【関西】2024年9月 JR大阪環状線&ゆめ咲線で非協力乗車会

活動履歴

2024年9月8日の朝、JR大阪駅からJRユニバーサルシティ駅までと、折り返しユニバーサルシティ駅から大阪駅を通り越し、大阪環状線外回りで天王寺駅まで非協力乗車を行いました。

大阪周辺のJR線では非協力乗車は比較的頻繁に行っておりますが、日中や夕夜間だけでなく朝の時間帯にもしておこうということで今回実施いたしました。

以下、その報告です。


JR線:大阪→ユニバーサルシティ

今回はJR大阪駅に朝8:40集合。

大阪駅から8:46発の普通桜島行き(JRゆめ咲線直通)の女性専用車に乗車すべくホームに並んだ。

朝のJR大阪駅
大阪駅ホームの様子

ホームでの自動放送で「この電車の4号車は女性専用車です」というアナウンスが流れ、駅員もまた肉声で「前から4両目は女性専用車です。ご理解ご協力をお願いします。」とアナウンスをしていた。

JR西日本線に女性専用車が登場して20年あまり。差別だと批判を受けつつも、表向き「迷惑行為防止」という理由で女性専用車は未だに運行されており、車内や駅構内でのアナウンスも未だに当たり前のように流されている。

8:46発に乗車
列車が到着

しばらくしてその桜島行きが到着すると、目の前に並んでいた外国人と思しき家族連れ(並んでいる時に外国語で会話していた)が子供を乗せたベビーカーを押しながら隣の車両に行こうとしていたので、会員の1人が父親らしき男性にやむを得ず「(You)Can ride」(乗れます)と言うと隣にいた母親らしき女性が「シェイシェイ(謝々=ありがとうございます)」と言っていた。

どうやら中国から来られた方のようだ。これから家族でUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)に行かれるのだろうか。

もしそうなら日本で楽しい思い出を残していってほしいものである。

その家族連れと共に私達も車内に入ると、他にもう1人男性客がそのまま女性専用車に乗ってきた。

車内は押し合いへし合いになるほどではないものの結構混雑していた。

しかし、近くにいた女性客らは何気ない会話を続けており、私達も含め乗っている男性客に対しては特に気にしているような雰囲気ではなかった。

他の車両の混雑状況は確認できなかったが、おそらく女性専用車よりも更に混雑している車両もあったのではないかと思われる。

次の福島駅で少し乗り降りがあったが、混雑率は変わらず。

野田駅ではあまり乗り降りはなく、大阪環状線とゆめ咲線の分岐駅である西九条駅に到着した。

西九条駅ではしばらく停車していたが、車内の混雑具合はやはり大阪駅からほぼ変わらず。

車内にいるのは皆、USJへ向かう乗客だろうか。ちなみに先ほど大阪駅で少し会話した家族連れもまだ車内にいる。

西九条駅を発車してゆめ咲線内に入ったが車内は相変わらず結構混んでいる、というよりむしろ西九条から乗ってきた乗客でさらに乗車率はアップした感がある。

次の安治川口駅でもほとんど乗り降りは無し。

8:59頃にユニバーサルシティ駅(USJの最寄り駅)に到着すると予想していた通り、乗車していた乗客のほとんどが一斉に下車して、ホームはたちまち人で一杯になった。

ユニバーサルシティ駅の駅標
ホームから改札への階段も人で一杯(ユニバーサルシティ駅)

ゆめ咲線(正式名称は桜島線)はもともと大阪という大都会にありながら乗客もさほど多くなく、沿線にも目立ったスポットもない非常に地味な、いわゆる「都市ローカル線」だった。しかし、沿線にUSJが出来てからは、すっかり乗客も増え、特に土日祝日などはこのようにかなりの賑わいを見せている。

私達もその人波に流されるように改札口まで移動し、一旦外に出て切符を買い直した。今回は大回り乗車ではないので、切符を買い直す必要があるのだ。

駅構内では駅員が肉声で「本日は大変多くのお客様にご利用いただいております・・・」と案内をしていた。

ユニバーサルシティ駅の改札。USJに向かう人で一杯

確かに車内は混んでいると言えば混んでいたが、押し合いへし合いするほどではなく、また乗車している客層も家族連れや恋人同士などが多いと思われ、そんな中でラッシュ時のように平然と痴漢行為を働く者がそうそういるとも思えない。

特に土日祝日のゆめ咲線の女性専用車はどう考えても無意味である。

痴漢対策だけでなく「迷惑行為防止の観点から必要」などという意見もあるかも知れない(JR西日本のサイトにもそう書いてある)が、痴漢行為以外を含んだ「迷惑行為防止」なら迷惑行為が必ず「男が女にする」とは限らないのだから、ますます女性専用車の存在理由が怪しくなる。

JR西日本についてはいつも言っている通り、過去に「女性専用車、乗ってますか?」「行きも帰りも女性専用車、もう私の習慣です」などと宣伝していたことからも分かるように「女性ウケ狙いサービス」と化してしまっているわけだが・・・

そして、それが善良な男性まで「男性である」というだけで排除する人権侵害になっていることにまだ気づいていないのだろうか。あるいは「迷惑行為防止のため」と言っておけば大丈夫と思っているのだろうか。

しかしながらそのあたりを突っ込んでも現状では「任意協力なので差別ではありません」という話になる。

「任意協力」が逃げ道になっているのだ。

だからこそ私達は「任意だというなら乗りますよ」ということで乗車活動を続けているのである。インターネット上では非協力(任意確認)乗車のことを「女性客への嫌がらせ」などと言う者がいるが、当然ながら女性客に嫌がらせするのが目的ではないし、そもそも乗り合わせただけの女性客に用はない。

ただ普通に乗車をしているだけである。

JR線:ユニバーサルシティ→(大阪経由)天王寺

トイレ休憩などを挟み、ユニバーサルシティ駅9:20発の普通西九条行きの女性専用車に乗車することにした。

ユニバーサルシティ駅の女性専用車位置にある掲示

このユニバーサルシティ駅では約3分間ほど停車時間がある。私達が乗車しても周囲の女性客は特に気にしていない模様。

ホームでは女性専用車に関する自動放送が流れていた。

車内は空いていて、私達の他は女性客がせいぜい10人程度しかおらず、ユニバーサルシティ駅を発車した後も特にこれといったことはなく終点の西九条駅に到着した。

西九条駅ではホーム上乗り換えで9:26発の普通大阪環状線外回り(大阪方面)の列車に乗り換えることが出来た。

ちなみに西九条駅の女性専用車付近には2人の駅員が立っていたものの、私達が目の前で女性専用車に乗っても何も言ってくることはなく、また車内には既に計3人の男性客が座席に座っていた。

さらに途中の福島駅から1組の家族連れが乗ってきたが、会話の内容が聞こえてきて「女性専用車は平日だけやろ」と言っていた。どうやら土日祝ダイヤで女性専用車が無いと思っていたようだ。

もちろん本当は土日祝ダイヤはもちろん、平日ダイヤであっても任意協力なのだから男性が乗っても問題ないし、ましてや家族連れなら尚更問題ないのだが・・・

この時点で車内は座席がほぼ埋まり、立ち客が数人程度の状態だった。

次の大阪駅で(西九条駅の時点ですでに乗っていた)3人の男性客は降りていったものの、福島駅からの家族連れは引き続き乗車し、大阪駅の次の天満駅で降りていった。

しばらくは座席がほぼ埋まった状態で立ち客が若干居るような状態で列車は走り続け、複数の路線との乗換駅である京橋駅や、名前通り大阪城公園の最寄りである大阪城公園駅、大阪メトロ中央線との乗換駅である森ノ宮駅などを過ぎていった。

もちろんその間、声掛けやその他不穏な空気になるようなことは全くなかった。

以前はJR西日本線でもよくトラブルや乗務員・駅員等からの声掛けがあったのだが、近年は乗車活動をしていても平和に終わることが多い。

過去にJR西日本線であった大きなトラブルがウソのようである。

とはいえ、これはJR以外も含めた関西のどこの路線でもそうかというとそうではない。

当サイトをいつもご覧の皆様はご存じの通り、神戸市営地下鉄では今年に入って女性客と乗車した男性とのトラブルが相次いでおり、また今回の乗車会の4日後(9月12日)に行われた阪急神戸線での乗車会でも開始早々女性客が絡んできたり、助役?から「降りましょうか?」と言われたり、その後も別の女性客から次々声を掛けられたりするなど、女性専用車両が任意協力であるということが完全に浸透しているとは言えない。

これからもさらに任意周知活動を続けていく必要があるだろう。

今回の乗車会で、外国人らしき乗客が「Women only」という、事実(任意協力)と合ってない表示を見て隣の車両に移動しようとした際は「(You)Can ride」もしくは「Can take」「Can get on」等と言えば移動しなくなる可能性があるということが分かった。

来年には大阪万博を控えているが、諸外国の多くは日本に比べて女性専用車両のような物に対してはアパルトヘイトを連想させる差別であるとして(そして女性に対する差別でもあるとして)批判的であるとも聞く。

日本の鉄道事業者はいつまで痴漢対策とか迷惑行為防止という(表向きの)理由でこんなことを続けるつもりなのだろうか。

途中の鶴橋駅あたりから空席が目立つようになり、結局最後まで声かけは無いまま9:55頃に天王寺駅に到着。

乗車会はここで終了し、解散とした。

天王寺駅の駅標
天王寺駅ホームの様子

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