当会関西本部では、昨年10月に続き、この5月にも神戸のJR元町駅前で、専用車反対の街頭宣伝&ティッシュ配布活動を行いました。
以下、その報告です。
JR元町駅前で街宣&ティッシュ配布
通行人に専用車問題の真実を伝える
当会関西本部では、昨年の10月に続き、今年もまたこの5月に神戸のJR元町駅前で街宣&ティッシュ配布活動を行いました。
今回は、ちょうど新型インフルエンザ騒動の真っ最中に当たってしまい、ちょっと心配したのですが、その日もJR元町駅前では、動物愛護団体と思しき団体や携帯電話会社などが、インフルエンザ騒動など何のその、といった感じで街宣活動を行っており、その賑やかさは普段とさほど変わらない印象を受けました。
いつもと違うところと言えば、通行人の中にマスクをした人が非常に目立ったということでしょうか。
私たちも午後3時から活動開始ということで、会ののぼり旗を立て、会で用意したポケットティッシュのダンボール箱を開け、準備を進めました。
そして、午後3時より各自、ポケットティッシュを手に持って通行人への配布を開始し、同時にメンバーの一人が拡声器を持って、演説を始めました。
専用車問題については、世間ではほとんど知られていない様々な真実が存在します。
例えば、
●女性「専用」と銘打っていても、実際には優先座席と同等の「任意協力」でしかなく、法的根拠も存在しないこと。
(これは国交省も認めている。強制力はないので、「専用」という表記は事実に反する。)
●女性専用車両導入後、痴漢件数が減っていない路線が多数存在し、中には増加に転じた路線まであること。
(導入理由を「痴漢対策」としている女性専用車の導入・存続の根拠にかかわるようなことだが、あまり知られていない。)
●女性専用車両は「痴漢対策のためやむを得ず導入されたもの」ではなく、実際にはその多くが政治的圧力によって導入されたものであること。
(世間では痴漢対策ということになっているが、実際には特定の政党・政治家によって政治目的に利用されていると思われる。)
●女性専用車両が導入されても、男性の痴漢冤罪防止にはならず、むしろ逆効果であると思われること。
(女性専用車が導入されて、一般車両が1両減っているにもかかわらず、痴漢件数が横ばいまたは微増であるということは、一般車両での痴漢発生率が上がっているということであり、一般車両での痴漢冤罪も、その発生率が上がっていることが考えられる。)
・・・・・この他にもいろいろありますが、こうしたことが世間ではあまり知られておらず、(実際には「専用車=痴漢対策」とは思えないような状況があるわけですが、それにもかかわらず)「専用車=痴漢対策」という前提のもとに、「女性専用車は痴漢対策なのだから正当である」とか、「専用車が出来るのは、痴漢する男がいるから悪い」「女性専用車は冤罪を恐れる男性のためにもなる」というような誤った認識をしている人が多いのではないかと思われます。
私達は、ネット上だけでなく、ネット以外でも少しでも多くの人に専用車問題の真実を知っていただけるよう、拡声器による演説と同時に、当会のこうした主張を掲載したチラシを入れたポケットティッシュも配布しているわけです。
活動を開始してしばらくしてからふと見ると、ティッシュ配布をしていたメンバーの一人に、通行人の中年の男性の方が話しかけてきたらしく、その会員と通行人が2人で会話をしていました。
私たちに賛同してくださっているのか、それとも異議を唱えてきているのか、どちらだろうかと思っていると、しばらくしてその男性の方がやや大きな声で「頑張って!」と、話していた会員に声をかけて去って行かれました。どうやら賛同者だったようです。
後でその会員にどのような会話だったのかと尋ねてみると、大体以下のような内容だったそうです。
通行人:えっ!女性専用車って、あの方(=拡声器で演説していた別の会員)が言われるように、仮に男性が乗っても罰する法律とかないの?
会員:はい。一切ありません。
通行人:じゃあ、女性専用というとるけど、男性は入っちゃいけないというものではないということ?
会員:はい。女性専用といいながら男子禁制にすることは不可能です。
通行人:じゃあさ、お兄さんが女性専用車に乗ろうとしたとしても、追い出すことは・・・
会員:何人たりとも不可能です。たとえ車掌でも駅員でも。
政府が男性を追い出せないと言ってるのですから。
通行人:それは勉強になりました。ありがとうございました。頑張って!
その後も各自、交代で拡声器を持って、それぞれ思うところなどを述べて行ったのですが、通行人の中にはその場で立ち止まって演説を聞いて行かれる方も何人かいらっしゃいました。
結局、午後5時に終了するまで、演説とティッシュ配布を続けたのですが、今回はティッシュ約500個を通行人に配布することが出来ました。
当会では、今後もこうした活動を各地で行っていきたいと考えています。