶対に必要なのだろうか?


ちなみに上の写真は2枚ともユニバーサルシティ駅で後日改めて撮影したものだが、改札口の階からエレベーターでホームに降りると左の写真のようにちょうど女性専用車の前に出る。そこから隣の車両まで移動しようとすると、写真奥の狭くなっているところを通ることになる。
右の写真は狭くなっているところに入ってから振り返って撮影したもの。この写真ではホームに人がいないが、乗車会当日は多数の乗客で混雑していた。家族連れはそこをベビーカーを押しながら通っていたのである。

やがて18:23発の大阪環状線方面行が到着すると、ホーム上では女性専用車の位置に並んでいた若い男女や家族連れなどの女性客も含めた男性客がわざわざ隣の車両の列へ移動していたところも目の当たりにした。
そしてホームにいた警備員が「(任意と言わずに)こちらには女性専用車があります。」などと案内をしていたのが聞こえてきた。
そこで会員の1人が警備員に抗議と言うより、確認した。
会員:すみません、任意と言っておられないですけど女性専用車は男性も乗れますよね?
警備員:わからないですけど… やめていただいた方がいいです。
会員:いや、法的根拠はないので乗りますね。
警備員はそれ以上は私達に何も言ってこなかったが、任意協力だということを知らなかったのだろうか。
いや、少なくとも「女性専用車に男性が乗車しても声をかけないように」と会社(JR西日本)から指導はされているとは思うが…
私達はそのまま女性専用車へ乗車した。
ホームで待っていた多数の乗客が乗車したこともあり、車内は結構立ち客の多い状態になった。私達以外に家族連れも含めて計3人ほどの男性客が乗っていたのは良いのだが、それにしてもUSJがある路線に、それも土曜休日ダイヤの日にまで終日女性専用車を設ける意味がまるでわからないと改めて思った。
USJに行く乗客の多くは家族連れや友人どうし、恋人どうしの男女であると思われ、そのような人々が痴漢犯罪者であるとは考えにくいからだ。もちろんそれ以外の男性もそのほとんどは痴漢犯罪者ではない。
もっとも、JR西日本はかつて「女性専用車乗ってますか?」「私は乗る、女性専用車」などと宣伝をしていた事からも分かるように、客寄せ的な意味合いで女性専用車をやっているふしがあるので、ゆめ咲線でも痴漢対策云々とは関係なく女性専用車をやっているのかも知れない。



しかしそれでも、JRゆめ咲線のような家族連れや男女グループで来る客が多いと思われるところに「女性専用車」を終日設けるというのはやはり違和感がある。
ユニバーサルシティ駅の警備員は(男性が女性専用車と名の付く一般車両に乗るのは)「やめていただいた方がいい」と言っていたが、むしろ女性専用車に男性客が乗らないという「ご協力」をやめた方が混雑差の緩和になるだろうし、ホーム上での安全性にも少しは貢献できるかもしれない。
JR西日本こそが安全面や人権的な観点から女性専用車を「やめていただいた方がいい」のではないだろうか。女性専用車は男性に対する差別である(だから任意協力にしか出来ない)し、また女性に対する慈悲的差別でもある。
もちろん痴漢対策自体はするべきであるが、するなら女性専用車以外の方法でするべきだろう。
いや、それ以前に女性専用車自体が痴漢対策から外れているのだから、なおさら女性専用車は「やめていただいた方がいい」のである。
また、全ての女性客が女性専用車を支持しているかというと、そうではない。


車内は混雑しているものの押し合いへし合いになるほどではなく、周囲の女性客らは何気ない会話を続けており女性専用車に乗っている男性客のことを特に気にしているような様子はなし。
西九条駅でしばらく停車した後、列車はそのまま大阪環状線に乗り入れ、大阪駅には18:37頃に到着。
私達はここで解散した。


