2025年9月22日に阪急神戸線&JR大阪メトロ御堂筋線で非協力乗車を行いました。
阪急神戸線では以前から大阪梅田7:13発の通勤特急に男性を見つけると攻撃的な言葉を発してくる女性客が毎日乗ってきますが、今回もその列車に乗車しました。さてどうなることか。
また今回は普段あまり乗車活動していなかった朝ラッシュ時の神戸→大阪方面のJR線にも乗車しました。
今回の乗車路線・ルート
今回は阪急の大阪梅田駅に朝7:00に集合し、以下のルートで乗車した。
- 阪急神戸線 大阪梅田→高速神戸
- JR神戸線 神戸→三ノ宮
- JR神戸線 三ノ宮→尼崎
- JR神戸線 尼崎→大阪
大阪梅田駅のホームで
今回、まず乗車するのは阪急の大阪梅田駅7:13発の高速神戸行き通勤特急。
過去の当会の活動報告にも度々登場する列車だが、この列車には女性専用車両内に男性を見つけると攻撃的な態度に出てくる女性客(ここでは女性客Aとする)が毎日乗ってくる。
この女性客A、女性専用車両内で男性を見つけると「キチガイ」「変態」「キモい」などと平然と暴言を吐き、さらに無視すると「つんぼ」などとこれまた平然と差別用語を吐きまくる、とんでもない人物である。
過去にその女性客Aが登場したページをここに貼っておくので、過去のことが知りたい方は以下のリンクも参照して欲しい。
2025年2月 関西本部:阪急神戸線&神戸高速線で非協力乗車会


時刻はまだ午前7時前。
朝早いせいか大阪梅田駅も列車の到着時以外、人の姿はまばらだった。そんな中、参加予定の会員が続々と集結。
ホームには7:05発の通勤特急新開地行きが停車していた。私達が乗車する7:13発の1本前の列車である。
ホームに集まった参加メンバーのうち、会員AとBが乗務員などからの声掛けがないか確認のため車内に入り、座席に座った。
他のメンバーはホームで待機していたが、しばらくして会員AとBが列車から降りてきた。
乗務員が通りかかったが、女性専用車両内にいる会員A、Bを見ても何も声をかけてこなかったとのこと。
列車は大阪梅田駅を発車し、私達はホームからそれを見送った。
大阪梅田駅停車中の車内で
さて、次はいよいよ私達が乗車する7:13発の通勤特急高速神戸行きである。
しばらくして駅構内にアナウンスが入り、列車がホームに入ってきた。7:13発の通勤特急は「星のカービィ」ラッピング車両である。


ここまで大阪梅田行きとしてやってきて折り返すのだが、まだ朝早いためか、さほど混んでいない。
私達のいるホームと反対側(降車側)のドアが開き、乗っていた乗客が全て降りた。
ふと見ると、いつのまにか私達の近くに1人の駅員がいる。
続いてこちら側(乗車側)のドアが開き、私達は全員乗車した。
会員AとBが2人で座席に座り、その向かい側の座席に筆者と会員C、D、Eが座った。
車内は座席が全て埋まっておらず空席もある状態。この列車は大阪梅田時点では比較的空いているが、神戸に向かうにつれ徐々に乗客が増えてくる。
すると先ほどホームにいた駅員が私達に気づき、車内に乗り込んできて「Women Only」などと英語で声をかけてきた。
しばらくは無視していたのだが、何度も「Ledies only」などとしつこく言ってくるので、まずは会員Cが「Pardon?」と敢えて英語で聞き返した。
駅員が日本人のみならず、英語で何度も声掛けして外国人(駅員は私達を外国人だと思っている)をも騙そうとしているのを見てカチンときた会員Aが
会員A:知っとるわ!これは強制なんかい!
駅員:任意協力です
会員A:それを先に言わんかい!ウソつくなや!
そのまま横にいた会員Bも加わって、2人で駅員に抗議。任意協力と言わずに女性専用という名前で強制的なもののように見せかけるやり方について「やり方が汚いじゃないか!」などと言っていると、そこへ例の女性客Aがホームを歩いてやってきた。

私達にまた「キチガイ」とか「きもっ!」とか何か言ってくるかと思ったが、会員A、Bが駅員に強く抗議している最中だったためか、乗車する際こちらの方をちらっと見たものの、そのまま何も言わず空いた座席に着席。
駅員は車外に去り、会員A、Bも座席に戻ると、私達以外に1人の男性客がやってきて近くの席に着席した。
その後自動放送で「この列車の1番前の車両は女性専用車両です」と車内アナウンスが流れたが、その男性客は移動せず、やがて発車時刻になり、列車は定刻通り大阪梅田駅を発車した。
阪急神戸線 大阪梅田~高速神戸
大阪梅田駅を出ると、しばらく走って列車は中津駅を通過。そして大きな淀川を鉄橋で渡る。
渡りきるとすぐ次の停車駅である十三駅に到着。ここでややまとまった乗車があり、座席がほぼ埋まって若干の立ち客も出始めた。またこの駅からもう1人追加で男性客が乗車してきて、ドアの横に立った。
ここでも特に声かけなどはなく定刻通り列車は発車したが、しばらくして走行中にまた女性専用車両の自動案内アナウンスが流れた。私達がいるからしつこく放送を流しているのだろうか。
あるいは普段からこのくらいしつこいのだろうか。
朝日が差す中、列車は快調に走り途中の神崎川駅、園田駅も勢いよく通過。そろそろ朝ラッシュが始まる時間帯だが、まだ列車ダイヤが混み合う状態にはなっていないようだ。
次に停車した塚口駅でも若干乗客が増えたが、特に声かけは無かった。
そして武庫之荘駅を通過して、西宮北口駅に到着すると、大阪梅田駅から乗車していた男性客がここで降りた。
ホームでは駅員が肉声で「この電車の一番前の車両は女性専用車両です。皆様のご理解ご協力をお願いします。」と放送を流していた。
西宮北口駅を出てしばらく走行するとまた車内に女性専用車両の自動案内アナウンスが流れた。ここでは日本語だけでなく英語の自動放送も流された。
次の夙川駅ではさほど乗り降りはなかったが、その次の岡本駅で十三駅からの男性客が下車した。
岡本駅を出て、列車は神戸三宮駅に向けて快調に走り、車内に朝日が差し込む。
私達のいる場所から少し離れた所にいる女性客Aは時々こちらをチラチラと見てくるが、声をかけてくる気配はない。
やがて神戸の市街地の中に入り、神戸三宮駅に到着。ここで多くの乗客が降りて車内は立ち客がほとんどいなくなった。

神戸三宮駅を出ると通勤特急はこの先、各駅に停まる。線路はJR神戸線と並行しながら阪急のみ下り坂になって高架からそのまま地下に潜る。地下に潜ってすぐ花隈駅。乗降は少ない。そして花隈駅の次はこの列車の終着駅の高速神戸駅である。
高速神戸駅には7:50到着。ここで私達も含め全員降りた。

結局、今回の阪急神戸線では大阪梅田駅で声をかけてきた駅員に抗議する場面はあったが、それ以外は女性客Aも含め、今回は誰も私達に全く声をかけてくることなく終わった。
女性専用車両は任意協力であるという観点から言えば、声かけがないのは良いことである。
私達はあくまでも女性専用車(両)が「名前だけの女性専用」であって、実際には「正当な運賃を支払った者であれば誰でも乗れる」という、鉄道事業者が隠している事実を世間から忘れ去らせないようにしているだけである。
強制したら差別になると分かっているから、形だけ「任意協力」にした上でそれを隠し、「女性専用車(両)」という表示で強制的なものと勘違いさせて男性が自分から出て行くように仕向け、それを「男性が自分の意思で協力しているので、強制ではないし差別でもない」で片付けようとする鉄道事業者の汚いやり方を許してはならないと考えているからであり、女性を攻撃したいから乗車しているのではない。
ただし、相手が高圧的な態度でこちらを見下したり馬鹿にするような態度を取ってきた場合は、こちらもナメられるわけにはいかないので強く出ることもあるということである。
しかし今回、大阪梅田駅で会員A、Bが駅員に強く抗議しているところを見て、女性客Aが何も言ってこなかったところを見ると、今まで私達がおとなしかったから何を言っても大丈夫だと思って「キチガイ」とか「つんぼ」などと言ってきていたのだろうか。
高速神戸駅のホームは朝ラッシュ時ということもあり、多くの人が列車を待っていた。
そして、私達がホームの人混みの中を出口に向けて歩いていると、阪急電車が到着したのと同じホームに阪神電鉄の車両が入ってきた。ここ高速神戸駅は阪急、阪神、山陽電鉄の車両が乗り入れてきて同じホームで顔を合わせる場所である。
JR神戸線 神戸~大阪
高速神戸駅の改札を出て、地下街をしばらく歩くとJR神戸駅に着く。


今回、神戸からJR線に乗り換えたのは平日朝の時間帯にJR線で神戸から大阪に向かう列車に非協力乗車したことがあまりなかったからだ。普段あまり乗車しない時間帯・区間の列車にも乗車しておこうということである。
JR神戸駅ホームの女性専用車位置に並んだが、周囲からは特に声かけ無し。またJR神戸駅はホームドアの設置工事中で、警備員が立って乗り降りする人々をさばいていた。

しばらくして8:02発高槻行きの普通列車が到着。車内から多くの乗客が降りてきて、ホームはみるみる人でいっぱいになった。入れ替わりに私達も乗車。
車内は立ち客が多く、私達は各自つり革につかまって乗車した。押し合いへし合いにはなっていないものの、やはり乗車率が高めの車内で立って乗車するのは少々緊張する。というか関東など他地域では平日の朝のラッシュ時の混み合う時間帯のみの事が多いが、日中のガラガラの列車にまで女性専用車がある関西の方が本当はおかしい。
元町駅を過ぎてしばらく走ると先ほど乗車した阪急神戸線(神戸高速線)が地下から現れて並行し、阪急三宮駅の脇を過ぎると、こちらJRも三ノ宮駅(阪急は「神戸三宮」だがJR駅の表記は「三ノ宮」)に到着する。時刻は8:06になっていた。
阪急三宮駅から高速神戸駅まで阪急線で行った後、全く同じルートで並行するJR神戸線で(阪急三宮駅のすぐそばの)JR三ノ宮駅まで戻ってきた形である。
ここで一旦下車して後続の列車に乗り換えることにした。より多く任意周知するためである。
三ノ宮(三宮)は神戸の中心地であり、ホームには先ほどのJR神戸駅よりも多くの人々がいる。ホームで並んで待っていると自動アナウンスで「この電車には女性専用車があります。ご利用のお客様は足元の女性専用車の位置でお待ちください。」と放送があった。
しばらくして後続の8:13発大阪行き普通が到着。


乗車率が高い状態で到着したが、三ノ宮で多数の乗客が降りて入れ替わりに私達が乗車すると、立ち客は多いものの押し合いへし合いではなく比較的余裕のある状態になっていた。私達は全員つり革を持って乗車。
三ノ宮駅を発車して灘駅、摩耶駅と停車するたびに乗客が降り、住吉駅辺りからは空席も出始めた。
つり革を持って立っていた当会メンバー達も次々と着席。車内は特に声をかけてきそうな感じの女性客はおらず、車内が空いてきたことと相まって、緊張した感じから少し平和な雰囲気に変わってきた。
今回は参加者数が多めなこともあり、こうなると座席でメンバー同士、何気ない会話も始まる。
ネット上などでは私達が変な下心で女性専用車に乗っているかのような言い方(「女性に囲まれたいから乗るんだろう」など)をする者がいるが、とんでもない。
女性専用車に乗るときはいつ何が起きても対応できるよう気を引き締めて乗車している。つまり乗車活動中は気が抜けないのだ。だから乗車会などをしていても途中で女性専用車のない列車での移動が挟まる場合などには「気が楽だな」と思うことがよくある。
今は女性専用車に乗車中だが、やはり比較的混雑した列車で立って乗車する場合や、近くに声をかけてきそうな乗客や駅員などがいる場合に比べると、比較的空いていて周りからも声がかかりそうな感じでなければ、かなり気は楽である。もちろん完全に気を抜くわけには行かないが…
列車が芦屋駅に到着する直前、車掌が肉声で「まもなく大阪…」と流し、一瞬当会メンバーどうし顔を見合わせた。
どうやら車掌が勘違いでアナウンスしたようだ。
芦屋駅で快速が先発し、私達の乗った列車はこの先、甲子園口駅辺りまでかなり空いた状態で走行した。
甲子園口駅辺りからは大阪に近くなってくるせいか、再び徐々に乗客が増えてくる。
甲子園口駅の次の立花駅から尼崎市内に入り、ここでは男の子を連れた親子連れが乗車。
立花駅を出て次の尼崎駅には8:46頃到着。
ここでも一旦下車して後続乗り換えを行うことにした。

尼崎駅では後続の8:52発、高槻行き普通列車が目の前(同じホームの向かい側)ですでに停車しており、私達はそちらに乗車。車内は空いていたので全員座席に座って発車を待った。
尼崎駅発車後に車掌が肉声で「前から3両目の車両は終日女性専用車です。ご理解とご協力をお願いします。」とアナウンスしていた。
途中の塚本駅を発車して淀川を渡り、やがて進行方向右手から阪神高速道路が覆い被さるように併走してくる。
しばらくして列車は減速し、9時ちょうど(9:00)にラッシュが終わって少し落ち着いた感じの大阪駅に到着した。

結局、今回は最初の阪急大阪梅田駅で駅員の声かけからのトラブルはあったが、それ以外は駅員や女性客などからの声かけはなく、無事に終わった。
女性専用車(両)という車両名がついているが、実際は任意協力であるという観点から(最初の阪急大阪梅田駅を除き)声かけがなかったのは良かったのだが、もう少し私達以外にも男性が乗ればもっと良かったと思う。

