2010年4月 関西本部:JR西日本線 非協力乗車会

※乗車区間(北新地-<JR東西線>→尼崎-<JR神戸線・京都線>→高槻)

当会関西本部では、去る4月16日に、JR西日本線での非協力乗車と車掌への抗議を行いました。

以下、参加したメンバーからの報告です。


2010年4月 JR東西線・JR神戸・京都線(東海道線)非協力乗車会の報告

「男性のお客様はご乗車いただけません」・・・虚偽告知アナウンスにも抗議

2010年4月16日、我々はJR西日本の女性専用車が男性の【任意】協力のもとに成り立っていることを確認するためと、協力が任意であることを周知するために非協力乗車会を行った。

経路は「北新地-<JR東西線>→尼崎-<JR神戸線・京都線>→高槻」である。

我々は、北新地19時37分発、尼崎方面行き普通電車の女性専用車に乗車。御幣島で男性客が一人乗車してきた。

電車は何事もなく尼崎に到着。

我々はホームを移り、神戸線・京都線直通の19時53分発高槻行き普通電車の女性専用車に乗り換えた。この時点で我々以外に男性客が5人いる。

電車は大阪駅に到着。

ここで駅員と警備員が車内に入ってきた。

駅員A:おそれいります、こちら女性専用車ですので・・・

会員B:おつとめご苦労様です、協力いたしません。

駅員A:お願いします。

会員B:協力しません。

前回は非常に執拗な声かけをしてきたが、今回はこれで案外あっさり引き下がった。

女性専用車は男性の【任意の】協力で成り立っているものということが周知されたのであろうか?

少し離れたところでは警備員が別の会員に声をかける。

警備員C:女性専用車ですので・・・。

会員D:強制じゃないでしょ。別に乗ってても問題ないでしょ。

これで警備員も退散。

その他の男性会員には声もかけずであった。

途中の大阪駅で車掌が交代した。

指導車掌のS氏と新人のK氏の二人乗務であった。

「車掌はSです。終点高槻までご案内いたします。」とアナウンスするが、実際マイクを持っているのはK氏のほうである。

大阪駅を出てしばらくすると女性専用車の案内放送があった。

「前から3両目、女性専用の表示のある車両は女性専用車です。【男性のお客様はご利用いただけません】のでご注意ください」。

女性専用車は男性の【任意協力】で成り立っているという位置づけの元、かろうじて違法ではないとされている。

しかしこのアナウンスはどういう事か。

これでは「任意協力」ではなく「男性は乗ってはいけない」としか聞こえない。

以前JR難波駅の駅長に問い合わせた際も、輸送約款等で「男性乗車禁止」が規定されているわけではなく、お願いレベルであるとの返答を得ている。

このアナウンスはまさに虚偽告知である。我々は抗議のため早速車掌室に向かった。

対応したのは指導車掌のS氏。

この人物、何を考えているのか非常に話し方が横柄である。

接客態度がまるでなっていない。

乗客からの苦情申し立てに当初は喧嘩腰である。

他の企業ならあり得ないことで、JR西日本の会社体質を垣間見た思いであった。

以下、車掌室を訪れた我々と車掌の会話である。

会員Y:ごめんください。大阪駅を出たときにですね、女性専用車の案内をされたと思うのですが。

車掌S:はい。

会員Y:なんて言われました?「男性のお客様はご乗車できません」と言いましたよね?

車掌S:「ご乗車いただけません」です。(注:録音によると「ご利用いただけません」と言っている)

会員Y:そうですか。私、大阪駅から千里丘まで乗ってきたんですけど。それに小学生とか障がい者の男性の方とか乗れますよね?

車掌S:それはポスターとかに掲示してあるでしょ。

会員T:それ規則で決まってるんですか?「男性は乗れません」って事が。

車掌S:決まってますよ。

会員T:どういう規則ですか?

車掌S:だからポスターとかに掲示してあるでしょう。

会員T:私ね、JR難波駅で駅長さんにわざわざ調べてもらったんですけど規則じゃなく、お願いであるって事でしたよ。大阪市営地下鉄で裁判になったこともありますけど、「男性客の【任意】協力に基づくものなので(強制力はないので)憲法には違反しない。」という判例まであります。規則なら法律違反の可能性がありますね。

車掌S:ほんなら駅員呼びますんで。どこの駅で降りはるの?

会員T:高槻です。

車掌S:高槻ね。

会員Y:あなたSって言うんですか。

車掌S:お客さんどこの会社?(メモを取り出す)

会員T:会社?何でそんなこと言わないといけないんですか?

会員Y:「女性専用車両に反対する会」です。

車掌S:「反対する会」? お名前は?

会員Y:Yと言います。

車掌S:代表の方は?

会員T:Tです

会員Y:あなた接客全然なってないね! ホント悪いけど・・・。

この一言でやっと車掌Sの言葉づかいが変わった。

車掌S:こういう場合はどうすればいいと言うんですか?僕らが女性専用車の放送をしたので・・・

会員Y:したからじゃなくて、その内容が適切じゃなかったから言っているんですよ。

車掌S:どういう??

会員Y:男性全員がご乗車できない訳じゃないでしょ?

車掌S:はい、そうですね。
会員Y:だったらそれ(放送内容)嘘じゃないですか。子どもや障がい者はまず乗れるんでしょ、そこで矛盾してるじゃないですか。

車掌S:「男性のお客様が乗れないって言うんで・・・

会員Y:そうです。

車掌S:はい。

会員Y:さらに強制力はないんです。法的な強制力は一切ない。ということはお願いを断ることで乗車することは可能です。ちなみに大阪駅の助役さんは強制力がないと言うことをご存じでした。

車掌S:あ、そうですか。

会員T:大阪の地下鉄なんかでは「○号車は女性専用車両です。皆様のご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。」って、男性客の任意協力への感謝の意を示してますよ。「男性のお客様はご乗車いただけません。」って言う表現は不適切だし、非常に失礼だと思いますよ。

車掌S:じゃぁ、どういう風に?

会員T:他の車掌さんなら「ご理解とご協力をお願いします。」って言ってますよ。それだったら絶対乗るなとか、乗ってはいけないとかは言っていないじゃないですか。JRさんは女性専用車というものを設定しておられるのだから、「お願い」をされるのは当然のことだと思います。しかしこういう(不適切な)案内の仕方は一切ないようにしていただきたいです。上に伝えて頂いて、他の車掌さんにも徹底をお願いしたいです。

車掌S:解りました、伝えます。

このようなやりとりをして、我々は終点高槻駅で下車。

一旦改札を出た後再びJR京都線の20時38分発普通電車に乗って、大阪方面への帰路についたのである、が…。

なんと発車後、

車掌N:「前から5両目、女性専用の表示のある車両は女性専用車です。男性のお客様はご乗車いただけません。他の車両をご利用くださいますようご協力をお願いいたします。」

我々は再び車掌室へ向かった。丁寧な物腰のベテラン車掌であった。

会員T:すみません、女性専用車のご案内についてなんですが「男性のお客様はご乗車いただけません。」という風におっしゃってたんですけど、他の鉄道会社さんはそういう風には言われませんよね。以前JR難波駅の駅長さんに・・・(中略)・・・「ご乗車いただけません。」という風に断定的におっしゃるのは不適切だし、非常に(男性に)失礼だと思うんですけど。
会員Y:お子さんとか障害をお持ちの方は乗れますよね。

車掌N:その場合はかまわないんですけれど・・・。

会員Y:でも乗れる余地があるのに全員乗れないように言うのは嘘ついてることになりますよ。

車掌N:はい。

会員Y:マニュアルか何かあるんですか。

車掌N:一応文例集みたいなものはあります。

会員Y:じゃぁそれを作った人が駄目だと言うことですね。そういうところは現場の方も動いて改善していくようにお願いしたいと思います。

車掌N:はい、解りました。

帰路は車掌一人で、次の停車駅が近づいてきたためこれで切り上げた。

以上のようにJR西日本は、国土交通省の見解(強引に降車を促すことは不適切)にも反し、未だに「男性のお客様はご乗車いただけません。」との放送を行っている。

放送文例があるとのことだが、大阪環状線では最近このようなアナウンスは聞いていないので、現場にも不統一があることが伺える。

男性の皆さん、このようなアナウンスに惑わされることなかれ。

報告:関西本部長 山尾(時刻は手持ちの時計による)

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