2025年5月26日の朝、阪急神戸線で非協力乗車会を行いました。
過去の活動報告にも記載していますが、阪急大阪梅田駅7:13発の高速神戸行き通勤特急には毎日乗車してくる「超賛成派」の女性客(女性客A)がおり、今回は関東から田中副代表が参加していて、田中副代表とその女性客Aとが相対することになりました。
阪急神戸線 大阪梅田→神戸三宮
阪急大阪梅田駅に7:00集合。大阪梅田駅から阪急三宮駅の間を1往復する。
まず乗車するのは7:13発通勤特急高速神戸行き。


この列車には毎日同じ時刻に乗ってくる「超賛成派」の女性客がいる(以下、女性客A)。
この女性客A、私達とは過去何度も遭遇しており、車内に男性の姿を見つけるたびに「キモい」「キチガイ」などと暴言を吐き、徹底的に降車させようとしてくる。そしてそれでも男性が降りないと分かると今度は駅員を連れてくる。
(参照)阪急神戸線の「女性客A」が登場する過去の乗車会報告
2025年2月 関西本部:阪急神戸線&神戸高速線で非協力乗車会(ページ後半で登場)
今回、関東から田中副代表が参加しているが、それ以外の関西のメンバーは女性客Aに顔を覚えられていると思われるため、7:13発の通勤特急の女性専用車両に副代表が乗車し、それ以外のメンバーは隣の車両に乗車して様子見することにした。
隣の車両から見ていたため、声などは聞こえてこないが、早速女性客Aが田中副代表に反応したようだ。
あとで副代表に話を聞くと、女性客Aが「変態の方ですか?」「つんぼ」「キチガイ」などと話しかけてきたらしい。
しばらくすると阪急の職員が車内にやってきた。
以下、職員と田中副代表のやり取り。
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阪急職員A(以下、阪急):ごめんなさい、お客様。呼んで下さいとのことだったのでお呼び致しました。
田中副代表(以下、田中):あの方(女性客A)は私にすごい差別用語で「つんぼ」とか「キチガイ」とか言ったんですよ…
阪急:どの方ですか?
田中:この方(向かいの座席にいた女性客Aを指す)
阪急:まず、対応するんでしたら降りていただくことになるんですけども。
田中:じゃ、一緒に降りればいいんじゃないですか?いいですよ。降りましょう。
ここで阪急の職員が女性客Aにも降車を促すが、拒否。
田中:じゃ、降りないってことですね。
阪急:お客様は女性専用車両に男性が乗っているからということで言われただけだと…
田中:でも差別用語を言っちゃいけないよね?
阪急:降りていただいて対応になりますけども。
田中:じゃ、お願いします。
阪急:こちらのお客さん(女性客A)降りないので。
田中:トラブルになったんだったら当事者を(両方)降ろさないと、私だけ降りても意味ないじゃないですか?
阪急:このまま乗られるんでしたら、西宮北口で対応になりますがよろしいですか?
田中:はい。
そこで隣の車両から私達も女性専用車両に移動した。
車内ではまだ女性客Aと副代表、そして阪急職員の間でやりとりが行われている。
阪急職員B:電車を遅らすと他の乗客の方に迷惑がかかるんですよ。
田中:それはこの人(女性客A)に言って下さいよ。言う相手を間違えてますよ。
私はただ乗っていただけで誰かに暴言を吐いたわけではないですから。
この時、阪急職員Aは女性客Aに何か(少し離れていたので聞き取れなかった)を話していた。
後に判明するのだが、このとき職員が「つんぼ・キチガイなどと(田中副代表に)言ったかどうか」を確認したのに対し、女性客Aは「そんなことを言った覚えはない」と平然とウソをつき、シラを切っていたのである。(あとで対応した職員から聞いた)
やがて定刻より少し遅れて列車は大阪梅田駅を発車。
大阪梅田駅を発車してすぐ女性専用車両の自動案内放送。車内は座席が埋まる程度で混雑はしていない。
淀川を渡って次の停車駅である十三駅に到着した。
十三駅から多数の乗客が乗ってきて立ち客が出始めた。
車内の少し離れたところでは、まだ女性客Aと会員が添乗してきた駅員を挟んでやり合っているようだ。
そこへ十三駅から乗車した阪急の職員も加わり、列車がしばらく十三駅に止まったままになった。
一方、女性客Aとは別に私達の近くでそわそわしている、様子のおかしい小柄な女性客がいた(以下女性客B)。
結局7:19頃に十三駅を発車。発車後また女性専用車両の自動放送。
神崎川駅、園田駅を通過して塚口駅に停車。ここで車掌が肉声で「お客様対応を行ったため、列車が遅れましたことをお詫びします」とアナウンスした。
女性客B:ここは女性専用車両
会員A(筆者):知ってます!
会員B:「車両名」の紹介やめてもらっていいですか?トラブルの元になるので、声かけはしないで下さい。
女性客B:車内対応になってる…(この時点でもまだ車内の少し離れた場所で、女性客Aと田中副代表が駅員を交えてまだやり合っていたようだ)
すると近くにいた女性客Cが「こいつらは頭がおかしいんだからほっときなさい」などと女性客Bに言っていた。
「今、頭おかしい言うたな! 侮辱罪(刑法231条)やぞ!」と言ってやろうかと思ったが、向こうで女性客Aと副代表がやり合っている状況で女性客B・Cにまで構っていられないので仕方なく黙認することにした。
塚口駅からも駅員が乗車。
そのまま列車は塚口駅を出て武庫之荘駅を通過。
走行中に副代表からチャットで連絡があり、「西宮北口で駅員対応になったので西宮北口駅で降ります」とのこと。
西宮北口駅に到着し、筆者(会員A)と会員B・Cがホームに降りたが、車内で少し離れた場所にいた副代表と会員Dは乗車したままドアが閉まり、発車してしまった。
どうやら女性客Aが降車を拒否したらしい。


その後、田中副代表から「三宮まで行きます」とまたチャットで連絡が入り、こちらからは「後続の列車で三宮まで追いかけます」と返事した。
そして私達は副代表達を追いかけるべく、後続の西宮北口7:37発の通勤特急に乗車した。
私達が乗車しても特に声かけなどは無くそのまま西宮北口駅を発車。しばらく何事もなく走行していたが、途中の岡本駅に到着した時に少し離れたドアから副代表と会員Dと駅員達が一緒に乗車してくるのが見えた。
「三宮まで行く」と言っていたのになぜ岡本駅から乗ってきたんだろう?と思っていると、田中副代表からチャットで「降りる駅を間違えてしまいました」と連絡があった。
さらに「一緒に乗車してきた駅員さん達が女性客Aを呼び止めるよう、行き先の駅に連絡してくれています」とのこと。
しかし、添乗していた駅員の努力むなしく、三宮駅に連絡が行った時点で当該列車の到着直前になっていたものだから、三宮駅の駅員がホームに行ったときにはすでに当該列車のドアが開いており、女性客Aを見つけることは出来なかったとのこと。
ちなみに田中副代表と会員Dが岡本駅で降りてから後続の通勤特急(=つまり今、私達が乗っている列車)が来るまでの間、ホームで阪急の職員といろいろと話していたらしい。
その阪急の職員の話によると、職員が(大阪梅田駅停車中の)車内で女性客Aに対し「つんぼ・キチガイなどと(副代表に)言ったかどうか」を確認すると女性客Aは平然と「そんなことを言った覚えはない」と惚けたらしい。大ウソつきである。
ちなみにこの女性客A、過去の乗車会で筆者に対しても「キモっ!」と侮辱発言を行ったことがある。
生まれてから今まで「一度たりとも全くウソなどついたことはない」という人は恐らくほぼいないだろうが、しかしながらまともな人間ならウソをつくことに抵抗感や罪悪感を感じるものである。
この女性客Aのようにウソをつくことに何の抵抗もなく、まるで息をするかのように平然とウソをつくというのはやはり人間性という点でどうかと思う。というか、公衆の面前で人に「キチガイ」「つんぼ」などという言葉を平然と吐く時点ですでに論外だろう。
筆者は心理学などには詳しいわけではないが、こういう「平然と息をするように何の抵抗もなくウソ(特に自己保身のためのウソ)をつける人間」はサイコパスの傾向があると聞いたことがある。
こう言うと「女性専用車両に乗る男のほうが人間的に問題」という反論もあるだろうが、そもそも女性専用車両は『女性専用車両』という名前が付いているだけで実際は誰でも乗れる「ただの一般車両」である。
そういう意味では鉄道会社もウソをついていることになる。
そのまま列車は三宮に向けて走り続け、結局この列車内では特にトラブルは無く、神戸三宮駅で一旦全員下車してホームで合流した。
また添乗していた駅員には神戸三宮駅で別れる際、翌日以降に大阪梅田7:13発の通勤特急に件の女性客(女性客A)がいるから、女性客Aがこれ以上「何を言ってもやっても構わない」と思い上がらないようにするためにも駅員が出向いて「女性専用車両に男性が乗ることも正当」ということをしっかり説明して欲しい旨を伝えて別れた。
後日この駅員から田中副代表に連絡が入り、「上司と話した結果、特別に特定のお客様に女性専用車両の説明を行うことは公平性の観点からふさわしくないため行えない」との回答があった。
阪急の言う『公平』とはもはや何なのだろう。意味不明である。要は「男性も乗れる」ということを利用客に知らせたくないがために、理由をこじつけているということだろう。
その理屈なら、男性だけに個別に声をかけるのも「公平性の観点から問題」である。
あるいはその駅員に対して、上司から「男性が乗れるということは明かすな」と指示でもあったのだろうか。
つまり今回のようなことがあって、また電車が遅れることになっても構わないという姿勢である。
これではもう駅員は当てにならないため今後も乗り続けるしかない。ここで引き下がってしまったら女性客Aは「自分が勝った」とさらに思い上がることだろう。
そして私達が乗車した結果駅員がやってくるのであれば、その際に今度こそ私達の目の前で女性客Aに「女性専用車両に男性が乗ることも実は正当であること」を説明するよう、強く要求するまでである。
さて、話を現場に戻そう。
三宮駅で合流した私達は全員そのまま一旦、改札の外に出た。
今回は1日乗車券ではなく通常の切符やICカードでの乗車なので、改札を出ずに折り返すのはNGだからである。

阪急神戸線 神戸三宮→大阪梅田
神戸三宮駅の改札内に戻って、8:06発の通勤特急大阪梅田行きで折り返すことにした。
しかし、ホームで待っていたが時間になっても電車が来ない。先ほどの女性客とのトラブルで折り返し列車の時刻にも影響が出ているのだろうか。
阪急神戸線が遅れると阪神や山陽電鉄の列車にも影響する可能性がある。高速神戸駅と新開地駅の1駅間だけだが、阪神・山陽電鉄の電車が阪急と同じ線路を共用するからだ。
以前、阪急神戸線の女性専用車両の設定は「大阪梅田~神戸三宮間の上下列車」だったが、2025年2月のダイヤ改正より、神戸三宮を超えて神戸高速線の新開地駅までが女性専用車両の運行区間となっている。


よく「法律上は乗れても男は乗らない方がいい。男が乗るからトラブルになる」などという者がいるが、「トラブルを回避するため」という理由で男性が乗らないようにすれば、これは「差別になるから法的に強制できないもの」を(法的な問題を回避しながら)事実上強制にしようとする鉄道事業者の思うつぼである。
そして女性専用車両でトラブルになって列車が遅れても、これは任意協力であることを知らせない鉄道事業者の問題である。
「男性も乗れるんだったら『女性専用』の意味が無い」という者もいるが、そもそも現日本国憲法下で本当の「女性専用」の車両は作れない。
作れるのは「女性専用車両という名前のついた、誰でも乗れる一般車両」である。
結局、定刻から約2分ほど遅れて列車が到着したので、私達も乗車。車内は僅かに立ち客がいる程度の乗車率。
途中、王子公園駅を通過したあたりで「通勤特急運行時、一番後ろの車両は女性専用車両です」と車掌の肉声放送が入った。

さらに次の停車駅の岡本駅でもやはり肉声で同じような女性専用車両アナウンスが流れた。
そして、岡本駅の次に停まった夙川駅では、ホームに駅員がおり、大声で「一番後ろの車両は女性専用車両になっておりま――――す!!」と連呼していた。
どうやらホームから男性が乗らないようにして、形骸化を阻止しているらしい。
夙川駅で多数乗車したため、車内はかなり混雑してきた。
私達は次の西宮北口駅で一旦下車した。
そして西宮北口駅から後続の8:31発の通勤特急梅田行きに乗り換えることにしたのだが、駅のホームで女性専用車両の案内が自動アナウンスで流されたあとに肉声放送でも女性専用車両の放送が流れた。
そして列車が到着し乗車すると、車内では日本語だけでなく英語でも女性専用車両の自動アナウンスが流れた。
阪急は個別の声掛けはあまりしてこなくなったが、その分駅や車内の放送を強化して男性を乗せないようにしているようだ。
列車はこのあと十三駅に停車し、大阪梅田駅には8:49頃到着。
乗車会はここで終了とした。