乗車区間:(第1部)大阪~環状内回り~大阪
(第2部)大阪~芦屋~尼崎~北新地
当会関西本部では先の8月10日に続き、8月14日の夜にもJR大阪環状線及びJR神戸線(東海道線)で、非協力乗車を行いました。
今回は2部構成とし、まず第1部として早い目の時間に待ち合わせをして、大阪環状線を一周しました。
そして、その後再び大阪駅に集合し、第2部としてJR神戸線で芦屋まで行き、そこから引き返してJR東西線北新地駅まで乗車しました。
以下、当日参加したメンバーからの報告です。
JR大阪環状線・JR神戸線で非協力乗車
「協力しない意思を示した者には強制しない」は、指導徹底されているのか?
第1部(大阪環状線)
今回は平日の夜の実施だが、平日の場合、集合時刻が早いと、会員各自の仕事の終了時刻の関係で、参加できない会員が多くなってしまう。
そのため、このところ平日の夜は20時集合にすることが多かったが、こうなると今度は、時間帯が遅くなるため、乗車会のルートや、活動内容に制限が出てしまう。
そこで今回は、早い目の時刻に一度集合して、来れる会員だけで乗車会を開始し、もう一度、今度はやや遅い目の時刻に集合をして、早い時刻に来ることが出来ない会員も、途中から参加できるようにしてみた。
まず、第1部として、大阪駅に18:30集合。
集合時刻までに集まった会員で、大阪18:32発、環状内回り電車に乗車することにした。
私達は駅のホームの女性専用車乗車位置に並んだが、周りから何か言って来る人はいなかった。
やがて列車が到着。私達は乗車して座席に座った。
車内は少し空席もあるくらいの乗車率。大阪駅でしばらく停車時間がある。
その間に、私達以外にも男性客が乗ってきたが、女性専用車だからと移動してしまった。
やがて列車は大阪駅を発車。車内の男性客は私達だけの模様。
大阪環状線の西半分(大阪駅~西九条方面、新今宮・天王寺あたりまで)は、もともとそれほど混雑しないことが多いが、今回はお盆期間中ということもあるのだろう、平日の夕方だが、福島・野田と過ぎ、車内はさらに空いてきた。
ガラガラの状態のまま、西九条・弁天町・大正と過ぎていく。
天王寺で人が若干乗車してきたが、それでも座席がほぼ埋まった程度。
やはり車内の男性客は私達だけのようだった。
寺田町・桃谷と過ぎ、列車は再び空席が目立つようになってきた。
鶴橋に到着。
ここで男性客2人を含む4人グループが乗車してきて、そのうち1人は私達の横に座った。
私達以外にも男性が来たかと思ったが、乗車してしばらくすると、一緒に乗車した同じグループの乗客と中国語で会話しはじめた。
恐らく、女性専用車両であることを知らずに乗ってきた中国人だと思われる。
列車は京橋に到着。
いつもならここから大阪駅あたりまでが一番乗車率が高い区間(それでも、押し合いへし合いには、なかなかならない)だが、やはりお盆期間のためか、比較的空いている。
大阪駅からの切符で乗車していたため、大阪駅の一つ手前の天満駅で下車。
切符を買い直し、天満から19:17発、桜島行きに乗車。
こちらは、男性客が私達以外に10人くらい乗っていた。
先ほどのような外国人ではなく、またそれも一つのグループとしてではなく、それぞれバラバラに乗車してきているようだった。
同じ時間帯でも、列車によって、男性が乗っているかいないか、かなり差があるようだ。
私達は次の大阪駅で降りて、今度はJR神戸線へ。
第2部(JR神戸線)
第2部は、大阪駅19:30集合。
大阪駅に戻った私達は、第2部から参加する予定の会員と合流するため、待ち合わせ場所に向かった。
待ち合わせ場所で、第2部から参加の会員たちと合流。一気に人数が増えた。
大阪駅19:38発、西明石行き普通に乗車。
若干立ち客がいる程度で、比較的空いている。
大阪駅発車直後、座席に座っていた会員に「ここ女性専用ですけど・・・」と声をかけてきた中年女性がいたが、会員が抗議すると、それ以上は何も言ってこなかった。
尼崎を過ぎると、車内は空席が目立つようになってきた。
立花・甲子園口・西宮・さくら夙川と過ぎ、特に何事もなく、芦屋に到着。
芦屋で改札口を出てしばらく時間を潰したあと、20:15発、京都行き普通に乗車することにした。
女性専用車乗車位置付近に、車椅子が電車に入るための板をもったJRの駅員が立っていた。
車椅子か何かの乗客が乗ってくる(降りてくる?)のを待っているようだ。
(→結局、車椅子ではなく、手押し車を押しながら歩く高齢者の女性が芦屋駅から乗車してきた)
その時、反対側のホームに加古川方面行きの列車が入ってきたが、女性専用車に男性が一人乗っているのが見えた。
私達のいるホームには、定刻からやや遅れて、京都行き普通が到着。
私達が乗り込むと、一緒に男性客が一人乗ってきたが、女性専用車だと気づき、移動してしまった。
外を見ると、先ほどの駅員が私達に気づいたらしく、こちらを見て指をさしてきた。
だが、ドアが閉まったあとだったので、声かけできなかったようだ。
列車は芦屋を発車。車内は空席がちらほらある状態で、やはり空いている。
電車は夜の市街地を快調に駆け抜けていく。車内は静かだ。
電車は甲子園口に到着。先ほど芦屋から乗ってきた、手押し車の高齢者の女性客がここで降りるようで、ホームで駅員が板を持って待っていた。
と、同時に別の駅員が車内に乗りこんできて私たちに声をかけてきた。
恐らく、先ほどの芦屋駅の駅員が、甲子園口駅に連絡を入れていたのであろう。
駅員:Sorry・・・ あの、ここ女性専用車なんですけど
会員:男性差別には協力できません
駅員:できれば、ご協力頂きたかったのですが・・・
また、昨年の御幣島の事件
2014年8月 関西本部:JR神戸(東海道)線・JR東西線 非協力乗車会の報告
のようになるかと思ったが、この駅員はすぐ引き下がった。
JR西日本が、「声掛けは一回だけ」ということを社員指導した結果なら、これは一歩前進であるが、今回たまたま駅員がすぐに引き下がっただけかもしれない。
いずれにしても、これだけでは判断がつかないので、今後も時々乗車会を行い、様子を見ていく必要があるだろう。
尼崎で下車し、ホーム向かい側に停まっていた20:33発、JR東西線木津行き快速に乗り換え。
車内は空席が目立つ。
尼崎発車前に、女性専用車の案内アナウンスが入ったが、この時のアナウンスは普段、車内で時折流されるような、通り一遍のものだった。
しばらくして尼崎駅を発車したが、つい先ほど専用車アナウンスをしたばかりなのに、また車掌が女性専用車アナウンスを入れた。
それも、「前から3両目は終日女性専用車です」などと、先ほどと違い、やたらに終日を強調していた。
誰かが車掌に「男性が乗っている」などと言いに行ったのだろうか?
昨年8月22日に”事件”があった御幣島駅に間もなく差し掛かるだけに、今回もまた何かあるのではないか?
と、参加メンバーの間にやや緊張した空気が流れたが、結局その後は御幣島駅も含めて特に何事もなく、20:44に北新地駅に到着。ここで解散した。