当会関西本部では、8月22日にJR京都線(東海道線)・JR学研都市線(片町線)で、非協力乗車を行いました。
【ルート】
大阪 13:02 → 普通 京都行 → 13:26 高槻
高槻 13:32 → 新快速 敦賀行(専用車なし) → 13:44 京都
京都 14:04 → みやこ路快速(専用車なし) → 14:41 木津
木津 14:57 → 快速 塚口行 → 15:20 松井山手
松井山手 15:38 → 快速 宝塚行 → 16:06 京橋
以下、当日参加したメンバーからの報告です。
JR京都線・JR学研都市線で非協力乗車
引き続き任意確認
JR京都線 大阪~京都
関西本部では8月10日・14日と、平日の夜に乗車会を重ねてきたが、今回は8月22日、土曜日の日中の実施である。
当会では過去に、大阪駅から福知山線の谷川まで足を延ばし、そこから加古川線を下って加古川まで出て、西明石から大阪方面に向かうといったような、かなり長距離・長時間の乗車会を行ったことがあるが、このところはそうした”大がかりな”乗車会はあまり行われていなかった。
今回、久しぶりにちょっと広めの範囲に足を延ばしてみようということで、大阪からJR京都線で京都まで行き、京都からJR奈良線を南下、木津から学研都市線(片町線)で京橋方面に向かうというルートで乗車会を行うという計画を立ててみた。
JR大阪駅で13時に待ち合わせ。
平日の夜に行う乗車会とは若干参加メンバーの顔ぶれが異なる。
会員各自、仕事などの絡みで動ける曜日が異なるから、まず関西メンバー全員そろって乗車会というわけには行かないが、今日も結構な人数が集まってきた。
13:02発の普通・高槻行に乗車。大阪駅では女性専用車の位置に数人の駅員・警備員がいたが、声掛けはなし。
車内は10~20人程度の乗車で空いていた。私達の他に男性客はいないようだった。
私達が望んでいる(目指している)のは、私達のような活動団体メンバーだけでなく、一般の男性も女性専用車が任意であることを知ったうえで、普通に女性専用車に乗ってくる状態になることである。
だから、他の乗客については、女性客よりも、私達のほかに男性客が乗っているかどうかのほうが気になる。
最近ではあまり見かけなくなったが、一時期、ネット上では、「女性専用車にわざと乗る男性は、女性に囲まれてハーレム気分を味わいたいのだろう」などという、釣りなのか本気なのか分からないような書き込みがしばしば見られた。
こういう書き込みを見て本気にする人はそう多くはないと思うのだが、一応言っておくと、私達は乗車会の際、基本的には一緒に乗車している女性客には用はないし、(向こうがこちらに何かして来ない限り)関心もない。
やがて列車は、この列車の終点、高槻に到着。
高槻から1人、メンバーが合流。高槻から先も京都方面の通勤型車両(専用車設定列車)に乗車する予定だったが、13・14時台にはこの区間に該当の列車がないことが判明し、新快速で京都まで移動した。
京都~木津・学研都市線 木津~京橋
京都から木津までは、JR奈良線・みやこ路快速で移動。
JR奈良線には女性専用車の設定は無いので、ここから木津までは非協力乗車ではなく、単なる移動である。
使用されている車両は、かつて東海道線・山陽線を新快速として走っていた221系。
座席を向かい合わせにできる転換式クロスシートで、木津までの間、仲間同士で雑談。
気を引き締めて非協力乗車しているときと異なり、和やかな時間が流れた。
京都駅からJR奈良線で南下すること約30分余り、列車はJR学研都市線との分岐駅、木津に到着。
ここから非協力乗車を再開。
木津から目的地の京橋までは1本の列車で直通できるが、「自由が丘作戦」として松井山手で乗り換えることに決定。
自由が丘作戦とは何ぞや?という方もいらっしゃるかと思うので、簡単に説明すると、自由が丘作戦とは、目的地まで一本の列車で乗りとおすのではなく、途中の駅でいったん降りて、後続の列車に乗りかえることを指す。
関東のメンバーが東急東横線で乗車会を行う際、少しでも多く「任意周知」を行えるよう、途中の自由が丘駅でいったん降りて、後続の列車に乗りかえるようにしたのを、このように呼んだのが始まりである。
私達が木津から乗車した快速・塚口行は、ここ木津駅で折り返しの列車。
車内で発車を待っていると、折り返しで移動する運転士(車掌?)が、乗車している私達に声を掛けてきた。
運転士:(ここは)女性専用車なんですよ。
会員:知ってます。(車両移動の)必要性あるんですか?
運転士:男性が怖いお客様もいらっしゃいますので…。
会員:男性だからって、そういう風に言われることが不快な人もいるんですよ。
運転士:ご協力をお願いしているだけですので。わかりました、すいません。
そう言うと運転士は去って行った。
今回の乗車会で鉄道事業者からの声掛けはこの一回だけだった。
ここしばらくJR西では、駅員・乗務員などから声掛けがあっても、「一度断ったらそれ以上は言ってこない」状態が続いているが、これは会社としてそう指導しているものなのかどうか、今後も引き続き様子を見て行こうと思う。
やがて列車は木津駅を発車。
木津発車時点での車内は、私達以外には女性客が数人いる程度だった。
このあたりは利用者の少ない区間であり、私達が自由が丘作戦のため一旦下車した松井山手駅までほぼこの状態だったのだが、途中の京田辺駅では男性2人組が女性専用車に乗車してきて、私達が降車した松井山手でも降りずに、そのまま京橋方面に向けて乗車していった。
松井山手で下車した私達は、ここで後続の快速・宝塚行に乗車するために、ホームの女性専用車乗車位置に並んだ(上の写真)。
松井山手からは利用者の多い区間になるので、立ち客も出る状態となった。
今日は8月22日で、まだ夏休み期間中だと思われるが、どうしたものか、通学の中学・高校生も多く乗ってきた。
四条畷・住道と、大阪の郊外を走り、列車は放出(はなてん)駅に到着。
ここから先、次の鴫野駅付近までは、おおさか東線・新大阪延伸工事の真っ最中である。
おおさか東線は、JR大和路線(関西線)の久宝寺から、ここ放出まで部分開通していて、現在はそこから先、新大阪までの工事をしているところなのだが、多分、開業初日から女性専用車を終日運行するのだろうとか思うと、少々気分が悪い。
世間の人々の多くは今でも、女性専用車を痴漢対策だと信じているだろうが、当会がこれまで何度も繰り返し述べてきているとおり、「痴漢対策」は建前である。
「痴漢対策が建前なわけないだろう・・・」と思う人は、当会の過去の活動報告などもよく読んでほしい。
さて、私達の乗った快速列車は鴫野を通過して次の京橋に到着。
ここは大きな目的地・乗換場所となる駅だけに大量の乗客が降りて行った。
私達の乗車会もここで終了の予定だったので、全員下車し、解散した。