「女性専用車両に反対する会」が提案する 未来志向の迷惑行為防止策について

活動資料

 「質問書」の中でも触れてきたように、外見等により一応「男性」と見なされる、特定の属性を一部車両から排除(女性専用車両)、或いはそれに類した施策(例えば、「女性優先」のような)により、車内での迷惑行為の防止を図る施策は、種々の問題を孕んでいることが自明である。

 また、女性の側の視点に立った場合においても、現に迷惑行為の被害を受けている、または受ける恐れのある女性にとって、特定車両に乗車しなければ、安全が担保されないかもしれない、という心理的プレッシャーを与えてしまう危険性も有るのではないだろうか。

 当会では、こうした事柄をも踏まえ、貴局に、積極的、且つ未来志向の迷惑行為防止策を進言したい。


①  防犯カメラの有効活用と、被害相談を申し出易い環境づくりの推進

 貴局では、既に車内に防犯カメラを設けているようであるが、こうした施策を行っているにも関わらず、尚も迷惑行為が発生しているという状況に鑑み、被害者が男女を問わず、迷惑行為を受けた際に、より相談しやすい環境づくりを行うことで、警察との連携を密に行い、防犯カメラを活かし、徹底して加害者の警戒を行い、加害者の検挙に結び付けるべきである。

→列車内での痴漢等の犯罪行為は、不特定多数の人物が行っているわけではなく、少数の「加害常習者」が複数の犯行に及んでいる可能性が高い。

 迷惑行為防止を目的とした、警察官または警備員の警乗車両を運行する

 「見える防犯」を強化し、とくにラッシュ時における特定時間帯の車両に警察官、或いは警備員を警乗させ、加害常習者が容易に犯行に及べないような空間を作る。万一、何らかの被害が発生した場合に、被害者の声に即応可能な体制を整える。

 女性のみの空間が危険を招くこともある

 日常的に起きている種々の事案においては、その場に居合わせた、見ず知らずの男性が女性の力になる例が多く有る。実際、昨年発生した新幹線内での無差別殺傷事件(男性一人死亡)では、加害者が最初に危害を加えようとしたのは女性乗客であったが、死亡した男性乗客が女性乗客をかばう形で凶刃に倒れている。

 また、過去には地下鉄駅構内において、刃物を振り回していた女を、通りがかりの男性らが取り押さえた例も有る。こうした事例から分かるのは、当然ながらほとんどの男性は善良な人間ということである。男性の居ない空間はかえって女性たちの危険を招く場合も有るということに留意すべきであり、「男性の存在こそが、最大の安全対策である」という認識を持っていただきたい。

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