福岡地区で11月25日に西鉄天神大牟田線花畑~西鉄福岡(天神)間で非協力乗車を行いました。
西鉄といえば非協力乗車している男性を見つけると職員が乗車してきて見張り番のようにピッタリと近くに立ち、そのままどこまでもついてくる「付きまとい乗車」がその特徴ですが、今回も途中駅から乗車してきてピッタリついてきました。
以下その報告です。
西鉄小郡・筑紫で声掛け。停車駅ごとに女性専用車両アナウンス。
朝の西鉄花畑駅で
今回は市内にある西鉄花畑駅に朝7:50に集合し、7:59発の急行福岡(天神)行きに乗車する予定である。
ホームで他のメンバーと合流して一緒に女性専用車位置に並んでいると、隣のドアの位置に並んでいた女性客がわざわざ私達のところまで歩いてきて「ここは時間帯で女性専用になるんですけど」と言ってきたので、メンバーの一人が「承知しています」と言うと、その女性客はすぐに引き下がった。
西鉄では今回のような乗客からの声かけは少ない。
乗客から声をかけられたのはかなり久しぶりだ。
しかし西鉄で非協力乗車をしていると、職員からは毎回ほぼ確実に声掛けがある。
そして職員が声をかけてもこちらが移動しないと分かると、今度は途中駅から助役などが乗り込んできて、こちらが女性専用車両からいなくなるまで、まるで桃太郎電鉄(ビデオゲーム)の貧乏神のようにピッタリとついてくるのだ。
昨年(2019年)7月に関東・関西のメンバーと合同で行った乗車会(2019年7月 福岡・西鉄天神大牟田線・非協力(任意確認)乗車会の報告)の際には大牟田で声を掛けてきた車掌が無線で西鉄柳川駅に連絡を入れたため、助役が西鉄柳川駅から乗りこみ、終点の福岡天神までずっとピッタリついてきた。
こちらが途中で電車を乗り換えても一緒に降り、さらに乗り換えた電車にまでついて乗りこんでくるなど、ここまでやられるとはっきり言って気持ち悪い。
要は女性客から「男が女性専用車両に乗りこんでいるのに西鉄は何もしないのか?」とクレームをつけられるのを警戒して、非協力乗車する男性を見張っているのだろう。
任意協力であり、本当は女性専用でもない車両に女性専用車両などという「ウソの名称」をつけるからこうなるのであって、クレームをつけられたとしてもそれは西鉄側の自業自得である。
それにしても西鉄は人員に余裕があるのだろうか?
非協力乗車するたびに必ずといっていいほど職員がついてくる。
さて、花畑駅のホームでしばらくそのまま待っていると、向こうから歩いてきた職員が女性専用車両位置で並ぶ私達のすぐ近くまできて立ち止まり、一瞬こちらをちらっと見た。
声をかけてくるかと思ったが、かけて来ず。
しかし職員はそのままホームに立って待っていたので「今回は最初から付きまとい乗車か?」と思ったが、7:59発の急行が到着すると、車掌に何かを伝えて去って行った。何だったのだろう?
すぐにドアが開いて、私達は早速乗車した。この急行は花畑始発で、そのせいか車内はまだ半分以上空席の状態である。
西鉄の女性専用車両は最後尾車両のため車掌がいるが、私達は敢えて車掌の目が届く場所に着席した。
しかし、花畑駅停車中に車掌は声をかけてこなかった。
「西鉄も少し対応を変えたのだろうか?」とその時は思ったが、後々実はそうでないことが判明する。
西鉄小郡で最初の声掛け
やがてドアが閉まり、花畑駅を発車。2分ほど走ってすぐ隣の主要駅、西鉄久留米駅に到着した。
ここからは大量に乗ってくるかと思ったがそれほどでもなく、空いた状態のまま西鉄久留米を発車した。
ここで車掌が「この電車の最後尾の車両は女性専用車両となっております。皆様のご理解ご協力を・・・」とアナウンスをした。
通り一遍の簡単なアナウンスだったので単なる形式上のものかと思っていたのだが、その後停車駅を発車するたびに毎回このアナウンスが流され続けることになる。
西鉄の急行は停車駅が多いので同じアナウンスを恐らく10回くらいは耳にしたように思う。
西鉄久留米からしばらく走ると次の停車駅、宮の陣。
さらに走ると辺りは市街地から広々とした田園風景に変わる。
その中を急行列車はかなりのスピードで走行し、再び市街地に入ると小郡市の代表駅、西鉄小郡である。
ここで特急の通過待ちのため、数分停まる。
すると車掌が車掌室から出てきて座席に座っている私達の目の前にひざまづき
「西鉄電車をご利用いただきましてありがとうございます。こちらは女性専用車両となっておりまして、ご協力をお願い出来ませんでしょうか?」
などと言ってきたので、私達から手でお断りのポーズを取ると、
「はい、失礼いたしました。西鉄電車をご利用いただきましてありがとうございます。失礼いたします」
と言って引き下がっていった。
西鉄小郡~福岡(天神)
特急の通過を見送り、列車は西鉄小郡を発車。
この時点でもまだ車内は混んでおらず、余裕がある。
西鉄小郡で声をかけてきた車掌はこれでもかと言うくらい腰の低い対応だったが、これまでの経験上こちらが移動を拒否したら、無線で行く先の駅に連絡が入り助役が乗ってくるというのがパターンである。
多分今日も同じだろうと思っていたが、やはり筑紫駅のホームに助役が待機しており、ドアが開くと車内に乗りこんできて、私達の目の前で「こちら女性専用車両となっておりますので・・・」と要請した。
さっき車掌相手にお断りしたのにしつこい。任意協力である以上、何度私達に言っても同じである。
もちろん私達からは「承知しております」と答え、移動する意思のないことを伝えた。
そのまま一緒に乗車するのかと思ったが、助役はホームに戻っていき、列車は筑紫を発車した。
このあたりになると線路沿いも市街地や住宅地が続くようになる。
途中の小さな駅を結構な速度で通過しながら、朝倉街道・西鉄二日市と停車し、下大利あたりからしばらくの間は現在高架工事中のため、列車はこれまでの快調なペースから一段落して、ややゆっくりと走るようになる。
筑紫で助役の乗車がなかったため、今回は西鉄名物「付きまとい乗車」はないかと思ったが、春日原で職員が乗り込んできた。
声はかけてこなかったものの、私達が座っているすぐ横に立ち、ピッタリとついてきた。
この職員は上からの指示で乗りこんできているのだろうが、ここまでするところを見ると、西鉄は「女性専用車両の男性を放置すると、女性客から非難される!」という脅迫観念にでも駆られているのか?と思ってしまう。
そもそも現憲法下では「女性専用車両」と銘打っていても実際には任意協力にしかできないのに、それを隠して西鉄の職員らがここまでしつこく付きまとってくるのはおかしい。
女性専用でもないのに「女性専用」車両などとウソをつくからこういうことになる。
このあたりまで来て車内はやや混雑してきた。
私達の近くに立った職員は声をかけてくる様子はないし、周囲の女性客も声をかけてくるような雰囲気ではないが、座席で何もせずじっとしているのも何か見張られているようで嫌だったので、座席に座りながらスマホをチェックすることにした。
しばらくして列車は大橋駅に到着し、私達の横にいた職員はここで降りていったが、一緒にいた他の会員によると大橋駅からまた別の職員が乗車してきたそうだ。
大橋駅からは福岡の都心部に入り、列車は高架線を快調に飛ばしながら高宮と西鉄平尾を通過。
辺りがすっかり都会の風景になったところで薬院駅に停車し、ややまとった下車があった。
終点の西鉄福岡には8:51ごろ到着し、乗車会はここで終了とした。
西鉄福岡駅の改札を出てから近くの喫茶店に入り、喫茶店を出てからはしばらく福岡市内を散策するなどして、その後解散した。