2009年2月 関東本部:京王線 非協力乗車会

当会関東本部では、2009年2月に京王線にて非協力乗車会を行いました。

相変わらずの京王の対応に、乗車後、調布駅で直接抗議してきました。

以下、その報告です。


新宿駅で発車を5分も遅らせる!

駅員が私たちの姿を確認しに来たために・・・

調布駅で30分抗議

参加者が全員集まったあと、新宿駅では通告せずに改札を入って直接ホームに向かうと「男性立入禁止」を意味する、「これより先 女性専用車」という立て看板が相変わらずありました。

私たちは、ホームに降りてちょうど到着した20:30分発の準特急京王八王子行き乗車しました。

当会会員が2008年夏に撮影した、「男性立入禁止」を示す立て看板

乗車直後、警備員がドアの前にいた会員に「女性専用車両ですので」と声をかけると、 まずその会員が「いや、ご協力できません」「女性専用車両は任意じゃないですか」と言って、 その直後に私が女性専用車両は任意で法的根拠もなく強制はできないことを認めた国交省の回答文を見せて「このような回答を貰った上で乗っていますから」言うと 警備員はあえなく引き下がっていきました。

ホームを見ると、付近に駅員の姿はありません。

ただ、ホームの端からもの凄い勢いで他の車両目がけて走っていた男性客が1名いました。

発車が迫っていて、そこが「男性立入禁止区域」と京王側が勝手に指定していれば走りたくなる気持ちも分かります。

あの立て看板を見れば、一般の乗客の皆様は誰もが「女性専用車両は強制」だから、「女性専用車両に男性は乗ってはいけない」と思い込んでしまうのは当然でしょう。

京王は任意で法的根拠がないにもかかわらず、「女性専用車」という偽装表示を出してあたかも「強制」であると乗客に対してウソをつき、乗客を洗脳して騙し続けているのです。

結局駅員の姿が見えないまま発車ベルが鳴りました。

しかし、そこは天下の京王様。簡単には発車しません。

延々と鳴り続く発車ベル。

そして階段を降りて最後尾の女性専用車両の方に向かう数名の駅員の姿が・・・。

駅員キターーー!

私は表面上は知らんぷりをしていましたが、いつ声掛けしてきても対応できる状態にはしていました。

ところが、警備員が駅員をドア前まで案内したのですが、 駅員は私たちの姿を確認しただけでこれ以上は何もしませんでした。

程なくしてドアが閉まり、定刻より5分も遅れて発車しました。

おそらく警備員が駅員に通報し、駅員が来て確認するまで発車を見送ったのでしょう。

それが5分遅延の原因であることは間違いありません。

現に調布駅到着前に車掌は遅延の理由を「お客様ご対応のため」としていましたから。

駅員が声掛けをしなかったのは、これまでも非協力乗車を行っている私たちを見て「またあいつらか。こんな連中相手にするな!」とでも判断したのでしょうか?

※個人的に京王線で非協力乗車を行った方からは駅員や警備員から執拗に声を掛けられたという事例があったとの報告を何度か受けています。  

明大前駅でも調布駅でもホームの端に数名駅員がいたものの、私たちは反応せず無視したため、 駅員は何もできませんでした。

調布到着時に「あの駅員なんか無視して府中(次の停車駅)まで行っちゃおうか」とも考えましたが、結局設定解除となる調布で下車しました。

相変わらず設定解除になっても男性客は誰も乗ってきませんでした。

新宿駅発車前に30代後半くらいの女性客が1名声掛けしてきましたが、 こちらが「知ってます。ここは男性禁止車両ではありませんから」と言うと、あとは黙り込んでいました。

他の女性客も最初はチラッと見てはいましたが、後は気にすることもなく「我関せず状態」でした。

この日は昨年3月に「降りろ!」コールがあったのと同じ路線か、というくらい大人しかったですね。

抗議の意思を一切示さず、いち乗客として普通に乗っている分には私たちは法律に触れることを何もしていません。

合法的に乗車していれば、本来駅員は何もできないのです。

その後、調布駅の駅事務室に入りました。

応対したのは50代後半と思われる駅員と、40代前半と思われる駅員の2名でした。

立ち話でしたが、基本的にはメモを取るなどきちんと応対していました。

●女性専用車両に男性は乗ってはいけないのか?男性の乗車を禁止する規約はあるのか?

●新宿駅で警備員だと思うが、駅員を呼んでホームで私たちの姿を確認するために発車を5分遅らせたのだが、一体どういうことなのか?

●準特急が10分間隔で走る路線で、5分も遅らせるというのは大変なことですよ。

●明大前でも調布でもホームの端で駅員が見ているのだが、何のためにいるのか?

●新宿駅の立て看板を外すべき。誰が見ても強制とか男性立入禁止だと思ってしまう。見るだけで不快を感じる。

●新宿駅で女性専用車両のところにいる警備員は、男性を排除するためにいるのか?

●任意ということをきちんと乗客に周知すべきではないか。だから男性客はみんな避けるし、降りろコールをするような変な女性が出てくるのですよ。

●お年寄りや体な不自由な方でさえ優先席なのに健全な女性を専用車で守るとはおかしいのではないか?

●数両おきに駅員や警備員を動員するとか、痴漢対策なんて他にもあるのになぜやらないのか?

他にもありましたが、30分ほどこんな感じの抗議や質問をしました。

京王では、駅員・運転士・車掌に対して「強制できない」というのは周知させているとのことです。

もちろん規約などありません。

例えば女性専用車両が先頭車両となる朝ラッシュ時に女性専用車両に乗った男性を 運転士が運転室から出てきて直接注意するという行為は禁止しているそうです。

新宿駅で遅延させてまで駅員をホームに連れてきたり、明大前駅や調布駅のホーム端に駅員を配置するというのは、「安全を確認するため」と言っていました。

「女性専用車両に乗る男性は犯罪を起こす」とでも思っているのでしょうか?

逆に「京王の女性客はタチが悪い」というのを認めているのでしょうか?

いずれにせよ、失礼な話です。

以前、別な会員から「京王では、一人で並んでいても必ず駅員がすっ飛んで来る」というのを聞いたのですが、 どうもそれは徹底しているようです。

「京王は定時運行よりも男性差別を優先する」

これは今回の非協力乗車で証明されました。

しかし京王側もしたたかで、駅員は「強制排除することはできない」ということを知っているため、いろいろあっても、強制排除とならないギリギリのところで止めているのです。
また、「新宿駅の立て看板を外すべき」などの要望は上には伝えるが、駅の一存では決められないという感じでした。

京王では身障者用トイレを「だれでもトイレ」として、空いていれば誰でも利用できるようにしています。

鉄道会社の中には「身障者用専用」として普段は施錠しているところもあるので、その点については私は評価しています。

最後に、「だれでもトイレのような取り組みをしていることは評価できる。だったら、女性専用車両なんかなくとも誰でも安心して利用できるような車内環境作りに向けて取り組んでほしい」と言って 駅事務室を後にしました。

(報告:関東副本部長 清野)

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