2009年1月 関西本部:JR西日本線と大阪市営地下鉄御堂筋線 非協力乗車会

当会関西本部では、去る1月9日に本年最初の非協力乗車会を行い、その後、大阪市営地下鉄御堂筋線 梅田駅の駅長室に直接抗議して来ました。
以下、その報告です。


御堂筋線梅田駅で猛抗議50分

執拗なご理解とご協力のお願いを正当化する梅田駅駅員に怒り炸裂

関西本部では、2009年1月9日、この年最初となる非協力乗車会を行った。

経路は、大阪ー(JR西 大阪環状内回り)→天王寺ー(JR西 阪和線)→長居ー(大阪市営地下鉄御堂筋線)→梅田である。

今回は、乗車時に事前通告、降車後に駅に抗議申し入れを行った。

●JR大阪駅
JR西日本 大阪駅に到着。 本当は駅長室にゆくべきなのであるが、JRの専用車は21時で解除になるので、ここで時間をとるわけにはいかない。

改札職員に「女性専用車は、法律的な根拠などはあるのですか」と尋ねてみた。

駅員:いやそれはないです。

会員:では輸送約款などに規定されているのですか。

駅員:それもないです。(←ここで「法的拘束力はなく、男性の任意協力である」ことを認めたことになる)

会員:では私(男性)も乗っていいんですね。

駅員:それは・・・女性のためのものですんで…。

会員:だって法律にも約款にも規定されていないんでしょ。なら乗ってもいいんじゃないですか?

駅員:ほかのお客様のご迷惑になりますので・・・(←これぞ人権侵害発言、専用車問題の真髄である。男がいるだけで迷惑なのか!)

会員:私がいたら迷惑なんですか?法律にも約款にも規定されていないんでしょ。もう結構です。これから乗らせていただきます。

そしてホームに向かったのであるが、ホーム駅員に連絡が行っているかと思いきや、何も変わったことはなかった。

●大阪環状線(JR西日本)

19:58発 大阪環状内回り線・大和路線経由加茂行き区間快速の女性専用車に乗車。

車内はさほど混んではいないが男性客はいない。

途中男性客は大正駅から乗ってきた一人だけで、その男性も我々も女性客や駅員から声かけされることはなく、ただ緊張した空気だけが漂っていた。

●阪和線(JR西日本)

天王寺駅で阪和線に乗り換えた。

20:36発 阪和線普通和歌山行きの女性専用車に乗車。都心部を走る大阪環状線と違い、郊外に向かう路線であるためか、雰囲気が全く違う。

天王寺停車中に、我々以外に男性客が8人も乗ってきた。

ちらほら空席も目立つ程度の乗客数なので、非常に男性の比率が高いといえよう。

我々が長居駅で下車する前に下車した男性もあったが、我々が下車した後も女性専用車は5人の男性を乗せて発車していった。 阪和線でも女性客や駅員からの声かけはなかった。


梅田駅駅長室にて50分の猛抗議

対応した助役氏(1名)に、まず梅田駅での声かけが執拗であることについて質問した。

◆平気で言い逃れ、恥ずかしくないのか!

会員:この駅ではお客様の体に触れて声かけしているんですが、どういうことですか?

駅員:いや、そのようなことはないはずです。

会員:つい数分前、私たちは複数で目撃したんですよ。今ホームにいる係員です。

(奥から一人また一人と駅員が加勢にやってくる)

会員:以前違う駅で私は肩をさわられて呼び止められたことがあります。

   そのときも「さわっていません」と主張していましたが、強く抗議したら「該当駅員がさわったことを認めた」と報告してきました。どうなんですか?!
(↑大阪市交通局はどうも「まずいことは嘘でごまかす」体質のようである)

駅員:そういうことがあるのなら、指導を徹底します。

◆のらりくらりと逃げる駅員

駅員:私たちはあくまでお願いしているだけで、強制はしていません。現にあなた(会員の一人)が乗ろうとされたとき、一度は声かけしましたが、「知っていて乗る」と言うことが解ったので、次の列車に乗ろうとしたとき何も言わなかったでしょう?

会員:知っているのか知らないのか、いちいちそのようなチェックをする必要があるのですか?

駅員:一応声かけするのが私たちの基本ですので・・・お声はかけさせていただきます。

会員:では毎回お断りさせていただきます。

   車内まで入ってきて声かけされるというのは心理的にはかなり強制力強いですよ。

   事実、男性客が蜘蛛の子を散らすように逃げ出す屈辱的な姿を何度も見ています!
   (駅員が増え、とうとう4人に)

◆声かけは思いやり?!

駅員:声かけしないと、知らないで乗られる方もいらっしゃるので。

会員:あんなにべたべたピンクシール貼っているのにですか?

駅員:大阪以外からのお客様はご存じない方がおられます。

   車外からの声だと、周りの女性客にじろじろ見られて恥ずかしい思いをされるでしょう?

   私たちもそういう気分の悪い思いをさせたくないから、車内に入りそばまで行ってこっそりとお声かけするんですよ。

(↑嘘をつくな。駅員によっては車内通路を堂々と歩きながら男性に顔を向け、「こちら女性専用車両ですので移動をお願いします」と大きな声で言っているではないか!)

◆下手にでて追及をかわそうとする…ついに泣き落としか

駅員:私らも男ですから「なんでやねん」って思う気持ちは正直ありますよ。でも仕事なんです。

   私も声かけしたらいきなり殴られそうになったこともあるんです。

   そんな苦労をしてやっているんです

   私らの立場も解ってください。

駅員:これは交通局が決めたルールで、上から降りてきているので、

会員:交通局じゃなくて市議会でしょ!

駅員:その通り、よくご存じですね。ですからお客さんは「こんなものなくせ」と言うご意見でしょうが、私らが「はい解りました、明日からなくします」とはいえません。そんな権限はないんです。

   あなた方の中から市会議員に立候補して、なくすよう働いてください。

   そうすればなくなるかもしれません。

会員:しかしね、交通局の行政に関して、やはり駅という現場が局と利用者の接点なんですよ!

   だからこうして駅長室でお話申し上げているんです。ちゃんと市民の意見を局に伝えてください。

◆他の鉄道を引き合いに出しておきながら、細かな点を指摘すると「よそのことは詳しく知らない」

駅員:他の会社でも導入されていて、女性専用車両というのは一般に浸透してきていますし・・・

会員:「してきている」のではなくあなたたちが「させている」のでしょ!!

駅員:でも、交通局が一番初めじゃないですよ。

会員:大阪環状線の方が先ですね。でも関東ではまだ導入されていませんでした。

駅員:関東の方が早いですよ!

会員:京王のことを言っているんですか。あれは深夜時間帯の一部だけ。朝夕ラッシュ時や、まして終日なんてこと関東はやっていませんでした。

駅員:京阪なども交通局より早かったですし。

会員:京阪にしても阪急にしても一部の列車だけ。全列車終日なんて無謀なことはやっていません。

駅員:そうですか。よその鉄道のことは不勉強なのでよくわからないので・・・
(↑我々に知識がないと思って、他社を引き合いに言いくるめようとしたのだろうか?)

◆逆ギレ? 「そんなに乗りたいですか・・・」

駅員:そこまでして女性専用車両に乗りたいですか?

会員:一般車に乗ると言うことは女性専用を認め、性の村八分に負けて締め出されてきたと認めることであり、屈辱に耐えられません。だから乗りたいです。

駅員:失礼いたしました・・・
(10秒で論破!)

◆任意協力もお願い、違法行為禁止もお願い、どう違うの?!

会員:そもそも女性専用車両が男性の任意協力に基づくに過ぎないと言うことが明示されていません。それが大きな問題なんです。男女間の啀みあいを生んでいるんです。

駅員:私たちはあくまでお願いしているだけなんです。強制はしていません。

会員:法律や例規に基づくものではないと明記していますか?

駅員:ポスターに書いてあります。

会員:「お身体の不自由な方とその介護者は…」の文言ですね。あれは裏を返せば「お身体の不自由じゃない男性はダメ」と言っている、全然任意じゃないですね。あれでは高齢者男性は乗れません。

駅員:いや高齢者も乗っていただいていいんですよ。

会員:どこに高齢者と書いていますか?

駅員:高齢者も「お身体の不自由な方」です。全部列挙するときりがないので。

会員:普通そういう解釈はしないでしょ!

(↑詭弁爆裂。地下鉄優先席にも「お年寄りやお体の不自由な方・・・」って分けて書いている)

会員:女性専用車両も「お願い」、危険物車内持ち込み禁止も「お願い」。

   でも後者は法律で規定されています。

   どちらも「お願い」という表現では区別がつきません。

   女性専用車両も法律で規定されているのではないかと利用者をだましていることになります。

駅員:危険物も「お願い」なんです。

   「これ危険物です」と見せながら車内に持ち込もうとすれば私たちは拒否します。

   でも鞄にこっそり入れて持ち込まれたら解りません。

   だから危険物持ち込み禁止も「お願い」なんです。

   私たちにはお願いすることしかできないんです。
   (↑またも詭弁爆裂!)

会員:そもそも、女性専用車両に強制力はなく、男性の任意協力に基づくものだということの明示は最低限必要です。

   ポスターには「法律や例規に基づくものではありません」とはっきり書くべきです。

◆今後も監視を続けます

会員:申し上げたことはっきり局に伝え、駅で改善すべきはっきり指導してください。

   今後も状況を見守り続けさせてもらいます。

時間も50分を超えようとしていたので、今回はこれで引き揚げることにした。

この抗議を通して、大阪市交通局特有の「あっさり任意を認めるが、のらりくらりで逃げ回る」手法が改めて浮き彫りになった。

また今回言えなかった内容も多くあるので、次回以降の課題としてゆきたいと考えている。

(発車時刻等は手持ちの腕時計による)

報告:関西本部長 山尾

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