当会関東本部では、2019年8月26日の夜、京王線で任意確認乗車会を行いました。
今回、警備員や駅員・乗務員などの声掛けがひどく、それを見て女性客も私達に文句を言ってくるなど、京王側がトラブルを誘発しているような状態でした。
どうやら会社のほうが声掛けをするよう、現場に指示しているようです。
以下、その報告です。
女性客や警備員・乗務員からの声掛けが酷い京王
女性専用車両は痴漢対策ではなく、男性を乗せないことが目的の「男性対策」
新宿~調布(先発)
新宿20:26発、準特急橋本行きに乗りました。
乗車しようとしたところ、警備員から「こちら女性専用車となっております」と、声かけがありました。
会員が「知ってます。それがどうかしましたか?」と返すと、「どうぞ」と返ってきました。
そのあと、我々のあとから乗ってきた女性客が、
「え、なんで男性乗ってるの?乗れないですよ」
と、無知丸出しの声かけをしてきました。
会員:じゃあ車掌さんに聞いてください
女性客:あなたが聞いてきてよ
会員:いや、乗れないと思っているほうが聞くべきでしょ
そうこうしているうちに発車時刻となりました。
発車後も、やはり納得しないのか、しばらくぶつぶつ言っていました。
笹塚では、車掌がわざわざホームへ降りて、待ち合わせしていた急行の車掌と共に声かけにきました(動画では2分27秒あたりから)。
車掌:お客様、これ女性専用車両なのでこちらの車両に乗っていただけませんか?
・・・ここ女性専用車両なんで・・・
会員:お客様センターは乗れるって言ってましたけど?やだなあ・・・そういう事するの・・・
車掌:何か・・・?
ここで2人の車掌は乗務員室へ戻っていきましたが、その際「抗議乗車」なんていうやり取りが聞こえてきました。
我々はただ普通に乗車しているだけで、車内で抗議なんぞしていません。
車掌(や駅員)が余計な声かけをしてくるので、先ほどの女性客が「モラルがなさすぎ」だの、挙げ句には「結婚されているんですか?」などと、他人のプライバシーにかかわることを平気で聞いてくる始末。
モラルが無さすぎなのは、他人のプライバシーに関わることを平気で聞いてくるこの女性客のほうですが、自覚が全くない様子。
ちなみに、任意確認乗車する会員の中には既婚者もいるのですが、女性専用車両賛成派は「女性専用車両に反対=もてない男」という固定観念でしかものを見ることが出来ない傾向があります。
また、女性専用車両賛成派は女性の会員では女性専用車両に乗車しても任意確認乗車にならないから現場にいないだけなのに、「女性=女性専用車両に反対する人はいない」という固定観念ももっている傾向があります。
さらに賛成派は「鉄道は公共交通機関」という意識がない傾向もあります。
だから車内トラブルの原因となる、赤の他人に向かって失礼極まりない発言を平然とするのです。
明大前で一旦下車して、車掌に問いただしたところ、「会社の指示で声かけをしている」と言っていました(動画4分30秒あたり)。
公共交通機関において、男性を男性であるというだけで排除出来ないのは、紛れもない事実。
だからこそ鉄道事業者は「女性専用車両」などという、強制力があるかのような名前にしておきながら、実は(専用ではなく)「任意協力」にしておき、それ(任意であること)を隠すなどという、姑息なことをやっているわけで、もし本当に排除できるのなら、今頃は女性専用車両は法的に強制され、男性の乗車は法で取り締まられていることでしょう。
京王は、「徹底的に声かけすれば、完全に男性を排除して事実上、強制に出来る」とでも思っているのでしょうか?
「ウソもつき続ければ真実に・・・」なのかもしれませんね。
明大前から、後続の20:43発準特急橋本行きに乗車。
千歳烏山に到着前に「多くのお客様がお降りになられます。周りに降りる方がいらっしゃらない場合は、一言お声かけをしてお降りください。車内トラブル防止にご協力をお願いします。」という随分丁寧な車内放送をしました(動画5分05秒あたりから)。
しかし、我々が乗車口を移動し、最後尾から乗ろうとしたところ、やはり声かけしてきました(動画5分40秒あたりから)。
個別の声かけがトラブルを誘発するのに、言ってるそばからトラブルの原因を作ってどうするのでしょうか?
調布到着後は今回も詰所で一連の出来事について抗議(→講義)しました。
新宿~明大前(後発)
新宿22:07発 準特急 京王八王子行きに乗りました。
乗車時もまた警備員から声かけがありました。
そのあと、今度もやはり後から来た女性から、「女性の方ですか?」とか、「女性しか乗れないんで」と、これまた勘違いかつ失礼な声かけがありました。
先にも述べた通り、女性専用でもない(任意協力)のに「女性専用」とウソをつくから、こういう女性客が出てくるのです。
こういう女性客は騙せても、我々を騙すことは出来ません。
しかし、これだけ移動する気はないことを表明していても、さらに発車間際に車掌から声かけがありました(3分40秒あたりから)。
この車掌も、会社からの指示だと言っていましたが(動画4分30秒あたり)、京王は(現場が)声をかけ続ければ、我々が乗車しなくなると思ってこんな指示をしているのか、あるいは周りの女性客に対し、「私達(京王)はきちんと仕事をしているのに、この男性たちが降りないんです・・・」という、遠まわしな言い訳のためなのか。
この後、さらに笹塚でも声かけがありました。
こういうところからもこの車両の目的は(痴漢ではなく)男性を一人も乗せないようにすること、つまりは「男性対策」であるということが分かります。
この日はこの後、別の予定が入っていたため、後発は明大前までにして、ここで乗車は打ち切りました。
さすがに今回は声かけが酷かったため、明大前でホーム上から車掌へ向けて、大きめの声(車内ではマズイが)で任意周知を兼ねて「男性乗れると言いなさいよ!」と言っておきました。