2023年1月18日より、都営地下鉄大江戸線に女性専用車両が導入されたが、その導入を強く推してきたのが首都圏の共産党である。
現在も「痴漢ゼロを目指して」という標語を掲げながら、なぜか「導入しても痴漢が減らない(他の車両で痴漢が悪さするだけの)女性専用車両」の拡大を熱心に推進しているが、先日、その共産党の役員を務める人物が駅の女性トイレに侵入し、盗撮行為をしたとして警察に逮捕された。
捕まったのは千葉県市川市の共産党県書記長、大西航容疑者(42)
大西容疑者は去る2022年10月23日、千葉県のJR西千葉駅の女性トイレに侵入。仕切りの上からスマホで女子高生を盗撮したとして、不法侵入と千葉県迷惑行為防止条例(盗撮)違反で、今年1月12日に千葉県警千葉中央署に逮捕された。容疑を認めているという。
ネットでは「女性専用車両は一部の政党の人気取り政策・政治的パフォーマンス」「痴漢対策は表向きの理由」などという批判があるが、そんな中でのこの事件。
大西容疑者は以前、ツイッターで「痴漢ゼロの実現へ、痴漢の実態調査、相談窓口の充実、加害根絶のための啓発や加害者更生、国の体制強化ーー出来ることはたくさんある。何より政治がこの問題を真剣に取り上げること自体が、痴漢や性犯罪を許さない社会的意識の一歩になるはず」
とツイートしていたことがある。
しかもこのツイートは2022年10月30日のものだから、大西氏はトイレ盗撮を1週間前にやった後でこんなことを言っていたことになる。
これでは「痴漢ゼロの実現へ」と言っても「説得力ゼロ」だろう。
また、大西容疑者が逮捕された同じ日に、日本共産党都議団事務局員である小柳しげる氏は
「日本共産党都議団事務局員として都営地下鉄・全路線全編成への女性専用車両の導入を求めてきました。嬉しくて言葉もありません・・・いや、次は三田線と浅草線だ!」
と、こちらもツイッターで発言している。
女性専用車両の拡大が「自分たちの成功体験」となっているのが如実に現れており、もはや女性専用車両の拡大自体が目的になっているのがわかる。
一方、東京都交通局はポスターやモニターその他で
「痴漢撲滅キャンペーン」
「痴漢ゼロへ 対策が進み始めています」
「痴漢対策の一環として、お客様のご理解ご協力のもと運行するものです」
などと繰り返し「痴漢対策であること」を強調しており、まるで女性専用車両が政治目的で推進されていることを利用者に認識させないようにしているかのようだ。
今、首都圏で、痴漢対策の美名のもとに女性専用車両という名の「偽善」がゴリ押しされている。