2024年9月27日の夜、名古屋市営地下鉄東山線で非協力(任意確認)乗車を行いました。
今回は女性客からの声掛けが相次ぎ、トラブルとなったため当初の予定を変更することになりました。
一方で私達以外の男性の乗車もかなり見られました。
以下、その報告です。
夜の東山線で非協力(任意確認)乗車
今回、予定を変更して実施した乗車ルートは以下の通りである。
- 名古屋→中村公園→名古屋
- 名古屋→栄→星ヶ丘
- 星ヶ丘→栄→名古屋
- 名古屋→栄→千種
- 千種→栄→名古屋
当初は2.で終点の藤が丘まで乗車する予定だった。
また今回は名古屋市営地下鉄24時間券を使用した。いわゆる1日乗車券である。
通常の切符では同じ所を2度以上通るのはNGだが、これなら、改札を出ずに同じ区間を何度折り返し乗車しても不正乗車にならない。
名古屋→中村公園→名古屋
今回は東山線の名古屋駅に20:00集合。
名古屋駅20:02発の高畑行きに乗車することにした。
しばらくして列車が到着。
私達が乗車しても声かけは無し。
亀島駅・本陣駅・中村日赤駅と進むが、車内の乗車率は若干立ち客がいる程度で大きな変化は無く、その次の中村公園駅で下車。
ここで私達と共に多くの乗客が降り、列車はガラガラになって高畑方面に走って行った。
私達は反対側のホームに移動し、折り返し20:13発の藤が丘行きに乗車して名古屋駅に戻ることに。
こちらはガラガラで女性客が数人ほど。
こちらも声掛けは無く名古屋駅に20:18到着。
ここで一旦下車。会員1名が追加で合流した。
名古屋→栄→星ヶ丘
私達は後続の名古屋駅20:25発、藤が丘行きに乗車。
ホームにはすでにたくさんの人々で一杯になっている。
高畑方面から来る列車はガラガラで名古屋駅に到着するが、名古屋駅から藤が丘方面はたくさんの乗客が乗るため、ここから車内は一気に混み合うようになる。
6人いたので私達は3人ずつ、筆者も含め二手に分かれて別々の乗車位置から乗車することにした。
私達の他に男性客が2人、名古屋駅から乗車。
しばらくすると、筆者とは少し離れたところに乗車していたグループと女性客(以下、女性A)がトラブルになったらしく、言い合いになっていて「乗らないで!」「任意協力だ!」という声がこちらまで聞こえてくる。
あとでそちらのグループに入っていた会員に確認したところ、だいたい以下のようなやり取りだったようだ。
女性A:女性専用車両!
会員一同:(スルー)
女性A:女性専用車両!
会員∶それで? 別に法的義務なくないですか?(ここが)女性専用車両かどうかはどうでもいいじゃないですか
女性A:女性の専用車両です
会員:女性の専用車両じゃないですね。女性専用車両(という名前なだけ)だけど。
女性A:え?
会員:そんなに言うなら駅員に聞いてみたらいいんじゃないですか
女性A:・・・(スマホのカメラを起動し、会員に向け、会員を撮ろうとする)
会員:やめてもらっていいですか?
・・・女性Aが会員を撮影しようとしたので、会員がそれを阻止しようと手でカメラを遮り、遮った手を女性Aが払いのけようとして、女性専用車両への男性の乗車云々の他に「触った」「触ってない」の言い合いにも発展し、さらにトラブルが大きくなってしまう。
私達も車内で録画をすることはあるが、これはあくまでも何かあった際の証拠として録画しているだけで、カメラを露骨に相手に向けて撮影したりはしないし、ましてや故意に画角に相手の顔を入れたりなどもしない。
また撮影したものを必要に応じて公開する際には人の顔などが写っている場合は処理してから公開する。
少なくとも、一般乗客や鉄道員などに対して許可なく無修正で人の顔をネット上に公開したりするようなことは絶対にしない。
一方、筆者の入ったグループでもまた別の女性客(以下、女性B)が声掛けしてきて「女性専用車両です」とか言ってくるので、こちらから「任意協力です」というも納得せず「障がい者とか配慮の必要な男性以外は乗ってはいけないんですよ!」などと言うので当会メンバーたちが次々と
「乗ってはいけない車両なんて無い」
「そんなに言うなら駅員に確認すれば?」
「裁判所も男性の乗車を禁ずる物ではないと判決を出している」
と言うも納得せず「あなた達が駅員に確認すれば良い」などというので、
「私達は交通局に確認済みです。確認がついているから乗っているんです!」と返した。
これは名古屋市営地下鉄に限ったことではないが、まるで例外規定のように「女性と同行する小学生以下の男児、障害者と介護者その他配慮の必要な男性は乗れる」等という案内をするから、「それ以外は乗ってはいけない」と勘違いするのである。
実際は「○○にもご利用いただける」と書いてあるだけで、「〇〇以外は利用できない」とはどこにも書いていない。それ以外の男性については「触れていないだけ」である。
こういうと「お前らが勝手に都合のいい解釈をしているだけだ」という意見も出てくるかもしれないが、そう思う人は交通局(鉄道事業者)に「健常者の成人男性が『自分たちも乗れる』と言って乗ってくるので『○○にもご利用いただける』ではなく『それ以外の方はご利用いただけません』とはっきり明記してください」と意見してみればよい。
恐らく「それは出来ません」という回答が返ってくるか、またはまともに答えずごまかすかのどちらかであろう。
少なくとも「わかりました。そのようにいたします」という鉄道事業者はまずないと思われる。
女性専用車両という名前で男性禁止のように見せかけているだけで、実は男性の乗車を禁止することは人権・差別の問題もあり、法の下の平等を定めた憲法14条1項などに触れる可能性があるので法的にも不可能だからだ。
ちなみに鉄道営業法34条2号は現在の女性専用車両には適用されない。鉄道営業法自体が現在の日本国憲法が制定されるより前の明治時代に制定された法律だからである。
鉄道事業者はこうすることで、子供や障害者・介護者などの特別な事情のある男性以外は乗車禁止と思わせるような案内をしていながら、同時に「男性の乗車禁止とはひとことも言っていない」と言うこともできるのである。
両グループとも女性客と口論になった状態で伏見駅、栄駅を過ぎ、列車は新栄町駅に到着。
筆者を含むグループと言い合いしていた女性Bは、これ以上言い合っても仕方ないと思ったのか、新栄駅に着いた時点ではもう何も言ってこなかったが、私達からドアひとつ分離れたところで、名古屋駅出発直後から女性Aと言い合いになっていたもう一つのグループはまだ言い合いをしていたので、私達は一旦新栄町駅のホームに降りて隣のドアから再度乗車し、もう一つのグループと合流した。
先ほども少し触れた通り、女性Aがスマホのカメラを会員に向けて撮影しようとしたことからトラブルが大きくなり、収拾がつかなくなったようだ。
しばらくして池下駅に到着すると、そこで助役2名が乗車してきた。誰かが通報したのだろうか?
池下駅を出ても女性Aはまだ私達のことを「人数が増えて気持ち悪い」などと言っていたが、助役2名が私達と女性Aの間に入り、仲裁に。
助役が仲裁に入ってもまだ女性Aは文句を言っていたので、会員が
「(そんなに言うなら)一緒に降りて駅事務室に行きましょう」
と促すも、女性Aは
「急いでいる」
等と言って駅事務室に行くことを拒否。
この反応は『この男(会員)が触った』と言っているのにおかしな反応である。
本当に会員が触ったのであれば、会員から駅事務室に行くことを提案されるのは願ってもないことで、意気揚々と駅事務室に行って駅員に警察を呼んでもらって会員を逮捕してもらおうとするはずである。
しかし実際には会員の駅事務室へ行く提案は拒否。つまり女性Aの「(会員が)触った」という言い分は会員Aを黙らせる虚偽申告(でっちあげ)なのが明白なのである。
こうやって(痴漢)冤罪が作られるんだと思うととても恐ろしい話である。
だからこそ非協力(任意確認)乗車中の証拠保全としての録音・録画はとても大事なのである。
結局女性Aが「星ヶ丘駅で降りる」と言った(恐らく女性Aが降りる予定の駅だったと思われる)ので、私達と助役2名も一緒にここで下車。
助役が「ここで待っていてください」というので私達は一旦ホーム上で待って、助役2名は少し離れた場所で女性客から事情聴取していた。
ホーム上で待機してから15分くらいは経っただろうか。しばらくして助役2名が戻ってきて、私達に「女性のお客様のカメラの画像を確認しましたが、あなた方(当会メンバー)の写った画像はありませんでした」とのこと。
一応、撮影は阻止できたということだろうか。
こういう悪意ある者に撮影された場合、当会がするような個人がわからないような顔部分への処理をせずに画像をSNSに侮辱と共に晒す可能性がある。
助役2名は「女性専用車両は任意協力である」と認めた上で、私達に「これでよろしいですか?」と尋ねてきたので、私達は「先程の女性には『女性専用車両に何らの強制力もなく、男性の任意の協力で成り立っているもので【男性乗車禁止】ではない』ということをわかっていただけたんですか?」と尋ねました。すると『わかっていただけた』という返答だったので、私達は「それで良いです」と答えると「ではお気をつけて」と言って去って行った。
先に述べた通り、女性Aは会員と言い合いになっているときに「急いでいる」と言って降車を拒否したわけだが、結果として私達に声掛けした上に会員の顔を撮影しようとしてトラブルとなり、余計に時間がかかったわけである。
そもそも急いでいるなら、自ら相手に声かけなどせずに駅員や乗務員、警備員に通報し、第三者に対処してもらうほうが得策である。
なぜなら、責任のある第三者に対処してもらえれば最良で自分は一切対応する必要はないし、最悪でも短時間の事情聴取で終わり、今回のように長々と経緯を事情聴取されることもないからである。
しかし、恐らくだがこの女性Aにはそこまでの考えはなく「声をかけたらさっさと退散するだろう」と思ってその場の思いつきで私達に声をかけたのだろう。
「女性専用車両!」といえば100%必ず男性を追い出せると思ったら大間違いである。
そして「急いでいる」というのも単に降りて駅事務室に行くのがめんどくさいからその場の思いつきで言っただけで、本当に急いでいたわけではないだろう。
「自分で種を蒔いておいて、これではねぇ・・・」と言いたくなる。
星ヶ丘→栄→名古屋
当初の予定では名古屋駅から東山線終点の藤が丘まで行くつもりだったが、このようなことになったため、予定を変更して星ヶ丘から20:54発の高畑行きで名古屋駅方面に折り返すことにした。
車内は座席が埋まる程度で、混んでいない。
途中の本山駅と今池駅でそれぞれ男性客が1人ずつ乗車し、着席した。
どうやら私達のような反対派だけでなく、それ以外の男性の乗車も珍しくはないようだ。
とはいえ先ほど乗車した藤が丘行きの車内では、二手に分かれていた私達が(それも二手に分かれているグループの両方とも)声掛けされた。
千種駅辺りから少し乗客が増えてきた。
新栄町駅で今池駅からの男性が下車。本山駅からの男性はまだ座席にいる。
栄駅で一旦下車。私達と入れ替わりに2人の男性客が乗車。1人は気づいて慌てて隣の車両に移動していったが、もう1人のスーツ姿のサラリーマン風の男性客はつり革を持ってそのまま名古屋方面に乗車していった。
私達はしばらくホームで待って、21:15発高畑行きに乗車。
栄駅から名古屋駅の間は名古屋で最も混雑する区間であるというが、この列車も立ち客が多くかなり混雑していた。
とはいえ、最ラッシュ時間帯は過ぎているためか、押し合いへし合いするほどにはなっていない。
途中の伏見駅を過ぎ、この列車では特に何事も無く名古屋駅に到着。私達はここで下車した。
名古屋→栄→千種
名古屋駅で折り返し21:26発の藤が丘行きに乗車。
こちらもかなり混んでいる。この列車でも3人ずつ二手に分かれて乗車した。
次の伏見駅で乗車してきた女性客(以下、女性C)が白々しく咳払いをし、さらに私達の肩をトントントントンと何度も叩いてきた(下手をすれば暴行罪)ので文句を言ってやろうかと思ったが、それでも敢えて無視していると「女性専用車両」と言ってきたため、少し大きめの声で「知ってます!」というとそれ以上は何も言ってこなかった。
とは言え、この態度は明らかに「知らずに乗っているから教えてあげよう」ではなく「出ていけ」という意思表示である。
次の栄駅でその女性Cは下車したが、私達もここで一旦下車。
後続の21:36発藤が丘行きに乗り換え。
栄駅からは特に何もなく千種駅に到着。ここで名古屋(高畑方面)に折り返しのため下車した。
千種→栄→名古屋
千種駅からは21:48発の高畑行きに乗車し、また栄駅で後続乗り換え。
栄駅までは比較的空いていたが、ここからは名古屋駅まで名古屋の再混雑区間。下車した私達と入れ替わりにたくさんの乗客を乗せて列車は高畑方面へと発車していった。
そのままホームでしばらく待って後続の高畑行きに乗車したが、ここでもまた男性が私達以外に確認出来ただけで2人乗車してきた。
車内は押し合いへし合いするほどではないが混んでいる。
伏見駅を過ぎ、この列車では特に何事も無く名古屋駅に到着。ここで乗車会は終了とした。